魔法少女リリカルなのは〜半壊の天使に惹かれる少女達   作:エム3

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11話目です。
今回は1万字超えました。
短くした方がいいのでしょうか?
でも、これぐらい長い方が読んでくださってる人も喜んでくれるのでしょうか?・・・悩みどころです。
今回、クロノ君の扱いが、悪いかもしれません。
でも、安心してください。
それでは、どうぞ!!


海上決戦 救いの願い

時空管理局への協力を決めた数日後、刹那達はアースラにある訓練室で、魔法の訓練が行われていた。刹那は一人で訓練を、なのははいつも通り、ユーノと一緒に訓練中である。

 

なのはとユーノは、危険度の高い生物を相手に立ち回っていた。

 

ユーノ「捕まえた!!なのは!!」

 

なのは「うん!!」

 

ユーノは生物を自身が発動させたバインドで、動きを封じる。

なのはは、その後レイジングハートを生物に構える。

 

レイハ「レストリクトロック」

 

そして、なのはも同じように、バインドを発動させ、さらに相手の動きを封じた。生物は、完全に動きが封じられる。

 

ユーノ「そう!バインドをうまく使えば、相手を牽制できるし、砲撃魔法も当てられる!!」

 

なのは「うん!!」

 

なのはとユーノはうまく連携して、生物を無力化する。

その訓練の映像を別室で、リンディ達は観戦していた。

 

リンディ「ふーん、あの子達、なかなかやるじゃない」

 

カグラ「なのはちゃん、結構やるじゃねぇか。初心者にしてはいい動きしてる。」

 

セリカ「うん。ユーノ君もなのはちゃんもすごいね。仲間になってくれて良かったね!クロノ君!!」

 

クロノ「ああ・・・・・特に、彼は。」

 

そう言い、クロノはもう一つの映像えと目を向ける。そこに写されているのは、なのは達とは別の場所で訓練している刹那であった。

刹那は、4体に囲まれている状況だ。この状況では、誰でも、不利な状況であり、敗北するのは必然である。だが、例外も存在する。

それが、刹那・F・セイエイという人物だ。

 

刹那「ハァァァァァァァ!!!」

 

刹那は太陽炉を稼働させ、敵の一体に向かう。刹那は転生前、ガンダムに搭乗し、イナクトやティエレン、フラッグなどの敵勢力と、戦ってきた。この程度の敵では刹那は敗北はしない。

・・・・ソレスタルビーイングに・・・沈黙は許されない・・。

 

刹那「ここは・・・・・・俺の距離だ!!!」

 

自分の得物が届く距離に入り、GNソードを展開、一閃。まず一つ。

そして、GNソードをライフルモードへ変更。別の一体は向け、引き金を引く。桃色の閃光が敵を貫き、相手は崩れ落ちる。二体目。

すると、3体目の敵が刹那に突撃をする。だが、刹那は冷静に、GNソードの刀身をだし、相手の攻撃を回避し、武器を刺す。3体目。

その姿に恐怖したのか、4体目が刹那に背を向け、逃げ出す。

刹那は4体目に目を向けると、先程の敵からGNソードを引き抜き、跳躍。相手の前に降り立ち、一閃。縦に切られ、崩れ落ちる。4体目。

そして、刹那は刀身をしまい、GNソードを解除する。

 

エクシア「シュミレーション終了。さすがですね。マスター」

 

刹那「いや、まだ無駄な動きがある。俺もまだまだ未熟だ。」

 

ラグナ「気にする必要ねぇだろ。そこまで動けてるなら充分だ。後は実戦で鍛えるしかねぇんだからよ。」

 

刹那はエクシア達と先程の動きを確認し、反省点を見つけるために訓練室を後にする。

リンディ達は刹那の動きを見て、驚愕していた。

 

リンディ「彼・・・・刹那君は特にすごいわね。なのはちゃんたちもすごいのだけれど。」

 

クロノ「そうですね。刹那は一人抜き出てます。戦闘能力、状況判断、観察力・・・・彼は本当に僕と同じ歳なのか・・・・?」

 

リンディ「クロノ・・・・あなたは彼をどう思うかしら?」

 

クロノ「・・・・戦力としてならこれほど頼りになる人物はいないでしょう。ですが・・・・僕は少し怖いですね」

 

リンディ「怖い?」

 

クロノの発言にリンディは疑問が浮かぶ。たしかに刹那はあまり会話に参加もしないし、口数も少ない。だが、悪い子ではないとリンディは思っている。だが息子であるクロノからは怖いという発言。

そんな言葉が出るとは思っていなかったのだ。

 

クロノ「刹那は・・・命を奪う事に躊躇いがないんです。まるで・・・慣れているような」

 

リンディ「慣れている?」

 

カグラ「ああ・・・・その事か。」

 

カグラの発言に、リンディ達はカグラに視線を向ける。

 

クロノ「カグラ、刹那の事、何か知っているのか?」

 

カグラ「知ってるっつうか・・・・これ、話していい事か?なあ、セリカちゃん。どう思う?」

 

カグラは困惑の表情をして、セリカに話を振る。だが、セリカは首を横に振る。

 

セリカ「多分だけど、これは刹那君が話さないといけない事だと思う。でもね、これだけは言える。クロノ君がそう思う原因は・・・

 

 

 

刹那君の過去が、原因だと思う。」

 

クロノ「刹那の・・・・過去?」

 

セリカ「うん。刹那君の過去を私達は知ってるよ?でも、知っているから、私達は何も言えないの。」

 

カグラ「ああ。俺達からは確かに何も言えないな。だが、聞いてて、気分が悪くなるのは確かだ。もちろん刹那に向けてのものではねぇけどな。」

 

セリカとカグラの発言に、クロノは顎に手を当て、思考する。刹那の過去。それがクロノの考察の原因だと2人は言っていた。

 

クロノ(刹那の過去・・・・戦い方・・・そして、カグラ達の発言・・・刹那・・君は過去に何があったんだ・・・?)

 

クロノは先程の映像に目を向ける。だが、エクシア を纏っているため、表情を見る事は出来なかった。

 

 

刹那は訓練室を退出し、休憩室で先程の訓練をエクシア達と振り返っていた。

 

沖田「マスター、先程の訓練映像見させてもらいました。すごい動きでしたね。」

 

刹那「いや、無駄な動きがまだある、やはりデバイスでの動きがまだ慣れないな。コクピットでの操作とは違う。」

 

魔神「マスター、あまり焦るのはダメだぞ。焦りは禁物だ」

 

リンデ「そうですよ。マスターは充分な実力を持っているんです。今は焦らず、じっくりと実力を伸ばしていきましょう。」

 

刹那「いや、しかし・・」

 

沖田「はーい。あまり考えすぎるのはよくないです。糖分を補給しましょう!!お団子です!!はい、あーん♪///」

 

刹那「んぐっ!?」

 

刹那は反論をしようとしたが、沖田が刹那の口に団子を食べさせる。突然の事に、沖田以外の全員は驚愕の顔をしていた。刹那は口に入っている団子を食べていた。

 

刹那「・・・・・・美味いな。」

 

刹那は団子の美味さに自然と顔が緩んでいくのがわかる。沖田達はその刹那の顔を見て、頬を赤らめていた。するとそこへ、なのは達が現れる。

 

なのは「あ!刹那君!ここにいたんだ!!」

 

ユーノ「刹那、訓練お疲れ様、こっちも終わったよ」

 

刹那「ああ、お疲れ様。こっちにクッキーがある。二人も食べないか?」

 

なのは「う、うん!!食べるの!!」

 

ユーノ「僕も食べようかな。お腹すいちゃってね」

 

なのは、ユーノも加わり、6人での談笑が始まる。刹那はユーノと訓練の話や、魔法の話をしていた。なのはは沖田達と何か話をしていた。

・・・途中、なのはが顔を赤らめ、沖田をポカポカと叩いていたが・・・何だ?っと刹那が思っていると、刹那は声をかけられた。

 

クロノ「刹那、少しいいだろうか?」

 

刹那「・・・・クロノ・ハラオウンか。何か用か?」

 

クロノ「少し聞きたいことがあるんだ。いいだろうか?」

 

刹那「・・・・俺が答えられる範囲ならば」

 

刹那の了承を聞き、クロノは深呼吸をして、刹那に質問をする。

 

クロノ「刹那・・・君は・・・過去に何かあったのか・・・?」

 

刹那「・・・・・」

 

クロノの質問を聞き、刹那はあまり反応をしていないように見える。だが、クロノは刹那の表情を見て、冷や汗を垂らしていた。クロノを見つめる刹那の目は、黒く、光が消えた目だった。

 

刹那「・・・・・誰から聞いた?」

 

クロノ「あ・・・いや・・・せ、刹那の戦い方を見て・・・命を奪う事に躊躇いがないと言うか・・・戦いに慣れていると思って・・・何故、そうなのかと思っただけだ。聞いてはいけない事だったなら謝る。すまなかった」

 

クロノの言葉を聞き、刹那の目は元の目に戻る。どうやら、クロノは中々の観察力を持っているらしい。執務官の名に恥じない実力をクロノは持っている。刹那はそう感じた。

 

刹那「・・・・いや、こちらも突然の事で、殺気を出してしまった、すまない。」

 

クロノ「いや、こちらの方も不注意だった。刹那の事を気にせず話してしまった。申し訳ない」

 

刹那「気にしなくていい・・・・・それで・・・先程の答えだが・・・」

 

クロノ「ああ。」

 

刹那「・・・クロノ・・・お前は、自分の親を手にかけたことがあるか?」

 

クロノ「・・・・・・!?」

 

刹那の言葉にクロノは驚愕する。自分の同い年が、親を手にかけたことがあるか?などと聞かれたら、驚かないわけがないだろう。

 

クロノ「あ、あるわけないだろう!!そんな事許されるはずが・・・!!」

 

クロノの声に談笑をしていたなのは達も視線を刹那達に向ける。そして、クロノの言葉を聞いた刹那は、表情を崩さず、言葉を紡ぐ。

 

刹那「・・・・クロノもカグラと同じ反応をするんだな」

 

クロノ「・・・!!も、もしかして、刹那、君は・・・!!」

 

刹那「ああ、俺は、自分の親を殺害した。」

 

クロノ「な!?」

 

クロノは更なる驚愕と同時に、彼に恐怖を覚えた。彼は表情を変えない。無表情で、肉親を手にかけたとそう言ったのだから。

 

クロノ「き、君は自分が何を言っているのか分かっているのか!?自分の親を手にかけた!?そんな事が許されると思っているのか!?」

 

刹那「・・・・・・」

 

クロノの怒りの声を上げる。だが刹那はそんな声を聞いても表情を変えない。そんな刹那に対する怒りがクロノにこみ上げる。

 

クロノ「何か言ったらどうなんだ!!」

 

なのは「いい加減にしてよ!!」

 

クロノ「・・・・っ!?」

 

「「「「!?」」」」

クロノは怒りの声を上げた時、突然なのはが声を上げる。クロノの声に匹敵するような声を。その声に、刹那以外は驚き、なのはに目を向けた。

 

なのは「クロノ君が刹那君の何を知ってるの!!刹那君がどれだけ辛い思いをしてるのかわかるわけないの!!刹那君の事、知った風にそんなこと言わないで!!」

 

クロノ「なのは・・・・君は・・・・」

 

なのは「それに、昔の刹那君の事は関係ないの!!」

 

クロノ「・・・・っ!!」

 

なのは「私は刹那君の過去も知ってるの!!でも、そんな事関係ないの!!私は、刹那君に助けてもらったの!!家族の時も!!次元震の時も!!刹那君は手を伸ばしてくれた!!私を助けてくれたの!!

だから、私は・・・!!私は・・・・!!!!」

 

そこまで言い、なのはは涙を流し嗚咽を溢し始める。刹那はなのはを見て、沖田達に視線を向ける。その視線を見た沖田達はなのはに付き添い、休憩室を後にする。そして、刹那はクロノのに視線を向ける。クロノはなのはが響いたのか、刹那に視線を向け、頭を下げる。

 

クロノ「・・・・すまなかった。刹那が辛くないはず・・・ないな。謝って許されることではないと分かっている。だが、僕は謝ることしかできない・・・すまなかった・・・!!」

 

刹那「・・・これは、カグラにも言ったことだが気にしなくていい。クロノは・・・何も間違ってはいないのだからな。」

 

クロノ「だが・・・・・」

 

刹那「なら、条件を言う。それを聞いて、全てなしにしよう。」

 

クロノ「・・・わかった。条件とは何だ?」

 

刹那の条件は何かはわからないが、クロノはどんな条件が来ても全て聞く覚悟を決めていた。だが、刹那が提示したものにクロノは唖然とする。

 

刹那「俺は今から自分の過去を話す。その話を聞いて・・・・クロノが良かったら、俺の友達になってほしい」

 

クロノ「・・・・・!?」

 

刹那の提示した条件は刹那に利益のない提案だった。刹那の過去。それはクロノが聞いておきたい話ではあった。だが、なのはのあの怒り。

過去に何があったのは確か。しかもクロノは先程、刹那を怒鳴っている。あんな事をしたクロノに刹那はクロノに友達になってくれと、願ったのだから。

 

クロノ「それでいいのか!?僕は君に酷い事を言ってしまった!!そんな僕を君は友達にしたいと思うのか!!??」

 

刹那「ああ。こんな俺を受け入れてくれるなら・・・友達になってほしい・・・それに、他にもいるだろう?俺の事を知りたい人物が。」

 

クロノ「・・・艦長の事か」

 

刹那「そうだ。俺の事はクロノから説明してくれ。」

 

クロノ「・・・・わかった。」

 

条件を飲み、クロノは了承する。そして、刹那は自分の過去を話す。

内容はアリサ達に話した事と変わらず、話した。

その話を聞き終え、クロノは苦虫を潰したような顔をした。

 

刹那「・・・・クロノはなのは達のように泣かないのか?」

 

クロノ「・・・君が一番辛いのに・・・・僕が泣いたらダメだろう・・!!!!」

 

刹那「・・・・・・・」

 

クロノの発言に刹那は表情を変えない。

辛い?そんな物は俺にはわからない。俺が・・・涙を流したのは・・・一度しか・・・ないのだから。

 

刹那「クロノは、こんな俺を・・・受け入れてくれるか?」

 

刹那「友達に・・・・なってくれるか?」

 

刹那は自身の右手を前に出す。クロノは刹那を真っ直ぐ見つめ、刹那の右手を握り返す。

 

クロノ「ああ!!刹那は・・・僕の友達で・・・仲間だ!!!」

 

刹那「感謝する。」

 

刹那は新たに、友を増やした。一度、ぶつかり。そして、わかり合って、仲間になった。これは、刹那の知る一人の女性が目指した物なのか。

 

刹那(マリナ・イス・マイール・・・これが・・・わかり合うと言うことなのか?・・・・これが・・・あんたが目指した物なのか?)

 

刹那は、マリナが目指した、話し合いでわかり合う世界、彼女が目指した物の一部を見たのかもしれない。だが、その時は突然起こった。

突如、アースラにあるスクリーンが変わると同時に、警報が鳴り響く。

スクリーンにはemergencyの文字。緊急事態を意味する言葉が表示されていた。その文字を見て、刹那とクロノは、真剣な表情へと変える。

 

クロノ「刹那!!」

 

刹那「わかっている。ブリッジに向かう。行こう、クロノ」

 

クロノ「ああ!!」

 

刹那はクロノと一緒にブリッジに向かう。その道中、なのは達とも合流し、ブリッジに向かって駆け出す。その時、刹那はなのはに声をかけられた。

 

なのは「刹那君・・・えっと・・・大丈夫?」

 

刹那「ああ。クロノと話をして、友達になった。問題はない・・・それより、なのは」

 

なのは「な、何?」

 

刹那「・・・・ありがとう」

 

なのは「え?」

 

刹那「それだけだ。」

 

刹那は短いが、自分の思いを伝えた。なのはは、怒鳴ってくれたのだ。刹那を信じてくれた。だから、刹那は感謝の言葉を述べた。それが上手く伝わったのか、それはわからない。だが、なのはは笑顔を刹那に向けていた。

そして、刹那達はブリッジに着く。その場には、セリカにカグラ、刹那達以外の全員は集結していた。すると、クロノが声を上げる。

 

クロノ「艦長!!」

 

リンディ「クロノ、刹那君達も来てくれたのね。ちょうど良かったわ。」

 

刹那「残りのジュエルシードがあったのか?」

 

リンディ「いえ、それはわかってないわ。だけど、例の子達を見つけたからね」

 

そう言い、リンディは目をある映像に向ける。刹那達もそこに向けると一人の少女と赤い髪の女性が写っていた。

 

なのは「フェイトちゃん!!」

 

クロノ「もう一人の魔導師と使い魔か・・!!」

 

カグラ「へぇー、あれが刹那達が戦ってた子か。」

 

セリカ「フェイトちゃんって言うんだ!!」

 

刹那「アルフも一緒にいるな」

 

そう、映像に映っていたのは、フェイトとアルフだった。バリアジャケットを纏い、飛行魔法で何処かへ移動してる様子だった。

 

クロノ「彼女達はどこへ・・・?」

 

刹那「・・・・海だろう」

 

クロノの疑問を刹那が答える事で全員の目線が刹那に向けられる。

 

リンディ「刹那君、どうして彼女達が海に向かっていると思うのかしら?」

 

刹那「単純な事だ・・・・エイミィ・・・と言ったか?」

 

刹那は時空管理局通信主任兼執務官補佐のエイミィ・リミエッタに声をかける。突然の声をかけられた事に驚いたのか、エイミィは「は、はい!?」と声を上げた。

 

エイミィ「な、何かな?刹那君」

 

刹那「エイミィ達は、ジュエルシードの探索をして、それを回収する前にフェイト達に取られていた。だが、残りのジュエルシードが反応せず、探索は困難になっていた・・・違うか?」

 

エイミィ「そうだけど、それが何か関係あるの?」

 

刹那「仮にだが・・・もしジュエルシードが何かのものや液体の中に入っていたら・・・どうなる?」

 

エイミィ「え?・・・それは、レーダーが反応して場所を特定するけど・・・?」

 

刹那「ならば・・・レーダーが反応しない程の深い場所に落ちていたら・・・?海の底に落ちていたら・・・?」

 

刹那の言葉にリンディ達はハッと気づいたような顔をした。だが、なのはは首を傾げる。

 

なのは「どう言う事?刹那君」

 

刹那「ジュエルシードの反応が探索していた場所にない・・・他の場所も探したが、反応がない・・・ならばそれの逆をすればいい」

 

なのは「逆・・・・あ!!レーダーとか探知魔法が届かない場所を探せばいいんだ!!」

 

刹那「その通りだ。よくわかったな」

 

なのは「えへへ///」

 

なのはの考えが当たり、刹那は肯定して素直に褒める。その言葉が嬉しかったようで、なのはは、頬を赤らめながらも微笑んでいた。だが、カグラとクロノが刹那に声をかける。

 

カグラ「けどよ、刹那。探知魔法が反応しない海をどうやって探すんだ?」

 

クロノ「確かにそこが気になる。まさか、素直に潜って探すわけではないだろう?」

 

刹那「それは、俺達が体験した方法でわかる。ユーノ。」

 

ユーノ「え!?ぼ、僕かい!?」

 

刹那「市街地で、フェイト達がジュエルシードを見つけた時、フェイトは何をした?」

 

ユーノ「えっと・・・確か・・・!?そうか!!魔力を打ち込んで、強制発動させるんだ!!」

 

刹那「その通りだ。魔力を打ち込めば、ジュエルシードが反応する。そうすれば、簡単に場所がわかる・・・・どうやら、実践するようだな。」

 

刹那が映像の方を見るように目で指示する。全員が映像に目を向けると、フェイトが海中に魔力を打ち込み始めた。全ての魔力を撃ち終えると、海中から白く輝く物が、海上にでる。それはジュエルシード。

数は7。

 

クロノ「なんて危険な事を!!」

 

カグラ「ジュエルシードが7個もありやがったのか!?しかも全部に魔力をぶち当てやがった!!あれじゃ、暴走するぞ!!」

 

カグラの予想通り、ジュエルシードの輝きが増し始める。だが、魔力があまり溜まっていないのか、輝きが止まる。だが、次元震より凶悪な物が目の前で作られていた。

 

クロノ「海水がジュエルシードの周りを!?」

 

カグラ「しかも動いてやがるぞ!?ジュエルシードはなんでもありか!?」

 

刹那「まるで生物だな。的確にフェイトを狙っている。」

 

海水を巻き込み、竜巻のような物が7つできる。竜巻は生物のように的確な狙いを定め、フェイトに向かっていく。フェイトも上手く捌いてはいるが、数が多すぎる。徐々にジリ貧になっていき、とうとう、一つが当たってしまう。

 

なのは「フェイトちゃん!!あの!!私、助けに行ってきます!!」

 

クロノ「その必要はない」

 

なのはの提案を、クロノは即座に切り捨てる。

 

クロノ「これは彼女が引き起こした物だ。僕たちは彼女達の捕縛を最優先にしている。魔力が尽きた所を捕縛すればいい」

 

なのは「でも!!このままじゃ!!!」

 

クロノ「僕達は管理局だ。組織の事が最優先だ。私情で動いてはダメだ。僕達は待機だ。」

 

なのは「で、でも・・・!!」

 

クロノの意見に反論するなのは、だがそれを即座に切り捨てるクロノ。片方は自分の私情を。片方は組織として。両方とも正しい。どちらも否定はしない・・・だが。

 

刹那「・・・・・・」

 

刹那は無言で、アースラに搭載されている転移ゲートへと向かう。

そんな刹那に全員は視線を向ける。そんな刹那にクロノが声をかける。

 

クロノ「刹那、何をする気だ?」

 

刹那「現場に向かう。」

 

クロノ「待機を命令しただろう。」

 

刹那「確かに、組織としてを優先するなら、クロノの命令は正しいだろう・・・・だが」

 

刹那は振り向き、クロノに目を向ける。その目は、真っ直ぐ、クロノの目を見据えていた。

 

刹那「俺は・・・・もう友達や仲間を・・・失いたくない」

 

その言葉には、どのような思いがあったのか、クロノ達にはわからない。だが、その言葉は刹那の意志を乗せた言葉だ。その言葉をクロノにぶつけた刹那はもう一度、転移ゲートに向かう。その途中、ユーノとなのはに念話をする。

 

刹那「ユーノ、転移ゲートの起動を頼めるか?」

 

ユーノ「わかった!!任せてよ!!」

 

刹那「なのは・・・行くぞ」

 

なのは「・・・!!うん!!」

 

刹那の後を追うようになのはも転移ゲートへと走り出す。その様子を見て、クロノは声上げる。

 

 

クロノ「君達は!!「ごめんなさい!!」・・っ!?」

 

クロノの声に被せるように、なのはは頭を下げて、謝罪をする。そしてなのはは、顔を上げ、ブリッジにいるクルーに向けて。

 

 

なのは「高町なのは!!今から命令無視をします!!」

 

声高らかにそう言った。そして、ユーノは転移ゲートを起動する。直後、刹那となのはは、海上に転移する。体が浮くような感覚。だが、刹那は何度も空中戦をガンダムに乗り、経験している。この高さは何ともない。刹那はなのはに視線を向ける。なのはも怯えている様子ではない。大丈夫だろう。そして二人は自身の相棒を手に取る。

 

なのは「レイジングハート!!セェェーーート!!アーーーップ!!」

 

刹那「エクシア!セットアップ!!」

 

エクシア、レイジングハートを纏う。そして刹那達は真下へ急降下する。そして、フェイトを捉えた。どうやらフェイトも限界に近く、息も上がっている。

 

刹那「俺があの竜巻達を引き受ける。なのは、後から来るユーノと合流し、フェイトの治療を。俺はアルフの援護に向かう。」

 

なのは「わかったの!!刹那君、気をつけてね!!」

 

刹那「ああ」

 

なのはと別れ、刹那はジュエルシードに向かう。目に入ったのは、竜巻と戦闘し、苦戦を強いられていたアルフだ。バインドを使い、動きを止めているが、すぐにバインドを砕き、アルフに向かって、動き出す。

だが、刹那がGNソードを展開、刀身を出し、竜巻を切り裂く。だが、相手は直ぐに切り裂かれた場所を再生する。アルフは突然の刹那の登場に驚いていた。

 

アルフ「せ、刹那!?あんた、何でここに!?」

 

刹那「助けるのに・・・理由が必要なのか?」

 

アルフ「あ・・・///」

 

刹那の一言。刹那にとってその言葉はなんて事のない一言。仲間や友達を大切にする刹那にとっては当たり前のことなのだろう。だがその一言はアルフの心に響く。

 

刹那「アルフ、俺達も力を貸す。あの竜巻を何とかするぞ。」

 

アルフ「俺達?あんた以外に誰かいるのかい?」

 

刹那「フェイトの方を見ろ」

 

刹那の言葉にアルフはフェイトに視線を向ける。その視線の先は、なのはとユーノが、フェイトを治療をしている様子だった。

 

アルフ「あの子・・・・」

 

刹那「なのはもお前達を助けたいと思っている。だから助けた。」

 

アルフ「・・・あんたもあの子もお人好しだねぇ・・・でも・・ありがとう」

 

刹那「気にするな。アルフは後ろで援護してくれ。俺が前衛をやる」

 

アルフ「・・・わかったよ。頼りにしてるよ?」

 

刹那「善処しよう・・・・・背中は任せた」

 

刹那が太陽炉を駆動させ、竜巻に向かって突き進む。

これから、一人のガンダムマイスター、刹那・F・セイエイと、狼の使い魔、アルフ、二人のコンビの戦闘が幕を開けた。

 

 

 

なのはside

 

 

 

私は刹那君と離れて、フェイトちゃんの元に向かう。近くまで来ると、フェイトちゃんも、気づいたのか私の方へ視線を向ける。

 

フェイト「あなたは・・・!!」

 

なのは「動いちゃダメなの!!」

 

フェイトちゃんは傷だらけで、魔力も体力も消耗してるのか息が荒いの。傷を治してあげたいけど、私は治療魔法は使えないの。どうしよう・・・?

 

ユーノ「なのはーーー!!!」

 

すると遅れてきたユーノ君が私の方へ向かってくる。ナイスタイミングなの!!ユーノ君!!

 

 

なのは「ユーノ君!!フェイトちゃんの傷を治してあげて!!!」

 

ユーノ「わかった!!なのは、刹那はどうしたの?」

 

なのは「刹那君ならジュエルシードの方に行ったの!フェイトちゃんの使い魔のほうに行ったの!!」

 

すると、私の言葉にフェイトちゃんはピクッと反応した。そして、私に視線を向けたの。あれ?私変な事言ったかな?すると、フェイトちゃんがモジモジしながら聞いてきたの。

 

フェイト「せ、刹那も・・・・いるの?///」

 

なのは「え?う、うん!刹那君もいるの!!!」

 

フェイトちゃん、何で刹那くんの事聞いてきたのかな?

すると、フェイトちゃんが視線を逸らし、小声で何か言っていた。

 

フェイト「刹那がいるんだ・・・・・そっか・・・刹那・・・♪///」

 

フェイトちゃん顔赤いの。しかも刹那君の名前言ってたよね?

あれ?もしかして・・・・フェイトちゃんも・・・・かな?

・・・何でこんなにモヤモヤするんだろう?・・・

そんな事を考えていると、ユーノ君が手で額を拭っていた。

 

ユーノ「よし!!終わったよ!!」

 

なのは「ありがとう!!ユーノ君!!フェイトちゃん、大丈夫?」

 

私達の言葉にフェイトちゃんは、私達に視線を向ける。さっきまで赤くなってたのに元に戻ってたの。

 

フェイト「あなた達は・・・」

 

なのは「フェイトちゃん、今は休戦しよう?」

 

フェイト「・・・・え?」

 

なのは「今は休戦して、ジュエルシードを封印しよう?私達、二人で!!」

 

フェイト「・・・・え、えと・・・」

 

私の提案に、困惑した表情でワタワタしてるフェイトちゃん。急な提案だったかな?

 

なのは「今、ジュエルシードの取り合いをしないで、封印しよう?

今は、刹那君達も竜巻の足止めをしてくれてるの。

でも、7個の同時封印なんて、私だけじゃできないの。フェイトちゃんの力も貸して欲しいの。お願い!!」

 

フェイト「・・・わかった」

 

私の提案にフェイトちゃんは了承してくれた。嬉しいの!!

 

なのは「じゃあ、刹那君達のところに行こう!!」

 

私達は今も竜巻と戦っているであろう刹那君達のところへ、急いで向かったの。でも私達が見た光景はすごい物だった。

だって、私よりも強い、フェイトちゃんが、あんなに苦戦していた竜巻達を相手に・・・・

 

 

刹那君達は、息のあった連携で足止めをしていたのだから。

 

 

 

 

刹那side

 

刹那は竜巻に向かい、突き進んでいた。そして、竜巻には、刹那の得物の距離に入る。

 

刹那「ハァッ!!」

 

刹那はGNソードを振るい、竜巻を切り裂く。だが。

 

刹那「手応えがない・・・海水を切っているのだからそれは当たり前だが・・・・」

 

GNソードを何度も振るうが、直ぐに再生してしまい、キリがない。刹那は一度、引こうとするが、後ろに竜巻が迫っていた。刹那が振り向き、GNソードを振る直前、迫っていた竜巻が停止する。

どうやらアルフがバインドで止めてくれたようだ。その隙に刹那はアルフの元へと、向かった。

 

刹那「助かった。アルフ、ありがとう」

 

アルフ「気にしないでよ!でも、これじゃあ、キリがないねぇ」

 

刹那「ああ、どうするか・・・エクシア、どうすればいい?」

 

刹那は相棒であるエクシアに対処法を聞く。

 

エクシア「やはり、封印しかないでしょう。竜巻を破壊できるなら、話は変わります。ですが、マスターが切り裂いても再生力が方が速すぎます。これじゃあ、どうしようもないです。でも、封印も7個全てを封印しなければなりません。」

 

エクシアの言葉に刹那は気になる部分があった。

 

刹那「7個全ての封印・・・・・・」

 

エクシア「マスター?」

 

アルフ「どうしたんだい刹那?なんかいい案でもあるのかい?」

 

刹那の様子に、エクシアとアルフは刹那に問う。そして刹那は視線を上げ、ジュエルシードを見据えていた。そんな時。

 

なのは「刹那くーーーん!!」

 

フェイト「刹那・・・本当に・・・来てたんだ・・♪///」

 

なのはとフェイトが刹那と合流した。アルフも駆け寄り、フェイトに抱きつく。どうやら、アルフもフェイトの怪我を心配していたらしい。

家族に近い存在なら当然なのだろう。刹那はそう思った。

 

刹那「フェイトの怪我を治したのか?」

 

なのは「うん!!それより、刹那君!!お願いがあるの!!」

 

刹那「お願い?」

 

なのは「私とフェイトちゃんがジュエルシードを封印するの!!だから刹那君には封印魔法をするために少し竜巻達を引き付けて欲しいの!!!」

 

なのはの提案は正に刹那が考えていた物と同じ事だった。刹那は封印魔法が使えない。ならば、先程のエクシアの案、ジュエルシードの封印はなのはとフェイト、この二人が必要不可欠な作戦だった。

だが今、この場面には二人が協力関係でここにいる。ならば作戦に問題はない。フェイトに視線を向けると、フェイトも刹那を見据えていた。どうやら作戦にはフェイトも乗り気らしい。

ならば、断る理由はない。

 

刹那「・・・・頼りにしてるぞ?二人とも」

 

なのは フェイト

 

「「!!うん!!」」

 

刹那「ユーノとアルフは二人の護衛についてくれ。そして俺が合図を送ったらバインドを頼む」

 

ユーノ「わかった」

 

アルフ「任せてよ!」

 

刹那はアルフ達から離れ、竜巻に突貫する。そして、突貫の最中、エクシアに念話をする。

 

刹那「エクシア、本気でいくぞ。できるな?」

 

エクシア「わかりました。マスター、存分にお使いください。」

 

そして、太陽炉は回転を早める。GN粒子を撒き散らせ、半壊の天使は荒れ狂う竜巻に得物を向ける。

 

刹那「エクシア、刹那・F・セイエイ、目標を・・・駆逐する!!」

 

刹那はGNソードをライフルモードに変更。高速移動をしつつ、引き金を引く。7つの竜巻は勢いを止めず、刹那を仕留めようと動き出す。だが、刹那は7つの竜巻きを回避しつつ、時には切り裂き、ライフルモードに切り替え、引き金を引き、足止めをする。

そして、7つの竜巻は怒り狂ったように7つ同時に刹那の元へと向かう。だが刹那は向かってくる1つの竜巻を切り裂き、一瞬空洞を作る。その空洞を通り、竜巻のすべてを回避、そして竜巻は一点に集まった。そして刹那はこの瞬間を待っていた。

 

刹那「ユーノ!!アルフ!!今だ!!」

 

ユーノ「分かった!!チェーンバインド!!」

 

アルフ「リングバインド!!!」

 

ユーノとアルフ、二人のバインドは全ての竜巻の動きを止める。そしてその隙を刹那は逃さない。

 

刹那「・・・・捉えた!!」

 

刹那はGNソードを振るい、全ての竜巻を切り裂く。7つ全ての竜巻は消滅し、残っているのは剥き出しになった。ジュエルシードが、7つ。

 

刹那「なのは!!フェイト!!」

 

刹那は二人の少女の名前を叫ぶ。頼りになる二人の仲間を。友達を。呼ばれた二人は素早く全てのジュエルシードを封印する。戦闘の終了。

刹那は少し、息を吐く。

 

刹那「戦闘、終了か・・・・ふぅ」

 

ユーノ「お疲れ様、刹那。怪我とかは・・・してないかい?」

 

刹那「問題ない。ユーノ、アルフ、そちらは大丈夫なのか?」

 

アルフ「私の怪我はこいつに直してもらったから大丈夫だよ?」

 

ユーノ「って、僕の頭をポンポンするのやめてくれるかな?」

 

刹那の言葉に、アルフはユーノの頭を軽く叩きながら、答える。その行動に、ユーノは複雑な顔をしていたが、無理に引き剥がしたりはしなかった。そして、アルフが手を離し、刹那とユーノは顔を向け、頭を下げる。

 

アルフ「あんた達のおかげで助かった。私がフェイトの代わりに礼を言うよ。ありがとう」

 

刹那「気にするな。」

 

ユーノ「そうだね。まあ、僕より刹那にお礼を言った方がいいんじゃないかな?一番最初に動いたのは刹那だから。」

 

刹那「おい。ユーノ」

 

アルフ「そ、そうなのかい?あ、ありがとう・・・///」

 

刹那「気にするなと言っている。それより、あっちは終わりそうか?」

 

刹那が目を向けた先には、ジュエルシードをかけた勝負を始めようとしている、なのは、フェイトの姿があった。その様子を見ていると、アルフが刹那を見つめていた。刹那はそれに気づき、視線をアルフに向ける。

 

刹那「・・・・アルフ、どうかしたのか?」

 

アルフ「刹那、あんたに・・・頼みがあるんだ」

 

刹那「頼みだと?・・・・何だ?」

 

頼みがあるとアルフは刹那にそう言った。敵であるはずの刹那にアルフは刹那に頼みがあると。何かあると思った刹那は頼みの内容を聞くことにした。そして、アルフは次の言葉を刹那に向ける。

 

 

アルフ「お願いだ・・・!!フェイトを・・・!!助けて・・!!」

 

アルフの願い。それは、刹那に向けた願い。刹那ならフェイトを助けてくれる。そう確信した。刹那なら大丈夫!アルフはそう確信したからこそ刹那に願った。だが。

 

刹那「断る」

 

刹那は、アルフの言葉を切り捨てる。希望が絶望に変わる。アルフは悲しみや怒り、絶望を受け、心が荒れている。だが、怒りはわかった。だから、刹那に向けて、怒りの声を上げようとしていた。

彼の次の言葉を聞くまでは。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

刹那「フェイトだけを助けるつもりはない。アルフ、お前も助ける。

だから・・・・

 

 

 

 

 

 

安心しろ。」

 

アルフは涙を流す。刹那の言葉はなぜかわからないが安心するのだ。そんな彼が、フェイトだけでなく、アルフ自身も助ける。そう言った。

だがその直後、悲劇が起きる。

 

ビィーー!!ビィーー!!

 

警報の音が鳴り響く。だが、他のものには聞こえていない。どうやら刹那にしか聞こえていないらしい。エクシアが鳴らしているものではない。もしやと感じとった刹那はアースラに通信する。

 

刹那「エクシア、こちらは終了した。アースラ聞こえるか?」

 

クロノ「刹那か!?今すぐそこから離れてくれ!!」

 

刹那「クロノ、何があったんだ?」

 

クロノ「別次元から、二つの場所に向けて魔力が放たれている!!一つはアースラに向かっている!!もう一つは・・・刹那達がいる場所だ!!」

 

刹那「な!?」

 

刹那は驚いた直後、空の色が変わる。雲がある青空から紫の色へと変える。直後、なのはとフェイトの場所へと、魔力が落ちる。それは一筋の雷の如く。その魔力は二人には直撃せず、近くの海面へと落ちる。

衝撃で水捌きが舞う。刹那は二人の元へと向かう。水飛沫が晴れた後、フェイトは魔力が降ってきた空へと目を向けていた。

 

フェイト「くっ・・・・・!!母さん・・・・!!」

 

その言葉はあまりに小さい言葉。だが、刹那の耳には届いていた。

 

刹那「母さん・・・・だと?」

 

直後、もう一度、魔力が降り注ぐ。魔力が落ちていく場所にはフェイトがいた。

 

刹那「フェイト!!!」ドンッ

 

フェイト「きゃっ!!」

 

刹那は右手でフェイトをその場から押し出す。直後、魔力が降り注ぐ。そしてそれは刹那に直撃した。

 

 

刹那「がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

 

なのは「刹那君!!!!!!きゃあっ!!」

 

ユーノ「刹那!!!!!なのは!!!!」

 

刹那は悲痛な声を上げる。なのはは刹那の元へ向かうが、降り注ぐ魔力がなのはの近くに落ち、近づけない。ユーノはなのはの元へと向かう。

そんな光景をフェイトはただ呆然と立ち尽くしていた。

自分を庇って、刹那は魔法を受けていた。そして、この魔法は確実に自分が知っている人物だ。その人が自分に魔法を放った事、様々な出来事が起き、フェイトはただ動けずにいた。

 

アルフ「フェイト!!ジュエルシードを確保するよ!!」

 

フェイト「・・・っ!!」

 

アルフの言葉に我に帰る。ジュエルシードを確保するのが、私達の目的。アルフはフェイトに声をかけた後、ジュエルシードに向かう。7つの輝き。アルフはジュエルシードに手を伸ばし、手に取る寸前、間にクロノが転移し、デバイスでアルフの進行を阻止する。

 

アルフ「邪魔ぁ・・・・!!!」

 

クロノ「っ!?」

 

アルフ「すんなぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

 

アルフはクロノのデバイスを掴み、その手を払う。クロノは海面を何度かバウンドし、姿勢を整えていた。アルフはクロノからジュエルシードに視線を向けると、驚愕な顔をする。

 

アルフ「3つ・・・・!?くっ・・・・!!」

 

ジュエルシードが3つになっていた。そしてアルフは目を鋭くさせ、クロノに目をやる。クロノは投げ出された後、4つを確保していたのか、右手の指の間に4つ、ジュエルシードがあった。

 

アルフ「っ!!うああああああ!!!」

 

アルフは苛立ちと怒りに声を荒げ、右手に魔力を溜め、海面に放つ。それは水飛沫を上げ、大きな波を起こす。

クロノは魔力が放たれた場所から距離を取る。水飛沫が止んだ後、フェイト達は姿はなかった。どうやら逃走したらしい。

クロノはエイミィに連絡を取る。

 

クロノ「エイミィ、彼女達が逃走した。捕捉は?」

 

エイミィ「ダメ、さっきの魔力でアースラのセンサーやレーダーが機能停止しちゃった。捕捉できてない」

 

クロノ「そうか・・・・艦長に変わってもらえるか?」

 

エイミィは了承し、その通信相手はリンディに変わる。

 

リンディ「クロノ、ジュエルシードは?」

 

クロノ「4つは確保しましたが、3つは彼女達に・・・」

 

リンディ「そう・・・・被害は?」

 

クロノ「・・・・・・刹那が負傷、です」

 

クロノは声は小さいが、はっきりとリンディに伝える。

クロノは伝えた後視線をある場所へと向けた。そこにいたのは。

 

なのは「刹那君!!刹那君!!!!」ポロポロ

 

ユーノ「刹那!!!」ポロ

 

魔力を受けて、海面に落ちて気絶した刹那と、泣きながら彼の名前を呼ぶなのは、ユーノの姿だった。




ご愛読ありがとうございます。
あれ?僕の小説、刹那、怪我させすぎですかね?
まあ、無双ものではないのですいません。

次回予告

封印を施し、負傷して戻ってきた、刹那達。
眠る彼を思いながらも、学校へと戻っていった。なのは達
そして、放課後には意外な出会いが!?

次回

魔法少女リリカルなのは〜半壊の天使に惹かれる少女達

「彼がいない日常」

少女達は、今日も彼を想う。


最新章で出す、ダブルオーの形態

  • ダブルオーライザーまで
  • ザンライザーまで
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