魔法少女リリカルなのは〜半壊の天使に惹かれる少女達   作:エム3

31 / 58
28話目です。
今回の話で、A's編は終了となります。
うまく、話ができているかわかりませんが、よろしくお願いします。


aim at the heart

エイミィ「て、敵機、撃破を確認しました・・・」

 

リンディ「なんて正確な射撃・・・しかも地上からの狙撃で・・・?」

 

今、リンディ達は目の前の光景を信じられなかった。アルカンシェルを回避し、地球に向かって降下していた。敵を突如として地球から桃色の閃光が撃ち抜いた光景。そして、アースラとの通信を繋いでいたクロノ達も驚いていた。

 

アルフ「ほ、本当に当てたのかい!?ここから!?」

 

クロノ「艦長達からの通信でそれは本当の事だろう・・・けど、信じられない。」

 

ロックオン「まあ、この距離なら外したりはしねぇよ。それに、一度やったことがあるからなぁ。外す方が難しい」

 

リィンフォース「・・・それは、確か宇宙ステーションというものを撃ち抜いた時の話か?」

 

ロックオン「お?覚えててくれたのか?嬉しいねぇ」

 

リィンフォース「・・・貴様の話は興味深い物ばかりだったからな。その・・セイエイの話も、な」

 

リィンフォースは顔を背けながら呟く。

 

刹那「・・・俺の話をしたのか?ロックオン」

 

ロックオン「まあな。」

 

刹那「・・・そうか。それより、はやては、急いで病院に戻った方がいい」

 

はやて「え?なんで?」

 

刹那「今は夜だからいいが、看護師や医師に見つかれば、病院を抜け出したと思われる。それははやてにとっては不味いのではないか?」

 

はやて「そ、そうやん!!先生に叱られてまう!!」

 

はやては急に慌て出す。今の今まで、戦闘やら闇の書に囚われてやら、色々な事が起きていたので、気づいてはいなかったのだろう。

 

シグナム「主、我らがお供しますので、急ぎ病院へお戻りを」

 

はやて「そ、そうやね!急いで・・・もど・・ら・・」

 

すると突然、はやてが刹那に倒れかかる。突然の出来事なので、なのは達は慌てるが、冷静に思考する刹那。

 

刹那「・・・急激な魔力消費が原因か。」

 

ロックオン「だろうな。初めての戦闘で、しかもユニゾンデバイスだしな。闇の書の闇に魔力を取られてた訳だし、こうなるのも無理ねぇか」

 

刹那「・・・仕方ないか。俺が運ぼう。はやての病室は?」

 

シャマル「なら、私が案内するわ。シグナム達が魔力を集めていた時は私がはやてちゃんのそばに居たから。病室を知ってる」

 

刹那「頼む。アルマス達は・・・」

 

アルマス「私達は、一度、アースラに行くわ。この人も連れて行かなきゃいけないし。それに、リィンフォースも。」

 

刹那「なら、俺もはやてを運んだ後、アースラに向かう・・・リィンフォースに話もあるからな。ロックオンは気付いていると思うが」

 

ロックオン「・・・おう。」

 

 刹那ははやてをお姫様抱っこで、病室に運ぶ。運ぶ最中に、ギュッとはやての手が、刹那の服を握る。起こしたのか?と刹那ははやてに視線を向けるが、はやては眠ったままだ。気のせいかと思い、刹那は視線を外す。だが、はやては幸せそうな顔で眠っていたのを刹那は気づかなかった。

 

 

刹那と別れたロックオンとアルマス達、なのは達はアースラに帰還する。もちろんリィンフォースも連れてだ。

 

リンディ「えっと、リィンフォースさん・・・でいいのかしら?」

 

リィンフォース「ああ。主から、授かった名だ。そう呼んでくれて構わない」

 

リンディ「なら、リィンフォースさん。闇の書の闇は完全に消滅した・・それは本当の事ね?」

 

リィンフォース「ああ。ストラトスやセイエイのお陰で、闇の書の闇の破壊に成功した。もう、復活はしないだろう」

 

クロノ「なら、よかった。けど、それだけじゃない。あなた達を管理局で拘束しなければならないんです。ヴォルケンリッターの騎士、及び、闇の書の管制融合騎の捕縛をしたい」

 

「・・・・・・」

 

クロノ「ですけど、僕達が目にしたのは、あなた達を操り、地球の支配を目論んでいた金色のデバイスを持つ、犯人。アレハンドロ・コーナーという真犯人です。あなた達は操られていた・・・つまり被害者です」

 

リィンフォース「・・・何?」

 

クロノの突然の言葉に、リィンフォースは疑問を抱く。だが、クロノは気にせず、言葉を続ける。

 

クロノ「ですので、あなた達を管理局の監視下に置きます。特別何かを罰するつもりはありません」

 

シグナム「我らは貴様達を襲ったのだぞ?何故、我らが無実になる?」

 

リンディ「私達は、管理局の駒じゃないの。私達は自分の見てきた物、そしてその真実を知って、判断する。それが私達よ。それに・・・・刹那君が言っていたのよ」

 

フェイト「刹那が・・・?」

 

フェイトが疑問を抱く。リンディは微笑みながらフェイトに向かい頷き、刹那がリンディに伝えた言葉をそのまま伝えた。

 

リンディ「実は、あなた達が知らない時、刹那君一人でアースラに来た事があったのよ。その時の言葉が・・・・

 

 

 

 

 

刹那『彼女達にも、・・・主を救うという強い意志がある。リンディ、それを踏まえて彼女達と対話をしてくれ。俺達の目的はあくまで闇の書の確保だ。シグナム達は、ただ主を救いたいという思いで行動しているんだ。頼む・・・』

 

 

ヴィータ「あいつが・・・・」

 

ザフィーラ「セイエイは我らの意思を・・・わかったうえで、双方の利益を生む結果を求めた・・・そう言うことか?」

 

リンディ「わからないわ。だけど、あなた達を救う為だと私は思っているわ」

 

リンディの言葉に、全員が押し黙ってしまう。自分達の知らない間に、一人頑張っていた。それを知らずに過ごしていたのだ。自分達は。

 

 

レーヴァテイン「気づかなくて当然じゃない・・・?私達だってわからなかった訳だし・・・」

 

アルマス「まったく・・・マスターは本当にお人好しなんだから!」

 

ギル「マスターは愚か者だ。だが、貴様達は幸運だな。マスターのような人徳者に会えたのだからな」

 

レーヴァテイン、アルマス、ギルガメッシュの3人はなのは達全員に向けて、そう告げた。そう。今回の刹那の行動は、使い魔である彼女達にも予測できなかった事なのだ。

 

ラグナロク 「それより、リンディ艦長。監視下に置くと言っていたが、それは、マスターや高町達が監視すると言うことか?」

 

リンディ「そうよ。刹那君やなのはちゃん達だけじゃなく、カグラ君やセリカちゃん達にも監視してもらう。と言っても、表向きはだけど」

 

ラグナロク 「・・・なるほど。あなたは頭が回る女だ」

 

ラグナロクは目を細める。その視線をリンディに浴びせるが、リンディはあえてそれをスルーしていた。すると、はやてを送り届けた刹那と、シャマルが戻ってくる、

 

 

グラハム「戻ったのか?少年」

 

刹那「ああ。そちらも報告は終わったのか?」

 

グラハム「いや、まだクライド・ハラオウンの件が解決していない。どう管理局に報告すべきか・・・」

 

クライド「僕自身が、本部に出向くよ。これは僕が話さないといけない。」

 

リンディ「クライドさん・・・」

 

クライド「心配しないでくれ。リンディ、クロノ。ただ報告に行くだけさ。もう家族を悲しませるような事はしないよ。」

 

クライドの言葉に、リンディとクロノは安堵した表情になる。

 

刹那「・・・それなら、俺達は戻る。ロックオンはリィンフォースと一緒に事情聴取をするのか?」

 

ロックオン「そうだな。俺も闇の書の中にいたからな。この事件にも関係してる。それに、闇の書に関して知ってる事もあるし、話しておいた方がいいだろ?」

 

刹那「そうか。なら、俺達だけで帰るとする。なのは達も行くぞ」

 

刹那は使い魔達を連れて、自宅へと帰宅していく。後を追うように、なのは達も部屋を出ていく。

 

リンディ「それで、ロックオンさん。話してもらえるかしら?あなたは闇の書の何を知ってるの?」

 

ロックオン「闇の書は吸収・・・つまり、闇の書の中に閉じ込めた人の過去の記憶を再現できる。」

 

クロノ「記憶の・・・再現?」

 

リィンフォース「正確に言えば、記憶を辿り、闇の書の闇の力で、対象にとって一番幸福になる世界を作る為だ。」

 

ロックオン「んで、闇の書に捕まった、俺とクライドはもちろん、フェイトの嬢ちゃんや・・・刹那の過去を知る事ができる」

 

ロックオンの言葉に、クロノだけが少し目を見開く。

 

ロックオン「刹那の事を知りたいなら、リィンフォースに頼めばみせてくれるだろうよ。だろ?」

 

リィンフォース「・・・・・ああ」

 

ロックオン「けど、一つ忠告だ。お前やあの嬢ちゃん達が、刹那のなんであろうと、お前達が思ってるよりも刹那の過去はやばい。俺も少ししか知らねぇけどよ。それに、それを見た所で、お前達が刹那に何かできるとも思ってねぇ。というより、刹那から離れちまうと思ってる。そうなったら、あいつは孤独になっちまう。それでも見るか?」

 

ロックオンの言葉に、黙り込んでしまうクロノ達。だが。クロノの目は変わってはいなかった。

 

クロノ「・・・それでも見たいです。刹那の友達として・・・何かできるかもしれませんから。恐らく・・・なのは達も同じ気持ちだと思います。」

 

リィンフォース「ストラトス。彼らの意思は変わらない。それは、闇の書の闇にも変えられないほど強い意思だ。」

 

ロックオン「・・・なら、俺からは何も言わねぇよ。けどな、後悔だけはするなよ?」

 

リンディ「ロックオンさん、リィンフォースさん、あなた達の事情聴取を開始します。こちらへ来てくれるかしら?」

 

リンディに呼ばれ、ロックオンとリィンフォースは後を追うようについていく。こうして、闇の書事件はこのまま終了したかに見えた。

だが、闇の書の闇は未だに残り続けていた。その闇は・・・

 

 

 

 

少しずつ、だが確実に、彼女の体を蝕んでいった。

 

 

 

自宅へと戻った刹那は、情報探しや、戦闘で疲れが溜まっていたのか、そのまま眠りについてしまった。そして、新たな事件の解決、そして、彼女を救った結果、もう一度、あの空間へと呼び出されていた。

そう、レイのいる、あの空間へと。

 

レイ「今回もちゃんと救ってくれたね?刹那?」

 

刹那「俺は任務はこなす。ソレスタルビーイングに失敗は許されない」

 

レイ「・・・君は、未だに過去に囚われているんだね・・・」

 

刹那「・・・何の話をしている?」

 

レイ「ううん。何でもないよ。それより、確かに君は、八神はやてちゃんと、守護騎士達を救ってくれた。だから、もう一回、君には報酬・・いや、特典をあげよう!」

 

刹那「俺以外の転生者には、渡さないのか?」

 

レイ「うーん、君以上に良い転生者もいないし、あげた所で彼らは酷い扱いをするし、あげても無意味なんだよね」

 

レイは呆れたように首を振りながら答えた。どうやら、刹那以外の転生者は帝のように全てが屑のような存在らしい。

 

刹那「・・・今回は何を?」

 

レイ「まただけど、使い魔と・・・・何が良い?」

 

刹那「使い魔はともかく・・・・何が良いとはどういう事だ?」

 

レイ「いやぁ〜、君には色々渡したい物があるんだけどさ。君に全部合うものが多すぎてさ。私だけじゃあ選べないから、君に選んで欲しいのさ」

 

レイの反応を見るに嘘は言っていないらしい。どうやら、本当に刹那に何を与えるか悩んでいるのだ。

 

刹那「・・・なら、ロックオンに新たなデバイスとしてガンダムを作りたいと思っている。何か参考になるデータはないか?」

 

レイ「うーん、そうだなぁ・・・なら、君達の組織の端末から少し借りてくるよ。追加で君の新しいデバイス・・・確かダブルオーって名前だっけ?その、原動力の安定化と、武装とかのデータをね」

 

刹那「ツインドライヴを・・・?」

 

レイ「うん。そのままダブルオーを使い続けて、トランザムを使っていたら、オーバーヒートを起こして、暴発して君が死んじゃうよ?だから、今後はトランザムの使用を極力控えて。そのかわり、そのシステムを安定化させるユニットのデータを送っておくから。創造と、エスちゃん達と協力すれば、どんなものでも作れるはずだよ」

 

刹那「了解」

 

レイ「それと・・・気付いてるはずだと思うけど、闇の書の闇はまだ、消えていない部分があるよ」

 

刹那「・・・やはりか」

 

刹那の言葉に、レイは意外そうな表情をする。

 

レイ「気付いてたんだ・・・?」

 

刹那「推測の域でしかない。だが、夜天の書の管制融合騎である、リィンフォースを闇の書の闇が、支配・・・いや、浸食していないはずがない。恐らく、ほぼ消えていたとは言え、確実にリィンフォースを蝕み、また、闇の書の闇が復活する可能性がある。俺が・・・いや、俺達が全てを破壊する」

 

レイ「・・・それじゃあ、駄目なんだよ。刹那」

 

刹那「・・・?どういう事だ?」

 

レイ「リィンフォースの中にいる闇の書の闇を破壊すると、リィンフォースごと消えちゃうんだよ。しかも、リィンフォースも自分の中にある闇の書の闇に、気付いてると思う。だから、闇の書の闇を完全破壊する為に、リィンフォースは自分の命を引き換えに闇を破壊する。それを止めて!刹那!」

 

刹那「・・・了解。闇の書の闇、破壊ミッション、最終フェーズに移行する」

 

刹那はいつもの通り、扉を開き、空間を出る。目が覚めると、どうやら日付が変わり、夕方になろうとしていた。ダブルオーとラグナを手に取り、刹那は部屋を出る。すると、ダブルオーに通信が入る。相手はロックオンからだ。

 

刹那「ロックオンか?」

 

ロックオン『お!刹那!!今すぐ俺の所に来い!!』

 

刹那「リィンフォースが自分の消滅をなのは達に頼んだのか?」

 

ロックオン『な!?知ってたのか!?』

 

刹那「先程、気づいた。ロックオンははやてと一緒なのか?」

 

ロックオン「お、おう!俺とはやての嬢ちゃんが知らねえ内になのはちゃん達に頼んだんだろうよ!!だから、俺とはやては魔力反応がある場所に向かってる!!」

 

刹那「なるほどな・・・なら、ロックオン少しで良い、リィンフォース消滅までの時間を稼いでくれ。」

 

はやて『ロックオンさん!刹那君と話しとるんですか!?』

 

ロックオン『あ!お、おい!!デュナメスを取るんじゃねぇ!」

 

刹那「・・・はやてか?」

 

はやて「刹那君!リィンフォースが・・!リィンフォースが・・!!」

 

刹那「わかっている。今、はやて達と同じだ。俺もなのは達の元に向かっている。」

 

はやて「刹那君も・・?」

 

刹那「俺は全員を救う。はやてやシグナム達、そして・・・リィンフォースも、俺達は彼女を救う。その為に必要なのはリィンフォースを思う意思・・・つまり、救いたいという願いだ」

 

刹那ははやてに伝える。読者はわかっているはずだ。彼の持っている、もう一つの剣。それが・・・願いを叶える、誰かを救う刃だという事を。

 

刹那「二人の意思が彼女を救うトリガーになる・・・絶対間に合わせる」

 

ロックオン「・・・わかった。足止めは任せろ。ただし、そっちも間に合わせろよ!刹那!!」

 

刹那「・・・了解」

 

ロックオンとの通信を切り、刹那は全力で走り出す。全ては彼女達全てを救う・:・ただそれだけの為に。

 

 

 

 

場所は変わり、なのは達は、リィンフォースを囲むように、佇んでいた。

 

カグラ「本当に・・・いいのかよ?ロックオンさんや、はやてちゃんに伝えておかなくて」

 

リィンフォース「いいんだ・・・ストラトスや主に知られたら、確実に止めに来るであろう。そうなれば・・・私の決心が揺らいでしまう」

 

カグラ「リィンフォースさん・・・あんたは・・・・」

 

フェイト「やっぱり・・・他の手段を探しませんか!?こんな事、はやては望んでません!!はやてだって、リィンフォースの事を家族だと・・!!いなくなったら!はやては悲しみます!」

 

リィンフォース「テスタロッサ・・・私はその申し出はありがたい。だが、私が存在していれば、私の中にある、無限再生機能でまたナハトヴァールが蘇ってしまう。そうなれば、また主は苦しむことになってしまう・・・私は、それを止めたいのだ」

 

なのは「それでも駄目です!!それに、はやてちゃんだけじゃない!シグナムさん達だって!それに!ストラトスさんも悲しむじゃないですか!」.

 

なのはの言葉に、リィンフォースは暗い表情になってしまう。

 

クロノ「・・・そのぐらいにしておくんだ、なのは。フェイト」

 

なのは「クロノ君・・・!」

 

クロノ「彼女が自分の意思で決めた事なんだ。僕達にはそれを否定する権利はない。」

 

グラハム「クロノの言う通りだ。彼女は自分の命と引き換えに、はやて少女を救おうと覚悟を既に決めている。私達は、それを止めてはならないのだ」

 

リィンフォース「・・・もう、いいだろう。始めてくれ」

 

リィンフォースは目を閉じて、その瞬間を待つ。クロノやグラハム、セリカとカグラ、各々が涙を流し、唇を噛みながらも、魔法陣を生成する。なのはとフェイトも涙を流しながらも魔力を流し、リィンフォースの足元に魔法陣が形成される。

 

リィンフォース(これでいいのだ・・・主を救う・・・その為に私は・・・)

 

リィンフォース(私は消えてしまうが・・・シグナム達がいれば主を守ることはできるだろう・・・だから・・もう思い残す事などない・・そう・・・何も・・・)

 

リィンフォースはそう思っていた。だが、リィンフォースには彼の姿を思い浮かべてしまった。

 

リィンフォース(ロックオン・・・ストラトス・・奴とも・・・別れるのだな・・・)

 

そう。闇の書の中で出会った。ロックオンのことを思い浮かべていた。

 

リィンフォース(初めは軽い男だと思っていたのだが・・・奴の話す事はとても興味深かった。ソレスタルビーイングという組織の話。仲間の話。そして・・・彼の過去の話も聞いたのだったな)

 

リィンフォース(聞いた時は辛い過去を過ごしてきたと思っていたが・・想像以上だった。セイエイの過去も悲惨であったが・・・奴が話していた時は私も悲しくなった・・・それは・・何故なのだろうか?)

 

リィンフォース(いや・・・もう気にする必要もないだろう。もう私は消えるのだ・・・奴とも会う事はない・・・そう。これでいいんだ・・・・なのに・・・)

 

すると、リィンフォースの異変に気付いた男がいた。それは、魔法陣を生成している一人。グラハム・エーカーであった。

 

グラハム「・・・?リィンフォース、貴様・・・泣いているのか?」

 

リィンフォース「・・・え?」

 

すると、リィンフォースの頬を伝わり、地面に涙が溢れる。その突然の出来事に、なのは達は驚愕してしまう。それは、リィンフォースも同じだった。

 

リィンフォース(何故・・・涙など・・・!?)

 

アリサ「・・・・あんた、やっぱりそうなんじゃないの・・・」

 

すると、今まで、言葉を挟まなかったアリサがリィンフォースに話しかける。

 

リィンフォース「それは・・・どういう意味だ・・・?」

 

アリサ「あんたは!まだ死にたくないんでしょ!!はやてと離れたくないから!泣いてるんじゃないの!!」

 

リィンフォース「・・・っ!!」

 

アリサの言葉に、リィンフォースは驚愕の表情になる。そして、その時、彼らもまたその場所へ到着していた。

 

「ダメェェェェーーーーーッ!!!!」

 

「「「「「!?」」」」」

 

突如として発せられた声の方向へ全員が視線を向ける。その先にいたのは、リィンフォースの主、はやてとロックオンの姿だった。

 

リィンフォース「主・・・ストラトス・・」

 

はやて「リィンフォース!!消えちゃ駄目!!リィンフォースは・・・うちの大切な家族!!勝手に消えたら駄目や!!」

 

リィンフォース「しかし・・!私の中にナハトヴァールが復活すれば・・!主達に危険が・・・!」

 

ロックオン「何、馬鹿な事言ってやがる!!てめぇが消えたら、どれだけの奴が悲しむか!!本気でわかってんのか!!」

 

リィンフォース「ストラトス・・・」

 

はやて「リィンフォースが消えない方法もあるかもしれへん!!だから・・!!」

 

リィンフォース「・・・私は・・・」

 

はやて「うちに、大切な家族ができた!シグナムも、ザフィーラも、ヴィータも、シャマルも・・リィンフォースも、うちの家族!!」

 

リィンフォース「・・・っ」

 

はやて「なのに・・・!!もう嫌なんや・・!!目の前で家族が消えるのは・・もう嫌!!」

 

リィンフォース「・・・主・・・」

 

はやて「お願いやから・・・逝っちゃ嫌や・・!!そばにいて・・・!リィンフォース・・・!!」

 

はやては涙を流しながら、リィンフォースに呼びかける。

 

ロックオン「・・・お前は・・・自分の意思で、消えることを選んだ・・・けどな、これが嬢ちゃんの意思なんだよ!!お前がいなくなるのを嬢ちゃんは望んじゃいねぇ!!」

 

リィンフォース「・・・・」

 

ロックオン「それにな・・・俺もなんだよ・・!!」

 

リィンフォース「・・・ストラトス?」

 

ロックオン「俺はな・・・リィンフォース・・・お前に消えて欲しくねぇんだよ!!」

 

ロックオンの言葉に、全員が驚愕する。ロックオンは続けて言葉を紡いでいく。

 

ロックオン「あの闇の中で・・・俺は一人だったんだ・・・ずっと、過去に囚われながら・・・孤独に生きてくと思ってたんだ・・・けど、お前に出会って・・・会話してたらよ・・・お前といる事が楽しくなってきたんだよ・・」

 

ロックオン「俺もな・・・家族を失う気持ちはわかんだよ・・!!お前も俺の過去を見たなら・・・わかるだろ?」

 

リィンフォース「・・・っ」

 

ロックオン「だからさ・・・俺はもう大切なもんを失いたくねぇ・・・それこそ・・!!

 

 

 

 

 

惚れた女が消えるのを・・・!!止めない訳ねぇだろうが!!!!!」

 

リィンフォース「・・・なっ!?///」

 

突然の告白に、頬を赤くするリィンフォース。大胆な告白。それは彼女の心を正に狙い撃ちした。

 

ロックオン「リィンフォース!!!お前が好きだ・・・!!!

 

 

お前を俺の女にする・・・!!!嫌とは・・・言わせねぇ!!!」

 

ロックオンはリィンフォースを引き寄せ、自分の唇をリィンフォースの唇に重ねる。更なる衝撃を受けたリィンフォースは固まって動けなくなってしまう。なのは達も、その光景を見て、頬を赤くするが、しっかりとその光景を見ていた。そして、救いの手は差し伸べられた。

 

 

 

「お前の彼女を救いたいと思う意思・・・伝わったぞ。ロックオン」

 

突如その場所は眩い光に包まれる。その光の強さに、なのは達は目をつぶって目がやられてしまわないようにする。光がおさまり、目を開けた彼女達が見たものは、GNカリバーを構えている刹那。

 

ロックオン「・・・どうなりやがったんだ?」

 

刹那「ロックオンとはやて・・・微量だが、ここにいる全員のリィンフォース消滅を止めたいという意思・・・彼女に対する思いをGNカリバーで叶えただけだ。リィンフォース、お前の中にいるナハトヴァールは消滅した。貴様が消える必要はない」

 

リィンフォース「なん・・だと?」

 

刹那「信じられないなら確認するといい。」

 

リィンフォースは自身の体を調べていく。だが、どこにも異常は見当たらない。

 

リィンフォース「まさか・・・そんなことが・・・」

 

刹那「・・・これでミッションは終了だ。リィンフォース、お前は、ロックオンに答えを返すべきだ・・・何をしていたのかは知らないが」

 

刹那は去り際にそう言って離れていく。リィンフォースはロックオンに視線を向けて、正面に向かい合う。

 

ロックオン「あー・・・刹那はああ言ったけどよ?別にすぐ返事をしなくてもいいんだぜ?こういうのはしっかり考えてから・・・」

 

リィンフォース「・・・・・のか?」

 

ロックオン「・・・え?」

 

リィンフォース「こんな私で・・・・いいのか?」

 

リィンフォースは頬を赤らめ、ロックオンに問いかける。すると、ロックオンは優しく微笑み。

 

 

 

 

ロックオン「お前だから・・・いいんだよ」

 

その言葉を言い、ロックオンは優しくリィンフォースを抱きしめる。リィンフォースは最初は驚いていたが、慣れたのか、彼女も涙を流しながらも、微笑み、ロックオンを抱き返した。刹那はその光景を見て、自宅へと帰っていく。なのは達も、邪魔をしないように、その場所から離れていく。はやてはシグナム達と一緒にその場で待っていた。

 

 

 

 

 

そして、その光景をある2人の男達が見ていた。

 

「アレハンドロ・コーナーを倒したのか・・・まあ、彼はよく働いてくれたけど、ここまでの男だったんだね」

 

「ガンダムの名は伊達じゃねぇ・・・ってか?」

 

「そういう君も、今はガンダムのパイロットじゃないか。」

 

「大将・・・俺はガンダムでの戦争がしたいんだ・・・こいつは最高の殺戮マシーンだぜ・・いや、大将とは言ったが、てめぇは大将が憑依?した姿・・・なんだよな?」

 

「僕は上位種だからね。他の者を操ることなんて簡単なことさ。それと・・・もうすぐ始まるよ。彼らとの・・・戦闘がね」

 

1人の男は、リィンフォース達から視線を外し、向けた先にいたのは・・・帰路に着く刹那に向けられていた。そして、もう一人は不気味に微笑み。

 

 

 

 

 

「てめぇとの戦争が楽しみだぜェ・・・クルジスの餓鬼ィ・・!!」

 

 

 

 

 

 

闇の書事件は解決した。だが、新たな闇はすぐそばまで迫っていた。

 

 




ご愛読ありがとうございます。
無事にA’s編が終了しました。次回からは後日談・・つまり空白期です。新たな使い魔の登場も・・・あるかな?そして、これからはreflection、detonation編に向けての準備となります。
次回をお楽しみに!

次回予告

闇の書事件が解決し、いつもの日常へと戻っていく。だが、変化もあった。学校での刹那の評判がまた変わっていた。そして、クロノ達はリィンフォースへとある頼みをするのである。

次回

魔法少女リリカルなのは〜半壊の天使に惹かれる少女達


「彼の評価と根付く闇」

彼への救いへと、彼女達はなれるのか・・・

最新章で出す、ダブルオーの形態

  • ダブルオーライザーまで
  • ザンライザーまで
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。