転校生   作:帰宅部係長

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 漸く俺ガイル14巻読み終わりそうです。




第12話

 

 最終下校時刻のチャイムが鳴り。部活をやっていた生徒達が帰り始める。

 今日の部活は最悪な雰囲気だったな…。今後あの部活が、続けられるのか心配になってきたぞ。

 …別に俺は奉仕部が無くなっても構わないけど……いや、大歓迎なまである。

 そんな事を、頭の中でブツブツ言いながら玄関から出て、駐輪場に向かう。

 

「お、来たか」

「何でいるんだよ…」

 

 駐輪場に着くと、俺より先に部室を出たはずの雨矢上がいた。

 

「いや、途中まで一緒に帰ろうと思ってな」

「何でだよ…。俺は早く帰って、録画したアニメを見たいんだが」

「録画なら何時でも見れるだろ?」

「母親みたいなこと言いやがって……。分かったよ途中までだからな」

「おう」

 

 

 

 

 

 

 

 日が沈み。春と言ってもまだ寒い橙色に染まる街の中…。目の腐った男子高校生が二人並んで歩く……これなんてBLゲーだ?

 

 ……そして静かだ。静かなのは好きだが、こういうの気まずい静かさは正直苦手だ。てかコイツ全然喋らねえな…。

 俺から話し掛けてみるか…。

 

「なぁ雨矢上」

「ん、何だ」

「何で、雪ノ下を怒らせる様な事を言ったんだ…?」

「それと、何で素の状態で来たんだ?」

「俺は別に雪ノ下を怒らせるつもりは無かった……が」

「が?」

「雪ノ下の…あの自分以外の人間を見下している様な感じが、気に入らなかった。だから、雪ノ下が嫌いな事を言ったんだよ…」

「そう…か…」

 

 雨矢上の言う事は分かる。俺も、雪ノ下の人を貶す様な態度は気に入らない。

 だけど俺は…、自分の価値観と雪ノ下の価値観が似ているからか、雪ノ下を嫌いになれない…。

 

「嫌いな事を言ったと言っても、あれが俺だからな。あそこで嘘つけば、それこそ雪ノ下の嫌いな事だろう?」

「まぁ、どちらにせよ、俺は雪ノ下に嫌われていただろうな」

 

「お前…、よくそんな平気でいられるな。俺だったら気まずくて、明日から部室に行かないまであるぞ…」

 

「まぁ、慣れてるしな。どうって事ない。それに、比企谷が今言ったように、明日からは部活サボればいいしな」

「いや、やめとけ」

「ん?何故だ」

「平塚先生がそんな事を許すと思うか?」

「………許す訳無いな」

「その…まぁ、頑張れよ」

「そうそう。平塚先生と言えばな。俺が素の状況だったのは、平塚先生に『素の自分のままでいいぞ』って言われたからなんだよ」

「へぇ…平塚先生らしいな」

 

 あんなんでも、ちゃんと俺達の事を理解してくれているしな…。 暴力がなければなぁ…。

 

「なんでだろうな。俺みたいな生徒を見た事があるのか…?」

「さぁな」

 

 そこから暫く経ち。

 

「それじゃ、俺はここで」

「おう、またな」

「おう」

 

 雨矢上に別れを告げ、自転車に乗って家に向かう。

 

 数分後。家に着き、何度も開けた玄関の扉を開ける。

 何時もより家に帰る時間が遅くなったな…。まぁいいか。

 

「たでーまー」

「あ!お兄ちゃんおかえりー!」

 

 玄関を開けるとリビングから、愛しの我が妹小町が出て来きて、おかえりの声を掛けてくれる。小町ちゃんマジ天使。

 

「お兄ちゃん今日は帰るの遅かったね。何かあったの?」

「何もねぇよ、途中まで友達(?)と歩いて帰ってたから遅くなっただけだ」

「何で(?)が付くのさ……ってえぇ!? 友達!? お兄ちゃんが?!」

「そんなうるさく驚くなよ…ご近所迷惑でしょうが…」

「誰?! 誰?! 女の子?!」

「聞いちゃいねぇ…。覚えてるか? 昔家族ぐるみで遊んでいた雨矢上って奴なんだが」

「…え?」

「ん?」

「それ……本当?」

「嘘つく意味がねぇだろ」

「前に帰り遅かった時あっただろ?」

「うん」

「あの日、偶然雨矢上に会って話してたから遅くなったんだよ。話聞くまで雨矢上の事思い出せなかったけどな」

「何で教えてくれなかったの!!??」

 

 騒いだり驚いたり怒ったり忙しい奴だな…。

 

「いや、なんだ。別に教えなくてもいいかなと…」

「信じらん無い! お兄ちゃんそういう事直した方がいいよ! それと! 普通そういうのは覚えてるものだから!」

 

 小町はそう言うとそのまま部屋に閉じこもってしまった…。

 

「あの…小町さん? お兄ちゃんの晩飯は…?」

「知らない!! 作ってあるから適当に食べて!」

「はい…」

 




 
 最近ハイポーションの動画にハマっています。あの馬のマスク、イカしてますよね。
 という訳で(どういう訳だよ)12話でした。
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