昼休みが終わる頃。屋上から教室に、二人で戻る。
そろそろ昼休みが終わるというのに、まだ廊下には人が多い。
通行の妨げになってるというのに、友達と固まってウェイウェイしてる連中とか、付き合ってる男女達とかが、昼休みが終わるギリギリまで雑談に花を咲かせている。 …なに花咲かしてんだ、枯らすぞ。
そんなことを心の中でブツブツと言っていると、それに気付いたのか雨矢上が口を開く。
「皆余裕だな。教室で次の時間の授業の予習をしている生徒だっているのに、昼休みの終わりギリギリまで雑談に花咲かせてな。」
「…本当、その花ごと木っ端微塵に爆発すればいいのにな…」
「………」
コイツ……俺より酷いことを、人がいる廊下で口に出して言いやがった…。だが、八幡は賛成だ、皆爆発しろっ。
「そんな事言うぐらいなら、クラスの連中と話しとかすればいいだろ。お前は転校生なんだ、お話ししたい奴なんていくらでもいるだろ? そもそも、お前がボッチある俺とこうやって話てる事態おかしいんだ」
「何もおかしくなんかねぇよ。曖昧な関係だけど俺とお前は友達だろ? 何なら友達以上と言っても過言ではない」
「ちょっと気持ち悪い…」
「酷い…」
「さっきお前が言ったように、俺と話したい奴なんて沢山いるだろう。でも、俺は面白く無い人間達と話したくないし、下手に話して相手が勘違いして、変な関係になるのはゴメンなんだよ…」
「確かにそれはゴメンだな…。やっぱボッチこそ至高だな…」
「お前ボッチじゃねぇだろうが、俺ガイルんだし」
「関係があっても独立してればそれはボッチだろ。それに俺の根っからのボッチは変わらないし、変えられんよ」
「うわぁ、めんどくせぇ…」
コイツはどう思ってるか分からないが、俺は青春が嫌いだ
……青春とは嘘であり悪である。青春を謳歌せし者たちは常に自己と周囲を欺く。
自らを取り巻く環境の全てを肯定的に捉える。
なにか致命的な失敗をしても、それすら青春の証とし、思い出の1ページに刻むのだ。
仮に失敗することが青春の証であるのなら、友達作りに失敗した人間もまた青春のど真ん中でなければおかしいではないか。
しかし彼らはそれを認めないだろう、なら それは欺瞞だろう。彼らは悪だ
一一一ということは逆説的に青春を謳歌していない者の方が正しく 真の正義である
……こんな文章を見せた所為で、平塚先生にあの面倒な部活に半強制的に入部させられたんだっけな…。
はぁ…こんな事ならあんな文章書かなければよかった……。
…いや、あれは正しい! けっして間違いではない!あれは平塚先生がおかしいのだ。…それと青春も。
部活といえば、コイツは何処の部活に入るんだろう?
「なぁ、お前って部活どこに入るんだ?」
「あぁ…一応全部の部活見学してから入る部活を決めるつもり……なんだが」
「?」
「お前は、部活何処に入ってるんだ?」
「…………」
「…どうした? いきなり黙り込んだりして」
「先に言って置くが、俺はあの部活に入りたくて入ったわけじゃ無い」
「おう…」
「特別棟は分かるな?」
「あぁ」
「そこにある奉仕部って言う部活に籍を置いているんだ」
「奉仕部? なんだそれ。お前……そんな部活に入っているのか?」
「引くなよ。俺は平塚先生に半強制的に入部させられたんだ!」
「あー…あの先生そういう事しそうだよな。何というか、男勝りだよな、あの先生…」
「お前それ本人前で言うなよ?殺されるぞ…」
「………マジか」
「マジだ…。既に俺は何度も殴られている」
「はぁ…先生にサンドバックにされるとは…流石だな比企谷は…」
「うるせえ。お前もいつかは平塚先生の拳を食らうはめになるぞ。てか食らえ」
「なんでだよ…食らわねぇよ。だが、言葉遣いには気をつけておく」
「お、教室着いたな。それじゃまたな」
「おう」
寝ている時に電気ストーブで火傷しました。
皆さん寝る時に電気ストーブを使う時は気を付けて下さい