ポケットモンスター 最強のポケモントレーナーを目指して 作:匿名
「いよいよ今日か」
オレの名はクロウ。
今日はいよいよオレがポケモントレーナーとしてデビューする日だ。
オレが旅をする目的は大きく分けて二つある。
一つは世界一のポケモントレーナーになること。
そして、数年前行方不明になった親父を探すことだ。
親父はポケモントレーナーではなく、ポケモンレンジャーだった。
しかし、とあるミッションに向かい、そのまま帰ってこなかった。
けど、オレは親父が生きていると信じている。
あの親父が簡単に死ぬはずない。
その想いを胸に抱き、リビングに向かう。
「おはよう、クロウ」
「ああ、おはよう」
オレに話し掛けてきたのはオレのお袋。
三十路に近いと言われなければ分からないほど、外見は若い。
現に一緒に歩いてると姉弟に間違われたこともある。
「クロウ、そこのジャム取って」
「何で当然のようにうちで飯を食べてんだ。チビ」
こいつはオレの二つ年下の幼なじみのウサギ。
あだ名はチビ。
家が近所で家族ぐるみの付き合いがあるので知り合った関係だ。
「別に良いでしょ。これから一緒に旅するわけだし」
「オレは別に構わないが、お前の親父さんとか許さないだろ」
チビの親父さんは一言で言うなら子煩悩だったはずだが。
「それなら大丈夫。クロウが一緒なら安心だ、ってパパ言ってたし」
あの人はオレの事を信頼してくれてるのか、それとも男として見てもらっていないのか。
そんな会話をしながら俺たちは朝食を終え、近所のオーキド研究所に向かう。
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「二人とも、よく来た」
「おはようございます。オーキド博士さん」
チビの奴はオレ以外には誰にでもさん付けで呼ぶからな。
因みにオレは頭を下げるだけだ。
「さて、お主たちに渡すポケモンじゃが、そこにいる二匹のうち、どちらかを選ぶのじゃ」
そこには二匹のポケモンがいた。
ねずみポケモンのピカチュウと、しんかポケモンのイーブイの二匹だ。
「チビ、先に選んで良いぞ」
「良いの!?。だったら、私この子にする」
チビが選んだのはイーブイだった。
「よろしくね、イーブイさん」
「ブイブイ」
ポケモンにもさん付けかよ。
「だったらオレはピカチュウだな。よろしくな、ピカチュウ」
「ピカッ」
オレの選んだピカチュウはそう鳴きながら、敬礼をしていた。
「うむ、それではお前たちにこれを渡しておこう」
そう言うとオーキド博士はモンスターボールをオレたちに五個ずつと、板のような物を渡してきた。
「オーキド博士さん。これは?」
チビが質問すると、オーキド博士はすぐに答えてくれた。
「それはポケフォンという物じゃ。簡単に説明すると、ポケモン図鑑やポケギア、ポケナビ。更にはポケッチ等の機能をふんだんに取り入れた機械じゃよ。シルフやデボン、そしてワシら研究者の共同開発の品じゃよ」
「そんな物をありがとうございます」
チビがオーキド博士にお礼を言い、オレは頭を下げる。
「それじゃ、行くか。チビ」
「うん」
「それじゃ、気をつけて行っておいで」
「行ってきまーす」
チビがオーキド博士に挨拶をして、オレは片手を上げる事で意思表示をする。
さあ、ここからがオレたちの冒険の始まりだ。