魔法少女リリカルなのは〜半壊の天使に惹かれる少女達   作:エム3

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7話目になるんですかね?
今回で今年の投稿は最後です!!
来年からも頑張って描いていきます!!
駄文だと思いますが、頑張って描くのでよろしくお願いします!!
少し遅れてしまった理由は、クロスレイズやったました!
申し訳ありません!!
最後に、この小説をお気に入りにしてくれた人、本当ありがとうございます!!USも6,000ぐらいになっていたので、感謝感謝です。本当にありがとうございます!


暴走と刹那の損傷

刹那が眠りについた同時刻、海鳴市上空では一人の女性がいた。

 

「広域サーチ、第四区画終了っと・・・うーん」

 

赤い髪の狼の尻尾と耳が付いている女性がそこにいた。

その女性は顎に指を当てる仕草を取る。すると

 

「アルフ、お疲れ様」

 

と、女性に通信が入る。通信相手の顔を見ると、アルフと呼ばれた女性は笑顔を浮かべて、相手の名前を呼んだ。

 

アルフ「フェイト♪」

 

フェイト「遅くまでごめんね?そっちはどう?」

 

フェイトが尋ねると、アルフは右手の人差し指を上げる。人差し指の先端にはジュエルシードがあった。

 

アルフ「発動前のさっき一個見つけたよ。今夜中にはこの辺一帯をサーチできると思うよ?」

 

フェイト「ありがとう、私は夕方に封印した一つだけ・・・」

 

アルフ「そう・・・それにしても」

 

そう言うと、アルフの目の前に3人の映像が映る。それは夕方にフェイトが会った刹那達の映像だ。

 

アルフ「フェイトがあったこの3人、まさか管理局じゃないだろうね?今の所、目立つ様なことはしてないけど・・・」

 

フェイト「違うと思うよ、魔法もうまく使えてなかったし」

 

アルフ「そっか、まあ、また来た時には、私が全員ぶちのめしちゃる!!フェイトは心配しないでね?」

 

フェイト「ありがとう、アルフ」

 

フェイトはそう言い、アルフとの通信を切る。通信を切った後、フェイトは右手を自分の胸に当てていた。

 

フェイト「・・・・・・・刹那」

 

フェイトは今日出会った男の子、刹那の事を思い出していた。

ジュエルシードを、探しているが、なによりも仲間や友達を優先する男の子だ。だがそんな事よりも、あの時の笑顔が忘れられずにいた。

 

フェイト「なんでこんなに気になるんだろう・・・////」

 

フェイトはこの時刹那が気になる理由は見つけられなかった。

 

次の日、刹那はいつも通り、島風と一緒に朝食の準備をしていた。ある程度の準備ができた後、残りを島風に任せて、刹那は新聞を読みながら、エクシアとラグナに連絡をする。

 

刹那「エクシア、ラグナ、少しいいか?」

 

エクシア「どうかしましたか?マスター」

 

刹那「少し聞きたいことがある、ラグナ、エクシアを展開した後、お前の展開も可能か?」

 

ラグナ「可能といえば可能だが・・・まさか、俺とエクシアの同時使用をしようとしてるのか?」

 

刹那「ああ・・・・やめておいた方がいいか?」

 

ラグナ「まあ、マスターが言うならやってもいいが、負担がデカすぎる、ましてや俺とエクシアの同時だなんてな」

 

エクシア「そうですね、あまり無理をしない方がいいです、マスターの身に何かあったら、悲しむ人が多いのですから」

 

刹那「・・・・俺はそんな人間じゃない」

 

刹那は自虐する。武力による戦争根絶をしてきた刹那はたくさんの人を殺めてきた、そんな自分に何かあっても悲しむ人はいないとそう思っていたのだ。

 

エクシア「・・・マスターは自分の事をわかっていませんね」

 

ラグナ「珍しく意見があったな、俺もそう思うぜ、少なからずマスターに何かあったら悲しむ奴はいるさ、もちろん俺たちもな」

 

刹那「・・・・・・・・そうか」

 

そんな話をしていたら、島風が料理を作り終えたのか、こちらに向かってくる。

 

刹那「島風、朝食ができたのか?」

 

島風「はい!ちょうど作り終えたので、マスターさんをお呼びにきました!!」

 

刹那「わかった、今日は俺がみんなを起こしに行く」

 

刹那はエスと綾波を起こしに行く。部屋に入るとエスと綾波がベットで一緒に眠っていた。

 

刹那「エス、綾波、起きろ」

 

綾波「・・・・・島風、まだ眠たい、です」

 

島風は目を擦りながら、そう言った、どうやら起こしにきたのは島風と思ったらしい。刹那は少し呆れていた。

 

刹那「・・・・寝ぼけているのか?」

 

綾波「・・・・・え?マスター!?//」

 

綾波は刹那を見て、驚愕の声を出し、頬を赤くする。エスも綾波の声を聞き、目を覚ます。そして刹那の方を見て同じく頬を赤くした。

 

エス「・・・なんでマスターがいるんですか?////」

 

刹那「いつも島風が起こしに来ている。たまには俺が起こそうと思ってきたのだが・・・・嫌だったか?」

 

エス「い、いえ、そうではないのですが・・・少し驚いてしまって」

 

刹那「・・・・すまない」

 

綾波「謝らないでください、です、マスターさんに起こされたのは・・・その・・・ちょっと嬉しい、です・・・///」

 

刹那「・・・・そうか」

 

その時、リビングから島風の声がする。

 

島風「みなさーん!!朝食が冷めちゃいますよぉ、早く食べましょうよぉ!!」

 

島風の声を聞き、刹那は部屋に置いてある、時間を確認する。時間は学校へ向かう時間に迫っていた。

 

刹那「・・・二人とも、着替えて、朝食を食べるぞ、俺は学校がある。先に食べているぞ」

 

刹那はリビングへと戻り、朝食を食べる、そしてなのはの家に向かう途中に魔力反応をエクシアがキャッチした。場所はなのはの家からだ。ユーノに連絡を取る。

 

刹那「ユーノ、少しいいか?」

 

ユーノ「刹那?どうしたの?」

 

刹那「いや、魔力反応をなのはの家からエクシアがキャッチした。何かしていたのか?」

 

ユーノ「ああ、えっと、今なのはに、魔力運用のやり方を教えていたから、それをエクシアが感じ取ったんだね」

 

刹那「・・・何故、魔力運用を?」

 

魔力運用とは魔導士にとって、基本中の基本だと、エスから教えてもらっていた。リンカーコアという魔力の生成機関に魔力を集める動作のことである。

 

ユーノ「刹那も知ってると思うけど、なのはは、魔導士なってまだ少ししか経ってないからね、基本を僕が教えてるんだ、少しでもあの子に近づいて、話ができるようにってなのはが言ってたからね」

 

刹那「・・・・なのはがそれを望んだのか?」

 

ユーノ「うん」

 

刹那「・・・・話をするためには力が必要・・・・・か」

 

刹那はそんな言葉をしながら、ある人を思い出していた。

刹那の元の世界にいた、話し合いで平和を作ろうとした一人の女性、マリナ・イス・マイールの事を。

 

刹那「・・・・・・・・・・」

 

ユーノ「刹那?ボーっとしてどうしたの?」

 

刹那「・・・ああ、すまない・・少し考え事をしていた」

 

ユーノ「そっか・・・・」

 

そんな話を終え、刹那はなのはの家に到着し、なのはと一緒に登校をした、その授業中、なのはに視線を向けると、少し違和感を感じた。授業はちゃんと書いているように見える、実際ノートに内容を取っているだが、刹那には何か違うような感じがした。

 

刹那「・・・・・エクシア」

 

エクシア「マスター?今は授業中のはずでは?」

 

ラグナ「マスター、なんかあったのか?」

 

刹那は二人になのはの事を話す。すると二人は少し考え込み、口を開けた。

 

エクシア「推測ですが、多分イメージトレーニングをしているのではないですか?」

 

刹那「イメージトレーニング?」

 

ラグナ「まあ、そうだろうな、大方、レイハの野郎が、空中機動戦の基礎や応用を教えてんだろうよ」

 

刹那「・・・・・・・」

 

二人の言葉を聞き、刹那は視線を黒板に向け、ノートに内容を書くのであった。

 

そんな事を考えて、授業を受けていた。放課後、アリサ達から遊びに誘われたが、刹那達は断り、家に帰ってきた。

 

刹那「・・・・・綾波、少しいいか?」

 

綾波「なんですか?マスター?」

 

刹那「今日の夜、なのは達と一緒にジュエルシードを探しに行く。それに綾波もついてきて欲しい、頼めるか?」

 

綾波「わかりました」

 

その話を聞き、エスと島風は抗議の声を上げる。

 

エス「マスター、私達は連れていってはくれないのですか?」

 

島風「そうですよ!マスターさん、私達はお留守番ですか!?」

 

刹那「・・・落ち着け、エスには、俺たちの向かう所に先回りをして、周辺の魔力反応を確認して欲しい、島風は速さを生かし、目視で周辺の索敵を頼みたい」

 

エス「何かあるのですか?」

 

刹那「前回のように突然、フェイトのような乱入者が来ないとも限らない、そこで二人には周辺を警戒して俺たちをサポートして欲しい。」

 

島風「でも、マスターさん、そこまでする必要があるのですか?ジュエルシードの回収ならマスターさんとなのはさん、ユーノさんで十分ではないですか?」

 

島風の言葉にエスと綾波は首を縦に振る。確かにジュエルシードの回収なら刹那達がいれば十分だろう。 回収だけならば。

 

刹那「・・・何か・・・・・嫌な予感がする」

 

綾波「嫌な予感・・です?」

 

刹那「・・・・・ああ」

 

刹那の言葉と顔を見て、エス達は真剣な顔をする。

 

エス「・・・わかりました。全てはマスターの導きのままに」

 

島風「・・・わかりました!島風、頑張ります!!」

 

二人の了承を得て、刹那と綾波は家を出る。刹那はなのは達と別れる前、ユーノに集合場所を教えてもらい、その場所へ集まるように言われていた。その場所に向かうと、二人はもうその場所にいた。

 

なのは「あ、刹那君・・・・隣の人は?」

 

刹那「俺の使い魔であり家族である、綾波だ。」

 

綾波「綾波、です・・・あなたがマスターの友達の、高町なのはさん、ですか?」

 

なのは「え?なんで私の名前を?」

 

綾波「マスターからお話を聞いてる、です。優しい人だとか」

 

綾波達にはなのは達の事を刹那は話している。自分が初めて作った友達だと。

 

なのは「刹那君が・・・私を・・・・えへへ♪///」

 

なのはは、頬を赤く染め、微笑んでいる。

 

綾波「・・・・でも・・」

 

なのは「でも?」

 

すると、綾波は刹那の右腕に抱きついた。その行動に、刹那は目を見開き、なのはは、呆然としていた。

 

なのは「な・・・なな・・ななな!?」

 

綾波「マスターは・・・・渡しません」

 

そう言い、綾波は腕に力を込め、さらに抱きつく。その行動に、刹那は困惑し、ユーノは苦笑していた。なのはは、しばらく呆然としていたが、数秒後、我に帰った。

 

なのは「あ、綾波ちゃん!刹那君から離れるの!!」

 

綾波「いや、です。離れません」

 

なのは「じ、じゃあ、わ、私もくっつくの!!////」

 

そう言うと、なのはは、左から刹那にくっついた。他人から見たら、両手に花の状態なのだろう。だが、刹那は困惑しているだけだ。

・・・これでは話が進まないな・・・・

 

刹那「二人とも、話が進まない。いい加減離れろ」

 

なのは「わ、わかったの・・・・・・・」

 

綾波「・・・・わかりました」

 

二人は渋々と腕から離れる。

・・・・・俺に抱きついて何が楽しい・・・?

そんな事を刹那は考えながら、ユーノに状況を聞く。

 

刹那「ユーノ、この近くにジュエルシードがあるのか?」

 

ユーノ「うん、なのはと魔力反応を感知したからね、この近くのはずだよ、だからみんなで分かれて、探そうと思うんだ」

 

刹那「・・・・了解」

 

なのは「でも、この人数で見つけられるのかな?結構広いよ?」

 

ユーノ「そうだね、反応だけはわかるけど詳しい場所はわからないからね」

 

刹那「それは問題ないだろう」

 

刹那がそう言うと、ユーノとなのはの視線は刹那に向いた。

 

ユーノ「刹那、何かいい方法があるのかい?」

 

刹那「この周辺には、綾波以外の使い魔達を配置している。魔法の痕跡や魔力反応の索敵を頼んでいる。ある程度の場所は割り出せるだろう」

 

ユーノ「・・・・刹那、何体の使い魔と契約してるの?」

 

刹那「3人だ」

 

なのは「も、もしかしてデバイスもなの?」

 

刹那「デバイスは、2つだ。今はな。」

 

刹那の言葉に、二人は驚愕の顔をしている。

・・・そこまで驚く事なのか?・・・・

 

???「驚くような事ですよ?デバイスを複数、所持しているのは」

 

刹那が考えていると、念話で女性の声が聞こえてきた。

 

刹那「・・・・・レイジングハートか」

 

レイハ「はい、急に通信をしてしまい申し訳ありません」

 

刹那「気にするな、しかし、そんなに珍しい事なのか?」

 

レイハ「はい、基本は一人ひとつですから、デバイスを同時に使用する事も出来ませんからね」

 

刹那「・・・・・そうか」

 

そんな話をしていると、なのはが刹那に質問をした。

来ると思っていた、この質問が。

 

なのは「そういえば、刹那君のデバイスはどんな名前なの?」

 

ユーノ「それは僕も気になってたよ、教えてくれないかな?」

 

刹那「・・・・・・・」

 

二人の質問に刹那は悩んでいた。レイジングハートの事は、ユーノとなのはに教えてもらった。ならば刹那も自分のデバイスの事を教えなければならないと思った。だが教えようと思った時。

 

ドゴォォォォォォン!!

 

そんな轟音が、轟いた。刹那達は視線を向けると、黄色い閃光が空中に漂っていた。刹那達は驚愕していると、エスと島風から連絡が入る。

 

エス「申し訳ありません、マスター。魔力反応に気づきませんでした。」

 

島風「私もですぅ!申し訳ありません!!!マスタァ!!T_T」

 

島風に至っては、泣いているとわかるぐらいに声が震えていた。

 

刹那「問題ない、誰でも失敗はあるだろう。二人は索敵を中止。あの光が起きた場所で合流しよう。」

 

エス 島風

 

「了解です」「わかりました!」

 

二人へ通信を終えると、刹那はユーノに視線を向ける。ユーノは先ほどの光景を見て驚愕していた。

 

ユーノ「こんな街中で・・・・強制発動!?」

 

刹那「強制発動?」

 

ユーノ「ジュエルシードはある程度の魔力を打ち込むと強制発動されるんだ。危険な事だから、やる人はいないと思ってたけど」

 

ユーノは街を見ながらそんな話をした。

 

刹那「とにかく、俺たちはあの場所へ行く。なのは、綾波、行くぞ」

 

なのは「わかったの!」 綾波「了解です」

 

刹那は二人に声をかけ、先程の場所へ向かって走る。その途中、結界が展開されたのが目に入った。

 

刹那「誰が結界を展開したんだ?」

 

エクシア「エスさんと、島風に連絡しましたが、二人ではないようです」

 

ラグナ「魔力反応を感知。展開したのはユーノだな」

 

ラグナに言われ、サーチを使用してみると、ユーノがいる地点から魔力反応を感知していた。どうやら本当らしい。

 

エクシア「マスター、もうすぐ目標地点です。」

 

刹那「了解」

 

目標地点に到達すると、空中にジュエルシードが漂っていた。だが、今までに封印してきたジュエルシードとは何かが違う。

エスと綾波、島風もそれがわかったのか、ジュエルシードを見ていた。

 

エス「ジュエルシードの魔力増大。封印の優先を提案」

 

刹那「了解、なのは、封印を」

 

なのは「わかったの・・・・あ!!」

 

なのはが声を上げる。なのはの視線を追うと、電灯の上にフェイトがデバイスを展開して佇んでいた。だがフェイトの視線はなのはに向いてはいない。視線は刹那に向けられていた。

 

フェイト「せ・・・刹那///」

 

刹那「フェイトか」

 

「へぇ、こいつが、フェイトの気になってる奴かい?」

 

すると、刹那とフェイトの間に一人の女性が現れた。赤い髪の狼の耳と尻尾の生えた女性、アルフだ。

 

アルフ「フェイト!こっちは任せていいから、フェイトはジュエルシードを!!」

 

フェイト「う、うん!わかった!」

 

刹那「なのは、そっちは任せたぞ」

 

なのは「うん、刹那君も気をつけて!!」

 

アルフはフェイトに、刹那はなのはに激励をして、二人を送り出す。

 

アルフ「あの子がフェイトの相手になるって言うのかい?」

 

刹那「なのはを舐めるな。あいつはフェイトと話をするために、力をつけてきた。今のなのはは、前の時とは全然違う」

 

刹那はアルフに視線を向け、警戒をする。ラグナを手に取ろうとするが、刹那の前にエスが、立つ。

 

エス「マスター、この人の相手は私がします」

 

刹那「・・・・できるのか?」

 

エス「全てはマスターのために」

 

刹那「・・・・了解、エスの戦い、見させてもらう。綾波は、なのはの戦闘を見てきてくれ。島風はジュエルシードの状態を頼む。」

 

綾波 島風「わかりました」

 

綾波と島風は、刹那の命令を受諾し、二人は移動した。

刹那はラグナから手を離し、二人から距離をとって、エスを見ていた。

 

アルフ「あんたも使い魔なのかい?」

 

エス「肯定、マスターの使い魔、エスと言います。綾波と島風もマスターの使い魔です。」

 

アルフ「3体も使い魔にしてるのかい!?アンタのマスターは!?」

 

アルフはエスの言葉に驚愕していた。

普通は一人に一体の使い魔が普通なのだ。それが3体も使い魔にしている魔導師がいると言われたのだ。驚きもするだろう。

 

エス「マスターですから、当然ですね」

 

アルフ「だからと言って、負けるわけにはいかないね!!フェイトの為にも!!」

 

エス「あなたは主人想いなのですね。ですが、それは私も同じ事です。マスターの前で負ける訳にはいきません」

 

そう言い、アルフは拳を握り、構えをとる。同時にエスも刹那と訓練の時から使っている、発掘兵装(レガシーウェポン)ムラクモを手に取る。するとどこからともなく声が聞こえる。

 

「THE WHEEL OF FATE IS TURNING」

 

「REBEL 1」

 

「ACTION!!!」

 

アルフ「はああああああ!!!!」

 

声が言い終えると、アルフは駆け出し、右腕を振り上げ、拳を振るう。

だが、エスはバックステップをして、拳を避ける。アルフは避けられた後、体制を立て直すように、一度構え直す。

 

アルフ「あんた、なかなかやるみたいだね。」

 

エス「いつもマスターと模擬戦をしていますから。あなたのスピード、パワー、全てにおいてマスターより下ですから。脅威にすらなりません」

 

アルフ「なっ!?」

 

エスの発言にアルフは驚愕する。自信のあった戦い方は、自分は格下だと、そう言われたのだから。そしてアルフは右手を強く握り、プルプルと震えていた。

 

エス「さて、早く終わらせてしまいましょう。マスターを待たせる訳にはいきませんから」

 

アルフ「舐めんなぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

エスは相手を挑発し、アルフはそれを真に受け、単純な攻撃を繰り出す。だが、感情任せの攻撃など、避けやすい。

エスは、アルフの攻撃を受け流し、自分の攻撃を繰り出す。

 

エス「Type shooter ブルーノ!」

 

エスはムラクモ振るう。斬撃を繰り出す。アルフは防御魔法を使うが、斬撃は魔法を打ち砕く。そして、二回目の斬撃で確実にダメージを与える。

 

アルフ「がっ!! くそ!!」

 

エス「これで終わらせます、殲滅フェイズに移行」

 

エスはムラクモを下から上に振り上げる。振り上げられたムラクモはアルフの顎を捉えて、アルフの体は宙を舞うかと思われたが、時間が止まったように止まっていた。すると、ムラクモに変化が現れる。日本刀の様な刀身に変わったのだ。

 

※ true-blue ASTRAL HEAT VER 推奨

 

「Type Exterminatar アルトリウス!!」

 

空中に足場になる魔法を形成し、エスは刀を振るう。

そして、三撃目を繰り出すと、エスの固有魔法である、紋章(クレスト)が現れる。数秒後、クレストが崩壊し、ダメージを与えると再び謎の声が聞こえる。

 

「ASTRAL FINISH!!!」

 

そう言うと、エスはムラクモをしまって、アルフの方を向く。

 

アルフ「あたしの負けだよ、あんた、強いんだね」

 

アルフはどうやら紋章が崩壊した衝撃でマンションの壁に激突したらしい。軽く服を正し、埃を払い、苦笑しながらそう言った。エスはドレスのスカートを軽く上げ、微笑む。そしてこう言った。

 

エス「あなたの強さも想いも見事なものです。ですが、私もマスターを想い、マスターに尽くそうと思っています。その想いが私の方が上だっただけです。だから悔やむ事はありません」

 

アルフ「それを言われると、皮肉にしか聞こえないよ?でもあんたも自分のマスターの事が大好きなんだね。あたしと同じだよ。あんたとは仲良くできそうだ!あたしはアルフ!よろしくね!!」

 

エス「私はエス、マスターの剣です。そして家族です。アルフよろしくお願いします」

 

エスとアルフはお互いに握手をして、笑顔になっていた。そんな二人に刹那は近づく。

 

刹那「エス、さすがだな。」

 

エス「あ・・ありがとうございます。マスター////」

 

アルフ「わかりやすいねぇ、アンタの使い魔は」

 

刹那「そうだな。表情豊かで、可愛いじゃないか?」

 

エス「か、かわ!?////」

 

刹那の天然発言で、エスは頬を赤くする。刹那は自身の言った言葉を理解できてないのか首を傾げる。アルフはそんな二人を見て、ため息を溢す。そんな時綾波と島風から通信が来る。

 

綾波「マスター、聞こえますか?」

 

島風「マスターさん!!大変です!!!!」

 

刹那「島風、落ち着け。どうした?なにがあった?」

 

綾波「なのはさんが、敵の魔導師と交戦後、場所を移動しました。索敵をした結果、ジュエルシードのある場所に行きました、です」

 

刹那「そうか、島風はどうした?」

 

綾波の報告を聞いた後、刹那は島風に問う。島風の慌てぶりからただ事ではないだろう。そして、島風の言葉に刹那やエス達は驚愕する。

 

島風「なのはさん達がデバイスをジュエルシードにぶつけてます!!その衝撃でジュエルシードが暴走しました!!!後数秒後に魔力が爆発しますぅ!!」

 

刹那「なんだと!?」

 

刹那はジュエルシードに目をやる。そこにはなのはとフェイトが、お互いのデバイスをジュエルシードにぶつけていた。ジュエルシードからは白い光が溢れていた。刹那は急いで、ユーノに連絡を入れる。

 

刹那「ユーノ!!聞こえるか!!??」

 

ユーノ「刹那!!今そっちに向かってる!!それよりもジュエルシードの魔力が乱れているけど何かあったの!?」

 

刹那「なのは達が、デバイスをジュエルシードにぶつけている!!そのせいで、ジュエルシードが暴走しているんだ!!」

 

ユーノ「なんだって!?」

 

刹那の言葉で、ユーノは驚愕する。ユーノが驚愕するという事は、危険な事が起こると刹那は感じ取った。

 

刹那「ユーノ!俺は暴走を止める!だが方法がわからない!!どうすればいい!!??」

 

ユーノ「暴走している魔力より、強い魔力で抑えるしかない!!それ以外なら力で抑えるしか!!」

 

刹那「了解した!!」

 

刹那は通信を切り、思考する。自分の魔力はジュエルシードの魔力より下、エクシアを纏い、力で抑えてしまっては、ジュエルシードを破壊してしまうかもしれない。

 

刹那(どうする!?俺は二人を失いたくない!!どうすれば!?」

 

刹那は必死に考える中、刹那に通信した相手がいた。刹那のもう一つのデバイス、ラグナだ。

 

ラグナ「マスター!!俺を使え!!」

 

刹那「ラグナか!?何か作戦でもあるのか!?」

 

ラグナ「俺の魔法は奪う力だ!!魔力だろうとなんだろうとな!!だから俺を使え!!」

 

刹那「了解!!」

 

刹那はラグナの意見を了承し、刹那は駆け出す。ある程度、近づくとなのは達は刹那に気づき視線を向けた。

 

なのは「刹那君!?」

 

フェイト「刹那!?」

 

刹那「ラグナ、ミッション開始だ。行くぞ。」

 

ラグナ「おうよ!!マスター、俺を使いこなせよ!!」

 

刹那 ラグナ

「「ユニゾン、イン!!!!!!!」」

 

そして、刹那はラグナと融合(ユニゾン)する。融合した刹那は、赤いコートを着て、髪が白髪になり、そして左腕には義手が付いていた。

刹那はそんな義手を凝視していた。

 

刹那「これが・・・・ブレイブルー ・・・・」

 

ラグナ「そうだぜ、マスター。おっと、おしゃべりしてる時間はない様だぜ!!」

 

刹那「そうだな、これより封印ミッションを開始する。」

 

そう言い、刹那は、右手でなのはを義手でフェイトの腕を掴んだ。

そして、アルフとエスの方を向き、叫んだ。

 

刹那「エス!アルフ!受けとれぇ!!」

 

なのは「え!?きゃああああ!?」

 

フェイト「せ、刹那!?」

 

刹那は両腕を振るう。そして、なのはとフェイトの腕を離し、アルフとエスのいる方へ投げる。アルフとエスは驚愕な顔をしたが、エスはなのはを、アルフはフェイトをキャッチする。突然の行動にエスやアルフ、そしてどうやら到着したユーノも驚愕していた。

 

刹那「二人は大丈夫だな、ラグナ、やるぞ」

 

ラグナ「了解だ、マスター、気合入れろよ!!」

 

そう言うと、刹那は右手に魔力を込める。黒い魔力は右手を包み、獣の様な手を作り出す。

 

刹那 ラグナ

「「distortion drive!!」」

 

 

 

「「闇に、喰われろぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」

 

そして刹那はジュエルシードを右手で掴む。すると、黒い魔力はジュエルシードを包み込み、白い光を飲み込んでいく。だが、白い光は輝きを消さず、さらに増していく。そして、白い光は刹那の右手を狙う。白い光は魔力の塊、いわば魔法と変わらない。鋭い光は刹那の右手を貫き、そこから鮮血が飛ぶ。

 

刹那「ぐっ!!うおおおおおおおお!!!」

 

だが、刹那は右手を離さず、さらに力を強く握る。その姿を見て、なのは達は叫んだ。

 

なのは「刹那君!!ユーノ君、私たちも!!」

 

ユーノ「ダメだよ!!僕たちにはあの魔力を抑えるほどの魔力も魔法もないんだよ!!」

 

なのは「でも!!刹那君が怪我しながら頑張ってるんだよ!?」

 

ユーノ「それは僕もわかってるよ!!でも僕達にはどうしようもないんだ!!」

 

なのは「そ・・・・そんな・・・・刹那君!刹那君!!」

 

なのはは、涙を流しながら、刹那に向かって、叫んでいた。それはフェイトも例外ではなかった。フェイトはアルフに掴まれた腕を振り払おうとしていた。

 

フェイト「アルフ!!離して!!!」

 

アルフ「ダメだよフェイト!!フェイトまで怪我するよ!!」

 

フェイト「刹那が、怪我してるのに黙って見ていられない!!だから離して!!!!刹那!!!刹那!!!!」

 

二人の少女は刹那の名前を叫ぶ。その瞬間だった。ジュエルシードを纏う白い光が爆発した。白い光は刹那を包む。その姿を見て、少女達は泣いていた。

 

なのは「あ・・・・ああ・・・・せ・・・つな・・・君・・」

 

フェイト「せ・・・刹那・・・うう・・・刹那ぁ・・!!」

 

なのは達は涙を流しながら、刹那の名前を呼ぶ。アルフは泣いていないが苦虫を噛み潰したような顔をしていた。だが、エスは無表情のままだった。その表情を見て、アルフは疑問に思っていたが、次の光景を見た時、納得する。彼女が心配していなかった、その理由を。

 

エス「ジュエルシードの魔力、安全値に到達。暴走の危険なし。暴走地点に生態反応を探知」

 

エスの言葉になのは達は一度エスを見た後、爆発した場所に視線を向ける。すると、刹那が立っていた。右手からは鮮血が流れているが、なのは達の方へ視線を向け、歩いていた。

 

刹那「ジュエルシードの魔力を封印。ミッション終「刹那(君)!!!」了!?」

 

刹那はジュエルシードが封印できた事を報告していたが、突然飛びついてきた、なのはとフェイトに驚き、衝撃に耐えきれず、尻餅をついた。

 

刹那「いきなり飛びついてくるな、なのは、フェイト」

 

なのは「だって!刹那君が死んじゃうかと思ったんだもん!!

もう・・無理しないでよぉ・・・・!!」

 

フェイト「そうだよ!刹那がそこまでする必要はないよ!

もっと・・自分を大事にして・・・・!!!」

 

刹那は飛びついてきた事を指摘しようとしたが、先程の行動に指摘をされた。二人とも泣きながら。その様な行動をされては流石の刹那も言葉を詰まらせる。そして便乗する様にエス、いつのまにか合流していた、綾波、島風、相棒のエクシアにも指摘される。

 

エス「フェイトの言う通りです、マスターはもう少し自分を大切にするべきです。もう無理はなさらないでください」

 

綾波「エスの言う通り、です。もうマスターさんは無茶しすぎ、です。4年前みたいになったらどうするんですか」

 

島風「そこは私も同感です!!4年前の事はエスさんと綾波さんから聞きましたが、そんな無茶はしなくていいんです!!マスターさんに何かあったら私達は嫌です!!」

 

エクシア「そうですね、まあ、ラグナさんにも同じ事が言えますが」

 

刹那「・・・・・・すまなかった」

 

ラグナ「悪かった、俺も久しぶりの起動だったから、舞い上がっちまった。俺もマスターを止める役割を忘れていた。すまない」

 

刹那とラグナは全員に謝罪をした。そして無茶はしない、周りを頼る事を約束することを条件に許してもらった。そして、全員で帰ろうとしたが、尻餅をついていた刹那は立てなかった。それをフェイトが気づき、刹那に手を貸そうとする。

 

フェイト「刹那・・・・大丈夫?」

 

刹那「フェイト・・・・すまない・・・・っ!!!!」

 

フェイト「刹那!?どうしたの!!??・・っ!?右腕が!?」

 

なのは「フェイトちゃん?どうし・・・・刹那君!?血が!?」

 

刹那の右腕は血が垂れて赤くなっていた。ジュエルシードを封印したとき、光に貫かれ時、傷を負っていた。そんな声を聞き、エス達とアルフ、ユーノは戻ってきた。そして、刹那の傷を見て、口を押さえるもの、驚愕する者がいた。

 

アルフ「あんた・・・さっき、封印した時に傷を!?」

 

なのは「ユーノ君!!回復魔法を!!!お願い!!」

 

ユーノ「結界を作ったから、止血ぐらいしか今はできないけど、わかった!!なのは!!治療が終わったら、包帯を巻いて!!」

 

なのは「わ、わかったの!!」

 

ユーノは回復魔法で止血をする。終えた後、なのはは、包帯を巻いていくが、巻いた事がないのか戸惑っていた。するとアルフが包帯を手にとり、慣れてる手つきで、包帯を巻く。

 

刹那「すまない、感謝する」

 

アルフ「か、勘違いするんじゃないよ!?//あんたにはフェイトを助けてもらった借りがあるから、借りを返してるだけだからね!?////」

 

刹那「それでもだ、ありがとう(ニコッ)

 

アルフ「あ・・・・・うん///」

 

刹那は微笑みながら、感謝の言葉をアルフに言う。アルフはその言葉に頬を赤く染め、恥ずかしそうに返事をした。その様子に刹那は首を傾げ、エクシア達はため息をつき、なのはとフェイトは頬を膨らませながら、見ていた。

 

そして、封印したジュエルシードは刹那の意見で、フェイト達が受け取った。

 

余談だが、ジュエルシードを渡した後、帰り際、刹那の事が心配だったなのはとフェイトは家まで送ろうとしたが、刹那に断られ、気分が落ちていたり、また今度家に誘うという、約束を刹那として喜んでいたりしたのは別の話。




ご愛読ありがとうございます!!
前書きでも言ったましたが、遅くなってしまい申し訳ありません!!
駄文も駄文だったと思います。本当に申し訳ないと思っています。
クロスレイズをやっていて、小説の機体も出していきたいと思っています。もちろんアニメの機体も出します。
頑張って描くので、来年もよろしくお願いします!
最後にアンケートについて補足、サーヴァントについては、FGOを元に3人まで採用しようと思っています。これは自分で決めた事なので、許してください

最新章で出す、ダブルオーの形態

  • ダブルオーライザーまで
  • ザンライザーまで

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