魔法少女リリカルなのは〜半壊の天使に惹かれる少女達   作:エム3

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15話目です。
最終局面の筈が、何故か戦闘シーン&何かになってしまった・・・
楽しんでいただければ幸いです。


決戦開始。天使は紅に染まる

プレシアへ向けての通信後、刹那達は時の庭園突入に向けての最終確認をしていた。

 

クロノ「僕達はこれから時の庭園突入の確認をする。まず、刹那達、なのは、ユーノ、セリカ、カグラ、そして僕で時の庭園に転移する。」

 

クロノ「転移後、二手に別れて行動する。一つの班はプレシア・テスタロッサの確保に、もう一つは時の庭園にある動力炉を制圧し、時の庭園を停止させる。」

 

刹那「動力炉はどう停止させる?」

 

クロノ「動力炉は各々が持つ最大火力の魔法を撃ち込めば停止するだろう。そこで、なのはには動力炉の停止の班に入ってもらう。」

 

なのは「え?」

 

クロノの提案になのはは、疑問の表情を浮かべている。そこで、刹那は簡単に説明をする。

 

刹那「なのはが決闘のさいに使用した、収束砲撃・・・それを使用して、破壊してもらう・・・ということだろう。」

 

クロノ「そうだ。あの魔法は動力炉を破壊するために必要な威力を持っている。よって、なのはには動力炉破壊の班に加わってもらう。」

 

なのは「う、うん!!わかった!」

 

クロノの提案になのはは了承する。だが、そこに反論する人物が現れる。それは魔神さんだった。

 

魔神「待て、その役割は私にやらせてくれ。」

 

刹那「魔神?」

 

クロノ「君ならなのはの収束砲撃・・・それの同等の魔法を出せるというのか?」

 

魔神「私を甘く見るな。高町なのはの収束砲撃以上の技を持っている。魔神の名は伊達ではない事を証明しよう。」

 

魔神の宣言。その事にクロノは考える仕草を取る。

 

刹那「・・・俺からも頼む」

 

クロノ「刹那?」

 

刹那「俺が保証しよう」

 

クロノ「・・・わかった。魔神さん。すまないがお願いしたい」

 

魔神「心得た。魔神の剣技を見せてやろう」

 

クロノからの了承を受け、魔神は動力炉破壊班に回る。

 

クロノ「刹那はプレシア・テスタロッサ確保に回ってくれ。頼りにしている」

 

刹那「了解。クロノ、なのはもこちらの班に回ってもらいたい。いいだろうか?」

 

クロノ「わかった。なのは、すまないが、動力炉破壊班から変わり、刹那と一緒にプレシア・テスタロッサ確保の班に回ってくれ」

 

なのは「う、うん!!刹那君、頑張ろうね!!」

 

刹那「ああ。」

 

クロノ「カグラと僕は動力炉破壊班に、セリカ、ミネルヴァ、ユーノは刹那達と一緒にいてくれ。アルマスさん達は・・・・」

 

アルマス「私達は、マスターと一緒にいくから。マスターの命令以外聞く気はないから。絶否定。」

 

アルマスはクロノの意見を聞く前に、自分達の意見を言う。

クロノは少しの間黙り、首を縦に振る。

 

クロノ「わかった。プレシア・テスタロッサの確保にはそれなりの人員は必要だろう。アルマスさん達は、刹那と一緒に頼む」

 

刹那「ならば、沖田は動力炉破壊班に回れ」

 

沖田「マスター、私オルタがいれば破壊は充分だと思いますよ?」

 

刹那「時の庭園の要である動力炉をプレシア・テスタロッサが守っていない訳がないだろう。それなりの勢力がいるはずだ。お前がいれば確実に成功できるだろう。頼めるか?」

 

沖田「わ、わかりました!///沖田さん!頑張ります!!///」

 

刹那の信頼の言葉を得て、心身共に全力全開になった沖田。魔神さんは見てわかるぐらいに不機嫌な顔になっていた。

 

刹那「魔神、動力炉破壊は任せる。期待している」

 

魔神「!///あ、ああ!!任せてくれ!//」

 

それを図ったような刹那の魔神に対する言葉。魔神は恥ずかしそうにしながらも、笑顔で応える。

 

刹那「リンデは俺と一緒にプレシア確保に向かう」

 

リンデ「了解しました。」

 

クロノ「よし!これよりプレシア・テスタロッサ確保に向かう!!」

 

「「「「了解!!」」」」

 

クロノの宣言後、刹那達はアースラの転移ゲートに向かう。だが、刹那は真っ直ぐに向かわず、フェイトの元へ向かう。クロノはそれに気づき、刹那に声を掛けようとするが。

 

刹那「クロノ、なのは達と先に転移ゲートに向かってくれ。俺は用事を済ます」

 

クロノ「刹那、今h「はーい!クロノ君!行くよー」お、おい、セリカ!?何をするんだ!?」

 

カグラ「クロ助、行くぞ。刹那ならすぐ来るさ。(刹那、フェイトちゃんと、ちゃんと話しとくんだぜ?)

 

刹那(ああ)

 

セリカとカグラはクロノとなのは達を連れて、艦橋を後にし、転移ゲートに向かう。刹那は目を向け確認した後、フェイトに視線を移す。

 

刹那「フェイト、聞いていたと思うが、俺達は、プレシア・テスタロッサの確保に向かう。」

 

フェイト「・・・うん」

 

刹那「だが、フェイト、お前にはやる事がある。」

 

フェイト「何もないよ・・・私には・・・」

 

刹那「お前はプレシアの言うように人形なのか?」

 

フェイト「・・・え?」

 

刹那「先程も言ったが、俺はお前を人形とは思っていない。フェイト、お前はプレシアへの想いを・・・伝えなくていいのか?」

 

フェイト「私の・・・想いを・・・母さんに?」

 

刹那「フェイトは自分の想いをプレシアに伝えた事があるのか?昔、なのはにも似たような事を言ったが、相手に対する想いを伝えるには言葉にしなくてはならない。自分の意思を持って、行動しろ」

 

フェイト「私の・・・意思・・・」

 

刹那「それを逃せば、二度と伝えることはできなくなる。・・・俺のように」

 

刹那は悲しげな表情をする。そんな表情を、フェイトは何度か見たことがある。フェイトはこの時、気づいた。刹那にも何かあると。

 

刹那「フェイト、お前は必ず来る。プレシアの元へ・・・俺は待っている。」

 

フェイト「刹・・那・・・」

 

刹那「アルフ、フェイトの側にいてくれ。」

 

アルフ「あ、ああ。当たり前だよ!フェイトは私の大切な人だからね!!」

 

刹那はアルフの返答を聞いた後、転移ゲートへ向けての歩みを進める。

そして、刹那はエクシア、ラグナに向けて、通信を入れる。

 

刹那「エクシア、ラグナ」

 

エクシア「はい、マスター」

 

ラグナ「おうよ」

 

刹那「あれは・・・使えるか?」

 

エクシア「はい。修理が完了して、使用可能になりました。」

 

ラグナ「こっちもOKだぜ。今のマスターならいけるだろうよ?」

 

刹那「了解した。何が起こるかわからない。いつでも使えるように準備を」

 

エクシア ラグナ

 

「「了解!!」」

 

刹那はエクシアとラグナに確認を取り、通信を切る。

 

刹那(俺は・・・俺は戦う事しかできない破壊者・・・だがレイとの約束もある。俺は、フェイト達を・・・全てを救うために・・・この歪みを破壊する!!)

 

刹那は決意を胸に、クロノ達と合流する。そして、刹那達はアースラから時の庭園へと転移する。

 

クロノ「みんな、そこらじゅうにある穴に落ちないようにしてくれ。まあ、ユーノは知っているだろうが。」

 

刹那「穴の中は真っ暗だなこの穴に落ちると、どうなる?」

 

ユーノ「この穴の空間は虚数空間って言って、魔法が発動しなくなる空間だよ。飛行魔法も発動しなくなるから、絶対落ちないでね?」

 

なのは「う、うん!」

 

ユーノの解説があり、なのはが首を縦に振る。だが、それがフラグだったのだろう。それになのはが運動が苦手なこともあったのだろう。なのはは足元の石に躓き、穴に落ちそうになる。だが、刹那がなのはの右手を掴み、引き寄せ、落下を阻止する。なのはは、引き寄せられた後、刹那の胸に飛び込むような形になり、今は刹那に抱かれているような感じになっていた。

 

刹那「なのは、大丈夫か?」

 

なのは「あ・・・//あう・・・///」

 

刹那「・・・なのは?」

 

カグラ「これは・・・wwwなのはちゃん、ラッキーだったなwww」

 

クロノ「はぁ・・・なのはは、土台となる基礎能力が少し悪いのか?」

 

ユーノ「あ、あはは・・・苦笑」

 

セリカ「ほ、ほら、刹那君!!なのはちゃん、大丈夫そうだから!離してあげて!!」

 

セリカの言葉に、刹那はなのはから手を離す。なのはは何故か少し悲しそうな表情をする。そこにセリカとなのはがヒソヒソと話出す。

 

セリカ「なのはちゃんだけずるいよ」ヒソヒソ

 

なのは「え、えへへ・・//私、刹那君に抱かれてるみたいになってたよね・・暖かかったなぁ///ヒソヒソ」

 

クロノ「二人とも、何を話してるかわからないが、そこまでにしてくれ。」

 

クロノの二人に対する注意にセリカ、なのはは、真剣な表情に戻る。

 

カグラ「お?どうやらお出ましのようだぜ?」

 

カグラは指を指し、何かの存在を示す。刹那達は視線を指の方向は目を向けると、何かがいた。それは、人間ではない。鎧の様な形をしていて、肩に大砲の様なものがついたものなどがいる。

 

刹那「なんだあれは?」

 

クロノ「あれがプレシア・テスタロッサの戦力か!!」

 

刹那(人革連のティエレンに似ているか?)

 

エクシア「あれは傀儡兵ですね。皆さん!あれはプレシア・テスタロッサが作り出したただの人形です!直ちに迎撃を!!」

 

「「「「「了解!」」」」」

 

各自、デバイスを展開した後、傀儡兵は刹那達へ襲いかかり、迎撃を開始する。だが、刹那達に対し、傀儡兵は何度倒しても数が多すぎるのか戦況は悪くなっていた。

 

クロノ「数が多すぎる!!このままじゃジリ貧だ!!」

 

ユーノ「バインドで動きは止められるけど、全部は止められないよ!こっちも一杯一杯だ!!」

 

クロノの背後に回っている傀儡兵を、カグラは自身のデバイスである黒の刀身の刀を振るい、傀儡兵を倒しながら同意する。

 

カグラ「クロ助の言う通りだな!!このままじゃ俺達の魔力が尽きるぞ!!」

 

刹那「・・・・リンデ」

 

リンデ「はい、マスター」

 

刹那「威力を最小にし、あれを撃て」

 

リンデ「了解しました。宝具を使用します。」

 

刹那「全員、一度、傀儡兵から離れろ!」

 

刹那の言葉に、リンデ以外の全員は一度距離を取る。

 

なのは「刹那君!リンデさんが!!」

 

ユーノ「リンデさんは何をするつもりなんだ!?」

 

刹那「リンデ!こちらの避難は完了した!宝具を使用しろ!」

 

リンデ「了解しました。同位体、顕現開始します。」

 

刹那の命令を経て、リンデは宝具の準備を進める。なのは達はリンデが何をしているのかわからないのかリンデに視線を向ける。

すると、驚愕の表情に染まっていく。それはそうだろう。リンデに似ている人物が何人も顕現しているのだから。

 

リンデ「同期開始。目標、傀儡兵・・・照準完了!!」

 

リンデや同位体達は空中へ上がり、全員が右手を上げる。リンデの得物である光り輝く槍が出現し、リンデ達は、狙いを定めて右手を振り下ろす。

 

 

 

リンデ「終末幻想・少女解放!!!!」

   (ラグナロク・リーヴスラシル!!!!)

 

振り下ろされた槍は傀儡兵に向けて降り注ぐ。何度も何度も何度も。

降り注がれた槍がなくなった後、そこにあったのは、傀儡兵の残骸だけだった。その威力にクロノ達は驚愕の表情をしていた。

 

リンデ「展開終了。残存勢力なしです」

 

リンデは刹那の元へ戻り、状況を報告する。刹那はリンデの頭に手を置き、優しく頭を撫でる。

 

刹那「・・・よくやった」

 

相変わらず、言葉足らずだが、刹那はリンデを褒める。リンデは撫でているのもあるのか、目を細め、微笑んでいた。その後、クロノは我に戻り、手を二回叩く。

 

クロノ「よ、よし!ここからは作戦通り2班に分かれる。魔神さん、沖田さん、カグラ、よろしく頼む」

 

魔神「マスターの命令だ。今はクロノ、貴様に従おう」

 

沖田「はい!クロノさん、よろしくお願いします!!」

 

カグラ「応よ!刹那、お互い頑張ろうぜ!!」

 

刹那「ああ。カグラ達も気をつけてくれ。なのは、ユーノ、セリカ、ミネルヴァ、よろしく頼む」

 

なのは「うん!刹那君!セリカちゃん!ミネルヴァさん!頑張ろう!!」

 

ユーノ「僕も頑張るよ!後方支援は任せて!!」

 

セリカ「そうだね!!私も精一杯サポートするから!ミネルヴァも頑張ろうね!」

 

ミネルヴァ「・・・・・・」

 

傀儡兵殲滅後、作戦通りに2班に分かれて、行動する。刹那達は時の庭園内を進む。

 

刹那「広いな」

 

なのは「う、うん。どこから敵が来るのか、わからないの」

 

セリカ「うわぁ〜!色々な部屋があるよぉ〜!」

 

ユーノ「せ、セリカ!!そんなに扉を開けたら危険だよ!!」

 

刹那となのはは警戒しながら歩みを進めるが、セリカは警戒をしていないのか、次々と部屋の扉を開けていく。その様子を見てユーノは、止めようとし、なのはは苦笑、刹那は呆れた表情をしていた。

 

刹那「セリカ、あまり危険ことは・・・・ん?」

 

刹那はある場所に目を向ける。それは一つの本棚だった。

 

エクシア「マスター、どうかしたのですか?」

 

刹那「この本棚が気になるだけだ。何かを隠している様な・・・そんな気がする。」

 

ラグナ「お?マスターの言う通りだ。部屋の構造を調べてみたが、本棚の後ろに妙な空間がありやがる。」

 

刹那はラグナの言葉が気になり、本棚をずらす。すると、隠されていた空間があり、そこにあったのはある一冊の本だった。

 

刹那「これは・・・日記帳?」

 

ラグナ「リニスって奴が書いたみたいだぜ?」

 

刹那は日記を開き、内容を見る。そこには、フェイトとの魔法訓練に関する記述、プレシアとの思い出などが書かれていた。このリニスという人物はどうやら、フェイトの魔法の先生であり、プレシアの使い魔のようだ。読み進めている途中、なのはやセリカもその日記に目を通していた。

 

なのは「プレシアさんはいいお母さんなの。」

 

ユーノ「そうだね。リニスさんはプレシアさんやフェイトの事をよく見てる人みたいだ。」

 

セリカ「うん。でもプレシアさんは何であんな事するんだろう?フェイトちゃんを責めても、アリシアちゃんになるわけじゃ無いのに。」

 

刹那「・・・・・・・」

 

刹那は日記を読み進めていくと、違和感が強くなる。この日記には、フェイトとプレシアが楽しく日々を過ごしている描写の日記が書いてある。ならば、先程のプレシアのフェイトに対する行動はこの日記とは全く違う行動だった。

 

刹那(この日記の通りならば、昔の関係は良好だった・・・そしてプレシアの行動は全て、フェイトの為に行動している・・・もし、先程の行動もフェイトの為ならば・・・わざと突き放しているのか・・・?だが何故・・・いや・・・そうか・・・そう言うことか・・・!)

 

セリカ「刹那君?そろそろ行こう?」

 

刹那「・・・・ああ」

 

なのは「あれ?その日記帳、持っていくの?」

 

刹那は部屋を出る際、日記帳をエクシアに近づけ、日記帳をしまう。

 

刹那「ああ。もし、その時が来たなら・・・これは切り札になる」

 

ユーノ「切り札?」

 

刹那「・・・ああ」

 

刹那は肯定する。だが、理由を知らないなのはやユーノ、セリカは首を傾げる。だが、刹那は意味のない事をしないことを、彼女達は知っている。きっと理由があると思い、何も言わなかった。

 

刹那「エクシア、プレシア・テスタロッサの居場所は?」

 

エクシア「クロノさんからデータはもらっています。その場所までの道筋を皆さんのデバイスに送ります」

 

エクシアはレイジングハートとミネルヴァに特定した居場所をデータとして送る。

 

刹那「行くぞ」

 

なのは セリカ ユーノ

 

「「うん!!」」

 

「「「「「了解」」」」」」

 

刹那達は、特定場所を目指し、歩みを進める。すると、ラグナが刹那に通信を入れる。

 

ラグナ「マスター、さっきの日記帳、切り札になるって言ってたけどよ。何に使うんだ?」

 

刹那「プレシア・テスタロッサの本当の気持ちを聞くときに使う」

 

エクシア「プレシア・テスタロッサさんの本当の気持ち・・・ですか?」

 

刹那「ああ。プレシア・テスタロッサは本当の事を・・・フェイトへの気持ちを隠していると思っている。」

 

ラグナ「あ?どう言う事だよ?あの女がフェイトをどう思ってるってんだよ?」

 

ラグナの疑問も当然のことだろう。フェイトに対するプレシアの言動はあまりにも酷いものだ。何かを思っての言動だとは思えない。

 

刹那「・・・すぐにわかる」

 

刹那は短くそう言った。すると刹那は急に立ち止まる。なのはとセリカも立ち止まる。

 

なのは「刹那君、どうしたの?」

 

刹那「敵を捕捉した。戦闘準備をしろ」

 

刹那の正面には、複数の傀儡兵が現れる。刹那達は構えを取るが、セリカが突然声を上げる。

 

セリカ「刹那君!!後ろからも来たよ!!」

 

刹那は後ろを見ると、後ろからも複数の傀儡兵が現れていた。

正面と背後に敵。囲まれてしまっていた。だが。

 

レーヴァテイン「マスターの邪魔を・・・しないで!!」

 

レーヴァテインが、正面の傀儡兵へ駆け出す。そして、レーヴァテインは自身の得物、魔剣レーヴァテインを握り、赤い魔力光が周囲を囲む。そして、異族の力を使い、尻尾のようなものを、地面に突き刺す。すると、赤い魔力が傀儡兵に向かい、形を変え、レーヴァテインに尻尾のようなものと同じ形になり、相手の動きを封じた。そして、レーヴァテインは凄まじいスピードで迫り、魔剣を振るう。

これは、キル姫だけに許された。特別な力。

 

レーヴァテイン『デュエルスキル!【彩果てに燃ゆる緋衣】!!』

 

魔力は砕かれ、小規模だが、爆発が起こり、傀儡兵に致命傷を与える。これが、キル姫だけに許された技。『デュエルスキル』。傀儡兵は爆発し、レーヴァテインは軽く魔剣を振るう。正面の敵は跡形も無く、砕け散っていた。

 

レーヴァテイン「めんどくさいのは・・・嫌いだし、付き合い切れないけど・・・マスターの邪魔をするなら・・・話は別・・・私が潰してあげる!!」

 

アルマス「相変わらず、めんどくさがりね?でも、レーヴァテイン、変わった?マスターが関わったら、人が変わってる。」

 

ラグナロク「今までのマスターと違うからだ。今までのマスターはレーヴァテインを見ただけで、嫌悪していたから。全く、レーヴァテインもいつもこのやる気を出して欲しいのだけど」

 

アルマス「ラグナロク、そう言うあなたも、コマンドキラーズを使ってるじゃない?ロンギヌスも、それブラックキラーズよね?嫌ってなかった?絶意外」

 

ティニ「アルマス!二人に失礼ですよ!!」

 

ラグナロク「マスター為に使っている。レーヴァテインと同じだ。マスターの邪魔をしている者を確実に倒す。その為には手段を選んでいない、それだけだ」

 

ラグナロクの姿は、黒色がベースの細部が青色になっている服装になっている。一部のキル姫には、複数のキラーズがあるらしい。ラグナロクはその一つである。コマンドキラーズ『神令・ユグドラシル』になっていた。

 

ロンギヌス「私もこの姿は嫌いです・・・嫉妬の気持ちに満ちているこのキラーズは私は大嫌いです・・・ですが・・・マスターはキル姫を蔑む事なく、家族だと・・・そう言ってくれました。だから私もレーヴァテインさんと同じです。マスターの進む道を阻む者を・・・消し去るだけですから。」

 

ロンギヌスの姿は、いつもの服装なのだが、色が黒に染まっており、首輪のような物が付いている。この姿は「ブラックキラーズ」と言う姿だ。

 

アルマス「二人とも、マスターのために動いてるんだ。私もそうだけど。キル姫としては当たり前よね。絶当然。私もマスターが好きだし、邪魔者を片付ける。」

 

アルマス、ロンギヌス、ラグナロクは後方に出現した傀儡兵に向かい、駆け出す。3人は傀儡兵を翻弄し、各自に同じ数の傀儡兵が来る様に、誘導する。すると誘導は成功し、平等な数の傀儡兵が3人の前に立ち塞がった。

 

アルマス「私が・・・マスターを守る!!絶剣アルマス!」

 

ロンギヌス「マスターの邪魔をしないでください。目障りです。聖槍ロンギヌス」

 

ラグナロク「完全な消滅をお前達にくれてやる。混沌の世界に終焉を。黄昏剣・コマンド・ユグドラシル」

 

アルマス、ロンギヌス、ラグナロクが排除すべき敵へ向かい、絶剣アルマス、聖鎖ロンギヌス、黄昏剣・コマンド・ユグドラシル。己の相棒である、ストレージデバイスを振るい、最大最強の技を放つ。

 

アルマス『デュエルスキル!絶対解放戦線!!』

(コードレコンキスタ!!!」

 

ロンギヌス『デュエルスキル、黒式・誅戮ノ穿!!』

 

ラグナロク『デュエルスキル、黄昏導く最果ての九剣』

 

3人のデュエルスキルが重なり、凄まじい破壊力が生まれる。刹那達は衝撃に耐え、目を開くと、後方の傀儡兵も跡形も無く、消されていた。

 

アルマス「絶・・・撃破!!」

 

ラグナロク「この程度の兵力で挑んでくるとは・・・舐められた物だな」

 

ロンギヌス「弱すぎます。出直してきてください」

 

3人はストレージデバイスをしまう。その戦闘風景を見て、刹那達は様々な反応をしていた。

 

ユーノ「これが・・・キル姫の実力!!」

 

セリカ「すごいすごい!!レーヴァテインさん達、すごい強いね!!なのはちゃんもそう思うよね!?」

 

なのは「え?う、うん!(レーヴァテインさん達みたいに強くないと・・・刹那君の隣に立てないかな?)」

 

エス「アルマスさん達は強いですね。私も負けていられません。」

 

綾波「次は私がやります、です。鬼神の力を味合わせてあげます。」

 

島風「綾波さん!!島風もご一緒します!!私もマスターさんに良いところを見せたいです!!」

 

刹那「アルマス、ラグナロク、レーヴァテイン、ロンギヌス、よくやった」

 

刹那はアルマス達の活躍を褒める。なのは達はアルマス達の実力に驚愕する者、強さを持つアルマス達に嫉妬する者など、アルマス達の活躍に自身も鼓舞され、やる気を出す者、様々な反応だった。

 

その後、プレシアの元へ向かう途中、何度も、傀儡兵が現れたが、先程のセリフの通り、綾波と島風が撃滅していく。

 

綾波「良い加減しつこい、です。マスターの道を開けてください、です!【鬼神乱舞】!!」

 

島風「どれだけ来ても島風のスピードは捉えられません!!【速き事、島風の如し】です!!【電光石火】!!』

 

綾波は自身の持つストレージデバイス、艤装をフルに使い、傀儡兵を撃滅していく。雨の如く降り注ぐ弾丸、振り抜かれる刀の一撃。その姿は正に小さな鬼神の様な姿だった。

島風は自身の利点である、フェイトを超える圧倒的なスピードで、相手を翻弄し、致命傷となる確実な一撃を叩き込む。【疾風迅雷】、その言葉が正に今の彼女に当てはまるだろう。

だが、凄まじい活躍を見せる彼女達だが、いくつかの傀儡兵は二人の攻撃を掻い潜り、刹那達に向かうが、刹那はデバイスを構えない。その時、傀儡兵の体は切り裂かれ、機能を停止する。そこには、ムラクモを構えたエスの姿だった。

 

エス「機能の停止を確認。マスターには指一本触れさせません。」

 

これが刹那の使い魔達の実力。これが彼女達の全力だった。そして、今まで、刹那達が通ってきた道には、機能停止した傀儡兵達が転がっていた。

 

そして、刹那達は、目的地にたどり着く。大きな扉の前に刹那達は立ち止まる。

 

レイハ「マスター、ここにプレシア・テスタロッサがいます。警戒してください」

 

なのは「う、うん!!」

 

刹那「みんな、準備はいいか?」

 

刹那の質問に、全員、首を縦に振る。そして、刹那は扉を開け、部屋に入る。そこには情報通り、プレシア・テスタロッサとアリシア・テスタロッサがいた。

 

プレシア「やっぱり、傀儡兵では足止めにすらならなかったようね?予想していたけど」

 

ユーノ「プレシア・テスタロッサさん、あなたに逃げ場はない。投降してくれませんか?」

 

プレシア「お断りするわ。私はアリシアを、生き返らせなければならないの。」

 

なのは「プレシアさん!何で、フェイトちゃんにあんな事言ったんですか!!」

 

プレシア「あんな事?ああ。さっきの事?そんな事決まってるわ。私が喋った事は本音よ。私はフェイトを娘と思った事はないわ。私にはアリシアさえいればいいの」

 

セリカ「それじゃあ、フェイトちゃんが可哀想じゃないですか!!プレシアさんはフェイトちゃんのお母さんなんですよね!?どうしてフェイトちゃんに酷いことを言えるんですか!!」

 

プレシア「娘?あれは人形よ?それに、可哀想?人形に思うことなんてないわ。もういらないもの。」

 

どれだけ、なのはやセリカが自身の思いを言ってもプレシアのフェイトへの思いは揺るがない。フェイトは人形。その言葉がプレシアから紡がれる。だが、刹那は表情一つ変えない。それにプレシアは気づいた。

 

プレシア「あら?あなた、人形の事を友達と言っていたのに、何も思わないの?あなたも薄情ね?あれだけ人形は人間だと言っていたのに、表情一つ変えないのだから。」

 

レーヴァテイン「この女!!マスターを侮辱して・・・!!」

 

刹那「・・・いい加減にしろ」

 

レーヴァテインはプレシアに向かって、魔剣を構え、駆けようとしていたが、刹那がプレシアに向かって言い放つ。

 

プレシア「何ですって?」

 

刹那「いい加減にしろ。貴様の茶番に付き合うつもりはない」

 

プレシア「・・・・は?茶番?」

 

刹那「俺は貴様の歪みを駆逐しに来た。それだけだ。貴様への怒りはあるが、それだけの理由だ」

 

刹那はいつもの無表情で言い切った。プレシアは刹那が何を考えているか分からなくなった。プレシアは刹那が怒りの感情を持ち、私と戦うと思っていたから。だが、何を考えているのか、わからなくなってしまったのだ。

 

刹那「フェイトとプレシア・・・家族の問題は家族で解決しろ。俺は介入はしない。」

 

プレシア「家族?違うわ。人形は人形。私が愛しているのはアリシアだけよ。」

 

プレシアはフェイトへの愛情はない。アリシアへ対しての愛情しかない。そう言葉にした。だが、次の刹那の言葉に全てが崩壊していく。

 

 

 

 

刹那「アリシアのクローンであるフェイトを愛せない貴様が、本物のアリシア・テスタロッサを愛せる訳がないだろう?」

 

 

 

冷酷な一言。これにはなのはやセリカ、ユーノも驚愕の表情で、刹那を見る。

プレシアは、憤怒の表情で刹那を睨む。

 

プレシア「あなた・・・今、何と言ったかしら?」

 

刹那「フェイトを愛せない貴様が、アリシア・テスタロッサを愛せる訳がないだろう」

 

プレシア「あなた・・・・死にたいのかしら!?私がアリシアを愛していない!?そんな訳ないでしょう!!娘を愛せない母親はいないのよ!!」

 

刹那「今、俺の目の前にいるが?」

 

プレシア「・・・何ですって?」

 

刹那の言葉に、もう一度、プレシアは聞き返す。だが、返答したのは刹那ではなく、彼のデバイスであるラグナだった。

 

ラグナ「マスターが言うまでもねえよ。俺が言う。俺達の前に、自分の娘を愛していない母親がいるって言ってるだろうが!!」

 

レーヴァテイン「そうだね・・・・私達の目の前にいる・・・」

 

アルマス「あなたの事を言ってるのよ?プレシア・テスタロッサ・・あなたって馬鹿なの?絶馬鹿なの?」

 

プレシア「何を言ってるのかしら!?私はアリシアを愛しているわ!!娘を愛しているのよ!!」

 

ラグナ、レーヴァテイン、アルマス、3人の言葉を聞いても、プレシアはそれを否定する。そして、刹那は確信した。プレシア・テスタロッサは気付いていないのだと。どれだけ人形だと否定していようとも、それは変わらないと言うのに。ならば、気づかせなければならない。それも一つの救いだろう。

 

 

刹那「アリシアのクローンであるならば、フェイトは貴様の娘である事実は変わらない。それは貴様も気付いているだろう?」

 

プレシア「!?」

 

刹那「貴様は逃げているだけだ。フェイトが娘だと言う事実に。」

 

刹那「だが、それだけではないと俺はそう思った。それに気付いたのはこの日記を見た時にだ。」

 

刹那はエクシアからリニスが書いた日記を取り出し、プレシアに向けて投げる。それをキャッチしたプレシアは日記を目にして、眼を見開く。

 

プレシア「リニスがこんな日記を・・・・!?」

 

刹那「その日記には、フェイトが生まれた直後から書かれていた。その日記に書かれている貴様の行動・・・その時気付いたんだ」

 

刹那は日記を見ていた時、先程のプレシアと、過去のプレシアの行動を見た後気づいたことがあった。それは。

 

刹那「先程の言動も・・・フェイトを守るためだろう?」

 

プレシア「・・・・っ!!!」

 

刹那の言葉にプレシアは息を呑む。衝撃の発言にもう一度、セリカ、なのは、ユーノも驚愕する。刹那は言葉を紡ぐ。

 

刹那「ジュエルシードを集めている時、フェイトは、時空管理局に行動がバレてしまった・・・その時から・・・いや、以前から、暴力や暴言を吐いていたのだろう?それは・・・フェイトが管理局に捕まり、事情聴取をされても、フェイトが無実だと証明できるからだろう?」

 

刹那は淡々と話を続ける。なのは達はその話を何も言わずに聞き、プレシアは顔を俯かせ、肩を震わせていた。

 

 

刹那「フェイトが言えば、利用されただけだと証明できる。そうすればフェイトとアルフは無実になる。全ての責任を自分に移し、自分が罪を背負い、すべてを終わらせようとしていたのだろう?」

 

プレシア「・・・・黙れ・・・」

 

刹那「プレシア・テスタロッサ・・・貴様はフェイトを人形だと思っていない。存在を否定している訳ではない」

 

プレシア「・・・黙れ・・・!!!」

 

プレシアは怒りの表情を浮かべ、刹那を睨みながら、声を上げる。だが、刹那は変わらず、無表情で最後の一言を言う。

 

刹那「貴様は・・・フェイトを愛しているのだろう?」

 

プレシア「黙れぇぇぇぇぇぇ!!!!」

 

プレシアは右手を構え、魔法陣を形成、そこから、稲妻が射出される。刹那達は散らばりながら、魔法を回避する。だが、プレシアは何本もの稲妻を撃ち出す。その標的は、刹那ただ一人。刹那は難なく魔法を回避していた。

 

プレシア「お前に何がわかる!!私はフェイトを愛することができない!!フェイトにアリシアを重ねてしまうから!!フェイトがアリシアにしか見えないから!!」

 

刹那「だから、フェイトは完全ではない。貴様は無意識にフェイトを完全にはしなかったんだ」

 

プレシア「そんな事は関係ない!!私にはフェイトはいらない!!アリシアがいればいい!!アリシアさえいればそれでいい!!フェイトという存在はいらない!!フェイトはアリシアなのだから!!」

 

刹那「矛盾だな。クローンとして不完全と言っていたのに、フェイトをアリシアと重ねている」

 

刹那は回避しつつ、GNソードを展開して、魔法が全て撃ち出された後、切っ先をプレシアに向ける。

 

刹那「プレシア・テスタロッサ、貴様も苦しんでいた。だが、それ以上に貴様の歪みは大きい。俺はその歪みを破壊する。」

 

刹那「だが、約束もある。プレシア・テスタロッサ、俺は貴様達を救う。ここにいる全員で、貴様の歪みを破壊する。」

 

プレシア「あはははは!!!!私に勝つ!?あなた達みたいな魔導師は私には勝てない!!私は大魔導師、プレシア・テスタロッサよ!!あなた達が何人いようと!!相手にもならないわ!!」

 

プレシア「私が相手をするまでもないわ!!あなた達にはこの傀儡兵で充分よ!!」

 

プレシアは指を鳴らす。すると、プレシアの後ろから、巨大な影が現れる。それは傀儡兵なのだが、巨大な砲門のような物が肩についており、今までの物とは明らかにちがう傀儡兵だった。

 

プレシア「私の最高傑作よ!!あなた達が勝てる訳ないのよ!!あはははは!!」

 

高笑いをしながら、勝ちを確信したプレシアは勝負にならないと宣言する。だが、刹那の決意は変わらない。

 

刹那「なのは、セリカ、ユーノ、力を貸せ。傀儡兵を駆逐する。」

 

なのは「うん!!私もプレシアさんには、ちゃんとフェイトちゃんと話して幸せになってほしい!!だから、この戦い、負けられないの!!」

 

セリカ「流石の私も怒ったよ!!絶対勝って、プレシアさんにはフェイトちゃんにちゃんと謝罪してもらうもん!!」

 

ユーノ「僕も流石に怒ってるよ。この戦い、絶対勝つ!!」

 

なのは達も決意を固め、目の前にいる傀儡兵に向けて、デバイスを構える。刹那はGNソードの切っ先を傀儡兵に向ける。そして、刹那は言葉を紡ぐ。

 

 

刹那「貴様のその歪みを・・・・俺達が・・・駆逐する!!!」

 

そして、刹那達は駆け出す。今、この時、すべてを決める戦いが始まった。

 

 

クロノside

 

 

同時刻・・・・・時の庭園 動力炉前

 

カグラ「クロ助、これが動力炉か?」

 

クロノ「そうだ。これを破壊すれば、時の庭園は機能停止する。」

 

刹那達と同様、道中の敵を駆逐し、動力炉の前に辿り着いたクロノはカグラの疑問に答えていた。

 

カグラ「でもよ?これ壊せんのか?」

 

クロノ「それは・・・魔神さんに任せるしかない。僕達は魔神さんの護衛をするぞ」

 

クロノは視線を魔神さんに向ける。魔神さんは瞳を閉じ、集中しているのか、一度もその場所から動いていない。クロノ達は先程、魔神さんは魔力を貯めていると沖田さんから説明を受けていたが、魔神さんがなのはの収束砲撃程の威力を持つ魔法を撃てるのか不安だった。

 

沖田「大丈夫ですよ?お二人共」

 

そんな気持ちを感じ取ったのか、クロノ、カグラに対して、微笑みながら沖田はそんな事を言った。

 

カグラ「沖田さん、何でそんな自信を持って言えるんだ?」

 

カグラが率直な疑問を聞くと、沖田は即答をする。

 

沖田「私オルタは、やる時はやる人ですから。それにマスターに応援されたんですから。失敗する筈ないじゃないですか」

 

沖田さんは微笑みながら、クロノ達に向けてそう言った。

その言葉が胸に響いたのか、クロノ達は一度、驚いた顔をするが、その後、笑顔になる。

 

クロノ「そうだな。あなた達は、刹那の使い魔だったな。失敗する筈がないな」

 

カグラ「だな!!失敗する姿すら想像できねぇや!!なら、俺達は、今来た団体様の相手をするか!!」

 

カグラは背中に背負う大剣を引き抜きながら、振り向く。そこには複数の傀儡兵がおり、その中には一際大きい傀儡兵がいた。

 

沖田「大きいのは私がやります。お二人は他の傀儡兵をよろしくお願いします」

 

クロノ「わかった。カグラ、やるぞ」

 

カグラ「応よ!クロ助、援護は任せたぜ!!」

 

沖田とカグラは同時に、傀儡兵に向かい駆け出す。傀儡兵は向かってくる二人に向けて、攻撃を仕掛けるが二人は難なく回避をする。

 

沖田「せいっ!はっ!」ザシュッ!スパッ!

 

カグラ「オラァ!!」ドゴン!

 

沖田は刀を振るい、巨大な傀儡兵を切っていく。沖田も島風と同じく、速さで撹乱し、手数が多い、戦い方をするので、威力は落ちてしまう。

だが、戦況は圧倒的に沖田が優勢だった。

カグラは、速さはないが、一撃の威力の高さが特徴の剣士だ。大剣を振るい、一撃で傀儡兵を薙ぎ倒す。傀儡兵も負けじと攻めてはくるのだが、カグラのフォローにまわっているクロノが魔法で援護をし、動きを止め、カグラが斬り伏せる。二人の連携は強固な物だった。

カグラ達の方は、全ての傀儡兵が倒されていた。

後は、沖田の方なのだが。

 

沖田「しぶといですね!!これで終わりです。我が秘剣の煌めき、受けるが良い!!」

 

沖田は一度、距離を取り、瞳を閉じる。沖田は平晴眼と呼ばれる構えをとり、目を見開く。そして、突如として、それは起こった。

 

沖田「一歩音を超え、二歩無間、三歩絶刀・・・!!」

 

クロノ達は先程、沖田は一度距離を取っていた。だが、一度、ゴウッ!と大きな音が鳴った後、沖田は傀儡兵の目の前にまで迫っていた。

 

 

 

沖田 『無明・・・三段突き!!!』

 

沖田の宝具、無明三段突きが繰り出される。全て同時に放たれた突きは傀儡兵の体に3つの風穴をあける。何が起きたのかわからないクロノ達は、その光景を見て、驚愕する。傀儡兵は機能停止し、沖田はそんな傀儡兵に視線を向けた後、2回刀を振るい、鞘に戻す。

 

沖田「こっちは大丈夫ですよ〜、私オルタ〜後はあなただけですよぉ〜」

 

魔神「わかっている。これを壊すのは私の役目だ」

 

刀を鞘に戻した、沖田は笑顔で魔神に向かって、声を掛ける。

魔神さんも、薄く微笑みながら、沖田に返事を返した後、動力炉へ向かって駆け出す。

 

魔神「塵刹を穿つ。無辺の光を以って、天命を断つ・・・!」

 

魔神さんは、沖田に劣らないスピードで、動力炉に向かうと、剣撃が繰り出される。何度も刀を振るう。だが、動力炉は耐え、ボロボロではあるが、稼働している。そして、魔神は沖田と同じく、突きの構えを取る。だが、沖田と違う所がある。それは、距離が離れている事、そしてもう一つは・・・

 

 

 

刀の切っ先に、収束砲撃以上の魔力が集まっていることだった。

 

 

 

魔神『絶剣!!無窮三段!!!』

 

魔神は刀を突き出す。集められた魔力は、一筋の極光となり、撃ち出され、動力炉を包み込む。収束砲撃以上の威力をもつ極光は動力炉を跡形もなく消し飛ばす。極光が消えた後、魔神は刀を振るい、鞘に戻す。

その後、沖田は魔神の方へ、駆け出す。

 

沖田「やりましたね!私オルタ!これでマスターも褒めてくれますよ!」

 

魔神「そ、そうだろうか?ま、マスターも褒めてくれるだろうか?///」

 

沖田「当たり前じゃないですか!でもその前に、あれ、やりましょう!!」

 

魔神「ああ。あれはやらないといけないからな」

 

沖田「クロノさん達もやりましょうよ!!」

 

クロノ「あ、あれとは何なんだ?」

 

沖田の言う【あれ】と言うのがクロノ達はわからないので説明を求める。すると、沖田と魔神は、微笑みながら、ピースサインを顔の横に作る。

 

沖田 魔神

 

「「大勝利〜♪」」

 

カグラ「ガフッ!」

 

沖田と魔神の無邪気な笑顔に、カグラは気絶した。その光景に困惑する沖田達、そして呆れた表情をしたクロノだった。

 

 

刹那side

 

刹那「ハァァァーー!!!」

 

動力炉を破壊する少し前に、刹那達はプレシアが呼び出した、砲撃方の傀儡兵との戦闘を繰り広げていた。

 

なのは「アクセルシュート!!」

 

アルマス「絶、追撃!!」

 

刹那がGNソードを展開し、突撃する。傀儡兵も打ち落とそうと砲撃してくるが、軽々と回避し、右手を振るい、斬りつける。ダメージは与えたようだが、傀儡兵は止まらない。なのはがアクセルシュートを撃ち、アルマスが続け様に魔法を撃ち出す。だが、傀儡兵に命中するが、傷一つ付いてはいなかった。

 

刹那「浅いか・・・!!」

 

なのは「アクセルシュートじゃ駄目なの!?」

 

アルマス「装甲が硬すぎる!!普通の魔法じゃ攻撃が効かない!!収束魔法じゃなきゃ駄目ね!!絶強固!」

 

エス「この中で、収束魔法・・・もしくは収束砲撃を撃ち出せる人は、なのはさんだけですね」

 

収束砲撃、もしくは収束魔法を撃ち出せる人物は、今、いる中ではなのはしかいない。全員が、なのはに攻撃を任せようと考えたいた。刹那以外は。

 

刹那「いや・・・・推測だが、もう一人いる」

 

レーヴァテイン「もう一人?」

 

刹那「・・・・どうやら、来たみたいだ」

 

刹那の言葉の後、勢いよく扉が開かれる。全員の視線が開かれた扉に向けられ、その場所にいたのは・・・。

 

刹那「覚悟を決めたようだな。フェイト」

 

なのは セリカ

 

「「フェイトちゃん!!」」

 

バルディッシュを手に持ち、バリアジャケットを装着した、フェイトと寄り添っているアルフだった。

 

フェイト「母さん!!」

 

プレシア「・・・何をしに来たの?フェイト」

 

フェイト「私の・・・母さんに対する想いを伝えにしました!!」

 

プレシア「想い?人形が何を言っているのかしら?」

 

アルフ「黙って聞きなよ!!フェイトのあんたに対する想いをさ!!」

 

アルフの言葉に全員が口を閉じ、沈黙が訪れる。フェイトは深呼吸をして、プレシアの目を見て、自分の想いを語る。

 

フェイト「母さん、母さんが私を人形だと思っていても、私がアリシア姉さんの偽物・・・クローンだとしても」

 

プレシア「・・・・・・」

 

フェイト「私は・・・母さんが大好きだよ!!」

 

プレシア「・・・・!」

 

フェイト「私の中にある思い出は絶対に消えない!どれだけ母さんが私を否定しても!!私は覚えてる!!母さんと、アルフと、リニスと!家族全員で過ごした幸せな日常を!!」

 

プレシア「・・・・」

 

フェイト「私をアリシア姉さんとして、母さんは接していたのかもしれない!けど!!」

 

フェイトは涙を流しながらも、自身の想いを言葉にする。

 

フェイト「私は・・・私は、人形でも!!アリシア姉さんでもない!!

私は!!貴方の娘!【フェイト・テスタロッサ】です!!」

 

フェイトの想いがプレシアに届いたのかはわからない。だが、刹那は今の言葉を聞き、薄く、だが確実に微笑んでいた。

 

プレシアは顔を俯かせ、表情を見えなくする。だが、すぐに顔を上げ、冷たい目でフェイトを見る。

 

プレシア「言いたい事はそれだけ?」

 

フェイト「・・・っ!!」

 

プレシア「くだらないわ。何をしに来たのかと思ったら、そんな事を言うためだけにここに来たの?目障りね」

 

アルフ「この鬼ババァ!!今の言葉を聞いて、何も思わないのかい!?」

 

プレシア「何も思わないわね。時間の無駄だったわ。消えなさい、フェイト、アルフ」

 

プレシアは右手を上げ、魔法を撃ち出す。狙いはフェイトとアルフ。アルフはフェイトを庇う様に、覆い被さる。なのはとセリカ、ユーノは目を瞑り、光景を見ない様にする。最悪の結果を目にしたくないからだ。

だが、いつまで経っても、悲鳴も魔法が当たる音さえしない。

恐る恐る目を開けると、なのは、セリカ、ユーノは驚愕の表情を取る。

プレシアも同じ表情をしていた。なぜなら。

 

プレシア「あなた・・・何故そこにいる!?あなたは私の傀儡兵と戦っていたはずよ!!」

 

フェイト「せ・・・・刹那?」

 

アルフ「せ・・・刹那・・・な、何であんたのバリアジャケット・・・

 

 

 

 

 

 

赤く光ってるんだ・・・・?」

 

 

刹那「・・・・・・・」

 

先程まで、傀儡兵と戦っていたはずの刹那がアルフに直撃する筈だった、魔法を切り裂いていた。だが、アルフ達はそれよりも、刹那のデバイスであるエクシアが赤く光っている事に驚いている。

刹那は何も答えない。沈黙が空間を包む。だからなのか、その後に発せられたエクシアの声が響き渡る。

 

 

 

エクシア「TRANSーAM System Mode act MAX」

 

 

今ここに、赤き天使が舞い降りる。

 




ご愛読ありがとうございます。
戦闘シーンが難しいんじゃあ!!
と言う事で、次回でラストになると思います。
次回もお楽しみに。そして、☆10をつけてくれたMIKATOさんありがとうございます!
UAも2万を超えたので、これからも頑張っていきます!

次回予告

母親と娘、互いの想いがぶつかり合う時、終幕が訪れる。


次回 魔法少女リリカルなのは〜半壊の天使に惹かれる少女達


「名前を呼んで」

天使の救いは、絶望か、幸福か。

最新章で出す、ダブルオーの形態

  • ダブルオーライザーまで
  • ザンライザーまで
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