刀使ノ巫女RTA 漫画版離反ルート   作:イナバの書き置き

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とにもかくにも初投稿です。
岐阜羽島の人、ごめんなさい!


何ととじみこRTAを綾小路武芸学舎で走る強者が現れたようです。嬉しいなぁ…(感涙)
https://syosetu.org/novel/213405/


第2回

 全然戦わない剣撃アクションRTA、はぁじまるよー!

 

 前回は素振りをしていたら可奈美ちゃんと舞衣ちゃんが見学に来た所で終わりでしたので、そのまま続きをやっていきたいと思います。

 

 いやー、それにしても舞衣ちゃんにはビックリしました。まだパーティに加入していないので確認出来ませんが、あれは相当初期の精神値が高いですね。

 精神値はパリィの受け付け時間や異常耐性に影響を及ぼすステータスなので、高ければ高い程良いです。そして初対面の時に威圧をかける事で、相手の初期精神値がどれくらいなのか判断出来ます。好感度が少し下がりますが、この程度誤差だよ誤差!

 

 舞衣ちゃんの実力はメインとして使うなら1線級とは言い難いですが、サポートとしてなら活躍が期待出来るので一応やっておきました。が、今回は大当たりですね。

 もしここで目を逸らしたり圧に屈したりするようだったら、精神値が低い証拠なのでベンチ入り確定でした。

 

 さて、良い収穫もあったのでそのまま進めて行きましょう。

 前回のパートで述べた通り、最初の1週間は他人との稽古や荒魂討伐が出来ないので基本的には素振りをします。

 が、しかし水曜日の放課後だけは鍛練ではなく高等部の学舎をうろつきます。すると大分端の方に赤いバイクが停めてあるので、それをよーく目に焼き付けておきましょう。

 

「なんだろ、あのバイク。派手だなぁ……」

 

「あれは稲河さんのバイクね……毎日乗り回してるのよ。って、中等部の子が何でこんな所に?」

 

 よし、ちゃんとイベントが発生しましたね。

 あれは前回攻略の為の最低条件として挙げた稲河 暁(いなご あきら)ちゃんのバイクです。

 彼女は特化した能力こそありませんが全ステータスがハイレベルで纏まっており、漫画1巻~アニメ12話に相当する第一部で仲間に出来るキャラの中ではトップクラスに優秀です。

 基本的に、日中の彼女はツーリングしている為遭遇する事は出来ませんが奇数週の水曜日、偶数週の金曜日は美濃関に戻ってきています。

 今回は初回なので直接会話する機会はありませんが、次回以降は周辺をぶらついているので積極的に会いに行きましょう。

 美炎ちゃん関連のイベントから友好度を上げる方法もあるにはあるのですが、如何せんそちらは手間取る上に長ったらしい物ばかりなので今回は此方の手法を使います。

 そんな訳で美炎ちゃんのファンには申し訳ないのですが、今回彼女の出番は少なめです。御前試合予選で必ず当たる以上対策はしますが、そこまで深い関係に至る事はありません。

 

 さて、高等部の見回りも終わったので鍛練に戻ります。効率はあまり良くありませんが、これも今週の間だけです。

 鍛練!食事!就寝!って感じでパパパッとやって、終わり!

 

 

(刀使饅頭素振り中……)

 

 

 おはようございまーす!

 今日は折角の日曜日なので1日中自室でゴロゴロ──と言う訳にもいきません。(RTAなんだから)当たり前だよなぁ!?

 それでは早速鍛練──ではなく先ずはスマホの連絡先を漁りましょう。

 ……

 えーっと、ありましたね。姫和ちゃんの連絡先です。

 これが前回行った詳細設定のメリットですね。これで「友人」や「親戚」に設定すると、相手の連絡先が最初からスマホに登録されています。

 アップデート以前の仕様だと、行動範囲の問題からどうしても同じ組織の中で固まりがちだったので、素直に嬉しい追加要素ですね。

 じゃあサクっとかけてしまいましょう。

 

 

「はい、十条です──」

 

 ──ハイ、もしもし。すいません、あの、折神さん家にぃ変態荒魂屋(タギツヒメ)がちょっと入り込んでるんですけど、不法侵入ですよ不法侵入!今すぐ来てください!

 

「は?──いや待て。どういう事だ。詳しく教えろ」

 

 ──あ、さ、じゃあ美濃関来てハイ、ヨロシクゥ!

 

「だから待てと言って──」

 

 

 よし!上手く呼び出せたな!

「折神紫が荒魂に乗っ取られている」と言うのは舞草内部の人間であればそこそこ知られている話ですので、当然末端のほよが喋ったとしても問題はありません。

 また、折神紫とチョコミントに関する話題なら姫和ちゃんは必ず食い付くので、今の様な適当な会話でも態々奈良県からやって来てくれます。

 とは言ってもいきなり呼び出されて大分不機嫌なので、好物のチョコミントを与えましょう。このファーストコンタクトに失敗すると大幅なロスに繋がり今後の予定がどんどん苦しくなるので、有り金全部叩いてでも買い占めます。

 夢の片道切符を買おうぜ!

 

 

(刀使饅頭購買中……)

 

 

 いやー、30分で5万!の買い物は中々財布に効きますね。お陰で最高級チョコミント菓子とか言う意味不明な物がタワーになって自室に積まれています。

 さて、奈良から岐阜まではそこそこ距離があるので、姫和ちゃんが来るまで少し時間が出来ました。

 ですのでその時間を使って、ちょっとした裏技を使います。

 

 

 ──ヘイ可奈美ちゃん!ちょっと「良い事」しない?

 

「柔道の特訓?良いよー!」

 

 

 ……走る度に思うんですけど、なんで「良い事」で此方のやりたい事を理解してくれるんですかね。コレガワカラナイ。

 兎も角、可奈美ちゃんを巻き込んで柔道をやりましょう。

 柳生新陰流は柔道の動きを取り入れた流派の為、特訓する事でステータスだけでなく熟練度も上昇します。そこに弱冠13才にして流派を極めている可奈美ちゃんを合わせれば、一気に熟練度を稼ぐ事が出来てうん、おいしい!

 まぁそんな上手い話ばかりではなく、技量値が一切増加しない等、当チャートを進める上での問題も発生するので一長一短と言えるでしょう。

 

「……」

 

 おや、舞衣ちゃんが物陰からこちらを窺っていますね。何してるのかよく分かりませんが、どうせなので一緒に巻き込んでしまいましょう。

 特に人数が増える事でデメリットがある訳でもないですし。

 

「柳瀬さん何してんのー?」

 

「──ッ!?い、いえ何でも……」

 

「ははーん。さては混ざりたかったんだなぁ?」

 

「ち、違います!」

 

 うわぁ千切れそうな位首を横に振って否定してますね。

 ですが勢いで押せばやってくれる筈です。嫌って言ってもするんだよ柔道を……

 

「えー。舞衣ちゃんも特訓しようよ、特訓」

 

「可奈美ちゃん、違うの……!私、そう言う事じゃなくて……!ちょ、ちょっと袖を掴まないで……!」

 

「ほらほらー。やろうよー」

 

 ああ^~

 美少女が絡み合う様はいつ見ても堪らねぇぜ(ノンケへの転身)

 レズはホモとも言うし、まあ多少はね?

 

 

(刀使饅頭柔道中……)

 

 

 よし、丁度良い時間になったので特訓を切り上げて姫和ちゃんを迎えに行きましょう。

 このゲームの岐阜羽島は、構内にコンビニすら無いだの無能駅だの罵られている現実と違って、美濃関学院のお陰でそこそこ栄えています。年頃の少女が集う以上娯楽は必須ですから、需要があれば供給もあるって、はっきり分かんだね。

 なので駅前のカフェにでも行けば心行くまで話が出来ますし、なんだったらディナーも楽しめるでしょう。

 姫和ちゃんをもてなすにはピッタリと言う訳です。

 チョコミント菓子を抱えて改札で待機しましょう。

 

 今回はここまで。ご視聴ありがとうございました。

 

 

■■■

 

 

 

「か、可奈美ちゃん……いくら何でも止めようよ……」

 

「うぅーん。やっぱり気になっちゃうよ……」

 

「あのさ、2人とも何の話してるの?」

 

 チョコミント菓子が無理矢理詰め込まれた紙袋を両手で抱える少女は、柱の陰に隠れた()()に気付く事も無く改札へと歩いて行く。

 

「いやほら、やっぱ気になっちゃうよ……だって、日課の特訓してないみたいだし……」

 

「可奈美ちゃんじゃないんだから……きっと星切さんも休みたいのよ」

 

「だから何の話してるの……」

 

 3人──衛藤可奈美、柳瀬舞衣、安桜美炎は揃いも揃って出歯亀を敢行していた。

 遡る事1時間、日課の素振りをせずに何処かへ向かう依奈を発見した可奈美は、その興味の赴くままに尾行を開始した。

 道中で奇行を訝しんだ舞衣と()()遭遇した美炎を加え、なんやかんやあって岐阜羽島の駅前までやって来てしまった、と言うのが事の経緯である。

 

「可奈美ちゃん、今日は出直し──」

 

「あれ、平城の子じゃない?」

 

 流石に度が過ぎるのでは、と可奈美を嗜めようとした舞衣はしかし美炎の言葉に閉口した。

 見れば確かに依奈と濃緑の制服──平城学館のそれを着用する少女が親しげに話す様子が舞衣の視界に入る。

 

(──なんで平城の子がここに?刀使として出向と言う訳でも無さそうだし……)

 

 怪しい。あからさまに怪しい。

 こんな時期に他校の、それも見る限り中等部の生徒との接触をただの友人付き合いだと割り切る事が舞衣にはどうしても出来ない。

 初対面の時にいきなり威圧された事も合わせて、舞衣の中の言葉にし難い疑問がどんどん膨らんでいく。

 

「──もうちょっと、見守りましょう」

 

 結局、彼女が自らの探求心に屈するまでに大して時間はかからなかった。




・美炎ちゃんとは深く関わらない(あちらが絡んで来ないとは言っていない)

・舞衣ちゃんのほよに対する不信感がデカすぎる、訴訟。
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