ツルク星人の襲撃の後、士道はいったんラタトスクに回収されていた。そして・・・・
「狂三が悪者じゃないって?」
「ああ」
琴里の言葉に士道は頷く。話の内容は狂三についてのことだった
「あんた。さっきまで襲われそうだったのもう忘れたの?」
「ああ。確かに狂三は十香や四糸乃とは違うかもしれない・・・空間震は事故で会って彼女たちは傷付ける気はない。だが狂三は違う多くの命を手に賭けていた…だがそれは彼女が望んでいることじゃないと俺は信じている」
「何を根拠に?」
「もし彼女が殺しを楽しむような精霊であるのなら、今頃天宮市は死体の山だ。だが彼女はそれをしなかった。俺が見た限り彼女が手に賭けたのは理由があってのことだ。これまでの殺人も恐らくは誰にも言えない何か理由があるのかもしれない」
「そう・・・・」
そのことに琴里は何も言わなかった。もし彼が弱音を吐こうとしたら平手打ちをしようと思ったが、その心配はなくいつもの兄であることに安心していた
「それで士道・・・あなたは狂三を止めるつもりなんでしょ・それが危険とわかっていても」
「ああ・・・それしか彼女たちを救う方法がないのなら。わたしは続けるよ」
このまま放っておけば狂三はずっと人を殺し続ける。そして彼女を殺し続ける真那も彼女を殺し続けていくうちに自身の心を壊してしまう
それこそ血を吐きながら続ける悲しいマラソンのごとく終わりのない日々だ。
霊力を封印できる力を持つ士道・・・いやセブンだからこそ止めなければいけない。彼は始めからそう決意していた
もう二度と人間が精霊を殺さないようにそして精霊も悲しい思いをしないように
終わりのないマラソンを終わらせるために地球を守るセブンにできる唯一の使命だ
だが今回は狂三だけじゃない
「琴里。問題は狂三だけじゃない。もっと深刻な問題がある」
「分かっているわ。ツルク星人って言う宇宙人でしょ?モニターで見たわ」
士道の言葉に琴里は頷く
「確かにあれは危険ね・・・・・」
「ああ。狂三とは違って奴は無差別に人を襲う。それが女でも子供でもお構いなしにだ・・・・・」
狂三が人を襲うのは何か目的がありそれを阻害する者もしくは彼女自身が外道と判断したものだけ。だがツルク星人は違う。奴は何も目的もなく人を殺すことを楽しむ凶悪な宇宙人であり、殺す理由は何もない。ただ殺しに喜びを感じるだけの宇宙人だ。
士道は狂三の件もそうだがツルク星人の件も放ってはおけないと思っている
「新しく設立されたAATが排除してくれればと思ったけどまさかあそこまでとはね正直精霊よりも厄介だわ」
「ああ。琴里。恐らく近いうちに澤さんが家に尋ねに来る。その時には」
「宇宙人の倒し方を教える・・・・でしょ?」
「ああ・・・・」
琴里の言葉に士道は頷くと琴里は
「でもわからないわね・・・・確かにあの宇宙人に勝てそうな人間なんていないかもしれない。まあ士道は運よく撃退できたけど・・・・でも宇宙人相手なら。前に士道が言っていたウルトラセブンて言う宇宙人に全部任せればいいんじゃないの?士道言っていたじゃない。セブンは地球の平和のために戦ってくれる宇宙人だって」
そう言うと士道は首を横に振り
「琴里・・・・それではダメなんだ」
「どういうことよ?」
「確かにセブンはまた現れて戦うだろう。それは彼が地球やその星に住む人間たちを愛しているからだ。でもいつまでセブンの力に頼っていちゃいけない。自分たちの星の平和は人類自らの手で守り抜く。それでも敵が強大で難しい時だってある。誰かが最期まで諦めず戦い抜いた時に彼は手を貸してくれるんだ。それを忘れちゃいけないよ」
「士道・・・やけにセブンのことを知っているわね?まるで自分のことみたいに?」
琴里が少し怪しむように目を細めると士道は
「いや。もし自分がセブンだったらそう思う・・・・それだけのことだよ」
「そう・・・・・」
その言葉に琴里は怪しみながらも、それ以上は訊かなかった
その日の夜。士道はリビングのソファで横になり、グルグルと思考を巡らせる。
琴理は今日は仕事で〈フラクシナス〉に泊まると言っていた。
「・・・・・・・・」
士道が考えていたこととは二つあった。一つはツルク星人のこと。恐らくさ我が倒し方を尋ねに来るかもしれない。その時は彼女に助言をする。もしツルク星人が巨大化して町を破壊しようとするのであれば、セブンとして戦うだけ。足に怪我を負っているが令音が言うには自分の持つ精霊の治癒の力で予定よりも完治が速くなり。明日か明後日あたりにでも直るという。
だが士道が一番に考えていたのは狂三のことだった
なぜ彼女が人を殺すのか。そしてなぜ彼女が自分の精霊を封印する力を欲しるのかそれが知りたかった。彼女の素振りから見て何らかの目的があっての行動だというのはすぐにわかったがそれが何なのか疑問だった
「シドー?」
すると十香が士道の顔を覗き込んでいた。士道は体を起こし
「ああ・・・十香か。今日はごめんなあんなことになってしまって」
「ううん。私は気にしていないぞ?それよりも大丈夫か?なんか顔が引きつっていたぞ?」
「そうか?」
「そうだぞ?少し怖いくらい:
「そうか・・・ごめんな」
「シドーが謝ることじゃないぞ?それよりもちょっといいか?」
「?」
十香の言葉に士道は首をかしげると十香は士道の後ろに立ち、士道の身体に手を回し、後方からぎゅうー、と抱きしめてきた。
「十香?」
いきなりの彼女の行動に士道は少し驚くと
「テレビで寂しい時や怖い時は、こうするのがいいと言っていた‥・・・落ち着くか?」
と心配そうに言う十香。どうやら彼女なりに士道のことを気にかけていたみたいだ。そのことに士道は
「・・・・ああ。ありがとう十香」
優しい笑みで十香に言うと十香は
「令音から聞いたぞ」
「え?」
「狂三と真那の話だ。それに宇宙人のことも・・・・・士道のことが気になって令音に訊いたら話してくれた」
「そうか・・・・十香。私は・・・・」
士道がそう言いかけた時十香は
「大丈夫だ。シドーならできる。シドーは私を信じてくれた。私には、シドーがいてくれた。シドーが、私をデートに誘てこの世界の温かいところを教えてくれた、そして暴走しそうになった私を救ってくれた。もし、シドーがいなかったら私は、狂三のようになっていたかもしれない」
「十香・・・・・ありがとう。おかげで少し楽になったよ」
「怖くないのか?」
「怖くないと言えばうそになってしまうな…今まで怖くないなんて思ったことは一度もないよ」
士道はそう言う。士道はセブンの時・・・そう遥か昔自分がセブンの姿になったばかりの時は自分自身の持つ力に恐怖を抱いた時があった
力を使い間違えれば取り返しのつかない事をしてしまうのではないかと・・・だがセブンは諦めなかった。前へ進むのを止めずに今に至る。
居間でも少し怖いという時があるが、そんな時でも前に進まなくてはいけないという自分もいたのだ
「そうか・・・・大丈夫だシドー。その時は私はシドーを守る」
「それは心強いな」
「だろ?」
と、二人は笑い合った。その時士道子とセブンは思い出した。自分は常に一人で戦ってきたわけじゃないと・・・・・・・
「うぅ・・・・・」
「おっ!気付きなはったんでっか?」
「澤。大丈夫?」
「ここは?」
澤が目を覚めるとそこには西沢と山郷がいた。気がつけば医務室のベットで寝かされていたのだ
「私・・・・確か公園で宇宙人と戦って・・・・・あっ!そうだツルク星人は!?それに士道君は!!」
「落ち着きなはれ。宇宙人はモロ・・・五河はんがなんとか追っ払ってくれたんやで?」
「それで西沢さんが気絶して倒れていた貴女を運んで、基地に連れ戻ったのよ」
「士道君が・・・・」
澤は先ほどの戦闘を思い出した。そして彼女はベットから降りようとすると
「ちょっと澤!どこに行くつもりなのよ!?」
「決まっているでしょあゆみ!奴を…ツルク星人を探さすのよ。戦ってみてわかったわ。あれはかなり危険よ。放っておけばますます被害者が出るわ!」
「馬鹿言わないでよ!今の貴女じゃ倒せないわよ!」
「それでも行くしかないわ地球を守るのが私たちの仕事でしょ!?」
「それはわかるけど、何か必勝法でもあるの!?聞けば装備にヒビを着け、格闘戦が得意なあなたでも苦戦したというのに!」
「それは・・・・」
山郷の言葉に澤は立ち止まる。確かに今もういとど奴と戦ってもさっきと同じようにやられるだけ、何か必勝法を見つけ出さないといけなかった
すると
「それだったら、さっき五河はんが隊長さんが目を覚ましたら家に来るよう言っておりましたわ」
「士道君が?」
「恐らくツルク星人の倒し方を教えてくれるんとちゃいますか?」
「・・・・・・」
西沢の言葉に澤は少し考えると
「ごめん・・・ちょっと行ってくる」
とそう言い、部屋を出るのであった
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