デート・ア・セブン   作:疾風海軍陸戦隊

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空中艦フラクシナクス

突如、起きた空間震に士道は妹である五日琴里を探すため学校を飛び出す。そして琴里と待ち合わせをしたファミレス近くまで着た瞬間突如、空間震が発生し空間震が起きた後のクレーターから一人の女性が現れた。困惑する士道だが、突如アーマードスーツを着た鳶一が乱入し、その少女と交戦し始める。士道はその争いを止めるべく。前世の能力であったウルトラ念力を使い二人の動きを止める。しかし念力を使ったせいか体力を消耗し気を失ってしまう。目が覚めるとどこかの施設にいた士道。そして村雨令音と名乗る女性につれられた士道。そしてとある指令室に連れてこられるとそこには士道が必死に探していた妹、琴里がいたのであった

 

 

「・・・・・で、これがこれが精霊ってよばれてる怪物で、さっきロスト・・・・つまり消えちゃったわ。・・・・でこっちが」

 

と、琴里が説明していると

 

「話の途中ですまないが?一つ訊いてもいいか?」

 

「何よ。せっかく司令官直々に説明してあげてるのに。もっと光栄に思いなさいよ」

 

ぶっきらぼうに言う琴里に士道は

 

「君は本当に俺の妹の五河琴里なんだな?他人の空似ではなく?」

 

士道は前世・・・・そうウルトラセブンでありモロボシ・ダンであったころ。ウルトラ警備隊時代の同僚であったアンヌそっくりの女性と出会ったことがあった。しかも彼女がアンヌ本人であったかどうかわからないままその女性は去っていき。また今回も目の前にいる少女が琴里と似た少女なのか訊くと、琴里は目を細め

 

「はぁ、妹の顔を忘れたのかしら?士道。物覚え悪いとは思ってたけど、予想以上ね」

 

目を細めジト目で見る琴里に士道はジーとみる。そして士道は口調と態度は違うが彼女が妹である琴里であることが分かった

 

「いや。いきなり口調が変わっていたから。そっくりさんだと思った。だが本当に琴里なんだな」

 

と、士道は少し安心した表情でそういうと

 

「・・・・・で、士道。話を続けてもいいかしら?」

 

「まだ訊きたいことがあるが。かまわない続けてくれ」

 

と、そう言うと琴里は

 

「本当にあんたは調子狂うわね。普通なら慌てふためくところじゃない?『ここはどこだ!?なぜおまえがここにいる!?』って聞くところじゃない士道?」

 

「それも含めて後で説明してくれるんだろ?だったら今はお前の話を最後まで聞いてから訊くとしよう」

 

冷静な顔でそういう士道に琴里は困惑する表情を見せるが

 

「・・・・そう、まあいいわ。あなたがそう言うのなら話をつづけるわ」

 

そう言い琴里がそう言うと大スクリーンから先ほど士道が出会ったあの少女の姿が映し出される

 

「まず一つ。あのクレーターから現れた少女は精霊。はこの世界に存在しないモノであり、出現する際、自身の意思とは関係なしに辺り一辺を吹き飛ばすの」

 

「・・・・・なるほど。つまり空間震の正体は彼女がこの世界に転移したときに起こる衝撃波みたいなものか」

 

「へ~察しがいいじゃない。そうよ。空間震の正体は彼女みたいな精霊が現れるときに起こる余波なのよ」

 

琴里の言葉に士道はモニターを見る

 

「(やはり空間震は私の推測通りだったというわけか・・・・・と、すると30年前に起きたユーラシア大陸の大空災もその精霊の仕業ということか・・・・)それで?第二は?」

 

そういうと琴里はにやっと笑い

 

「第二に。あの精霊を攻撃した集団はAST。陸自の対精霊部隊よ」

 

「対精霊部隊・・・・・なるほど。ウルトラ警備隊やMACのような防衛組織のようなものか・・・・」

 

「ウルトラ警備隊?それにハンバーガーショップがどうかしたのよ士道?」

 

「いや。こっちの話だ。で、大体は想像できるが彼女たちの任務目的は?」

 

「精霊が現れたら、その場に飛んで行ってすかさず処理する。要はぶっ殺すってことね」

 

「・・・・・・」

 

その言葉に士道は先ほどの精霊の少女の言葉を思い出す

 

『お前も私を殺しに来たのか?』

 

悲しみに満ちたその少女の顔の理由を理解した士道は

 

「琴里。ASTは彼女らとコンタクトをとったことはないのか?彼女ら精霊は人と話ができる。彼女らが精霊と話をして解決した事例はないのか?」

 

「はっきり言ってないわ。あいつらにとって精霊は消えてほしい存在。それに空災被害は現界時の爆発だけじゃなく、そのあとのASTのドンパチも含まれているわ」

 

「そんなことをすれば精霊は自分の身を護るために相手を攻撃してしまうんじゃないか?」

 

「そうかもしれないけど、それはあくまでも推測でしょ?もしかしたらASTがなにもしなくても精霊は大喜びで破壊活動を始めるかもしれない」

 

「そうだとは言い切れないだろ琴里」

 

「根拠はあるの士道?」

 

士道の言葉に琴里は顔をしかめるとチュッパチャップスを口にくわえそう訊くと士道は真剣な顔をし

 

「人間にもいい人間と悪い人間がいるように精霊が皆悪い存在だとなぜ言い切れる?精霊たちも命あるものだ。話し合えばわかってくれる精霊もいる」

 

「甘いわね士道?それがあなたの意見?」

 

「そうだ。大切なのは相手を信頼し互いに話し合うことだ。そうでなければ人間は永遠に平和をつかみ取ることはできっこないんだ!!」

 

強い意志を込めた声でそういう士道に皆が驚く。士道は前世では人間とは違い違う星からやってきた宇宙人。しかしそんな彼を温かく迎えてくれた人たちがいた。それは元ウルトラ警備隊の仲間たちであった。パンドンの戦いの後地球を去った士道だが、たびたび地球に訪れていた。そしてタロウがバッジを返上して人間として生きていくこととなったため、交代で地球へ来訪した。そしてその時に士道ことダンはかつてのウルトラ警備隊の仲間たち(アンヌを除いて)と再会し、彼がセブン。宇宙人だと知っていても彼らは邪見せず、むしろ家族ぐるみの付き合いみたいになっていた。だからこそ士道は精霊たちがただ人間とは違いというだけで攻撃されるのを見て放っておくことができなかったのだ

すると琴里ニッと笑い。

 

「そう・・・・なら話し合ってみる?精霊と?」

 

「何?話せる方法があるのか琴里?」

 

「ええ。最後に三つ目。精霊との対処法はASTのやり方以外にも平和的に解決する方法がないわけではないわ。けど、それには士道。あなたの力が必要なのよ」

 

「俺の?どうすればいいんだ?」

 

「手続きもろもろは今夜、担当者にやらせるから。明日はさっそくそのための訓練をするから明日は普通に登校しなさい」

 

「特訓?話合いに特訓が必要なのか?」

 

「詳しい話は明日話すわ士道・・・・・それにしてもアホ兄は何であんな所にいたのよ?死にたかったの?」

 

琴里は小ばかにしたような表情でそういうと士道はため息をつくと琴里のおでこにデコピンをする

 

「痛っ!?何するのよ士道!」

 

「『何をするのよ』じゃない!!俺はお前を探しに外に出ていたんだ!電話にも出ないからGPSで確認したら昼食の集合場であるファミレスにお前がいたから、もしかしたら何か事故にあって動けなくなったと思って心配してきたんだぞ!!無事なら無事となぜ電話に出なかった!琴里。まずは私に言うことがあるんじゃないか?」

 

「うっ・・・・・・でもケータイの位置情報は盲点だったわね」

 

「琴里?」

 

「ごめんなさい・・・・・・」

 

普段怒らない士道が怒ってそう言うと、あまりの気迫に琴里は思わず謝る

 

「まあ、無事ならそれでいい。で、なぜおまえは動かなかった・・・・・いや、それより今いるここはどこなんだ?」

 

ため息をつきそう訊くと琴里は

 

「え、ええ…フィルター切って」

 

琴里が令音にそう言うと令音は何かのスイッチを切ると部屋が消え代わりに空とそして下に天宮市の街が見えた

 

「……これは?」

 

「ここは天宮市上空一万メートル。空中艦フラクシナクスの内部よ・・・・そう今朝、士道が見つめていた場所よ」

 

「数週間前に感じた飛行物体の正体はこれだったのか・・・・もしかして反重力エンジンを使用しているのか?」

 

「え、ええ・・・・そうよ。よく知っているわね。それよりも士道。なんであこの船のことが分かったのよ。この船は肉眼では見えないように特別な保護色システムを使用しているうえレーダーでも探知されない船なのに?しかも数週間前?あんた何者?」

 

と不思議そうにそう訊くと士道は下に見える天宮市を見つめていた

 

「ねえ士道ってば!なぜあんたはこの船のことが見えたの!答えなさい!」

 

「ん?御覧の通りただの学生さ。それに見えたというより感じたという方が正しいかな?まあ細かいことは気にするな」

 

「気にするわよ!それとその年齢と合わない大人口調やめなさい!なんか腹立つわ!」

 

さすがに透視能力で見たとは言えず士道はそう言い、琴里が指摘するが彼は笑ってごまかすのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方別の場所、地球から少し離れたところでは

 

「アト、モウスグデ地球ニ到着スル!コノ宇宙デハ、宇宙警備隊ハオロカM78星雲モ存在シナイ!邪魔者ガイナケレバモハヤ地球ハ我々クール星人ノ物ダ」

 

と、無数の小型の宇宙船が近づいてくるのであった

セブンの正体を明かす相手は?

  • 夜刀神十香
  • 五河琴里
  • 澤梓
  • 精霊全員
  • 最後まで正体を明かさない

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