士道が琴里と話している同時刻、陸上自衛隊天宮駐屯地
「
折紙は基地の中でアーマースーツ、リアライザを解除し壁に背をかける。そして自販機からジュースを買い彼女は先ほどの戦闘のことを思い出していた
「(五河士道・・・・・・なぜあんな所に・・・・)」
空間震でシェルターに避難しているはずの指導がなぜあのところにいたのか疑問に思う折紙。五河士道。自分と同じ学校のクラスメイトであり、成績は自分に続いて二位。体育では男子トップクラス。そして年齢に似合わない大人びた雰囲気のある不思議な少年。もし彼が女子でASTに所属していたら折紙と並ぶトップエースになっていただろう。だが折紙が考えていたのはそうではない
「(彼は・・・・・私のこと覚えていないのかしら?あの5年前の・・・・・)」
彼女の脳裏には5年前のあの出来事が思い浮かんだ
「(もし覚えていないのなら仕方がない・・・・会ったのはあの一回だけだったから・・・・・)」
そう思っていると
「お疲れ鳶一」
と、そこへ缶コーヒーを片手に彼女の上司であり隊長である日下部燎子一尉が立っていた。
「今回もよく撃退してくれたわね」
「違う。撃退はしていない」
「…違うとしても、上にはそう報告しないと予算が下りないのよ」
「…」
「そう怖い顔をするんじゃないの。褒めているんだから。それよりも鳶一。あなた最近無茶しすぎ。…そんなに死にたいの?精霊は人の姿をした化物。いわば知能を持った災害なのよ?被害を最小限に抑えて出来るだけ早く消失させる。それが私達ASTの・・・・・・」
「違う、精霊を倒すのが"AST"の役目」
「………」
「私は、精霊を倒す」
強い意志を持った目でそういう鳶一に日下部はため息をつき
「まあいいわ。でもね命令無視が続くようであればあなたを部隊から外さなくてはならなくなるわ。そのことを肝に銘じときなさい鳶一一曹?」
「了解しました日下部一尉」
そう言い立ち去ろうとする鳶一。すると日下部は
「そうそう。鳶一。あなたあの事聞いた?」
「何をですか?」
「先ほどお偉いさんと警察のお偉いさんが話しているのを聞いたんだけどね。この頃人間が突然行方不明になる事件が起きているのよ」
「・・・・それと私たち何の関係が?」
「なんでも目撃情報では目の前で突如人間が消えたりおかしな光が現れたりするのよ」
「・・・・・もしかして精霊の仕業?」
「そこはわからないわ」
「なら別にいい。私の目的は精霊を倒すことだから・・・・・・」
そう言い、鳶一はその場を離れるのであった
翌日
「・・・・・で、なぜ物理室がこんな研究所になっているのですか?それ以前になぜあなたがここにいるのですか村雨解析官」
今、士道は物理室にいるのだが、ここは物理室というにはあまりにも奇妙しすぎた。部屋の中にはコンピューター室のように部屋一面にパソコンが並んでいたのだから。それだけではないその部屋にはフラクシナクスにいるはずの解析官の令音がいたのだ
「今朝の朝礼で担任の岡峰先生が紹介したじゃないか。副担任の村雨令音だよ。新太郎君」
「違います。士道です」
「すまなかった。シン」
「それはウル・・・・ハヤタの名前ですよ?」
「誰よそれ?」
「いや、こっちの・・・・て、琴里。なぜお前がここにいるんだ?・・・・・ああ、そういえば先生から客人が来ているって聞いてたが」
「そっ、本当に察しがいいわねお兄ちゃん?」
頭を抱えて言う士道に琴里はにっと笑う。琴里の学校は今休みでありそれを利用して高校見学という理由で士道の所に来たのだ
「・・・・・それで琴里。精霊と話し合う訓練といっていたが、具体的にどうするんだ?それ以前に話し合いに訓練とか必要なのか?」
「大いに必要よ。士道。覚えているわね?精霊との対処法にはASTみたいに武力でやる以外の方法があるって」
「ああ、言っていたな。で、方法は?」
「それはね、精霊に恋させるの」
「・・・・・え?」
予想外の言葉に士道は唖然とする。そんな士道を無視して琴里は
「武力以外での解決策は精霊にこの世界を好きになってもらうのが一番。世界が素晴らしいものだとわかれば暴れたりしないでしょうから。そこで、ほら、恋をすると世界が美しく見えるって」
「なるほど、つまり私に精霊に恋をさせる相手を見つけて仲人をすればいいというわけだな?」
「そうそう。よくわかって・・・・・・・て、違うわよ!何そのお父さん的発想と発言は!?士道ってこう時だけは鈍いわね!」
「え?ちがうのか?」
「当り前よ!どこまで鈍いのよ!精霊のデートの相手は士道。あなたなのよ!そして精霊をデレさせるのがあなたの役目よ!」
「っ!?」
その言葉に士道。いやセブンは驚く。今まで数多の侵略宇宙人や凶暴な怪獣と戦ってきた彼にとって衝撃的な言葉であった。
「ちょっと待て琴里。精霊を武力じゃない方法で解決するのは賛成だ。だがデレさせるなど私には・・・・・」
「そう言うと思ったわ。士道って堅苦しいというか恋愛経験ないものね」
「余計なお世話だ(第一、私は(前世では)妻子持ちなんだが・・・・)」
「まあ、いいわ。そのための特訓なんだから。令音」
困った顔でそういう士道に琴里はいたずらポイ笑みを見せチュッパチャップスを咥えると令音に何か言い、彼女は頷くとパソコンを起動させる。するとパソコンの画面から様々な色の髪の美少女達が写った…何かのタイトル画面それは・・・・
「これは・・・・ギャルゲーというやつか・・・・・」
そう、士道が目にしたのは以前、殿町に魅せられたギャルゲーであった
「相手を。恋させるしかも女性が相手ならこういうゲームはうってつけだ。しかもこのゲームは君専用にアレンジしておいた。シンはこういうゲームはやったことあるだろ?」
「いいや。生まれてこの方テレビゲームをやったことはない」
「そう言えば士道って、本とか読んだりジョギングしたりでゲームとかしていなかったわね?」
「まあな(それ以前に前世の地球ではテレビゲームはまだ無かったからな・・・・)」
セブンが初めて地球に来たのは1967年。そしてレオと出会いこの世界に転生するまでは1974年。それに比べアーケードやゲームが流行り始めたのは1980年、ギャルゲーに至ってはその6年後の1986年である。当然士道ことセブンはテレビゲームをしたことは一度もなかった。転生後も彼はテレビは見るが、そのほかは読書をしたり身体を動かすためジョギングしたりとテレビゲームなどはやったことがなかった
「経験がないのなら尚更それはやったほうがいい。今後も精霊と出会うんだ。これで彼女たちとのコミュニケーションをとる勉強をしたまえ、シン」
「もはやシンは定着なんですね?はぁ…・・仕方がないこれで平和的に解決できるのなら……で、琴里。一つ訊いてもいいか?」
「何?まさかおパソコンの操作が分からないっていうわけじゃないよね?あんたいつの時代の人間?」
「いや、コンピューターの操作くらいわかる。ただ訊きたいことは・・・・・・」
「訊きたいことは?」
真顔で言う士道に小鳥は少し汗を流して聞き返すと
「このゲームの題名。明らかにどっかの企業のゲームをパクっているみたいだが、著作権とか向こうの企業の許可とかそういうのは大丈夫なのか?」
「そっちっ!?」
こうして
『キングジョーやタイラントと戦った方がまだましだった・・・・・』
とやつれ顔でそう言っていたのだった・・・・・
放課後。夕日が輝く中、士道は屋上で鳶一と対面していた。理由は特訓一日目が終わったのち、廊下を歩いていると鳶一に出会い無理やり屋上へと引っ張られたのだった
「士道。昨日、何故あそこに居たの?」
「妹が逃げ遅れて、探しに来ていた」
「それで妹さんは見つかったの?」
「ああ、おかげさまでな。一つ訊いてもいいか?お前もなぜあそこにいた?」
理由は知っていたが彼女本人の口から知りたかった士道はそう訊くと
「それは秘密。昨日見たこと聞いたこと、全て忘れた方がいい」
「あの空間震に現れた少女のこともか?」
そう訊くと鳶一は頷く
「彼女は一体・・・・」
「あれは精霊。私が倒さねばならないもの」
「そんなに凶悪そうには見えないが?」
「精霊はみんな敵」
「なぜそう言いきれるんだ鳶一?」
鳶一は一拍おき、そして静かに、ただししっかりと答えた。
「私の両親は五年前、精霊のせいで死んだ・・・・・・・だから、私のような人間は、もう増やしたくない」
「・・・・・」
憎しみを含めた目でそういう鳶一に士道は
「そうか・・・・だがな鳶一」
と、そう言い士道は扉の方へ歩きそして彼女に振り向き
「精霊すべてが悪ではない。それに憎しみだけでは前にも進めないし解決もしない。それは・・・・血を吐きながら続ける悲しいマラソンだよ」
「え?」
鳶一が士道の言葉に呆けていると、士道は
「じゃあまた明日学校で」
と、そう言い屋上を後にするのであった
セブン以外に来るウルトラ戦士は誰がいい?
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