魔法少女リリカルなのは〜半壊の天使に惹かれる少女達 作:エム3
シリアスが少し含まれているかな?
これから多分、恋愛とシリアスは増していくと思いたい。
だが、多くは多分シリアス回。
それではどうぞ!
刹那「・・・やはり、闇の書に関する記述はあまり残っていない・・・残っているのは、些細なことばかりだな・・・」
刹那は模擬戦の後、リンディに頼み、アースラの資料室に籠もっていた。ラグナと一緒に闇の書に関する記述を探していたのだが、指に数えられるほどの資料、さらに殆どが同じことしか記述されてなかった。ちなみにレーヴァテインは夢の中だ。資料室のソファで横になり眠っている
すると、そこに多くの資料を抱えたラグナが現れる。
ラグナ「マスター、こっちも駄目だ。なんも書かれちゃいねぇな。わかったのは、闇の書は元々『夜天の書』って名前だった。それだけだな」
刹那「夜天の書・・・・か」
ラグナの情報も刹那が見つけていた情報と殆ど同じだった。
刹那「・・・続けるぞ。ラグナ、疲れていると思うが頼めるか?」
ラグナ「それを言うならマスターの方が疲れてるだろ?色々やってんだからよ。これくらい手伝わせろよ」
刹那「・・・すまない。」
その後も刹那とラグナは、資料を探し続ける。すると、資料室の扉が開く。開いた扉に二人は視線を向けると、そこにいたのは・・・
アルフ「よっ!刹那、何やってるんだい?」
刹那「アルフ・・・今は闇の書の情報集めだ・・・もっともまだ何もわかっていないが」
アルフ「少し休憩したらどうだい?ほら!甘い物持ってきたからさ!」
アルフが何処からか取り出したのは、地球で売っているお菓子類だった。
刹那「いや、休んでいる暇は・・・・」
アルフ「急いだって何も見つかりやしないさ。それに・・・あんた、ここ最近寝てないだろう?」
刹那「・・・何故・・・そう思う?」
アルフ「誰だってわかるさ。わかってないのは、うちの主人様とあの子ぐらいさ。」
アルフの言葉が本当ならば、フェイトとなのは以外にはわかってしまったらしい。その言葉に、刹那は安堵半分、呆れが半分のため息を溢す。
すると、そこにラグナが口を出す。
ラグナ「アルフの言う通りだぜ。少し休んでろよ。マスターは休み無しの仕事ばかり。何処のブラック企業だよ。これなら、図書館の方がまだいいな」
刹那「図書館・・?」
ラグナ「ああいや、こっちの話だ。気にすんなよ。アルフ、マスター連れて休ませてとけ。こっちで探すのは続けとくからよ」
アルフ「りょーかい。じゃあ刹那連れて行くからね〜」
刹那「おい。腕を引くな。自分で歩ける。」
アルフは刹那の腕を引き、資料室内にある椅子と机が置いてあるエリアに連れて行く。二人は席につくと、アルフが持ってきたお菓子類に手を伸ばし、食し始めた。
刹那「・・・甘い」
アルフ「あれ?もしかして・・・あんた甘いのダメなのかい?」
刹那「ダメなわけではない・・・だが、あまり得意ではないな」
アルフ「そう。今度は甘くないの持ってくるね?」
刹那「そうか」
そう言い、二人は黙々と食べ続ける。
アルフ「・・・あのさ、刹那、フェイトの事なんだけど・・・」
刹那「・・・?フェイトがどうかしたのか?」
アルフ「あの子、最近無理してるんだ。みんなにわからないように、一人で特訓してる。やりすぎだって思うくらい」
刹那「・・・今すぐやめさせろ」
アルフ「でもフェイトの意思は固いんだ。あたしにはやめさせる事なんて・・・できないよ。それに・・・あんたの為なんだよ。フェイトが頑張ってるのは」
刹那「・・・俺の?」
アルフ「あの時・・・フェイトが刹那を助けにいった時の事、未だに気にしてるみたいなんだよ・・・だからさ。」
刹那「俺の事はどうでもいい。辞めさせろ。絶対にだ」
アルフ「どうでもいい・・・?あんたは、フェイトの意思なんてどうでもいいってのかい!!!!」
アルフは刹那の胸ぐらを掴み、壁に叩きつける。かなり大きな音が響き、背中に痛みが走る。その後に気づいたのか、ラグナが血相を変えてこちらに向かってきた。
ラグナ「マスター!一体どうし・・・!?てめぇ!!マスターから離れろ!!」
刹那「ラグナ、待て」
ラグナ「けどよ!!」
刹那「頼む。これは俺が話さなければいけない事だ。」
ラグナ「・・・・わかった。けど、止めるときは止める。それでいいな?」
刹那「ああ・・・アルフ、俺はフェイトの意思を愚弄するつもりはない。俺はフェイトが気負いをする必要はないと言っている。助けになれなかったと思っているならそれはお門違いと言うものだ。俺はあの時、シグナムの攻撃をフェイトが塞いでくれなければやられていた。」
アルフ「あんたが・・・やられてたってのかい?」
刹那「確実な勝算などありはしない。俺はあの時、フェイトが来なければ、やられていた。それは事実だ。そして、どうやら俺は、自身の命を軽く見ているらしいからな。」
あの時、高町士郎に言われた言葉が未だに刹那の中には残っている。命を軽く見ている。そんなつもりはないのだが、周りから見ればそうなのかもしれない。
アルフ「・・・それはなんとなくだけどわかるよ。刹那はジュエルシードの時も、危険を顧みず、フェイトを助けてくれたからね」
刹那「だが、俺はこの意思を変えるつもりはない。フェイトにはすまないと思うが、俺のやり方は変わる事はない」
刹那「無理をさせるな。絶対にだ。無理をするのは・・・俺の役割だ」
刹那はアルフを見据える。
アルフ「・・・わかった。フェイトには無理しないように伝える。」
刹那「すまない。それと、そろそろ離してもらえるか?流石に苦しい」
アルフはハッとした表情をし、手を離す。
アルフ「ご、ごめん。ついカッとなっちゃって。あ、あたしはもう行くよ。無理しないようにね?」
アルフは足早に資料室から出ていく。
刹那「・・・・・」
ラグナ「マスター、平気なのか?」
刹那「問題ない・・・・ん?」
刹那は足元に落ちている。一つの資料に目をつけた。
ラグナ「マスター、なんかあったのか?」
刹那「これは・・・【ナハトヴァール調査資料】?」
ラグナ「ナハトヴァール?あ?これ、隣の絵のやつ、闇の書じゃねぇか?」
ラグナが目をつけたのは、描かれていた絵だ。そこには、あの時、シグナムが手にしていた闇の書だった。刹那は、資料を開き、目を通す。
刹那「ナハトヴァールとは、闇の書に組み込まれている防衛プログラム・・・らしい。元々は、夜天の書を守る為に使われていたプログラム・・・らしい。」
ラグナ「防衛プログラム?じゃあ、それもハズレか?」
刹那「いや・・・どうやら、このプログラムには問題があったようだ。それを直す為に、さまざまな修正が行われた・・・。」
ラグナ「じゃあ、それが原因になって、ロストロギアになったのか?」
刹那「詳しくはわからない。だが、他に手掛かりはない」
ラグナ「それに賭けるしかねぇってわけか。」
刹那「ああ。シグナム達の端末に情報を送った。クロノ達にも伝えにいくぞ。」
ラグナ「・・・気にいらねぇがあの狼野郎のおかげってわけだ。感謝はするが納得はしねぇ。俺はマスターが一番だからよ」
ラグナは目に見えてわかるくらいに不機嫌になっている。
刹那は苦笑いをしながら、クロノ達のもとに向かう。ブリッジに到着し、扉を開き中に入ると、そこにはなのは達がいた。先程までいなかったアリサやすずかもいる。
刹那「クロノ、資料室で闇の書に関する資料を見つけた。目を通してくれないか?」
刹那はクロノに資料を渡す。
クロノ「ナハトヴァール・・・自動防衛プログラムだったな?」
刹那「・・・知っていたのか?」
クロノ「このプログラムは今まで闇の書所持者が付け加えた物だ。自動防衛プログラム【ナハトヴァール】、安全に加えられたプログラムだ」
アリサ「じゃあ、そのナハトヴァールを止めれば、今回の件は終わりなのね?」
クロノ「いや、今回の事件はナハトヴァールだけとは思えない。原因は確かにナハトヴァールだろう。だが、何か他のものが関わっている気がする。みんなも何か気づいたことがあったら教えてくれ」
クロノが言い終えると、全員が肯く。刹那は伝えたい事を伝えた為、ブリッジを出て、地球に帰ろうとする。だが、廊下を歩いた時、刹那はある人物に呼び止められた。
フェイト「待って!刹那!」
刹那「・・・フェイト」
フェイトが駆け寄り、刹那を呼び止める。
刹那「一体何のようだ?」
フェイト「・・・刹那に謝りたくて」
刹那「謝る?」
フェイト「あの時、力になれなくてごめん。助けに行ったのに・・・」
刹那「別に気にする事はない。シグナムの方が一枚上手だった。ただそれだけだろう」
フェイト「・・・けど、やっぱり悔しいよ・・・刹那は私達を助けてくれたのに・・・私は・・!刹那に何もしてあげられない・・・!」
顔を俯かせ、涙を流すフェイト 。ジュエルシード事件の際、自身を救ってくれた刹那に恩返しをしたい。だが、その思いも行動もたった一回の魔導士との戦いで打ち砕かれた。フェイトはそれが悔しくて堪らなかった。だが。
刹那「俺はフェイトから十分なものをもらっているぞ」
フェイト「・・・・え?」
刹那「フェイトが友になってくれた。もう一度、地球に来て、こうして一緒に戦える・・・仲間になってくれた。それだけでも充分だ。」
フェイト「けど・・・」
まだ、納得できないのか、困惑気味のフェイト。そこに、刹那は近寄り、フェイトと正面から向き合う形になる。
刹那「俺の為に無理をしているようだが、そんな事はしなくていい。フェイトは自分のペースで強くなれ。無理をし過ぎて体調を崩して仕舞えば、できるものも出来なくなるぞ?」
フェイト「私の・・・ペースで・・・」
刹那は自身の言いたい事を言い終えたのか、その場を去っていく。すると、レーヴァテインがフェイトに話しかけた。
レーヴァテイン「・・・あんたがマスターの為に頑張ってるのは正直どうでもいいんだけどさ。マスターの邪魔だけはしないでね?」
フェイト「刹那の・・・邪魔?」
レーヴァテイン「うん。あんたが倒れたらマスターは絶対心配する。自身を責める。『力があれば』って。そうなったら、マスターは絶対倒れる。今でも充分無理してるのにこれ以上無理させるな。」
レーヴァテインの紅い瞳がフェイトを見据える。フェイトはその瞳を見て、冷や汗を流し、恐怖を感じていた。
レーヴァテイン「私の1番の行動原理はマスターの為。面倒だけどね?私以外のキル姫も多分同じ。だから、もしあんた達のせいでマスターが傷付いたら・・・・・楽には死なせないよ?」
レーヴァテインの実質の死刑宣告。その言葉にフェイトは足を震わせていた。圧倒的なまでの恐怖。それがフェイトに襲いかかってきていた。
フェイト「・・あっ・・!あっ・・・・!」
レーヴァテイン「怖くて何も言えなくなった?はぁ・・・やり過ぎたかな。でも、そんな事じゃあ、マスターを助けるなんて夢の話。諦めたら?」
レーヴァテインは視線をフェイトから外す。すると、恐怖から解放されたように、フェイトはその場に膝から崩れ落ちた。
レーヴァテイン「あなた達はマスターの何を知ってるの?過去に親を失ってるのを知ってるから?だから、マスターを助けたいって馬鹿な事言ってるの?笑い者ね。」
レーヴァテインが微笑みながら、フェイトを侮辱する。だが、フェイトは気付いてはいないが、レーヴァテインの表情は少し悲しさが混じっていた。
レーヴァテイン「私達にもあなた達にも、今のマスターは救えない。私達もそうだけど、マスターの事を何も知らないで、助けるなんてできない。それは他の子にも言える。特にあのなのはって子には言える。」
レーヴァテイン「これ以上は言ってもわかんないでしょ?だからもう私は何も言わないし、言うつもりもない。面倒くさいから。じゃあね。」
レーヴァテインが刹那を追いかける為、その場を去る。その場に残されたフェイトは恐怖の為か、アルフが来るその時まで、動けずにいた。
そしてその場を遠くからある人物は見つめていた。それは、フェイトの姉、アリシアだった。
アリシア(刹那君の過去・・・まだ・・・何かあるって事かな?アースラの資料室にさっきまで刹那君はいたんだよね・・・何かわかんないかな?)
アリシア(レーヴァテインさんが刹那君の話をしてた時、悲しい表情をしてた・・・それに、レーヴァテインさんは本気だ。刹那君が傷付いたら、私達を・・・・ううん、今は刹那くんの事、最優先!!フェイトの為にも、お姉ちゃん、頑張らなくちゃ!!)
アリシアは決意した表情で資料室へと向かう。だが、彼女の決意とは裏腹に、彼女が知る事になる真実は、闇そのものだった。暗くそして深い闇そのもの。
刹那は追いかけてきたレーヴァテインと合流し、家へと戻っていく。玄関の扉を開き、待っていたのは、ロンギヌスとラグナロクだった。
ロンギヌス 「あ!ま、マスター!お、お帰りなさい!」
ラグナロク「お帰りなさい、マスター。しっかりと休養できた?」
刹那「ああ。いい気分転換・・・と言うのか?にはなったと思う。少し体が軽い」
ラグナロク「そう。それならいいわ。レーヴァテイン、後で何をしていたのか説明をお願いするわね?」
レーヴァテイン「えぇ〜・・・はぁ、面倒くさいなぁ」
レーヴァテインがため息を溢す。本当に面倒そうだと、刹那はレーヴァテインの表情を見てそう思った。4人はリビングに行くと、いつものメンバーがその場にはいた。
ティニ「マスター、お帰りなさい」
アルマス「おかえり、マスター。ちゃんと疲れは取れたんでしょうね?」
島風「お帰りなさいです!マスターさん!」
綾波「お帰りなさい、です。マスター」
ギル「ようやく戻ったか。マスターよ」
沖田「マスター!お帰りなさい!」
魔神「お帰り。マスター」
リンデ「お帰りなさい」
エス「おかえりなさい、マスター」
ジャック「おかえり、マスター♫」
刹那「・・・・ただいま。」
使い魔達からの言葉に刹那は、ただ一言そう言った。ただいまとおかえり。普通のやり取りだろう。だが、刹那も使い魔達もその普通のやり取りができない人生を送ってきている。このやりとりも彼らにとっては平和の証になる。
帰ってきた後、時間があったので、使い魔達との交流をしようと、刹那は、使い魔達との会話を楽しんでいた。もちろん表情は変わってはいない。
島風「そういえば、もうすぐクリスマスですね!」
綾波「そう、です。すっかり忘れていました、です。」
刹那「・・・・クリスマス?」
アルマス「もうそんな時期なの?時間が経つのは早いわね。絶早い」
ティニ「いえ、そもそもまだ『ジュエルシード事件』が約1ヶ月くらい前ですから。」
沖田「まだ、それくらいしか経ってないんですね。もう何ヶ月も前のような感覚ですよぉ」
使い魔達の反応を見るに、余程大きなイベントなのだろうと刹那は思っていたが、ある事を思い出す。
刹那(レイの言っていた運命の時・・・あの日から約1ヶ月後・・・12月の24日か25日・・・になるのか?)
ジュエルシード事件解決から約1ヶ月後となるならば、その日は12月の25日になる。刹那はカレンダーに目を通し、そう思った。
刹那「クリスマスというのは、どういうイベントなんだ?」
ラグナロク「クリスマスは・・・どう説明したらいいのかしら?」
ロンギヌス 「サンタクロースさんが良い子にプレゼントを配るんですよ!あとは、親しい人達で、プレゼントを交換したり、ケーキを食べたりするんです!」
刹那「詳しいな。ロンギヌス 」
ロンギヌス 「は、はい!マスターの使い魔になる前に、ヘレナさんとフォルカスさん達と一緒にした事があります!!」
刹那「その二人もキル姫なのか?」
ロンギヌス 「はい!・・・二人とも元気にしてるかな?」
ロンギヌスはヘレナとフォルカスというキル姫と親しい仲だったのだろうと。ロンギヌスの表情を見てそう思った。
ラグナロク「私達も人間と同じイベントを楽しむ時だってあるわ。」
刹那「すまない。」
レーヴァテイン「面倒くさかったあのイベントかぁ・・・ティルもカリスも・・・」
刹那「・・・レーヴァテイン?」
レーヴァテイン「・・っ・・・なんでもないし」
レーヴァテインの様子が変わった事に気づいた刹那は声をかけるが、レーヴァテインは顔を逸らし、なんでもないと言う。
その後はみんなで食事をとり、1日が終わる。
翌日、刹那はいつも通り、なのはの家に向かい、なのはと一緒に登校する。そしていつものメンバーで談笑をする。
アリサ「もうすぐクリスマスね!みんな今度も私の家でパーティーしましょう!!」
なのは「アリサちゃん、毎年言ってるの。」
セリカ「アリサちゃん、こういうイベントの時、凄い楽しそうだよ?」
カグラ「まあ、楽しいのは事実だし、たまには良いんじゃねぇか?」
アリシア「そうだよ。クリスマスなんて毎年に一回しかないんだから」
アリサの提案を聞き、それぞれがそれぞれの反応をする中、唯一、フェイトと刹那は何も反応がなかった。と言っても刹那はアリサ達に目を向けている。だが、フェイトの視線は刹那に向けられていた。刹那もそれに気付いており、時折、フェイトに目を向けるが、フェイトはとっさに目を逸らす。
すずか「アリサちゃん、折角なんだけど、わたしからみんなにお願いしたい事があるんだ」
アリサ「お願いしたい事?」
すずか「うん。あのね、私、学校以外でお友達ができたの。その子、車椅子に乗っていて、学校にも来れないんだって。それで今、病院に入院してるんだけど、その子と一緒にクリスマスパーティーをしたいんだ。だから、みんなも一緒にどうかな・・・?」
カグラ「俺は賛成だぜ!!みんなで一緒の方が、楽しいからな!」
アリサ「良いわね!病院だから、大きいのはできないけど、人数が多いほど、楽しいはずだからね!」
なのは「私も行く!」
セリカ「私も!パーティーって初めてだし、なんだか楽しそうだもん!」
アリシア「もちろん私も行くよ!!パーティー、楽しみ!ね!フェイトもそうでしょ!!」
フェイト「え?う、うん。アリシア姉さん。私も楽しみ」
刹那「・・・俺も構わない」
それぞれの了承を得て、すずかは微笑みお礼を言う。だが、次の言葉を聞き、刹那は驚愕する。
アリサ「すずか、その子の名前は?クリスマスだし、プレゼントを買っておかないと。その子の名前がわからなかったら大変よ?」
すずか「大丈夫だよ?えっとね・・・
【八神はやて】ちゃんって言うんだけど・・・」
刹那「・・・っ!?」
刹那は名前を聞き、目を見開くが、すぐ元の表情に戻る。その後もパーティーの話をしていたようだが、刹那はそんな話を聞いている余裕はなかった。
学校が終わった後、刹那ははやての家に駆け足で向かった。
刹那「まさか、すずかの新しい友達が・・・はやてとはな」
ラグナ「これ、まずいよな?病院ってことは・・・」
エクシア「シグナムさん達がいる可能性が高いですよね?主の元を離れるわけにはいかないでしょうから」
ラグナ「それに入院って・・・呪いっていうのはそこまでやばい代物なのか?」
刹那「それに関しても、シグナム達に聞く方が早い」
そんな話をしていると、はやての家に着く。インターホンを鳴らし、しばらくすると、出てきたのは・・・人間の姿になったザフィーラだった。
ザフィーラ「セイエイ・・・一体何用だ?」
刹那「お前達に報告したい事がある。中に入れてもらえないだろうか?」
ザフィーラ「・・・わかった」
ザフィーラは刹那を部屋にいれる。どうやら、ザフィーラ以外は今はいないらしい。
ザフィーラ「シグナム達は魔力集めの最中だ。貴様が送ってくれた魔物の情報を得て、魔力集めは順調に進んでいるが・・・今回の呪いは進行が早い」
刹那「はやては入院したと聞いた。付き添いには、シャマルが付いているな?」
ザフィーラ「そうだ。主を一人にするわけにはいかない。」
刹那「・・・そうか。それより本題にはいる。」
ザフィーラ「急いでいたようだが、何か不測の事態になったのか?」
刹那「俺の友が、はやての友人になったらしい。そこで、はやての病室でクリスマスパーティーというものをやる事になってしまった。その中には、なのはとフェイト・・・お前達が魔力を奪った二人がいる」
ザフィーラ「・・・そうか。管理局が我らの主に接触する・・・という事だな?」
刹那「管理局所属の俺が言うのもどうかと思うが、そうだ。恐らく、彼女達はお前達との、話し合いをしようとするだろう。お前達は彼女達に事情を説明してもらいたい。話を聞けば、なのは達ははやてを助けたいと言い出すはずだ。だが、協力は断っても構わない。お前達の判断に任せる」
ザフィーラ「・・・良いのか?」
刹那「お前達のやり方を否定する権利はない。お前達もはやてを救う為に動いていたのだろう?それを止める権利は誰にもない。それに、俺達管理局の情報が間違っていると言う可能性も否定できない」
たしかに、あの記述の通りならば、対策の仕様がある。だが、あの情報が確実なものであると言う証拠はない。
ザフィーラ「・・・セイエイ。ひとつ聞きたい」
刹那「・・・?なんだ?」
ザフィーラ「なぜ、貴様はそこまでする?我らと貴様は、あくまでも敵同士。一体なぜ・・・」
刹那「・・・俺と同じ存在を作らない為だ」
ザフィーラ「・・・セイエイと同じ・・・?」
刹那「俺は人殺し・・・しかも親殺しだ。そして、俺は自身の犯した過ちで・・・仲間を死なせてしまった。もし、闇の書が世界を崩壊させてしまう代物ならば・・・はやては永遠に苦しむことになる。自身が奪ってしまった命の重さに」
刹那「俺と同じ存在を生み出さないように・・・つまり、自身の我儘に過ぎない。俺もお前達の事をとやかく言う資格はない」
ザフィーラ「セイエイ・・・」
刹那「ザフィーラ、もし、間に合わなくても諦めるな。はやては必ず救う。俺は・・・・ソレスタルビーイングのガンダムマイスターだ。」
ザフィーラ「ソレスタルビーイング・・?ガンダムマイスター・・?」
刹那「ソレスタルビーイングに沈黙は許されない。任務の失敗は許されない。もう二度と・・・・・・仲間を失わせはしない。」
ザフィーラ(セイエイ・・・貴様は・・・何に縛られている?)
刹那の言葉に、ザフィーラは何かに縛られているような・・・そんな感覚を刹那から感じ取った。
ザフィーラ(セイエイの事を知らぬ俺が・・・何かを言うのはおかしいな)
刹那「ザフィーラ、パーティーまでの期間、何かあったら、情報端末を通して、連絡を。」
ザフィーラ「・・・もう一度聞くが、良いのか?セイエイ、お前は管理局の人間だ。我らと繋がっている事を知られれば・・・お前は居場所を失うことになるのだぞ?」
刹那「もうすでに俺の居場所はない。一度、全て失った俺には・・・戻るべき場所など存在しない」
そう言い残し、刹那ははやての家を出ていく。残されたザフィーラは先ほどの刹那の言葉が、頭に残っていた。
ザフィーラ(戻るべき場所はない・・・。あの言葉に嘘偽りはない・・だが、なぜセイエイは・・・悲しみの表情をしていない・・・?あれが本当に・・・主と同じ歳なのか?いや・・・人間なのか?)
ザフィーラは刹那に言葉にできないような感情を抱いた。何故なら、先程の会話の中、刹那は・・・一度も表情を変えたりしていないのだ。
まるで・・・感情を失った・・・いや、殺してしまった機械のように。
そして、運命の時は訪れる。
ご愛読ありがとうございます。
使い魔達は、マスターである刹那の事が一番なのです。
裏切りは絶対ありません、
ですが、刹那が何かを裏切った場合、使い魔、全員が裏切る形になります。特にレーヴァテインは裏切ります。即、裏切ります。
作者「俺は一体なんの話をしているんだ・・・」
刹那「設定ではないのか?」
次回予告
クリスマス当日。パーティーを開催し、楽しんでいる刹那達。
その後、シグナム達と話し合い、ぶつかり合ってしまう。
だが、その場に闇の書が現れ・・・・
次回
魔法少女リリカルなのは〜半壊の天使に惹かれる少女達
「絶望の起動」
絶望がこの世界に顕現する。
最新章で出す、ダブルオーの形態
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ダブルオーライザーまで
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ザンライザーまで