「さつきさんがペガッサの力をコントロールできない?どういうことだ平賀さん?」
平賀の言葉に士道は聞くと、平賀は
「ダン。私たちペガッサ星人にはダークゾーンという異空間を作る能力があることは知っているな?」
「ああ。もちろんだ」
「我々ペガッサの持つ能力、ダークゾーンは実はとてつもない力を持つブラックホールの一種なんだ。それゆえコントロールは極めて難しく。我々ペガッサ星人は幼いころからその能力のコントロールできるように修業し、そして自由自在にダークゾーンをコントロールができてこそ初めて大人の仲間入りを果たす。無論私も幼いころは苦労してダークゾーンをコントロールできるようになったんだよ」
「それでさつきさんはダークゾーンを?」
「うん。さつきはペガッサの力を持っていることは持っている。しかし半分は地球人だ。ああいいや、別に地球人を馬鹿にしているわけじゃないよダン」
「わかっている。それで?」
「ああ。さつきは半分は地球人の血を引いている。だからペガッサの力も通常の半分しか出せない。だから……」
「ダークゾーンをコントロールすることができないというわけか」
士道の言葉に平賀は頷く
「ああ、昔はよく頻繁にダークゾーン。小型のブラックホールを出していたが高校生ぐらいに成長したらだんだんとおさまって来たんだが、感情が高ぶったり不安が極限に達すると大型のダークゾーンが出てしまうんだ。その時は私が何とか落ち着かせているんだが……」
「そうか……」
その言葉に二人は沈黙すると平賀が
「なあダン。勝手な頼みかもしれないが、もし……もし娘のさつきになにかあっったら助けてほしい。あの子に何かあったら私は耐えられない。それだけじゃない。私たちの放つダークゾーンは精霊発生の空間振とよく似ている。その時さつきが精霊と間違われてASTの隊員に攻撃されると思うと……」
「平賀さん……」
そう言い平賀は頭を下げて士道に言うと士道は
「少し待ってくれ。さっきダークゾーンは空間振とよく似ているとおっしゃいましたが、それはどういう意味だ?」
士道の問いに平賀は
「実は少し興味深いことに我々の発するダークゾーンは精霊たちの出現するときに発生する空間振ととても良く似ているんだ。無論ダークゾーンが大きければ大きいほど空間振と非常によく似て警報が鳴るんだよ」
「それじゃあ、もしさつきさんが巨大なダークゾーンを発生したら……」
「ああ、察しの通りだ。さっきも言ったようにASTが出動し、その原因を処理する。もし、あの子に何かあったら私は耐えられない」
「平賀さん……わかりました。私も協力は惜しみません。絶対にあの子を守って見せます」
「ダン……すまない。ありがとう」
平賀は嬉しい顔で士道の手を握り礼を言う。すると平賀は
「……で、ダン。少し聞きたいことがある」
「なんですか?」
「君がウルトラセブンだと知っている人物はいるのか?今いる家族は君の正体を知っているのか?」
「いいや。誰も私の正体を知らない……あ、いや。一人だけいるな。さっきさつきさんと一緒に上の部屋に行った丹波夢露っていう人だ」
「あの子が?」
「ああ、平賀さん。実は彼女はメトロン星人なんだ」
「っ!?ほんとかね!?あの子があのメトロン星人なのかね!?」
「ああ、彼女曰く転生して今は地球人として生きているとのことだ」
「なんと・・・・・・いや、確かに人間にしては何か違和感を感じたがまさかあのメトロン星人だったとは。ダン。その人は危害を加えたりとかは……」
「大丈夫だ。夢露が言うには人間として生きると言っていた。だから侵略とかの野望はないよ」
「そうか……君がそう言うのなら安心だ」
平賀が安心してそう言う。すると
「さて、二人のお話は終わりましたかな?」
「「っ!?」」
気が付けば二人の間に夢露がお茶を飲んでいた
「夢露!?お前いつの間に!?」
「つい先ほど下に降りたわ。それにしてもただの人間じゃないと思ってはいたけどまさかペガッサ星人だったとはね」
「私もダンから君がメトロン星人だと聞いたときは驚いたよ。ところでさつきは?」
「ああ、彼女なら疲れたのか。なんか寝ちゃったわ」
「そうか・・・・」
平賀がそう言うと夢露が時計を見る
「あ、いけない。もうすぐお惣菜のタイムセールが始まるな。すまないが私はこれで」
「ああ、そう言えば私もそろそろ家に帰らないと、十香たちがお腹を空かせている。平賀さんすまないが私たちはこれで帰るよ」
「ああ。またいつでも家に来てくれ」
そう言い、今回はお開きになり、士道たちは平賀の家を後にした。そして帰りの途中、
「で、夢露。君はさつきさんと何を話していたんだ?」
「男子が女子会トークを聞くのはタブーだぞ士道。まあ、大した話じゃないわ。強いて言えば互いに共通するアイドルがいてその話に盛り上がったってところよ」
「アイドル?」
「ほら、士道も聞いたことがあるでしょ宵待 月乃ていうアイドルのことを」
「ああ、あの人か。私の二、三枚彼女のcdを持ってるよ。あれはいい歌だ。なんか元気づけられるというか本当に歌うことが好きだと思う気持ちが伝わるからね」
「CDって・・・・・まあいいわ。確かに私もあの人の歌う歌は大好きよ。あの歌を訊くと思わずオタ芸をしてしまうほどよ」
「オタ芸って・・・・あれはそう言うことだったのか」
「私が意味もなく踊っているわけないでしょ?さて、私はこれからスーパーに行かないと今日は唐揚げが半額セールだからね」
「すっかり地球人の生活に溶け込んでいるな」
「18年も地球人として生きればそれはそれで馴染むものよセブン。そう言う君だってそうだろ?モロボシ・ダンと五河士道。二人の地球人として生きた君ならなおさらわかるんじゃないかな?」
と夢露がそう言うと士道は少し夢露の顔を見ると微笑み
「ふ・・・・そうかもしれないな」
と、そう言うのであった。そして夢露もすーおあーでの買い物があるため士道と別れるのであった
「……さて、俺の家に帰るかな」
そう呟いた瞬間、携帯が鳴る。士道は携帯を取ると
「もしもし?」
「士道!あなたどこに行っているのよ!」
と、琴里の怒鳴り声が聞こえ士道は驚く
「ああ、すまんすまん。ちょっと野暮用でな。今から帰る所だよ」
「そう。でも急いで戻って頂戴。早くしないと十香が餓死するわ」
「餓死ってそんな大げさな・・・・」
「それが現に『シドーはまだかシドーはまだか』って言いながら机をかじっているのよ。機嫌メーターも下がり始めているわ」
「わかった。すぐに戻るよ」
そう言い士道は慌てて家へと戻るのであった
同時刻、某所
「ふふふ・・・・・・まさかあのペガッサ星人にあんな力があるとはな」
「あの力を我々が使えば地球侵略もあっさりと終わる。あの力はあの非力な宇宙人が持つべきではないな。あの力は我々が使ってこそ価値のあるものだ」
「その通りだ。あの力は我々にこそふさわしいものなのだ」
「では、その力を得るためにどうするか?」
「簡単だ。まずはあの平賀さつきという娘を誘拐せねばならない」
「いや、待て。それなら純潔種であるあの男を監禁し、その力を我々に貸すか交渉せねばならん。あの男はその力の秘密を知っている」
「ならば、話は決まりだ。しかし、噂によればこの世界の地球にはウルトラセブンと思しき宇宙人がいると聞く」
「何、心配ない。宇宙の帝王である我々が負けるはずがない!」
「その通りだ。よし!さっそく作戦実行だ!!」
と、とある場所で何者かが怪しい計画を立てているのであった。
セブン以外に来るウルトラ戦士は誰がいい?
-
初代ウルトラマン
-
ウルトラマンジャック
-
ウルトラマンエース
-
ウルトラマンタロウ
-
ウルトラマンレオ
-
ウルトラマンキング