IS〜女オリ主と弾の恋模様   作:シリカ@雫推し

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第15話

10月に入って最初の土曜日、今月から土日は千冬さんが訓練してくれる事になっている。場所が分かりづらいだろうからと、案内人を用意してくれてるらしく、指定の時間に待ち合わせ場所に向かった。すると

 

「あれ?何で皆がここに?」

 

「俺と鈴は一夏に誘われてここにいるんだけど•••」

 

「俺は千冬姉から皆を連れて美樹の案内をしろって言われて•••」

 

4人とも訳がわからなかったが、とりあえず一夏の案内されるまま目的地へと向かった。

 

「そういえば学校以外でこの4人が揃うのも久しぶりな気がするな〜。でも4日くらい前は会ったけどね」

 

「俺たちは結構つるんでたけどな」

 

「美樹は大変なんだからしょうがないって」

 

「そうだな。あ、美樹、誕生日プレゼントありがとな。あれ、結構使いやすくて助かるよ。皆もありがとな」

 

「ふふ、どういたしまして」

 

9月27日は一夏の誕生日だった。前々日くらいに私と弾、鈴の3人でレゾナンスへ一夏の誕生日プレゼントを買いに行った。弾は包丁研ぎ、鈴はスムージーのミキサー、私は以前一夏が見ていたテフロン加工されたフライパン、そして3人で小さいけどホールのケーキを贈った。

 

そうこう話してるうちに目的地へ到着したみたい。篠ノ之神社?皆で参拝でもするのかな?と思いつつも長い階段を登った。登ってしばらく歩いて本殿の横にある建物へと向かった。

 

中へ入ると、ここは剣道場のようで剣道着を着た千冬さんが竹刀を振っていた。

 

「来たか。よし、それでは栗原の剣の修行を始めるとするか。まずは一夏もこれに着替えろ。五反田と凰も後で手伝ってもらいたいから着替えてくれると助かる」

 

弾と鈴も手伝ってくれるようで、私と鈴は千冬さんに女子更衣室へと案内された。着替えている最中に

 

「剣を教えるのにISに乗ったままでもよかったがまずは剣の基本の型やら9つの斬撃を知らねばならんと思ってここですることにした。最初は一夏だけの予定だったが、凰や五反田のやつも暇になるかと思って連れてきた。まぁ五反田に一夏と栗原が私がいるとはいえ2人でいるからな、変な誤解をさせないためでもある」

 

と説明された。そこまで考えてくれてたのか、と思いつつも、逆に巻き込まれた鈴は納得してないように思えたが、「一夏のカッコいい所をみれるんじゃない?」と言うと納得してくれた。

 

着替えが終わり、道場の内回りを軽く走ったり、屈伸したりと各々のやり方で準備運動を行った。

 

まずは剣道の基本である素振りから始まった。上半身のみの素振りから行い、次に足も動かしながらの素振りを行った。次に袈裟斬り、右薙、右斬上、逆風、左斬上、左薙、逆袈裟を教わり各斬撃の素振りを行った。そして17時になると道場の雑巾掛けを行い、訓練を終えた。今日の訓練は少々疲れたものの、弾と一緒にいることができたので、楽しくも嬉しくもあった。

 

 

翌日も道場での訓練で昨日の復習から始まり、お互いに防具を付けて一夏相手に打ち込みの練習や、一夏の攻撃を躱したり受け止めたりしていた。

午後からは皆と試合をした。ここからは試合形式で、制限時間はあるが、剣道とは関係なく好きに竹刀を振っても良い、とのことだった。但し、突きはなしとのこと。

鈴はあちこち動き回ったり、色々な角度から攻撃されて戦い辛い相手だった。

弾はやはりというか、少し遠慮気味な攻撃だった。千冬さんからのゲンコツもあってか、途中から遠慮のない攻撃が増えてきた。

最後に一夏だか、一夏への攻撃は全く当てれないし、逆に私は一夏の攻撃を全く防御出来ないでいた。そして、そのまま試合は終了した。

 

その後また何度か3人と試合をして、16時になると訓練は終わりになった。最後に雑巾掛けをして、帰る際に千冬さんに呼ばれた。そして

 

「やつらは階段下で待たせてある。さて、剣道はどうだった?」

 

「そうですね。楽しくもあったけど、悔しくもありました」

 

「そうか、嬉しい答えだ。あの3人は今日までの約束でな、来週の土曜から日本支部の地下にあるアリーナで行う。ISに乗るからスーツを忘れるなよ。もし地下アリーナへの行き方が分からないようなら橘に聞いておけ」

 

「はい!」

 

そう言い、弾たちの待ってる階段下へと向かった。皆に合流して家へ帰った。

 

途中の別れ道で私は弾としばらく一緒に居たくて弾の腕をとって、あの公園へと向かった。

 

「休日にこうやって2人でいるのも久しぶりだね。5月以来かな?」

 

「あー、皆であってたから気にしてなかったけど、もうそんなにたったのか」

 

「あれから5ヶ月もたったみたいね。代表候補生になれたのは嬉しいけど、こうして弾と2人きりになれる時間がないのはツラいかな」

 

「まだ中学生だから門限も厳しいしな。そういえば、何で代表候補生になったんだ?」

 

と聞かれたとき、千冬さんにしか言ってない夢を弾に教えることにした。

 

「私の夢はモンドグロッソで優勝する事と宇宙へ行くことなの。元々は宇宙飛行士を目指してたけど、ISが出来たことによって宇宙へ行くことができるかも、ってね。宇宙を目指してる企業があるなら、その企業代表として所属するのも有りみたいだけど、いきなり行っても門前払いされるのが目に見えてるからね。だけど代表候補生なら少なくとも腕があることは認めてもらえるから。でもモンドグロッソで優勝するのも夢だしね。それに出るならやっぱり優勝したいし、憧れの千冬さんと同じになれるからブリュンヒルデが欲しいの。そして、その称号を持って一緒に宇宙を目指したい人達を集めて色々な星を見たい。それが私の夢なんだ」

 

「そうか。美樹は凄いな。中1でそこまでハッキリとした夢を持って頑張ってるヤツなんてなかなかいないぞ」

 

「日本じゃそうかもね。でも世界を見ると私より小さい子が夢を叶えるために私以上の努力してる子もいるからね。私もまだまだかな」

 

「俺は美樹を応援したい。だけど頑張りすぎるのも良くないからな、ほどほどにってのもダメかもだけど頑張ってな」

 

「ありがとう、弾。さて、そろそろ帰ろっか」

 

と言い立ち上がると、弾は私の手を引っ張って出口ではない場所へと進んでいく。『えっ、えっ』と焦る私を無視して弾はある場所へと進んでいく。到着するなり弾は私にキスをした。

 

「今までは美樹がキッカケを作ってたからな。たまには俺からしたくて••• ゴメン」

 

「何を謝ることがあるの? 私は嬉しかったよ。今までは弾が本当に私を好きなのかな?って思ってた事もあったけど、弾の気持ちを知れて嬉しかったよ。だから、ね••• もう一回///」

 

 

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