魔法少女リリカルなのは〜半壊の天使に惹かれる少女達   作:エム3

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35話目です。
今回から、reflection&detonation編スタートです。
さて、今回は、あの男の登場です。
わかる人はわかるはず・・・というか前回の後書きでわかってますよね?

では、どうぞ!!


reflection&detonation
異星から来た少女、因縁の相手


闇の書事件から2年。刹那達は、5年生となった。

 

事件後も変わらず、学校で勉学をして、管理局の仕事をこなしている。変わったことといえば、なのは達は、管理局に所属した事だろう。家族には話を通してあるそうだ。刹那もそれは変わらない。そして、今。刹那は何をしているかというと。

 

クロノ「刹那、ここはどうすればいいと思う?」

 

刹那「クロノの場合、ブレイズカノンがあるが、決め手に欠ける。そうだな・・・接近戦はできるのか?」

 

クロノ「ああ・・・いや、接近戦は少し・・・な?」

 

刹那「・・・ほぼ全ての魔導師に言える事だが、魔導師の弱点は距離を取っていなければいけない事だ。」

 

ユーノ「確かに、魔導師って基本は弾幕を張りつつ、自分の適切な距離を保って戦わなくちゃいけないから・・・」

 

刹那「そうだ。デバイスによって、射程が変わったりするものもある。俺の様な剣や、ザフィーラやアルフの様な格闘タイプ、そして、なのはの様な砲撃型のデバイス、色々だ。クロノの場合は、中、もしくは遠距離を主体とした立ち回りだ。そうなると、接近された場合の対処が出来る様になれば、ある程度は戦える。といっても、あくまでもその場凌ぎだ。」

 

ユーノとクロノに戦闘を教導している。刹那は2年間の間に、管理局の中で話題になっている。幼いながらも、着々と任務をこなし、まるで機械の様に仕事を処理していく。だが、戦闘になると、他の魔導師を圧倒し、最後に空中に佇むその神々しさから、【蒼の熾天使】と呼ばれる様になった。管理局の中では、訓練などで相手をした魔導師のクセなどを見て、教導している姿を見たという声もある。

 

クロノ「そうか・・・なら、刹那、教えてくれないか?接近された時の対処法を」

 

刹那「それなら、ロックオンに聞いた方が早いぞ。奴は狙撃が攻撃の基本だ。ロックオンの方が、対処法を理解しているはずだ」

 

クロノ「わかった。」

 

ユーノ「あ、そろそろなのは達がくる時間だよ?僕ももう戻らないと」

 

刹那「そうか。ユーノ、無理はするな。無限書庫の司書長は大変なのだろう?」

 

ユーノはミッドチルダに戻った後、無限書庫と呼ばれる場所の司書長となった。大出世である。

 

ユーノ「大丈夫!しっかり休息は取ってるよ?それに、それなら二人にも言える事でしょ?クロノは支局長で、刹那はアースラ最強の遊撃魔導士、二人の方が忙しいんだから、体を心配するのは二人だと思うよ?」

 

クロノ「ああ。闇の書事件から2年たった。けど、何が起こるかわからないからな。自身の体調を管理していないと、いざという時、対処できないからな」

 

刹那「・・・・・」コクン

 

クロノの言葉に、刹那は頷く事で、同意する。ユーノは苦笑しながら、二人に手を振り、転移していく。

 

クロノ「それにしても・・・はやては思い切った事を考えるな。まさか、部屋の一つを魔法の訓練室にするなんて」

 

刹那「同感だ。結界魔法をこの様な形で使用するとは・・・」

 

今、3人がいた場所は、はやての家にある一室の部屋だ。だが、中に入ると、建物が並び、まるで外の空間が閉じ込められている様な感じである。これは、はやてやなのは達の意見で、刹那が作った、簡易的な訓練室である。

 

クロノ「なのは達は、突拍子もない事を思いつく。僕達には、到底思いつくことなんてなかった。」

 

刹那「・・・・そうだな」

 

クロノの言葉に、刹那は素っ気なく返答する。そのとき、刹那は別のことを考えていた。

 

刹那(・・・闇の書事件から2年・・・レイの伝言通りなら、6人を救わなければならない・・・やれるのか?ダブルオーのツインドライヴシステムはまだ未完成・・・各ガンダムの後継機の作成は終わり、各自に渡した。試作だが新武装も・・・だが・・・オーライザーがまだ未完成品だ・・・セブンソードも安定しない・・・こんな状態で・・・それに・・レイから貰った・・・新たな異能も・・・)

 

そう。あれから2年経過したにも関わらず、オーライザーは未完成なのだ。完成はしているのだが、ダブルオーとのドッキングシステムに不具合が出ており、未だ調整中なのである。そして、レイから渡された新たな異能。それは。

 

刹那(【コネクト】・・・繋がりを意味する異能・・・だが・・・これがどういう能力なのか未だにわからない・・・)

 

コネクトと呼ばれる異能。レイが言うには、繋がりが強いほど能力が強くなる異能らしいのだが、未だに刹那はこの異能について詳しい事はわからないままだった。不安要素はまだ存在する。それは、アレハンドロ・コーナーの様なMA、MSを扱うものがこの世界に存在する事。つまりは、刹那達の世界の人間がこの世界に存在する事だ。

 

刹那(アレハンドロ・コーナーが存在していた・・・俺とロックオンの世界の人物達が敵対する・・・・まさか・・・あの男も・・・?)

 

「・・・つな・・!刹那!」

 

刹那「・・・・っなんだ?」

 

クロノ「呼んでも反応がなかったから、何か考え方か?」

 

刹那「・・・少しな。」

 

クロノ「そうか。だけど、あまり無理はするなよ?刹那は一人じゃないからな?僕や、ユーノ。それにみんないるんだ。少しは頼ってくれてもいいんじゃないか?」

 

刹那「・・・わかった。」

 

刹那とクロノは部屋を出る。二人はリビングへと移動し、刹那は台所に立つ。クロノはソファに座り休憩中だ。刹那は棚からコップを二つ、取り出し、コーヒーを淹れる。淹れ終わると、片方を、クロノに渡した。

クロノは微笑みながら、「ありがとう」と感謝して受け取る。

 

クロノ「それにしても、2年前に初めて会った君が、ここまですごい奴だったとはな。本部でも刹那の話で盛り上がってるって母さんが言ってたよ」

 

刹那「・・・管理局本部が?」

 

クロノ「そうさ。次世代魔導師の最強。これからを担う魔導師だって話題さ。【蒼の熾天使】って呼ばれてるんだぞ?」

 

刹那「・・・・そうか」

 

管理局の、刹那に対する評価はどんどんと上がっていた。最初は片腕のない魔導師。と偏見による辛辣な評価だったのだが、ジュエルシード事件と、闇の書事件、そして2年間の仕事をこなす姿から、評価は徐々に右肩上がりに登っていった。すると。

 

「セイエイの噂は、我らの耳にも届いているぞ?」

 

突然、クロノとは違う声が聞こえる。その方向へ、刹那とクロノは視線を向けると、立っていたのはロックオン、リィンフォース、守護騎士達だった。

 

刹那「シグナム達も知っていたのか?」

 

シグナム「ああ。本局にいた時に少し聞いた。」

 

ヴィータ「アタシも。【蒼の熾天使の実力は随一だ、彼こそが、管理局の新たなエースとして活躍する日も近い】ってよ。流石、刹那だよな?」

 

刹那「そうか・・・?俺は一人では何もできない。仲間がいるから戦える」

 

「そ、そんな事ないと思うのです!」

 

すると、小さな少女が刹那の言葉を否定する。少女の名は、リィンフォース・ツヴァイ。夜天の書の新たな管制融合騎だ。ツヴァイと言うのは、リィンフォースという名前だけでは、どちらを呼んだのかわからなくなるため、アインス、ツヴァイと付けられた。だが、ツヴァイはリィンと呼ばれている。アインスは、闇の書とのリンクは切れていないが、今はロックオンと幸せな日々を過ごしている。

 

リィン「せ、刹那さんは、お姉ちゃんを助けてくれたのです!」

 

刹那「それは、ロックオン達がアインスを救いたいという思いがあったからだ。俺はその願いを叶えただけに過ぎない」

 

ロックオン「んなわけねぇだろ?刹那じゃなけりゃ、叶えることすらできねぇんだからよ?お前だから、できたことだろ?」

 

ザフィーラ「そうだ。謙遜するな。刹那、お前のお陰で俺達は、主と共に生きる事ができる・・・本当に感謝している」

 

シャマル「そうね。本当に・・・ありがとう。刹那君」

 

そんな談笑をしていると、家のインターホンが鳴らされる。刹那が玄関まで向かい、扉を開く。そこにいたのは。なのは達だった。

 

なのは「おはよう!刹那君!」

 

刹那「ああ。おはよう」

 

軽く挨拶をし、なのは達を連れて、家の中へと入っていく。

 

ロックオン「お?嬢ちゃん達も到着か?」

 

フェイト「ロックオンさん、それにクロノもいたんだ。」

 

クロノ「お邪魔している。さっきまで、刹那とユーノと訓練していたからな。僕も今日はここで仕事をしようと思っている。はやてからは許可をもらっているからな」

 

アリシア「えぇ〜!?刹那君〜私とも訓練しようよぉ〜」

 

アリシアが刹那と腕を組む様にしておねだりしてくる。

 

刹那「・・・俺ではなくて、アリサやすずかに頼めばいいだろう。」

 

アリサ「別に私たちでもいいんだけど、ガンダムでの戦いなら刹那に聞いた方が早いでしょ?」

 

すずか「私も刹那君にお願いしたいな?ダメ・・・かな?」

 

すずかは刹那を下から見上げる。それはわざとなのか天然による行動なのか。上目遣いというものになった。

 

刹那「・・・了解。全員一度には無理だ。交代制で訓練を見る。なのはとフェイト、はやて、セリカとカグラも全員見る。」

 

刹那が了承すると、全員が微笑む。

 

クロノ「刹那、少しいいか?訓練前に」

 

刹那「・・・?みんな、先に行ってくれ。ロックオン、頼む」

 

ロックオン「了解、嬢ちゃん達も行くか」

 

ロックオンはなのは達を引き連れて、訓練室へと入っていく。残ったのは、刹那とクロノ、そして守護騎士達だけだった。

 

刹那「どうかしたのか?」

 

クロノ「いや、エイミィと昨日、アースラで仕事をしていたら、奇妙な事があって、調べてるんだ」

 

刹那「奇妙な事?」

 

クロノはリビングに設置してあるモニターに、ある映像を流す。それは、夜の空に、光る何かが落ちる映像だった。

 

クロノ「これが奇妙な事だ。海鳴市の外れにある工場に謎の光る物体が落ちたってニュースになってる。だけど、これは次元跳躍だ。」

 

刹那「次元跳躍・・・?」

 

ヴィータ「じゃあ、これ、魔法で誰か地球に来たってことか?」

 

クロノ「恐らくだけど、そうだろう。だから、刹那には・・・」

 

刹那「落下地点の工場に向かい、次元跳躍の痕跡の調査ということか?」

 

クロノ「ああ。頼めるか?」

 

刹那「了解。すぐに向かう。」

 

刹那はダブルオーとラグナを引き連れ、家を出た後、転移魔法で、調査地点へと転移する。転移した場所は、先ほど見た工場だ。

 

刹那「ダブルオー、ラグナは魔力反応がないか探してくれ。」

 

ダブルオー「了解です」

 

ラグナ「わかった」

 

相棒の2機に指示を出し、刹那は工場内に入っていく。幸いにも大人の姿は見当たらず、楽に調査が進んでいく。調査をしながら歩いていると、少し地面が抉れている場所に刹那は足を止めた。

 

刹那「ここ・・・か。エイミィ、どうだ?」

 

エイミィ『間違い無いよ。その地点であってる。でも、魔力反応は出てないね。やっぱり移動したのかな?』

 

刹那「周囲には何もない。ダブルオー、ラグナ?」

 

ダブルオー「こちらもダメですね。魔力が残ってる感じでもないです」

 

ラグナ「こっちもだな。」

 

刹那「だが、恐らく、何者かが転移したというのは間違いない。移動したのだとしたら、周囲の廃車を修復させ、移動させたか。または、誰かに助けを求めたのか・・・少なからず、移動できる何かというのは間違いないだろう」

 

クロノ『だが、もし、周囲の物を修復させて移動したのだとしたら・・・』

 

刹那「ああ。間違いなく、魔法だろう。」

 

クロノ『異星から来た、魔導師・・・か。』

 

刹那「クロノ、何か情報はないのか?例えば・・・その時に、写っていた人物の映像はないのか?」

 

クロノ「ああ。ある。一応、刹那にも渡しておく。何があるのかわからないからな」

 

クロノから、ダブルオーに送られてきたデータを刹那は閲覧する。表示された写真には、桃色の髪と、赤の様な髪の女性だった。

 

クロノ『さっきの映像の後、少しだけ映っていたのが彼女達だ。』

 

刹那「・・・もし、異星から来たのだとすれば、何が目的なんだ・・・?ロストロギア・・?だとすると・・・夜天の書?」

 

クロノ『詳しくはわからないが・・・・とにかく周囲の探索を。今、なのは達も訓練を終えて、帰ってるよ。明日にでも報告してくれ。ザフィーラ達も調査しているから、彼らとの情報共有を』

 

刹那「了解。少し気になることもある。」

 

刹那はクロノとの通信を終える。

 

ダブルオー「それにしても、この地球に来るという事は、何かしらの目的があるって事ですよね」

 

刹那「そうだろう。態々、地球にまで来るという事はな。」

 

ラグナ「だよな。ってなると・・・狙いは何だろな?」

 

刹那「可能性があるとすれば、夜天の書だろう。」

 

ダブルオー「夜天の書・・・・ですか?」

 

刹那「ああ。何千年前から存在するロストロギアだ。情報があってもおかしくはない。だが、そっちにはロックオンがいる。もし襲撃を受けたとしても。ある程度探索を終えたら、俺達はザフィーラ達と合流するぞ。一応、レーヴァテインと、ラグナロクにも連絡を。もし、夜天の書が狙いだとしたら。それ相応の魔力が必要になる。そうなると狙われるのは」

 

ラグナ「高町とテスタロッサか?」

 

刹那「ああ」

 

ダブルオー「了解です」

 

ラグナ「了解・・・ってな」

 

刹那は調査任務を終えると、既に夜で、誰にも見られない様に、空を飛翔していった。

 

 

はやてside

 

私は今、ロックオンさんと一緒に、車に乗っています。シグナム達は、少し仕事が入ったらしくて、いないんやけど・・・何気に、うちがロックオンさんと2人だけなのははじめてなんや。あ、ちなみに車の運転はロックオンさんがしてくれてます。

 

はやて「あの・・・ロックオンさん?」

 

ロックオン「ん?どした?」

 

はやて「あの・・・ロックオンさんは刹那君の事、どう思ってます?」

 

ロックオン「どうって言われてもな。もう一人の相棒だな。ハロと一緒だ。まあ、聞かん坊だけどな。それに、嬢ちゃん達の気持ちに気づかない鈍ちんだな」

 

ロックオンさんは、呆れた様な声でそういってます。けど、表情は笑ってます。うちとロックオンさん。刹那君の事をわかっているのは誰がどう見ても明らかっちゅう事やね・・・

 

ロックオン「ん?・・・なんか後ろからくるな?」

 

ロックオンさんの声を聞き、うちは後ろを見ました。すると、大きなトレーラーが来ていました。しかも、すごいスピードで。ロックオンさんは急いでハンドルを切り、トレーラーが追い越していきます。

 

ロックオン「ったく!あぶねぇだろうが!!」

 

ロックオンさんは、苛立った様な声をあげますが、うちもロックオンさんも驚愕の表情になってたと思います。前のトラックが急に横転したのです。ロックオンさんはブレーキを踏みます。体が前のめりになってちょっと苦しかったけど、何とか止まる事ができました。

 

はやて「す、すぐに連絡せんと!クロノ君!聞こえる!?」

 

ロックオン「あんたがこれをやったのかい?」

 

ロックオンさんの言葉に私は疑問を抱きました。え?誰かいるん?私は視線をロックオンさんが向いている方に向けると、一人の女性が立っていました。

 

「見てわかるでしょ?」

 

ロックオン「そうかい。時空管理局、東京支局所属、ロックオン・ストラトスだ。あんたは?」

 

「名乗る必要がある?私は・・・八神はやてちゃんの持ってる闇の書を少し借りたいだけ」

 

ロックオン「夜天の書を?」

 

はやて「お話なら本部で伺います!ついてきてもらえますか!?」

 

「悪いけどすぐ必要なの。力尽くでも奪わせてもらうわ!」

 

ロックオン「たく。いったい何なんだこの嬢ちゃんは!ハロ。ケルディム、セットアップだ。シールドビットは、はやてにつけとけ!」

 

ハロ「リョウカイ!リョウカイ!ケルディム!セットアップ!」

 

ロックオンさんは、新しいデバイス、ケルディムを纏います。すると、ケルディムについている、小さい盾の様なものが散らばり、うちの周囲を囲みました。

 

ロックオン「あんたにどんな事情があるかはわからねぇ。けどな、

 

 

 

 

 

俺の家族に手を出すなら容赦しねぇぞ?」

 

その言葉を最後に、謎の少女と、ロックオン&はやての戦闘が幕を開く。

 

 

刹那Side

 

空を飛翔し、工場を後にした、刹那は東京支局に向かっていた。すると、緊急コールが鳴り響く。

 

刹那「・・・?クロノから・・?」

 

相手はクロノだった。

 

刹那「クロノ、どうかしたのか?」

 

クロノ『刹那か!?今、はやてから連絡が入った!!謎の少女から襲撃を受けたって!!』

 

刹那「・・・っ!」

 

クロノ『今、シグナム達を援軍に向かわせてる!!刹那もいけるか!?』

 

刹那「・・・いや、俺はもう一人を探す。恐らくだが、片方だけで襲撃をする・・・という作戦は恐らくない」

 

クロノ『つまり、どこかにもうひとりいると?』

 

刹那「推測だが、彼女達の目的は夜天の書を奪う事。そうなると、障害になるのは、シグナム達やロックオンを除けば俺達だ。もう片方を足止めすれば合流は阻止できる。クロノ、居場所は分かってるのか?」

 

クロノ『さっきザフィーラから送られてきた!それなら、刹那はそっちに向かってくれ!なのは達も向かってる!!』

 

刹那「了解」

 

刹那は送られてきた座標を元に、飛翔する。

座標付近に到着すると、なのはとフェイトがもう一人の少女と戦闘を繰り広げていた。更になのはにはワイヤーの様なものが巻かれており、ショベルカーに押し潰されそうになっていた。

すぐ様、ダブルオーを纏い、トップスピードで飛翔する。そしてショベルカーを殴り飛ばす。その瞬間、左腕から赤黒い魔力が溢れていた。

 

なのは「えっ!?あ!刹那君!」

 

刹那「無事か?」

 

なのは「うん!」

 

なのはの無事を確認すると、GNソードⅡを手にし、フェイトと、少女の間に入り込む。相手の攻撃を、防いだのだ。

 

フェイト「刹那!」

 

刹那「フェイト、バルディッシュが新しくなったとはいえ、あまり無理はするな。ブリッツセイバーにはまだ慣れてないだろう?」

 

刹那「ここからは俺が相手をする。フェイトは援護を頼む。」

 

「援軍?それに、そのデバイスは・・・・」

 

刹那「ダブルオー、目標を駆逐する!」

 

刹那はGNドライヴを起動させ、少女に駆けていく。相手は少し驚いたが迎え撃った。デバイスがぶつかり合う中、刹那は少女に問いかけた。

 

刹那「夜天の書を奪って何がしたい?」

 

「っ!?」

 

刹那「夜天の書を奪い、何かを成す。それがお前の望みだろう。だが、はやてにはロックオンや、シグナム達がいる。お前達の目的は達成できない。大人しく捕まれ」

 

「それはできない!私は!闇の書を借りたいだけなの!そうしないと・・・!」

 

刹那「はやてを襲う必要はないはずだ。はやての事だ。話してくれれば借りる事は容易い。なぜそれをしない?」

 

刹那ははやての優しさを知っている。だからこそ、襲撃をせずとも、事情を話せば、容易に借りる事ができるというのを想像できた。

 

「私には時間がないの!」

 

刹那「時間・・・?」

 

彼女はどこか焦った様子だ。時間がないという発言。何かに急かされているのか、それとも・・・刹那が考えていた時だった。エンジン音が鳴り響いた。刹那とフェイトが視線を向けると、一台のバイクが向かってきていた。

 

刹那「・・バイク・・・?あれは・・・?」

 

「お姉ちゃん!?」

 

少女はバイクに乗っている少女を目にし驚愕している。バイクに乗っている少女は止まると、刹那と相対している少女に向けて声を掛ける。

 

「帰りますよ!キリエ!」

 

キリエと呼ばれた少女は、地に降り立ち、姉を問い詰めていた。

 

キリエ「どうしてお姉ちゃんがここにいるの!?お姉ちゃんがここにいたら!パパとママはどうしてるの!?」

 

「家出した妹を連れ帰る為です!!帰りますよ!!キリエ!」

 

キリエ「わかんないの!?お姉ちゃん!?闇の書が有れば、エルトリアもパパも救えるんだよ!?」

 

「そうだとしても!父さんと母さんがくれたフォーミュラの力を他人に迷惑をかけて使う必要はないです!!」

 

刹那は目の前の光景を見ながら、思考を、繰り返していた。

 

刹那(キリエと呼ばれた少女の目的は、エルトリアと呼ばれる何かと父親を救う為・・・?なら、エルトリアは・・・彼女達の育った故郷・・か?)

 

刹那が思考する中、突如として、キリエの周囲が凍りつく。

 

キリエ「これって・・・!?」

 

刹那「・・・はやてか。」

 

はやて「ごめーん!準備に時間、かかってしもて!」

 

はやてと守護騎士達、そしてロックオンが合流した。

 

刹那「そっちは問題なかった様だな」

 

ロックオン「当たり前だろうが。まあ、シグナム達が来てくれたお陰だ。」

 

刹那「そうか。これでもう逃げる事はできない。おい、お前達はこれからどうするんだ?」

 

「妹を連れて帰ります。母さん達も心配してますから」

 

少し悲しみの表情をする少女。だが、これで終わりなはずはなかった。

 

キリエ「まだよ・・・!イリスから受け取った、最後の奥の手・・!

 

 

 

 

 

 

システムオルタ!バーストドライブ!!」

 

 

 

キリエは何かを発動させた。彼女のバリアジャケットが輝いている。

 

ダブルオー「彼女の魔力数値が上がってます!!」

 

刹那「トランザムのようなシステムか・・・!」

 

キリエは氷を砕く。そして、彼女は剣を手に取り、シャマル達に攻撃を仕掛けた。その時、その場にいる全員が驚愕した。彼女のスピードが早すぎるのだ。先程までとは比べ物にならないスピードだった。当然、彼女達はまだ追う事が出来ず、キリエはシャマルに蹴りを入れ、ザフィーラごと吹き飛ばす。

すぐ様、ヴィータとシグナムが攻撃するが、難なく回避される。すると、キリエは剣を上に投げると、ハンドガンの形にデバイスが変化し、シグナム達に向けて発砲する。被弾したシグナム達は飛ばされた。そして、更に変形させ、ライフルの形にさせたデバイスに変形。射撃し、シグナムとヴィータは撃破される。

 

ロックオン「おいおいマジかよ!トランザムより速いんじゃねぇか!?」

 

刹那「ロックオン!はやてについていろ!狙いは夜天の書だ!」

 

ロックオン「分かってる!」

 

ロックオンははやての隣に立ち、警戒をしている。刹那はキリエに向かい、GNソードⅡを振るうが、難なく回避され、キリエは縦横無尽に飛び回る。

 

刹那(速さは変わらないか。だが、捉えられないわけではない・・・)

 

刹那はキリエの攻撃を受け流す。キリエは刹那を仕留められないことに苛立ったのか剣を構え、突貫する。だが、刹那は予想外の行動に出た。右手に持つGNソードⅡを投げ捨て、キリエの剣を右手で受け止める。刀身を握りしめている為、手のひらからは鮮血が流れている。

 

刹那「・・・貴様の覚悟はわかった。」

 

キリエ「・・・っ」

 

刹那「家族を救いたいという思いも、故郷を救いたい思いも。俺は、家族を自身の手で撃った。故郷も失っている。お前の気持ちはわからないわけではない」

 

刹那「だが、何故キリエが全てを守ろうとする?キリエが全てを抱え込む必要はないだろう。お前の姉と一緒に守っていけば・・・」

 

キリエ「パパとママ、エルトリアを救う為には永遠結晶が必要なの!」

 

刹那「永遠結晶・・・?」

 

キリエと刹那がぶつかり合う中、それは起こった。

 

「がぁっ!!」「「「「あっ・・・!くっ・・・!」」」」

 

刹那「・・・・!?」

 

突然上がった声に刹那は驚愕し、視線を向けると、倒れているロックオンとなのは達の姿があった。

 

刹那「ロックオン!?みんな!?」

 

刹那はロックオン達に駆け寄る。その時だった。

 

 

「なぁに、手間取ってやがんだぁ?たかが、餓鬼の持ってる本奪ってくるだけじゃねぇか?」

 

刹那はその声に聞き覚えがあった。いや、忘れるはずがなかった。そして視線を向けると、そこに存在していた。赤い大剣を持ち、少し小柄な、赤い粒子を発生させている機体。

 

刹那「・・あの・・・機体は・・・」

 

キリエ「ちょっと!遅いじゃない!何してたのよ!?」

 

「うるせぇよ。俺はそっちのガンダムに用があんだよ。」

 

刹那「・・その声は・・!まさか・・・!!」

 

「そうよぉ・・・・!そのまさかよ!!」

 

すると、謎の機体はデバイスを解除する。そして、そこに立っていたのは。刹那とロックオンの因縁の相手。そして、最凶の傭兵。

 

 

 

 

 

 

 

刹那「何故だ・・・!!何故貴様がここにいる・・!!!

 

 

 

 

 

 

アリー・アル・サーシェス!!!!」

 

 

 

サーシェス「久しぶりだなぁ!!クルジスの餓鬼ィィ!!!!」

 

 

アリー・アル・サーシェスだった。

 

 

 

 

 

 




ご愛読ありがとうございます。
はい、今回はアリー・アル・サーシェスの登場です。
ここからが面白いのではないでしょうか?(自分で言うのもなんですが)



次回予告

キリエと呼ばれる異星の少女。因縁の相手、アリー・アル・サーシェス。彼らを前に、刹那が取る行動とは・・・


次回 魔法少女リリカルなのは〜半壊の天使に惹かれる少女達


「動き出す陰謀」

彼は、過去を乗り越えられるのか・・・

最新章で出す、ダブルオーの形態

  • ダブルオーライザーまで
  • ザンライザーまで
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