IS〜女オリ主と弾の恋模様   作:シリカ@雫推し

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千冬さん、事件です!!


第10話

7月に入り、もうすぐ夏休みということもあり、クラスの皆は浮き足立っていた。

私は上手くいけば8月は候補生として訓練漬けになると予想しているので、私たちは今月最後の平日2日間を4人で海に行く計画を立てた。

 

たが、忘れてはならない魔の期末テストもあるので気を引き締めることも忘れてはならない。

 

 

そういえば、携帯電話の件も担任の先生に確認したところ二つ返事で許可が出た。

ただしテスト中などはマナーモードで先生に預けるように、と少ないながらも条件付きではあるが。そして訓練生ということも誰にも言わないように秘密にしてもらった。

ちなみに以前から弾たち3人には訓練生のことは秘密にしてもらっていた。代表候補生になれなかった時、恥ずかしいからね。

 

しかし、そうも言っていられないの事件が起こることになった。

 

 

7月の2週目になるとテスト週間になり、私たちは中間テストの時と同様に放課後4人で集まり猛勉強してテストに臨んだ。

結果は中間テストの時よりも4人とも、ちょっとだけ順位が上がった。

 

この頃になって、最近なんだか一部生徒の雰囲気が悪くなっていることが多くなってきたように思えるようになってきた。

最初はテストの点数が悪かったのかな〜と思っていたけど、成績優秀な男子生徒もいたので疑問に思っていた。

お昼の時間に3人に聞いてみたところ、弾と鈴に思い当たることがあるという。

 

「結構前からあったけど、最近になって女性権利団体ってのが台頭してきたんだよな。もしかしたら、そのせいかもしれないな」

 

「そうね。前は男女平等を謳ってたくせに最近じゃ女尊男卑を謳ってるわよね。『ISに乗れるのは女だけ。私は女なんだから偉いんだ!』なんてね」

 

へ?意味が分からない•••

女性でもISに乗れない人の方が多いのに?

 

とは言え、男子生徒のことは実際に現場を見たわけじゃないので見かけた時に対処するしかないのかな。

と思っていると、数人の女子が例の男子生徒に「焼きそばパンを買ってきなさいよ」などと言ってる声が聞こえた。私はその女子たちのボスっぽい竹内さんに近づき

 

「なんでそんな事をしてるの?」

 

「ん?私たちは女で偉いんだからコイツらを使ってるのさ、アンタも使うか?」

 

と悪びれることなく女子たちは言っていた。

 

「そう、なら私も命令させてもらうね」

 

私は男子に向かって

 

「もうそんな命令聞かなくていいんだよ」

 

と命令?した。

すると、女子たちのボスらしき人が私に対して

 

「ああ!?なんの権限があってそんなこと言ってんだよ」

 

「あら、私も女なんだから偉いはずよね?なら私の言うことも聞くんでしょ?」

 

「私の親は権利団体でも権力があるんだ!アンタと私とじゃ全然違うんだよ!」

 

「でもそれは『竹内さんの親が』であって、竹内さんが権力を持ってるわけじゃないんだよね?」

 

「うるさい!親に頼んで、アンタの親なんかクビにしてもらうんだから!」

 

「それは困るわね。それなら私は代表候補生の立場を使うしかないかな?」

 

「なっ••• 代表候補生だと•••」

 

周り皆は驚いていたが、

 

「ええ、正確にはまだ訓練生だけど、来月には代表候補生になれるつもりよ」

 

竹内さんたちは自分たちの方が分が悪いとわかってはいるようだが、まだ納得がいってないらしく私を睨んでいる。そこに一夏が来た。

 

「まぁまぁ、喧嘩してないで皆仲良くしようぜ!」

 

と若干ズレた発言だったが、一夏の人柄か後ろ盾である千冬さんをも相手になると、さすがに手が出せないからか、渋々自分のクラスに戻っていった。

 

私と一夏は男子たちにお礼を言われ「どういたしまして」と言葉を交わし、一夏と席に戻って行った。

 

席へ戻ると鈴から

 

「何自分から秘密バラしてんのよ。私なんか苦労して誰にも言ってないんだからね。まぁ今回は、ああでも言わないとダメだったからいいけどさ」

 

「ゴメンゴメン、今度何か奢るから」

 

この時、私は皆に謝らないとな〜と少し憂鬱な気持ちになった。

 

 

その日、家へ帰るとまずIS委員会日本支部の個人担当に電話をかけた。

 

「もしもし、栗原です。実は•••」

 

と、お昼の出来事に対しての謝罪をした。すると

 

「よくやったわ!」

 

何故かお説教ではなく褒められた。

最近日本支部の女性社員さんが、権利団体からの勧誘がひっきりなしにあるそうで、全女性社員さんが迷惑していたらしい。そのため、今回の事を引き合いに権利団体の勧誘を締め出すそうだ。そして、父の仕事についても守ってくれると約束してくれた。

 

そして、父が帰ってくると両親にも今回の事を伝えて謝罪をした。

両親も褒めてくれたが、父からはあまり危険なことはするなよ、と言われただけで済んだ。

その後、テストが前回より良かったことを引き合いに水着を買うためのお小遣いを請求することに成功した。

 

その日の夕食後、竹内さん親子が家に来て、竹内さんと両親に全力で謝罪された。

私は特に被害はなかったので、例の男子生徒に謝ったのならそれで良いと伝えた。

 

こうして今回の件は無事に収束を迎えた。




次回は水着回!
の予定•••
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