「永和学園って名門だろ? わざわざ転校しなくても良かったんじゃないか? もったいねぇ…」
「まぁ、もったいないかもな。でも俺、大学は何処でも入れる様に勉強してるから、高校に拘りは持って無いんだよなー」
「…頭いいんだな」
「…努力の賜物だよ」
雨矢上はそう言うと、口の端を少しつりあげ、ドヤ顔をした。ウゼェ…。
「お前、努力とかすんのな」
「当たり前だ、俺は天才じゃないんだ、努力しないと天才達には勝てないだろ」
「それで?もう一つの理由はなんだ?」
「えぇ…無視かよ」
「で? 理由は?」
「暇だったから」
「…は?」
「冗談だ」
「…帰るぞ?」
「それは困る」
「次冗談言ったら本当に帰るからな」
「せっかちだなぁ」
「俺はせっかちじゃない。早くもう一つの理由を教えろ」
「せっかちじゃないか…」
「比企谷は俺の兄については知っているよな?」
「詳しくは知らないが、薬を作ってるんだっけ?」
「そうそう。この街に帰って来た一番の理由は薬を作る手伝いをする事なんだ」
「へぇ…」
「あ、ちなみに俺の兄は登場しない予定だ」
「メタいな…」
そう言う事言っていいのかよ…。
「お前、何時転校してくるんだ?」
「明後日には総武高校に登校するつもりだ」
「直ぐじゃねぇか…」
「まぁ、手続きはもう終わってるからな、後は登校するだけなんだよ」
「そうか…」
「同じクラスになれるといいな!」
「それは、まじで勘弁してくれ…」
「何故嫌がる?」
「お前は、俺の平和なボッチlifeを破壊しそうだからだ」
「比企谷…本当に変わったな…。あと、言ってて悲しくならないのか?」
「か、悲しくなんてならねーし…」
「いや、それ悲しい奴が言う台詞だぞ…」
「それに、俺もボッチlifeを送っていたから、その気持ちは分かる、だから壊そうなんて思わないよ」
「はぁ…ならいいけど…」
溜め息ついて、俺はカップに残っていたコーヒーを飲んだ。雨矢上も自分のカップに残っていたコーヒーを飲む。
「「…冷た…」」
まぁ、長い間話していたし、仕方の無い事なんだが、なんだろう…冷めたコーヒーを飲むと虚しい気分になるよな?な?
「さて…話したい事は大体話せたし、そろそろ帰るか」
「俺はまだ聞きたい事とか色々あるんだけど…」
「それはまた今度俺の家ででも話そうぜ。それに早く帰った方がいいんじゃないか? 小町さんに心配かけない為にも」
「そうだな、そんじゃ帰るか」
雨矢上が先に席を立ち帰ろうとする
「……同じクラスになったら、そんときは宜しくな」
「あぁ。でも、期待すんなよ」
「大丈夫。期待してないから」
「……」
「じゃあまたな」
「ん、じゃあな」
その後すぐに俺も喫茶店を出て家路についた。帰ったら案の定小町に色々聞かれたが、言わない方が良いと思ったから言わないで置いた。
俺ガイル完結しましたね…。おめでとう(?)ございます。
間違った青春をありがとう。