デート・ア・セブン   作:疾風海軍陸戦隊

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繰り返される言葉、澤よ、涙とともに滝を切れ!!

 

天宮市、陸上自衛隊駐屯地

 

「はぁ~~~~~!!!」

 

天宮市自衛隊駐屯地のAAT部署の部屋の中で、副隊長である山郷は椅子に座りながら、ため息をついていた、ほかの隊員はみなパトロールに行っていない。そして副隊長である自分は今こうして留守番をしていたのだ

 

「もう~~~澤のやつ本当に水臭いわね!!」

 

と、今不在の隊長であり、同僚であり、親友である。澤のことをつぶやいた。

昨日の夜から、彼女は姿を見せていないそれもそのはず、いま彼女は今起きている事件の犯人である宇宙人を倒すべく特訓に向かったのだ。

しかもその特訓をしてくれる相手は先月、天宮山で出会った学生、士道であった

 

「特訓するなら付き合ってあげたのに、澤のためならジープを使っても、ブーメランを使っても厭わないのに~~」

 

ただ一人ぶー垂れる山郷。実際にそんな特訓をしたら怪我では済まないだろう・・・・・・

 

「はぁ‥‥私だけ留守番ていうのもなんかつらいな・・・・」

 

と、そうつぶやく山郷、いま彼女は何か連絡があった時のために今ここに残っているのだが、連絡待ちというのは非常に暇である。だが休憩時間ではないため遊んでいるわけにもいかない

 

「はぁ・・・留守番なんてするくらいなら、みんなと一緒に鵜パトロール行けばよかったかな・・・・」

 

そういいつつ、カップにインスタントコーヒーの粉末を入れお湯を注ぎかき混ぜながら、そう考える。そして一口コーヒーを飲むと

 

「苦っ!!やっぱりブラックだなんて私には似合わないね・・・・というより、コーヒーの粉いつもより入れすぎちゃったわ・・・・」

 

と、顔をしかめ、そばにあった角砂糖を5粒とコーヒーミルクを二個入れかき混ぜそれを飲む

 

「うん・・・・やっぱりこのぐらい甘くちゃね」

 

と、満足げに言った

 

「そういえば、一人で調査するって言っていた西沢さん‥…どこに行ったんだろう?」

 

 

 

 

 

 

 

 

そのころ、西沢義子はある人物に会っていた

 

「今のところ、ツルク星人はおとなしいでっせ。モロボシ隊長」

 

「そうか・・・・・後、今は五河士道だ。西沢さん‥‥いや佐藤隊員」

 

天宮山の麓にある駅にある、ベンチにある二人が話していた。一人は五河士道、そしてもう一人は西沢義子。

この二人は前世、モロボシ・ダンと佐藤三郎だったころ、防衛チームMACに所属していた二人であり互いの正体を知る二人でもある

 

「アハハハ!失敬、失敬!!それよりツルク星人のことですが・・・・・」

 

「いや、奴が簡単にあきらめるとは思えない。おそらく近いうちにまた人を襲うだろう」

 

「そやな・・・・あの星人はそういうやつでんな‥…それで澤隊長の方はどうでっしゃろ?」

 

「今はツルク星人を倒す特訓をしている・・・・・特訓が完了するまでは奴と戦わせるわけにはいかない…だが彼女ならすぐに完了するだろう‥‥ゲンと同じように」

 

「おおとり先輩か~たしかに澤隊長はおおとり先輩に似たものを感じますわな~それに副隊長の山郷はんやほかの後輩たちも澤隊長が特訓を終えて、ツルク星人を倒してくれると期待してるんですわ」

 

「そうか・・・・」

 

「うちかてそうや。ウルトラセブンだけでは地球は守れない、人間も一緒に外からの脅威に立ち向かわなきゃあかん」

 

「そうだな‥‥かつて俺たちがいた前世の世界のようにこの世界もウルトラマンと地球人力を合わせてこそ意味がある・・・」

 

そういい士道と西沢は空を見上げるのであった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、その頃、澤は滝の流れを斬る特訓を続けていた

あれから、何時間たったであろうか・・・・

 

「はぁ!!やあぁぁぁ!!!」

 

だが、澤は焦っていた。すぐにでもあのツルク星人を倒さなければならない・・・半日であの二段攻撃を破るため滝の水を斬ることに・・・・

だが、焦れば焦るほど完成が遠のいていく、そんな悪循環が彼女に降りかかっていた。

 

「なんで・・・何で切れないの!!士道君には出来てなんで私には出来ないの!!・・・・私には無理なの?」

 

何度やっっても滝の水を切ることができず、ただ水しぶきだ出るだけ

 

「結局・・・・できないの?」

 

絶望感が彼女を襲い涙が流れてくる

 

「私にはみんなを・・・・世界を守ることなんて・・・・そうだ。ここには士道くんが・・・・いやウルトラセブンがいる・・・・・わたしなんて必要ないんだ・・・」

 

涙を流し絶望する澤。すると背後から杖を突く音が聞こえ、そして彼女の真後ろの方でピタッと止まる

 

「っ!?」

 

「用事を終えたので様子を見に来ました」

 

彼女の後ろにいたのは士道であった。

 

「そう・・・・ですか・・・・」

 

士道の言葉に澤は力なく答える。そんな中、士道は

 

「それより澤さん、さっきなんて言いましたか?自分は必要ないと聞こえましたが?」

 

士道が静かに言うと、澤は

 

「・・・・事実じゃないですか!!士道君は強い!私よりもあの星人を倒せます!宇宙人についても誰よりも詳しい!私よりも上じゃないの!」

 

「切れないんです!この滝が!!どう頑張っても、どんなに時間をかけても!!切れないんですよ!!!!!」

 

「・・・・・・」

 

「私には無理なんです!宇宙人を倒すなんて!あの宇宙人の技はあの種族が長年編み出した必殺技!!私が半日特訓した程度では破れるわけないんです!!」

 

涙を流しながらそう訴える澤に士道は

 

「かつて……ウルトラマンレオという宇宙人がいた」

 

「ウルトラマン・・・・レオ?」

 

「名前の通り彼は地球人ではない。違う星に住む宇宙人だ…だが、レオは故郷である自分の星を失っている。レオはある星で暮らすことを選び、その星を第二の故郷と誓った・・・・」

 

「・・・・それが何ですか?」

 

「かつてレオはツルク星人に敗れた…第二の故郷で・・・・それも自分を兄のように慕ってくれた子供の親や仲間を殺されたのにもかかわらず・・・・・敗れたんだ」

 

「・・・・・」

 

「アイツは死に物狂いで特訓をした。…澤さんと同じように半日程度の特訓で…あいつは。‥‥レオはツルク星人を倒した・・・・いや、違う…倒さなければならなかったんだ。自分が戦わなければまた誰かが死ぬ。そんな中でレオは修業し、ツルク星人を倒したんだ…そしてレオは今なおその場で戦っている愛する第二の‥‥いや本当の故郷と思っている星を守るために」

 

「・・・・・・」

 

「澤さん…あなたならできる。最初は本当に戦い方も知らなかった彼でもできたんだ・・・・」

 

「でも・・・・まるで・・・できる気がしないんです・・・・」

 

「・・・・・・・澤さん」

 

涙を流しながら言う澤に対し士道は

 

「その顔は何だ!その目はなんだ!!その涙は何だっ!!!!!

 

涙を流し澤に士道は厳しく言い始める

 

「泣けば強くなるんですか?泣けば星人が侵略してこなくなるのか!?他人の力ばかり当てにするな!自分の大切なものは自分の手でしか守れないんだ!!」

 

「・・・・」

 

「西沢さんはあなたの帰りを待っている!いや西沢さんだけではない!あなたの仲間は聞けば修行をしていると聞いて楽しみにしていた。お前を必要としている者は多数いる!なのにお前はその二人に背を向けて逃げる気か?自分が必要ないと言う気なのか!?」

 

「・・・・・・」

 

士道の言葉に澤は何も言わず聞いて涙を流していた。

 

「澤さん!戦う者は時に背中にいる者の涙を背負って戦わなければならない時がある。その戦う者が涙を流してどうする!!あなたならまだ守れる!!あなたはもう大切なものを失ってはいけなんだ澤さん!!」

 

「でも…士道君」

 

「戦うものが泣いていいのは嬉しい時だけです!!」

 

そういうのと同時に士道は杖を澤に突きつける

 

「士道君!?何を!!」

 

「澤さん!滝の前に立つんだ!!」

 

「で…でも私には・・・」

 

「俺を信じろ!!俺もあなたならできると信じています!」

 

彼の真剣な目を見た澤は

 

「・・・・・わかったわ」

 

そう言い滝壺に入る。そして士道は

 

「流れる滝を斬るのは簡単なことじゃない。まず流れに目標を決めるんだ!!」

 

「流れに・・・・目標?」

 

「そうです!澤さん!今のあなたでは何も守れない!だから俺がその答えを見つけるまで協力します!!あなたが強くなるまでの道標となります!これが今の道標です!!」

 

士道はそばにある木を杖で思いっきり叩く。すると落ち葉が滝に飲まれる

 

「その落ちる葉が流れの目標です!!」

 

「・・・・はい!!!うおぉぉぉぉーーーー!!!!」

 

士道の言葉に澤は滝に流れる葉を標的とし、手刀で横一文字に切る。するとどうだろう。一瞬だが、滝の流れを斬ることができた

 

「っ!?・・・・で、できた・・・」

 

「その感覚を忘れないでください!もう一度行きます!!」

 

「は・・・はい!!」

 

士道は再び木々を揺らす。揺れた木から落ち葉が滝に飲まれる。そしてその落ち葉めがけて麗央はもう一度、手刀で横一文字に切ると再び滝の水を断ち切ったのだった

 

「で・・・・出来る・・・・私にも出来る」

 

と澤は涙を流すと士道は

 

「その涙は嬉し涙ですか?」

 

「はい…これで守れる。私にも・・・・私にもみんなが守れます!これで胸を張ってみんなのところに帰れます!!」

 

嬉しそうに言う澤に士道は

 

「そうだな・・・・よく頑張りましたね…澤さん」

 

と、優しい笑みを浮かべてそう言うと

 

「あ・・・あれ?」

 

突如、澤は滝つぼに倒れる

 

「大丈夫ですか?」

 

「あいたたた・・す・・すみません…その…水が冷たすぎて足の感覚が・・・・」

 

「滝の水を斬ることができて気が抜けましたか?」

 

「アハハは・・・お恥ずかしい限りです」

 

と澤は笑う

 

「ほら、つかまってください」

 

士道に支えられながら澤は、士道とともに山を下りた。みんなが待つところへ、そして決戦場へと・・・・

 

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