刀使ノ巫女RTA 漫画版離反ルート   作:イナバの書き置き

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コラボガチャ爆死したり、とんでもない時系列ミスが発覚したりして絶望していましたが何とか立ち直ったので初投稿です。


第3回

 やっとこさ戦えないRTA、はぁじまるよー!

 

「──で、何で折神紫の真実を知っているんだお前は」

 

「なんでってそりゃあ──私ら、舞草だぜ」

 

「舞草?」

 

「そう、舞草。荒魂との共存を図るクリーンで平和な組織さ」

 

 おや、いきなり剣呑な雰囲気ですね。まぁ姫和ちゃんの事情からすれば仕方のない事ですが。

 と言う訳で、今回はまず姫和ちゃんの説得をやっていきたいと思います。

 まぁ話す事は単純です。折神紫を乗っ取った荒魂の存在、相模湾岸大災厄の真相については彼女も承知しているので、此方は舞草のアピールを徹底します。

 いきなりバラしてしまって大丈夫なのか、と疑問に思われる兄貴もいらっしゃると思いますが、これは

 頭がカチカチの姫和ちゃん(ひよよん)を納得させる為のやむを得ない処置です。

 取り敢えず丁寧丁寧丁寧に舞草をプロデュースしてあげれば理解はしてもらえる筈です。

 

「嘘だな。隠蔽された全てを知っていて、ここまで何の行動も起こさない組織がクリーンとは笑わせる」

 

「そこはこっちとしても耳が痛い所でねぇ。まぁ世間の目を考えれば仕方ない所もある」

 

 あっそうだ(唐突)

 しばらく味気ない会話ばかりで暇なので、未プレイや未視聴の兄貴の為に「相模湾岸大災厄」について……お話しします。「刀使ノ巫女」における全ての事件の発端なので何となくで良いから理解していってくれよなー、頼むよー。

 

 事が起こったのは20年前の1998年9月。

 突如として相模湾に観測史上最大の大荒魂「タギツヒメ」が出現。

 タギツヒメは相模湾岸から上陸し、藤沢市等に壊滅的な被害をもたらしながら北上しますが機動隊、自衛隊の奮闘によって江ノ島へと追い込まれ、特別祭祀機動隊の中でも指折りの精鋭で構成された特務隊によって鎮圧されました。

 この作戦から生還した折神紫を始めとする()()の刀使は英雄視され、後に伍箇伝学長や刀剣類管理局の局長に就任した──と言うのが表向きに周知されている情報です。

 

 が、しかし研究試料として大量のノロを持ち帰ろうとしたアメリカの輸送船が事故を起こし、海中に流出したそれらが結合して大荒魂の出現を引き起こした、と言うのが実情であり謂わば「人災」であると言う事実が隠蔽されています。

 

 また、実際に特務隊に参加していたのは8人であり2名分の記録が抹消されています。

 本来は可奈美ちゃんの母である「藤原 美奈都」と姫和ちゃんの母である「柊 篝」も所属していて、この戦いにも参加していました。

 篝さんは自身の命と引き換えに大荒魂を鎮める封印術を継承しており、鎮圧に当たって隊長と言う立場から彼女に人柱になる事を強要しなければならない紫様は、徐々に精神を磨り減らしていきます。そして、その事情を知らない美奈都が儀式を止めようとした結果揃って隠世に飛び込んでしまった事で、いよいよ心の限界が来たのです。

 封印の危機にあったタギツヒメは「2人を現世に呼び戻す」などと甘言で失意の紫様を惑わし、そのまま同化してしまいました。

 要するに紫様も被害者の1人なんですね。

 紫様は同化されてからどれ程自我が残っているのか分かりませんが、全国のノロを折神邸に集めさせる一方でS装備(ストームアーマー)の開発を進展させたりと何とも言えない行動を続けています。

 

 話を本筋に戻しますが、前述の甘言でタギツヒメが提示した通り美奈都も篝さんも現世に戻って来ました。

 しかし刀使としての力を失い儀式の反動も半分ずつ返った結果、2人共寿命を大きく削られてしまい、家庭を築いた後に亡くなってしまいます。

 残された姫和ちゃんは篝さんの遺品整理の中で真実が記された手紙を発見し、折神紫への復讐を決意した──と言うのが此処までの大まかなあらすじです。

 

 原作ではこの思いを岩倉さんにちょっと見抜かれながらも1人で抱え続け、御前試合の決勝で遂に暗殺を決行してしまうのですが──このチャートでは必要ねぇんだよ!(暴言)

 

「成る程、言わんとする事は理解した。要するに舞草に加担しろと言いたいんだろう」

 

「そうそう!力を貸してくれるとありがた──」

 

「断る」

 

?????

 

 なんで?(殺意)

 嫌って言ってもするんだよ協力を……。

 

「手助けなんて必要無い。これは私が始めた復讐なのだから、私が決着を付ける」

 

「それは──」

 

 冗談は止してくれ(タメ口)

 好感度が低い訳では無さそうですけど、だからと言って協力する気すら無いのはおっp、おっぱけた……。

 ……て言うか、これってまさか──

 

「……だが、そちらの事情は理解した。何か情報があれば『利用』させてもらう」

 

 ですよねー!

 本当にビックリさせないで下さいよ!

 簡単に説明させて頂くと、これは大体0.5%程度の確率で発生するレアパターンです。ほぼ全てのキャラクターに「レア反応」が設定されているのですが、姫和ちゃんは特にツンケンした感じで来るので驚いてしまいました。

 それにしてもこんな所で運を使ってしまって大丈夫でしょうか。後で反動が来ないかとても心配です。

 

 さて、大量のチョコミント菓子を貰ってホクホク顔の姫和ちゃんを見送ったらやる事も無いので、速やかに就寝しましょう。夜更かしなんてお肌に悪いだけだから早寝早起きが美容の秘訣だって、はっきり分かんだね。

 

 

(刀使饅頭睡眠中……)

 

 

 おはようございまーす!

 

 さぁ2週目が始まりましたが、今週から荒魂討伐が解禁されます。

 一気に出来る事が増えてこれもうわかんねぇな、となる兄貴もいるかもしれませんがやる事は単純です。

 今日から5月末まで荒魂を斬って斬って斬りまくって合間に可奈美ちゃんと鍛練するだけ、つまり稽古!暴力!就寝!と言うクッソ地味なサイクルが約2ヶ月続く事になります。

 

 と言うのもこれにはゲームシステムが密接に関係しており、こうせざるを得ないと言うのが実情です。

 ver1.1では荒魂討伐任務の達成数に応じて行動範囲と難易度が拡大していきます。実力を認められた刀使がより激戦区に派遣され、全国をたらい回しにされる現象を再現したのでしょうがこれが曲者で、鎌府以外の伍箇伝は関西に存在します。よって関東、特にイベントが多い東京都に行きたくても行けない、苦しい運命を背負う事になります。

 最初は鎌府スタートも検討しましたが、そうすると可奈美ちゃん対策が取れず御前試合で敗けてしまうので泣く泣く美濃関を選んだ、と言う悲しい経緯もありました。(27敗)

 なのでなるべく急がないと東京に行けない、と言うのが理由の1つです。

 期限を5月末までとしたのも、琉球剣風録キャラへの干渉を考えたギリギリのラインがそこだっただけで、決して何となくと言う訳ではないです。

 

 何しろ6月に入ったら『単独で』スルガを『鎮圧』したり、拉致を行ったり、事と次第によっては折神邸への単身殴り込みも視野に入って来るので、今がステータス底上げのラストチャンスです。

(やる事が多すぎて)狂いそう……!

 

 と言う訳で、早速討伐に赴きましょう。

 

 今回はここまで、ご視聴ありがとうございました。




通販で注文したコンセプトワークスを待てずに投稿する二次創作者の屑。
まぁホモはせっかちだし、しょうがないね。

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