転校生   作:帰宅部係長

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第7話

 

 ……漸く俺の視点か。漸くって程でも無いか?

 

 オリ主タグとかついているけどさ、正直ストーリーテラーをやるのは面倒くさいんだ。いや本当に。

 そういうのは諸々、比企谷にやってもらおう。

 …本当、他人任せって楽だよな。

 

 まぁ、こう言う事を言ってはいるけど、罪悪感は感じているんだ。……本当だよ? 本当って言葉遣い過ぎか?

 そろそろ話の続きをしないとな、葉山隼人に目の前でずっと待っててもらうのは良くないしな。

 それと、比企谷。つけてきてるのバレバレだぞ…。

 俺の妖怪アンテナをなめないでほしい…。 

 

 ん?これだと比企谷が妖怪になってしまうな……まぁ、あながち間違ってはいないだろう。

 つけてきた事は後でさり気なく伝えるか…。

 

「? 雨矢上? どうかしたか?」 

「あぁ、すまん。…少し考え事をしてた」

「そうか」

「それで、話って何だ」

「どうして…」

「?」

「どうして、この街に帰って来たんだ」

「そんな眉間に皺寄せるなよ。かっこいい顔が台無しだぞ」

「…君にかっこいいと言われても、少しも嬉しくないな」

「だろうな。 俺は葉山の顔がかっこいいの事は認めるが、それ以外の事は基本無関心だ」

「君は大分変わったな…」

「そりゃ五年の間で、変わらない方が可笑しいだろ」

「……そうだな」

「俺に比べて葉山は、身体以外殆ど変わって無いみたいだな。今の葉山からは精神的成長を感じられない」

「…………」

「…これ以上は、話しても意味ないしやめにしよう」

 

「それで、話ってのは俺が帰って来た理由を聞きたいだけか?」

「他にも聞きたい事はあるけど、まずは君がこの街に帰って来た理由を聞きたい」

「すまないが、色々な事情があって理由は言えない」

 

 まぁ、事情が無かったとしても教え無いけどな。

 教える義理も無いし、そんな関係でもない。

 

「どうしても言えないのか?」

「…しつこいぞ」

「ッ…」

 

「理由は言わない。そして、他に聞きたい事はなんだ?」

「やっぱり聞くのはやめるよ。そろそろ戻らないと、優美子達に心配掛けてしまうかもしれないしね」

「そうか…。俺はもう少し此処で涼むとするよ」

 肌寒いな…。

 

 

 

 

 葉山が戻ってから、暫くして俺も屋上から出る。

 

「……比企谷、いるんだろ。出てこい」

 

 俺が声を出すと、近くにあった掃除用具をしまうロッカーの横から、比企谷が微妙な顔をしながら出てきた。

 

「バレたか…。我ながら完璧な隠密だと思ったんだけどな…」

「バレバレだ。俺の妖怪アンテナなめんなよ?」

「…おい、それだと俺が妖怪って事になってしまうだろうが。確かに俺は昔女子から妖怪と呼ばれた事はあるが…」

「予想どうりのツッコミありがとう。だが、その自虐は此方が泣きたくなるからやめてくれ」

「嫌だね」

「さいですか…」

 

 

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