デート・ア・セブン   作:疾風海軍陸戦隊

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二人の宇宙パトロール隊

xx公園

 

「なんだ・・・・・モロボシ隊長もわてと同じ境遇だったんでっか・・・・」

 

「ああ、だが、驚いたよ。まさか君が佐藤隊員だったなんてな」

 

公園のブランコで二人はそう話し合う。あの後、二人は話し合ってわかったことがあった。それは二人とも前世で同じ世界の人間であり、そして士道・・・いや、ダンがかつて所属していた宇宙パトロール隊MACの隊員であることが分かったのだ。

そして西沢義子の前世の名はMACアフリカ支部諸族の佐藤三郎隊員だというのが分かったのだ

佐藤はMACが設立する前の防衛軍の所属であり、かつてウルトラ警備隊時代のダンとも面識があり、当時は佐藤が先輩。ダンが後輩といった立場だった。そしてMAC設立のとき、アフリカ支部にいた佐藤は一時的に日本に戻り、ウルトラマンレオことおおとりゲンとともに怪獣を撃破し、そして雪男を探しにヒマラヤへと旅立ったはずだった

 

「それにしてもわからん。あなたは確か雪男を探しにヒマラヤへ向かったはずだが・・・・・・」

 

「そうでっせ。まあ長い話になるんやけど・・・・・・」

 

そう言い西沢こと佐藤は前世のこと話した。

 

 

 

 

 

 

 

 

MAC全滅の同日、ヒマラヤ山脈・・・・

 

「か~!!どこにおるんや雪男!絶対におるはずやのにな~!!』

 

雪の山脈の中、髭を生やした男性・・・・佐藤三郎は雪男を探しながらそう言う。すると彼の腕につけている。マックレシーバーから通信が入る

 

「ん?なんや?MACが今のワイに用があるんか?・・・・・はっ!こちら佐藤!!」

 

佐藤は通信に出る。通信の内容は、ブラックスターからやってきた円盤生物、シルバーブルーメによってMAC宇宙ステーションが全滅したとの報だった・・・・・

 

「な、なんやて!!!!!?????」

 

その方に驚く佐藤。そして脳裏には共に戦ったおおとり隊員や隊長であるモロボシ・ダンの姿が浮かんだ

 

「こうしちゃおれん!雪男何てどうでもいいわ!!」

 

そう叫び、急いで山を下り始める佐藤。すると彼の目の前に白い何かが立ち塞がる

 

「っ!?」

 

それは白い毛むくじゃらで鋭い牙をした巨大なゴリラのような生物だった

 

「なんでや・・・・なんで!こんな時に雪男が出るんや!!!今それどころじゃないんやで!!!」

 

佐藤は歯を強く噛み締めながらMACガンを手に持った

 

「急いどるんや!邪魔するんやない!!!」

 

そう言い、雪男に向かって発砲する。すると雪男は雄たけびを上げるのと同時に何かつぶれる音が聞こえそしてそばにあった雪は真っ赤に染まるのであった。

 

 

 

 

現在

 

「その先のことは覚えないんや。ただ気が付いたら、この姿として生まれてきたんです」

 

「そうか・・・・あなたも大変だったんですね」

 

「そや・・・・隊長は男として生まれ変わったからよかったですが、ワテなんか女の子ですよ?ホンマに苦労しましたわ…特に風呂とか・・・・」

 

「・・・・本当に苦労したんだな佐藤さん」

 

と、乾いた声でそう言う佐藤・・・・いや西沢に士道は改めて彼・・・いや彼女が苦労したか理解するのであった。

 

「それで隊長・・・・隊長がこの世界で別の人間の姿でいるってことはやはり、ステーションと・・・・」

 

「ああ。俺も死んだ・・・・・MACステーションと運命を共にしたよ。ただ・・・ゲンはおそらく無事に脱出できたと思う」

 

「そうですか・・・・おおとり先輩が無事なら大丈夫でんな?」

 

「ああ、あいつも初めに比べ成長したからな・・・・」

 

そう言い士道は空を見上げてそう言ったのだった。そして二人はしばらく昔話をしていた。そして

 

「ほな。モロボシ隊長。ワテはそろそろ戻ります」

 

「ああ。久しぶりに君と話せてよかったよ。佐藤隊員」

 

「あはは、今は自衛官であり、対宇宙人チームの西沢義子ですたい」

 

「そうか・・・では私も今は五河士道だ。宇宙人のこと頼むよ」

 

「任せといてください!でも万が一ワテらの力が及ばなかったときは力を貸してください」

 

「ああ、もちろんだ」

 

西沢が笑ってそう言うと士道も笑って返事をした。士道は…ダンは嬉しかった。元の世界での住人には会ってはいたが、MACという組織を知っていてそして共に戦った仲間に出会えたことに・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、とある場所では・・・・

 

「・・・・」

 

狂三が霊装を纏い学校の屋上で夕日を眺めていた

 

「あ~いよいよ明日ですわ。明日は士道さんと楽しい、楽しいデートですわ。そしてその時こそあの人の力を・・・・・」

 

そう笑いながらそう言う狂三・・・すると狂三はくるりと振り返り

 

「そろそろ出てきたらどうなんですの?丹波先輩?」

 

そう言うと、屋上のドアが開き

 

「アハハ・・・・まさかばれていたとはね~」

 

そう言い現れたのは夢露だった

 

「それにしても狂三ちゃんだったかな?随分とかわいらしい格好をしているね~それが精霊の姿?」

 

「あら?あなた私が精霊だと知っていると?」

 

「ええ、人並み程度にはね~」

 

「そうですの・・・・・・なら」

 

そう言うと夢露の足元にある陰から無数の手が伸び彼女を捕らえるが夢露は動じない表情だった

 

「私の子の姿を見られたからには・・・・言いたいことわかっていますわよね?」

 

「ええ・・・・でもうまくいくかな?」

 

「なんですって?」

 

平然と言う夢露に狂三は疑問を感じると夢露は手から小さな赤い球を落とし、球は足元にある影に吸い込まれ少し赤い煙が漏れ出す。すると・・・・・

 

《ギヤァァーーー!!!》

 

「っ!?」

 

急に影から無数の悲鳴が聞こえ、そして無数の白い腕は、夢露を話し代わりに自分の腕などをつねったり引っ掻いたりし始める。そして最後にはまるで糸が切れたかのように影の中に沈んでいくのだった

 

「こ・・これはどういうことなんですの!?」

 

急な出来事に狂三は動揺すると

 

「ほぉ・・・・これ、精霊にも聞くのね~これはいい情報を得た」

 

「あなた・・・・何をしましたの?」

 

キッと夢露をにらむ狂三に夢露は先ほどの赤い球を見せる

 

「宇宙ケシの実を使用した煙幕弾。この煙を吸うとね。周囲が全て敵に見え、見境なしに襲い掛かる作用があるのよ。ま、しばらくすれば正気に戻るんだけどね」

 

「宇宙・・・ケシの実?あなた・・・・いったい何者なんですの?」

 

怪しむように夢露を見る狂三に夢露は

 

「さぁ?私は誰でしょうね・・・・それよりあなた。なんで士道君の力を欲しがっているのかしら?それにさっきあなたは彼を人の姿を借りているとか言っていたけど?」

 

「聞いていましたの折紙さんの話を・・・・・」

 

「ええ。全部・・・・・」

 

「私が答えるとでも?」

 

「別にあなたが答えようと答えないのはそれは君の自由さ」

 

「食えないお人ですね?」

 

「よく言われるよ。それで?答えは」

 

夢露がいたずらっぽい笑みでそう言うと狂三は少しため息をつき

 

「確証はありません。ただ彼は人とは何か違う何か別のものが人間の姿になっている。そう感じただけですわ。あなたは何かご存じで?」

 

「さあ?どんな人物であれ彼は彼さ・・・・ほいっ!」

 

そう言い夢露は狂三に缶を投げて狂三はそれをキャッチする。

 

「これは・・・・・」

 

「私のソウルティー。眼兎龍茶。さっきのお詫びにしるしと質問に答えてくれた礼さ。さて私はそろそろ帰るわ。明日のデート楽しみなさいな」

 

そう言い夢露はまるで煙のように消えるのであった。それを見た狂三は

 

「あの人はいったい・・・・・これは長い付き合いになりそうですわね・・・・・」

 

ため息交じりにそう言い夢露のもらったお茶を飲むのであった・・・・・

 

 

 

 




佐藤隊員の設定は私のオリジナル設定です。
因みに佐藤三郎隊員はレオで怪獣バンゴのときに登場した。私の個人的にMACの隊員キャラでも印象深い隊員です。

セブン以外に来るウルトラ戦士は誰がいい?

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