魔法少女リリカルなのは〜半壊の天使に惹かれる少女達   作:エム3

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2話目ができました!!
文字数がまさかの17000文字を超えてしまった!!
纏まらないって大変ですね。小説は大変です。
さて、この話は原作キャラ4人出てきます。
うまくいっているかはわかりませんが、見てください



少女達との邂逅 左腕の損失

刹那「・・・・・・・・・ん・・・」

 

その日、刹那は目を覚ました。目に入ったのは知らない天井。周囲を見渡し、トレミーにある自分の部屋には無かったはずの人形やら玩具を見て、彼は再認識する。

 

刹那「・・・・どうやら、ちゃんと新たな世界に到着した様だな・・」

 

それに、刹那は自分の身体を確認する、自分の身体は、クルジスに住んでいた時の体になっている。鏡をみると確かに5歳の時の自分だった。だが、違うところもある。それは

 

刹那「・・・・左腕はまだあるが、右眼はもうこの時からないのか・・・」

 

そう、刹那の目には眼帯がされていた。一度眼帯を外しながら鏡をみる。よくみると、右眼には刃物で切られた様な深い傷跡が残っていた。これから左目だけで過ごすことになるのだ慣れないといけないなと、刹那は考えていた。

 

???「お目覚めですか?マスター」

 

刹那は突然声をかけられた。だが周りを見てもそこには誰もいない。だが確かに女性の声で刹那は声をかけられたのだ。

 

???「あなたの首元ですよ?マスター」

 

そう謎の声に言われて刹那は自分の首元に目を向ける。みるとペンダントがあった。そのペンダントはエクシアのGNソードの様な形をしていた。

 

刹那「・・・・・これがデバイスなのか?・・これがエクシア・・?」

 

エクシア「そうですよマスター。あなたの相棒で、今までの戦いを共に進んできたあなたの機体、エクシアですよ。」

 

そのペンダントは、優しく光りながらそう答えた。モビルスーツの大きさから、このペンダントになっているのが、エクシアと聞いて刹那は目を見開いて驚いていた。

 

エクシア「まあ、話は追々でいいでしょう。それより、現状の説明やこれからの事をレイさんから、言われているので説明してもいいですか?マスター」

 

刹那「レイから・・・?まだ話す内容があるのか?」

 

エクシア「そうですよ。まず右眼と左腕なんですが、右眼はもう見えなくなっています。まあ、不慮の事故で、失明したと言うことになっています。次に左腕なんですが、この世界で失う様にしたとレイさんが」

 

刹那「この世界で俺は左腕を失うと?」

 

エクシア「そうですね。レイさんが言うには、(その方がそっちの世界の人達と関われそうだから)だそうです。」

 

・・・それだと俺が大変になるのではないか?・・

 

刹那はそう考えたのだが、レイにある程度の事は任せたのだ。大丈夫と刹那はレイを信用することにした。なにせ、こんな俺を救ってくれる様な優しい人なのだから。

 

エクシア「次になんですけど、この世界では、あなたは一人暮らしです。使い魔はいますが、あなたの家族はいません。身内もあなたを引き取りにも来ません。」

 

刹那「了解した。今までも1人だったんだ。なんとかなるだろう」

 

エクシア「流石マスターですね。最後なんですけど、使い魔には名前がありません。マスターがつけてくださいね。」

 

刹那「・・・・・・名前か。あまり自信はないが、血の繋がりはなくとも使い魔は家族の様なものだ。わかった。」

 

エクシア「では、とりあえず今日はこのくらいですね。それで現状の私の状態ですが、右眼、左腕のパーツが無く、GNソードが折れてしまっています。まあ戦闘に支障はありませんが、いつものエクシアとは少し違うので覚えておいてください。」

 

刹那「了解した」

 

エクシア「それよりマスター、当分はどの様にして海鳴市を過ごすおつもりですか?」

 

刹那「ここは海鳴市と言うのか?そうだな、当分は周辺の探索、食料を買えるところを、覚えたりするくらいだな」

 

エクシア「それでしたら、1階に携帯電話があるので持ち歩いてください。携帯からなら私もサポートできますので、買い物には使い魔も連れて行ってください。」

 

刹那は了解と言って、着替えをした後自分の部屋からリビングへ移動した。リビングには2人の女性がいた。1人は金髪で、ドレスの様な服を着た女性だった、蒼い目にはどこか惹かれる美しさがあった。

もう1人は、刹那と同じくらいの女の子だった。綺麗な白髪であり、どこかマイペースさを感じさせる、少女だった。すると2人は刹那に視線を向けると、頭を下げながら

 

「「おはようございます(です)マスター」」そう言った

 

刹那「・・・・・・・」

 

「「・・・・・・・・・?」」

 

頭を下げて、挨拶をしたが、刹那の反応が無いことに目の前の2人は小首を傾げた。その時の刹那は2人の名前を考えていて、反応できなかったのだ。

 

刹那「・・・・・・ああすまない。お前達の名前を考えていてな、反応ができなかった。おはよう2人とも」

 

刹那は反応ができなかった謝罪と、薄く微笑みながらそう言った。

その後何故か2人が頬を赤く染めていたような気がするが・・風邪か?

 

刹那「朝食の用意をするから2人とも待っていてくれ」

 

刹那はそういうと、キッチンに向かって行った。そして慣れたような手つきで、魚を焼いたり、味噌汁を作ったり、軽めの朝食を作って、3人で朝食を食べていた。

 

刹那「・・・・・・2人は、レイから何か聞いていたりするか?」

 

朝食中に刹那は2人にそう聞いた。彼女達がレイが用意した使い魔なら自分の過去を知っているそう思ったので聞いてみたのだ。

だが、2人は首を横に振る。2人が言うには、刹那の過去は聞いていないと、だけど彼をなるべく支えてあげてくれとレイがそう言ったらしい。

 

刹那(レイには、感謝しないとな。)

 

刹那は心の中で、レイに感謝をしていた。

余談だが、その時、レイは彼が心の中で思っていた声を聞き、顔が赤く染まっていたらしい

 

刹那「それより、2人には名前をつけたいと思うが、生憎俺にはそんなにセンスがない。嫌だと思ったらいってくれ。」

 

???「マスターから名前を与えられるのなら、嫌だと思う事はございません」

 

???「私も、です。マスターがつけてくれるなら、どんなものでも嬉しい、です」

 

刹那「・・・・そうか。なら少し時間をくれ。なるべく早く、そしていい名前をつける」

 

刹那はそういい、ソファに座って名前を考えていた。

 

(女性ならスメラギ・李・ノリエガ達のような名前がいいのか・・・?さっぱりわからない)

 

刹那はそう思い、トレミーの仲間である女性達を思い浮かべていた。

どのくらいの時間が経ったのか、刹那はずっと悩んでいた。そして意を決したように2人に話した。

 

刹那「・・・・・2人の名前が決まった。[エス]、[綾波]・・・それがお前達の名前だ。」

 

刹那はそう言って、金髪の女性をエス、白髪の女の子を綾波と名付けた。彼女達も刹那が付けた名前に喜んでいた。

余談だが、その後に、エスと綾波に抱きつかれ、エスの豊満な胸と、綾波の笑顔に、刹那が困惑したのはまた別のお話。

 

刹那「・・・・・酷い目にあった」

 

エクシア「なんでですか。2人とも喜んでいたんですから、それくらいいいでしょう?」

 

刹那「あまりこう言う経験がないんだ。名前をつけるのも・・・・・・女性に抱き付かれることも」

 

エクシア「・・・・・・・・マスターも大変なんですね」

 

刹那は2人から解放された後、自分の家周辺の海鳴市の散策をしていた。一応家の近くには、食料を買うことができるスーパー?と言うものがあるらしく、お金もレイがある程度用意してくれたらしいので安心している。今刹那は、コンビニ?で買ったコーヒーを飲みながら街を歩いている。すると

 

「・・・・・・・から!!・・・・・・・い!!」

 

「いや・・・・・・・!!・・・・・・・って!」

 

刹那「・・・・・・?」

 

刹那は声を聞き、少し違和感を感じた。片方は女の子の声、片方は男性の声だった。普通なら親子が喧嘩しているとかそう考えてしまうかもしれない。だが刹那は違和感を感じ取った。だから刹那はすぐに行動できたんだろう。

 

「いいから俺が遊んでやるから!!一緒に来い!!!!」

 

「いや!!私は遊ばないっていってるでしょ!!」

 

そう聞いた瞬間、刹那は動き出していた。別に助けるわけではないのだが、嫌な予感がしていたので刹那は行動していたのだ。

どれくらい走ったのだろうか、刹那はある公園にある2人を見ていた。片方は銀髪の刹那と同じくらいの身長の男の子だった。それに片方の目は赤、片方は青と、オッドアイであった。

もう1人は茶髪のツインテールで、刹那と同じくらいの身長の女の子であった。その二人が言い争っているが、男の方が女の腕を無理矢理引っ張って、それを嫌がっているという感じだ。

 

エクシア「あ!!マスター!」

 

刹那「エクシア、どうした?」

 

エクシア「あの女の子、レイさんが言っていた救って欲しい子の1人ですよ!!」

 

刹那「・・・・・・・・・本当か?」

 

エクシア「はい!!そうと決まれば善は急げです!!早速助けてあげましょう!!」

 

刹那「だがどうやって助ける?見知らぬ人物が助けに入ったら違和感がないか?」

 

エクシア「あんな女の子に無理やりなことをする男の子の方があくです!!」

 

刹那「・・・了解・・だが救い方は自分流でやらせてもらう」

 

エクシア「あ、ちょ、マスター!?」

 

刹那はエクシアにそう宣言すると言い争いをしている2人のところに向かった。

 

 

 

 

高町side

 

初めまして、私は高町なのはです・・・・誰に向かって話してるんだろう?まあ、いいや、私は今公園で1人で遊んでいます。家ではいい子にしてないといけないから、お父さんは入院していて、お母さんとお姉ちゃんはお店で忙しく、お兄ちゃんは怖い顔で道場に篭っています。

そんな忙しい時に私のわがままで迷惑をかけるわけにはいかないから、1人で遊んでたんだけど・・・・・・

 

なのは「・・・・・ぐすっ・・・・うぅ・・・・」

 

私は公園で泣いていました。迷惑をかけたく無くて、いい子にならないといけないけど、家族がどんどん遠くに感じてしまう。

すると、そこに

 

「おーい!!なんで泣いてるんだ!!俺と遊ぼうぜ!!」

突然そんな事を言ってくる男の子が私のところに来た。見た目はすごくかっこいいけど、とても馴れ馴れしいと男の子に抱いた感情はその一つだった。

 

なのは「いや・・・・1人でいたいからあっち行って・・・」

 

???「そんな事言わないで遊ぼうぜ!!俺と遊べば悲しいことなんてなくなるからさ!!」

 

そんな事言う男の子に私はすごく怒っていたの。私の何を知ってそんな事を言うのかわからなかったから。

 

なのは「あなたに・・・・・・・!」

 

???「ん?」

 

なのは「あなたに私の何がわかるの!!!!!」

 

そう私は男の子に怒鳴ってしまいました。少し言い過ぎたかな、と心の中で謝罪はしていたけど、そんなものは次の言葉でなくなってしまった。

 

???「そんなのわかるわけないじゃん、俺はお前じゃないんだし」

 

その一言で私は彼に嫌悪感を抱いた。こんな事言う人だとは今すぐこの場所から離れたいその一心だった。だから私は立ち上がり帰ろうとした所で彼に手を掴まれた。

 

なのは「!?は、離して!!!!!!」

 

???「嫌だね、絶対離さない」

 

なのは「いいから離してって!!!!」

 

???「いいから俺が遊んでやるから!!一緒に来い!!!!」

 

なのは「いや!!私は遊ばないって言ってるでしょ!!!」

 

この男の子なんなの!!誰か助けて!!私が心の中でそう願った。

 

すると〜〜

 

「おい」

 

その二文字の言葉で私と男の子は黙ってしまった。声がした方を見ると私と同じくらいの男の子が立っていた。言い争っていた子とは違う。髪は黒色で、目は碧色の、男の子だった。私はこの時一目惚れと初恋をしたんだと思うの。

 

刹那side

 

俺は自然と声をかけていた、自分でも何故かはわからない。だが、多分見ていられないと言う理由が一番なのだろう。

 

「なんだお前!!!今俺はこの子と話してんだから黙ってろよ!!」

 

銀髪の男はそう言った。いや話してると言うより無理矢理どこかに連れて行こうとしてなかったか?

 

刹那「そうなのか?なら何故その子はそんなに嫌がる?遊ばないと言っているなら離してあげればいいだろう」

 

「なんだおまえ!!オリ主である俺に逆らうのか!!!!!!」

 

刹那「オリ主というのが、何かは知らないが、少なからず女の子に乱暴な事をしてる奴を見過ごせるような事はできないからな」

 

「俺に逆らうんじゃねぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」

 

そういい男は俺に殴りかかってきた。この年齢の男の子ならなかなかの速さで殴りかかったのだろう。だがエクシアに乗り、MS戦闘をしてきた刹那にして見たら

 

刹那(遅すぎる・・・・・・・・)

 

刹那は軽々と避けて、相手に足をかけて転ばせた。その時に頭を打ったのか、男の子は気絶していた。刹那は女の子に声をかける。

 

刹那「大丈夫か?怪我はしてないか?」

 

刹那は女の子に問う。だが静寂が続いたので、刹那は女の子を見た。女の子は刹那の方を、ジッと見つめ頬を赤く染めていた。

 

刹那「・・・・・・・・俺の顔に何かついているか?」

 

刹那はそういうと女の子は「にゃあ!!??」と言いつつ刹那からバッ!!と視線を逸らし、両手を頬に添え悶えていた。

 

刹那「(・・・・・・・・にゃあ?)」

 

刹那は突然にゃあと言った女の子を怪訝な目で見ていたが、あまり気にせず、さっきと同じ質問をした。

 

刹那「・・・・・・・・・・・怪我はしていないんだな?」

 

「はい・・・・・//ありがとうございます・・・///」

 

刹那「そうか、それならいい。さてもう夜も遅い。家まで送ろう。」

 

刹那はそう言い、家に送ろうとしていたが、女の子は顔を俯かせ、暗い表情をしていた。刹那は、家族がらみで何かあったとその時即座に理解したのだ。

 

刹那「・・・・・家に帰りたくないのか?それとも家族に会いたくないのか?」

 

「・・・・・半分半分って所です。」

 

刹那「・・・・話したくないならそれでもいい。俺は無理に話せたくはない」

 

「いえ、あなたには聞いて欲しいです・・・・聞いてくれますか?」

 

刹那は時計を確認する。散策をする前に、エスと綾波と話して夕食までには帰ると伝えてある。夕食までにはまだ充分に時間が残されていた。

 

刹那「・・・・・自分のペースでいい、ゆっくり話せ」

 

「・・・・・・・・!!!!(パァ」

 

刹那がそういうと、先ほどの暗い表情からすぐに眩しいほどの笑顔になっていた。刹那は女の子の話を聞いていた。父親が入院している事、家族に迷惑をかけないよういい子になるようにしている事、でもそれが辛い事、ゆっくりと彼女のペースで話す事を刹那は黙って聞いていた。

 

「・・・・・という事なんです。どうすればいいでしょう?」

 

刹那「・・・・・・・・・・・」

 

話が終わった後、刹那は考えていた。だが刹那には何も解決策は浮かばなかった。刹那は自分の手で家族を殺して、このような事が一度も分からないからだ。だが、話を聞いていて刹那は解決策を思いついた。

 

刹那「・・・・・・・我が儘くらい、聞いてくれるんじゃないか?」

 

「・・・・・・・・・え?」

 

刹那「俺には家族がいないからそのような事はわからない。だが家族以上の人達もいる。その人達は、俺が我が儘を言ってもその人達は快く了承してくれる。だから、お前の家も大丈夫じゃないか?」

 

「・・・・・・・・でも」

 

刹那「・・・・・少なからず、お前の親は我が儘を言って欲しいと思っていると思う」

 

「・・・・・・・・!!」

 

刹那「お前は既にいい子なのだろう、だからこそ我が儘を言ってほしいと思っていると思うぞ?それともお前の、家族との絆はそのような事で崩れてしまうものなのか?」

 

刹那はそういうと、女の子に視線を向ける。女の子は考えるような仕草でずっと悩んでいた。そして顔を上げた。だがさっきのような暗い表情ではなく、意を決したような顔だった。

 

「・・・・・・・・うん!!お家に帰ったら、お母さんに言ってみる!!私がしたい事を!!私の我が儘を!!!」

 

刹那「・・・・・・・そうか(ニコッ」

 

「・・・・・・・・・・!!///」

 

そう決断した女の子を、刹那は愛くるしいと思い微笑んだ。すると女の子は、刹那から視線を逸らし、顔を赤くしていた。

 

・・・・長い時間外にいたから、風邪でも引いたか?・・・

 

刹那は女の子を心配しながら、時計を確認する。時間を確認し、刹那は立ち上がる。

 

刹那「俺は帰る。夕食の準備があるからな。」

 

「あ・・・・・うん・・・・ねぇ」

 

刹那は帰ろうとしたが、女の子に呼び止められていた。

 

刹那「なんだ?」

 

「また・・・・・・会えるかな?」

 

刹那「無理だ。引越しの準備がある。会える時間もない。」

 

「あ・・・・・・・そう・・・・なんだ」

 

刹那は振り返って女の子を見ると、目に涙を溜めて今にも泣きそうだった。刹那は引っ越すと言っていたが、少し違う。エスと綾波の提案で自分の家を結界というもので隠し、魔法や戦闘の練習をしようという提案だった。刹那は魔法の勉強とエクシアを纏っての戦闘の練習をしたいと思っていたので快く了承した。

 

刹那「話は終わりか?俺はもう帰るぞ」

 

そう言い刹那は自分の家への道を歩き出す。すると

 

「待って!!」

 

刹那「・・・・・・・なんだ?」

 

刹那は女の子のしつこさに半分呆れながら、返事を返した。

 

「・・・・・・・・なのは・・・」

 

刹那「・・・・・・・何?」

 

なのは「私の名前!!高町なのはって言うの!!あなたは!?」

 

なのはという子は、刹那の名前を聞いていた。

刹那は自分の名前を答えようか悩んでいた。だがエスと綾波が

 

「相手が名前を名乗ったら、自分も名前を教えないとダメですよ?」

 

「そうです、お前とかそういうのはダメ、です。ちゃんと名前を教えてもらったら、自分も名前を教えないとダメ、です」

 

と、そう言っていたのを思い出し、なのはを見つめて刹那は名乗った。

 

刹那「・・・刹那・・・・刹那・F・セイエイ・・・」

 

刹那は、自分の名を名乗った後、家への道を戻って行った。

 

 

なのはside

 

「刹那・・・・F・・・・セイエイ・・・」

 

私は自分を助けてくれた男の子の名前を呼んでいた。

 

なのは「刹那君・・・また会えるよね・・・//」

 

私は刹那君の名前を呼ぶたびに身体の中が暖かくなる感じがした。

・・・なんだろう、この気持ち・・・嫌な感じではないんだけど・・

 

なのは「家に帰ったら話をして、この気持ちの事、お母さんに教えてもらおう・・・////」

 

私は帰り道を気分良くスキップしながら帰っていた。

 

 

刹那side

 

家への道を帰りながら、刹那はエクシアと話をしていた。

 

刹那「・・・・エクシア」

 

エクシア「どうかしましたか?マスター」

 

刹那「・・・なのはは、あれで救えたのか?」

 

エクシア「まだわかりません。ですけど何もしないよりは絶対にいい方向に向かってると思いますよ?」

 

刹那「そうか。ならいい・・・・・・・ん?」

 

刹那は突然歩みを止め、周辺に目を向ける。突然の行動にエクシアは刹那に声をかけていた。

 

エクシア「突然どうしました?マスター」

 

刹那「・・・・・・エクシア、何か聞こえないか?」

 

エクシア「・・・?何も聞こえませんが」

 

刹那「・・・・・・気のせいか?」

 

刹那は周辺の警戒を止め、歩みを始めようとした瞬間その声は響いた。

 

「いや!!!!離してよ!!!!」

 

「離してください!!痛いです!!!」

 

「黙ってろよ!!!お前らを誘拐すれば金になるってリーダーに言われたんだよ!!」

 

響いた声は、2人の女の子の声、そして1人の男の声であった。どうやら男が2人の女の子を誘拐している。

 

刹那「!?エクシア!!声のした場所を特定しろ!!」

 

エクシア「わかりました!!マスターも周辺を探してください!!」

 

エクシアに場所の特定を頼んだ刹那は、周りを確認した後、道を走った。人通りの多い所では誘拐はしないと決めて、人通りの少ないくらい裏道を確認していた。すると前から猛スピードの車が刹那の前を横切った。普通ならあの様な猛スピードを出すはずがない。

 

刹那(考えられる理由は2つ・・・・・急ぎの何かがあったか・・・・・一刻も早くここから離れたかったからか・・・・・・)

 

刹那「エクシア・・・・今俺の前を横切った車を追跡しろ」

 

エクシア「・・・?マスターはあの車が誘拐犯の車だと?」

 

刹那「ああ、俺はそう思う。それにエクシア、俺に教えず車の中をサーチしただろ?」

刹那はエクシアにそう言った。サーチというのは、エクシアの機能の一つ、車や建物の中にいる人間や動物を索敵できる機能である。

 

エクシア「バレていましたか、サーチの結果あの車の中にいたのは5人、3人は中年の男達、2人はマスターと同じ年齢の女の子ですね。十中八九誘拐された女の子でしょう。どうします?マスター」

 

 

エクシアにそう聞かれて、刹那は考えていた。普通ならば警察を呼ぶべきだ。誘拐なら身代金などを要求される可能性が高いからだ。しかし誘拐犯だからといって、人質に手を出さないとは限らないのである。

 

刹那「エクシアは警察、一応エスと綾波にも連絡をしておいてくれ!!俺はあの車を追う!!」

 

エクシア「1人で追うつもりですか!?無茶ですよ!?」

 

刹那「誘拐だからといって、犯人が人質に手を出さないとは限らない。それに世界には、子供に手を出す男もいるらしいからな、急ぐにこしたことはない。」

 

エクシア「・・・・・・・わかりました。でも無茶はしないでくださいね!!!!」

 

刹那「・・・・了解」

 

刹那はエクシアとの通信を切り、誘拐犯の車を追いかけて行く。エクシアが場所を特定したこともあってか、車にはすぐ追いついた。

 

刹那「海鳴港・・・・・誘拐犯が隠れるには絶好の場所だな・・・・・車には誰もいない・・・・」

 

エクシア「マスター、倉庫の中に生体反応あり。数は分かりませんが、どうやらあいつらの仲間ですね。」

 

刹那「グループでの犯行・・・エクシア、警察と2人に連絡したのか?」

 

エクシア「はい。2人は戦闘準備して、直ちに到着すると、警察は少し遅れますが、必ず到着します。」

 

エクシアがそう言った。刹那はこれからどうするか、考えていた。

・・警察の到着を待つべきか・・?いや、それまでにあいつらが動かないとも限らない・・・ならどうする・・?

 

すると刹那は思いついた。なぜ悩む必要がある?俺は歪みを正す力がある。ならばする事は決まっている。

 

刹那「エクシア、俺に気配を遮断する魔法をかけられるか?」

 

エクシア「可能ですが・・・・マスター・・・・・まさか!?」

 

刹那「倉庫の中に侵入し、敵の位置を把握、敵勢力を鎮圧できるなら鎮圧、人質の救出をする。」

 

エクシア「正気ですか!?」

 

刹那「ここには俺以外存在しない。ならば俺がやるしかない」

 

エクシア「・・・・わかりました。まったく、マスターはマスターですね。・・・・本当に無理だけはしないでくださいね?」

 

刹那「了解・・刹那・F・セイエイ、これより潜入ミッションを開始する。」

 

そう言い、エクシアに気配遮断の魔法をかけてもらい、刹那は倉庫内に侵入した。

 

倉庫は一階しかなく、広い部屋と奥に小さい部屋があるだけだった。そして何より武装した男達がいた。数は15人。誘拐した奴らも合わせると、18人での犯行だった。

 

刹那(大きい部屋には障害物があまりない・・・加えて相手の武器は刀や銃などバラバラ・・・・この広い部屋では戦いにくい、何より人質の場所を確認したい)

 

刹那は歩みを進め、小さな部屋の前にたどり着いた。窓から中を覗くと男が3人、女の子が2人いた。女の子達は縄で縛られ、身動きが取れない状態だった。

 

刹那「エクシア・・・どう思う?」

 

エクシア「そうですね・・マスターの戦闘能力なら3人くらいは問題ないですが・・・」

 

そこまで言うと部屋の中から声がした。

 

「へへへへ、ガキを2人連れてくるだけでこんなに金が入るのですかい?」

 

「そりゃそうだろう、ここら辺じゃ有名な、バニングス家の令嬢と月村家の令嬢だぞ?これくらい普通だろう?」

 

「そうだな。だが何故月村家の令嬢もなんだ?バニングス家だけでも大金だが」

 

そう3人の男たちはそう言った。どうやら人質の2人は、この町では有名な貴族の様なものらしい。その2人を誘拐し、身代金を要求、受け取ったらこの町から去るつもりなのだろう。

 

「あ・・あんたたち・・なんのつもり!?」

 

その時人質の1人が声を荒げながらそう言った。金髪でロング、水色の目をした女の子だ。気の強い言い方だが、声が震えていた。5歳で誘拐されたのだ。怖いのも無理はないだろう。

 

「・・・・・・・」

 

1人は何も言わずにただ男を見てる紫色の髪に黒目の女の子だ。

目に涙が溜まっているため、怖くて声も出ないのだろう。

 

「ああ?どうするって、お前ら使って金を要求するんだよ」

 

「なら私だけでいいじゃない!!なんですずかも一緒なのよ!!」

 

と金髪の女の子は言った。どうやら人質の2人は友人らしい。紫色の髪の女の子はもう1人の女の子を心配そうに見ていた。

 

「それは・・・」

 

そこまで言ったリーダー格の男の言葉を遮り、下っ端らしい男が話した。

 

「それより兄貴少しいいですか?」

 

「・・・・・なんだ」

 

リーダー格の男は少し怒気を含みながら、下っ端に聞いた。

 

「その・・ですね?金をもらったら、こいつらどうするんですか?」

 

「・・・・ここに置いて、倉庫を爆破するがそれがどうした?」

 

「「「!!??」」」

 

人質の2人、そして刹那はその言葉を聞いて驚愕していた。別に金を受け取り、人質は殺す、誘拐ではよくあるかもしれない。方法が普通ではありえないから驚いたのだ。

 

 

 

だが、下っ端の言葉に3人はさらに驚愕する。いや、人質2人にとっては恐怖になる。

 

「その前に、こいつらの身体、楽しませてもらえませんか?」

 

「「!!??」」

 

その言葉に2人は驚愕していた。だが刹那は言葉の意味がわからず、首を傾げていた。

 

「なんだ?お前、小さいのが好きなのか?・・・・手短にな」

 

「へい!ありがとうございます!!」

 

下っ端は目の色を変え、人質2人に視線を向ける。2人は「ビクッ!!」」と肩を揺らし、後ずさる。

 

刹那「エクシア、あいつは何を言っている?楽しむとはなんだ?」

 

エクシア「・・・・・マスターは、知らなくていい事です。マスターはあいつらを殲滅する事だけ考えてください。」

 

刹那「??無茶はするなと言わなかったか?」

 

エクシア「あいつらは人間ですらありません、それ以下の存在です」

 

この時、刹那はエクシアにこれ以上聞くのは危険と判断し、聞かないことにした。この場合のエクシアには、何も聞かず、何もしないほうがいい。触らぬ神に祟りなしである。

 

刹那「エクシア、どう敵勢力を無力化する?」

 

エクシア「マスターの実力なら3人くらいどうということはないでしょう、ですが万が一というものがあります。マスターにはこれを渡しておきますね」

 

エクシアはそう言い、小さな光が、刹那の手元を包む。光が消えた後、そこにあったのはフラッシュグレネードとソレスタルビーイングに所属していた時、任務で使用した拳銃だ。

 

刹那「・・・・エクシア、今これをどこから出した?」

 

刹那はエクシアにそう聞いた。だがエクシア曰く、「細かい事は気にしないでください」だそうだ。

 

「さあ、楽しませてもらうとするか!!」

 

「「いや・・・・!!こないで・・・・!!」」

 

なんて事をしていたら、人質と男の声が聞こえた。どうやら今まさに襲う瞬間らしい、その声を聞いて、すでに刹那は覚悟を決めていた。必ず彼女たちを助けると。

 

刹那「刹那・F・セイエイ、目標の殲滅、及び人質の救出を開始する!!」

 

刹那は扉を開け、中にフラッシュを投げる、爆発音と共に眩い光が広がる。男達は目を押さえて苦しんでいた。某大佐らしく目を押さえていた。その隙に刹那は男達の顎を殴り、脳震盪を起こして3人は気絶する。

 

「・・・・・まず、3人」

 

刹那はそう言い、周辺を確認する。どうやら部屋の中に男達は3人のみ。今のところ外から増援が来る気配もなかった。

 

「ファーストフェイズ、終了。セカンドフェイズに移行する」

 

刹那は2人の元へ向かう。2人は目をやられてはいないらしく、刹那をジッと見つめていた。

 

「大丈夫か?」

 

刹那は2人に向けてそう言った。2人は無言で首を縦に振る。どうやら怪我もないらしい。刹那は内心ホッとする。

 

「そうか、とにかくここから脱出する、立てるか?」

 

刹那は2人に問いかける、2人は互いを見つめ合い、そして首を縦に振った。その時

 

「なんだ!?今の光はなんだ!?」

 

「ガキのいる部屋からだぞ!?まさか助けがきたのか!?」

 

部屋の外から複数の男の声が聞こえた。どうやらフラッシュの光に気づき、確認に来たらしい。刹那は小さな声で2人に言った。

 

刹那「急ぐぞ」

 

2人はうなずき、3人は急いで部屋から出て、近くに身を隠した。その直後部屋に6人の男が入っていった。刹那は2人にここで待つ様言い、部屋に入った男達を無力化した。

 

刹那「・・・・これで、残り9人」

 

刹那は残り人数を確認し、2人を連れて、出口を目指した。だが

 

「おい!!人質を返してもらおうか!!」

 

出口に着く直前、見つかってしまい、囲まれてしまっていた。刹那は2人の前に立ち、手に拳銃を持ち、男達を警戒していた。

 

「まさか、こんなガキが人質を助けにくるとはな!」

 

刹那「偶然、誘拐している所を見てしまったな、悪いが、見て見ぬ振りはできない」

 

「正義の味方のつもりか?ガキ1人がこの人数相手に何ができる!!」

 

男がそう言った瞬間、刹那は行動に移していた。手に持っていた拳銃の引き金を引く、弾丸は男達の武装に当たり、武装が弾かれる。そしてその隙に顎に打撃を当て、気絶させる。

残り人数、後1人。先程刹那と話していた男だ。手には刀を持ち、目を見開き驚愕していた。それは人質の2人も例外ではない。

 

刹那「相手が子供だからといって、油断していい理由にはならない」

 

「な・・・・今何をした!?」

 

刹那「そんな事はどうでもいい、重要なのはーー

 

 

 

 

 

残りがお前1人になった。という事だけだ」

 

刹那の目は男をしっかりと捉えていた。拳銃を構え、冷たい声を男に向かって放つ。男は震えていたが、暫くすると何かを思い出した様に、ニヤリと笑った。まるで形勢が逆転した様に。

 

刹那「・・・・・・なにがおかしい?」

 

「なあガキ、バニングス家の令嬢はいいが、月村家の令嬢は助けなくてもいいんじゃないか?」

 

男はそんな事を言い出した。刹那は怪訝な顔を男に向けていた。人質の1人を助け、1人は助けなくてもいいとそういっているからだ。

 

刹那「・・・お前は何を言っている?人質を見捨てろと俺にそう言っているのか?」

 

「お前も知っているだろう?月村家の秘密を」

 

そういうと、ビクッ!!と紫色の髪の女の子は肩を揺らした。どうやら月村家の令嬢というのはこの子らしい。なら、もう1人がバニングス家の令嬢なのだろう。

 

刹那「月村家の・・・・・秘密?」

 

「なんだ?知らないのか?なら教えてやるよ。そのガキの秘密を」

 

「いや・・・・やめて・・・言わないで!!!」

 

「月村家はなぁ・・・吸血鬼の一族なんだぜぇ・・・つまりなぁ・・

 

 

 

 

月村家はなぁ、「バケモノ」の一族なんだよぉぉ!!!」

 

「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

そう言われて、彼女は膝から崩れ落ちる

 

 

 

 

???side

 

言われてしまった・・・・私の・・・私たちの秘密を・・・・

 

これでもう・・・・私はアリサちゃんに嫌われる・・・・

 

化物と言われて・・・私はアリサちゃん一緒にいたいだけなのに

 

私は家族と「普通」に暮らしたいだけなのに・・・

 

 

 

私は秘密を誘拐犯に明かされ、膝から崩れ落ちる。そして目から涙を流して嗚咽をこぼしていた。これでもう私の居場所が無くなる。今までの楽しい時間は戻ってこない。目の前の男の子ももう助けてはくれないだろう。私はこの男に殺されるとそう思っていた。

 

 

 

 

「それが、どうした?」

 

「・・・・・・・・・え?」

 

その男の子の言葉を聞くまでは・・・・・

 

 

 

刹那side

 

「・・・・・・・なに?」

 

刹那「だから、それがどうしたんだ?」

 

男に向けて、刹那はそう言った。

 

「どうしたって・・・・そいつは吸血鬼なんだぞ!?化物なんだぞ!?助ける必要ねぇだろうが!?」

 

男は声を荒げながらそう言う。

・・・・こいつは何を言っている?なぜ助ける必要がなくなる?・・

刹那はそう感じていた。

 

刹那「なぜそうなる?お前の言っている事は信用性がない、この子が吸血鬼である理由にはならない」

 

「だから助けるってのか!?」

 

刹那「・・・・・・確かに、今のお前の言う通り、もしかしたら彼女は吸血鬼なのかもしれない」

 

刹那がそう言うと、彼女は表情を暗くし、顔を俯かせ、涙を流す。

 

刹那「だがな」

 

刹那が目を閉じ、そこで言葉を切ると、全員の視線が刹那に向く

そして刹那は目を開き、拳銃を男に向けて

 

 

刹那「俺はこの子とは初対面だ、彼女を見た時間は救出に来た数分だ。だがなそれだけでもわかることがある−−−

 

 

 

 

彼女はお前達に怯え、お前達に反抗した友達を心配する

 

 

普通の人間だ!!!お前達の言う様な化物じゃない!!」

 

刹那は怒気を含んだ声で男に向かって叫んだ。そう言うと彼女は目を見開き、大粒の涙を流した。そして彼女の友達は、俺の言葉に便乗して叫んだ。

 

「そ・・・そうよ!!!すずかが吸血鬼だろうとなんだろうと、

私の大切な親友よ!!あんたの言う様な化物じゃないのよ!!!」

 

「アリサちゃん・・・・・」

 

彼女達は互いに顔を向けて、涙を流し笑い合っていた。その光景は至って普通の親友同士で笑い合う光景だった。

 

刹那「あんたの言葉は間違いだったな・・」

 

刹那は男に向けて言葉を放った。刹那は視線を向ける。すると男はワナワナと体を震わせ、刹那に視線を向ける。顔には怒りの表情が出ていた。

 

「ガキがぁ!!!!なめんじゃねぇ!!!」

 

男は刀を構え、刹那の方へ駆け出す。刹那は拳銃を男に向け、引き金を引こうとした瞬間、

 

ドゴォォォォォォォン!!!!!!

 

侵入した扉から轟音がなった。扉が原型を留めてなかった。

そして次の瞬間、刹那の横を風が通った。

 

刹那「・・・・・・・風?」

 

「がぁ!?」

 

「「「!!??」」」

 

風が通った後、駆けていた男の身体が宙を舞う。その光景に驚愕していた3人は男を吹き飛ばした人物に目を向けた。金髪のドレスの様な服、刹那はその人物を知っている。なぜなら今日の朝、その人物にあったのだから。

 

刹那「・・・・・・・ナイスタイミングだ、エス」

 

エス「いえ・・・・・マスター、無事でよかった。」

 

男を吹き飛ばした人物、エスは刹那に近づき、両手を刹那の背中に回し、自分の方へ抱き寄せた。

 

刹那「扉を壊したのは綾波だな?」

 

綾波「そうです、なんとか間に合いました、マスター、無事でよかった、です」

 

扉を壊したのは綾波だった、綾波は戦闘艦の様な主砲や魚雷を体に纏っている。これが綾波の武器である。艤装というらしい。

 

そう話していると、綾波は刹那の後ろは周り、抱きつく。今の状態はエスが前から、綾波は後ろから抱きついている感じだ。刹那は表情には出さないが困惑している。

 

刹那「エクシア、ミッション終了だ、警察も到着したのか?」

 

エクシア「お疲れ様です、マスター、警察も到着しました。それに警察と同時に彼女達の家族も到着したそうです。爆弾も警察が解除したそうです」

 

刹那「・・・・・そうか」

 

刹那は彼女達に目を向ける。そこには、彼女達は今までの恐怖から解放されたからか泣きながら家族に抱きついていた。

・・・俺に家族がいた時は、この様なことなかったな・・・

刹那はクルジスでの家族と過ごした時間を思い出していた。

 

すると彼女達は話をしていると、俺に視線を向ける。そしてすずかと呼ばれていた女の子が家族と話していると、顔を険しくさせ、俺に視線を向けていた。そして俺の方に来た。

 

「妹を助けてくれてありがとう」

 

女の人は俺にそう話しかけてきた。すずかに似た紫色の髪の、しっかりしてそうな人、妹と言っていたから姉だろうと刹那は思った。

 

刹那「・・・見過ごす訳にもいかないからな、それよりあんたは?」

 

忍「ああ、ごめんなさい、私は月村忍、この子の、月村すずかの姉よ」

 

刹那「俺は刹那・F・セイエイだ、それと家族のエス、それと綾波だ」

 

エス「エスと申します、よろしくお願いします」

 

綾波「綾波は綾波、です。よろしく、です」

 

忍「エスさん、綾波ちゃんもよろしくね、それで刹那君、月村家の秘密を知ったって本当?」

 

忍は顔を険しくさせ刹那に聞いた、どうやら男の話した事は本当のことらしい。

 

刹那「すずかは、吸血鬼だと言う話か?」

 

忍「聞いたのね、アリサちゃんも聞いたらしいからもしかしたらと思ったけど」

 

刹那「聞いたと言うより、誘拐犯が勝手に話したと言う方が正しいがな」

 

忍「そうなのね、それでね刹那君、月村家の秘密を知ったからにはあなたをこのまま帰す訳にはいかないのよ」

 

その言葉に、刹那達は警戒する。忍の顔は明確な殺意があったからだ。だがそこにすずかが、割って入った。

 

すずか「お姉ちゃん!!刹那君は私達を助けてくれたんだよ!?」

 

忍「確かにそうだけど、それはそれ、これはこれなのよ、私は月村に迫る危険は排除しようと考えてる」

 

すずか「刹那君が危険だって言いたいの!?」

 

忍「分からないわよ!!けど少なからず誘拐犯を無力化できる力を持っているのよ!!充分危険だわ!!!」

 

忍にそう言われすずかは黙ってしまった。それそうだろう。なぜならすずかは刹那が誘拐犯を無力化するのを目の前で見ているのだから.。

 

忍「見苦しいところを見せたわね、ごめんなさい」

 

刹那「別に気にするな、お前の行動は間違っていない」

 

忍「ありがとう。さて刹那君、秘密を知ってしまった以上あなたには二つのうち、どちらかを選んでもらいます。ひとつは月村に関する記憶を消して過ごす事、もう一つは、この秘密を誰にも話さない事を誓って、すずかと一緒に暮らす事」

 

すずか「お・・・・お姉ちゃん!?////」

 

すずかは顔を赤くし、忍に言葉をかける。記憶を消すか、秘密を共有して話さない事、簡単な二択だった。刹那は答えを言う。

 

刹那「わかった、俺は何も喋らない」

 

刹那は即答した。その言葉にすずかと忍は呆気にとられていた。我に帰った忍はその即答に疑問を抱いた。

 

忍「即答ね、理由を聞いてもいいかしら?」

 

刹那「俺にも話したくない事はある、だがすずかのものは俺のものよりも重いものだ。言いたくない気持ちはわかる。

それに俺が話す事ですずかの未来をなくしてしまう。それを俺は望まない。」

 

忍「・・・・わかったわ、なら私は何もしない、あなたは信用できるからね」

 

忍は笑いながら、刹那の頭を撫でた。

 

刹那「・・・・・何をしている?」

 

忍「・・・・・私がしたくなったの、ダメかな?」

 

刹那「・・・・・好きにしろ」

 

刹那はそう言い、忍は刹那の頭を撫で続けた。むず痒かったが、不思議と悪い気はしなかった。だがその時エスと綾波が、複雑そうな顔をしていたのだが、気のせいだろう。

 

犯人が捕まり、恐怖から解放され、家族と再会した。これで誘拐事件が終わった様に見えた。

 

 

 

 

あいつの声が聞こえるまでは

 

 

 

 

 

「この化物がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

「「「「「!!??」」」」」」

 

突然の叫びに全員が声の発した人物に目を向ける。それはあの男だった。警察の拘束から逃れ、刀を振り上げ、すずかに向かって駆け出していた。その場にいる全員が最悪の結果を予想してしまった。

 

「うぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

すずか「きゃああああああ!!!!!」

 

忍 アリサ「「すずかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!

 

男の叫びと共に振り下ろされる刀、すずかの悲鳴、忍とアリサの叫び、

この場面ですずかを助けることができる人は誰もいない。

 

 

たった一人を除いては。

 

すずかside

 

男の声を聞いて、視線を向けたら、刀を振り上げ駆け出す男だった。

 

その対象は私だった。私だけは・・「化物」だから

 

逃げようと思ったが、走ってくる男を見て、腰が抜けて立つことすらできなかった。目の前に男が迫り、刀が振り下ろされる

 

ああ・・・・私は死ぬんだ・・・私は化物だから・・・

 

その時、今まで、一緒にいてくれた家族、アリサちゃんの事を思ってしまう。走馬灯というものなのだろう。アリサちゃんと楽しく遊んだ事、家族と一緒に過ごした時間が、思い出す

 

私は・・・・まだ・・・家族と、アリサちゃんと、一緒にいたかったなぁ・・・

 

私は目を閉じて、死を覚悟した。

 

 

「・・・・・・・・・?」

 

だけど、いつまで経っても痛みが来る事はない。男は確かに私に向かって走ってきていた。そして刀を振り下ろしていた。だが私に痛みが来る事はない。

すると私の顔に何かが付く、顔に手を当て、私は目を開けて手を見る。

手についたものを見た時、私はうまく声が出なかった。

 

すずか「あ・・・・・ああ・・・・あああ・・・!!」

 

私の手についていたのは、血だった。でも私が斬られたわけではない。ならこれは誰の血なの?私は男の走ってきていた方を見る。

そして私は息を呑んだ。男と私の間に刹那君がいた。

だが、私は刹那君を見て、涙を流していた。

なぜなら刹那君は

 

 

 

 

 

   左腕がなくなり、鮮血が出ていたのだから

 

 

 

刹那side

 

刹那「・・・・・!!」

 

すずかに刀が振り下ろされる瞬間、刹那はすずかと男の間に割って入った。そして刀が振り下ろされる。刀は刹那の左腕を切り落とした。

斬られた場所から鮮血が吹き出し、鋭い痛みが走る

 

刹那「・・・・・・っ!!!!!」

 

刹那は痛みに顔を歪めるが、すぐに相手の顎を殴り、相手を気絶させた。相手を気絶させた後、刹那は斬られた場所を右手で抑える。

そしてすずかに視線を向ける。

 

刹那「大・・・丈夫か・・・・・・すずか・・」

 

すずか「せ・・・・・刹那君・・・私を・・・庇って・・・」

 

刹那「怪我・・・・・は・・・ないか・・・」

 

すずか「私・・より・・刹那君が・・・」

 

刹那「大・・・丈夫だ・・・」

 

すずかに怪我はない様だ。刹那は自分の左腕を見る。血は止まってなくまだ流れていた。何か縛るものが有れば止血できるのだが

 

忍「救急車!!急いで!!早く!!」

 

忍は救急車を呼んでいた。警察以外に救急車は来てなく、忍は、焦燥と怒気を含んで電話をしていた。

 

アリサ「ちょっと!!あんた!!大丈夫なの!!??」

 

刹那「お前は・・・・アリサ・・・・だっ・・・たか?」

 

アリサ「あんまり喋らないの!!出血が酷いのよ!!??」

 

アリサは顔を青くしながら、刹那を心配する。5歳で同じ年齢の刹那が左腕を失い、そこから鮮血が出ているのだ。耐性がないのに気絶をしないのは大したものだろう

 

エス・綾波「「マスター!!!!」」

 

エスと綾波が涙を流しながら、刹那に駆け寄る。刹那は二人に苦笑を浮かべる。無駄な心配をさせない様に。

 

刹那「エス・・・綾波・・・大・・丈夫・・・だ・・」

 

エス「左腕を失って、大丈夫なわけないでしょう!?早く止血を!!」

 

綾波「マスター、大丈夫です!?死んじゃいやですよ!?」

 

エスは涙を流しながら止血をしている。綾波は刹那が死ぬと思っているのか刹那を抱きしめている。

 

刹那「大・・丈夫だ・・死には・・しな・・・い・・」

 

そう言って刹那は倒れてしまう。エスと綾波は刹那を見つめ、涙を流しながら名前を呼ぶ。すずかと、アリサも刹那に駆け寄る。

 

エス「マスター!?マスター!!」

 

綾波「マスター!!死んじゃいやですよ!?マスター!!」

 

すずか「刹那君!!目を開けて!!刹那君!!」

 

アリサ「まだお礼も言ってないのよ!?さっさと起きなさいよ!!」

 

4人は泣きながら刹那に呼びかける。その直後、忍が救急隊員を連れ、到着する。エスと綾波が同行し、刹那が搬送される。

 

すずか、忍、アリサは事件の重要参考人として、警察で事情聴取を受け、家に帰っていった。

 

こうして誘拐事件は刹那・F・セイエイの重傷、犯人は全員確保で幕を閉じた。

 

 

 

 

 

 

場所は海鳴大学付属病院、刹那・F・セイエイはここに搬送され、入院している。

 

 

 

 

 

あれから1週間、刹那・F・セイエイはまだ、目を覚まさない。

 




ご愛読ありがとうございます!!
刹那は目を覚ますのか!?
なるべく早く投稿します!!
そして余裕ができたら複数投稿したいと思います。
まだまだ先だと思いますが、頑張ります!!

最新章で出す、ダブルオーの形態

  • ダブルオーライザーまで
  • ザンライザーまで
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