3月1日は鈴の誕生日である。一夏の時と同じように前日にレゾナンスに集まり、グルっと見て回った。まずは雑貨店に入り鈴の好きそうなモノをいくつかピックアップしてみたが、見当たらなかった。
一夏はコレだと思ったものが見つかったようで会計をしていた。会計後に何を買ったのか聞いたところ、黄色のリボンのようだ。何気に一夏のプレゼントってハズレがないんだよね。私の時もそうだったし。
弾はうーんと悩んでいたので、ポケモンのハンカチやお菓子などを勧めた。実は私の時もハズレを引くところだったらしく、直前に鈴に止められたようだ。
さて、私はどうしようかなと辺りを眺めていると不意に目が奪われたものがあった。無地で3×1cmのプレートのネックレスだった。下には緑の硝子製の石が入っていた。私はプレートに文字を掘ることが可能か聞いた。すると有料だがやってもらえるらしく、
表に
【3/1 】
【HAPPY BIRTHDAY】
裏に
【DEAR BEST FRIEND】
【 from Miki】
とお願いした。
10分ほどで出来上がったようで、料金を支払いネックレスを受け取った。
翌日学校が終わり、一旦自宅へ帰ったあとに鈴の家に集まった。鈴の家は中華料理屋さんで私はここのチャーハンがお気に入りです。弾の時と同じように今日の主役の恋人を最後に回して、私と弾がプレゼントを渡した。鈴はすぐに一夏からプレゼントされたリボンを付けて照れている。
ケーキを食べながらおしゃべりして、いい時間になると弾の時とは逆に私と弾が早めに帰ることにした。一夏の後ろを通りながら2人に「またね」と言い、人差し指を唇に持っていき鈴に、キスしなさいよ。の合図を送った。
3学期の終業式も終わり、4月の始業式まで毎日訓練の日々がやってきた。終業式の翌日、日本支部の地下アリーナへ着替えて向かおうとすると千冬さんが更衣室の前で待っていた。「付いて来い」と言う千冬さんの後を追うと誰もいない整備室の一角に大きな鉄製の箱が置いてあった。その箱へ近づくと箱が開き始め、中にはISが置かれていた。
「待たせたな。これが栗原の専用機【アマテラス】だ」
えっ!?と思いつつも専用機となるISに近づき手を触れた。初めてISに触った時よりも多くの情報が頭の中に流れてきた。
「すぐにフォーマットとフィッティングを済ませたいのだか•••まぁ先に乗り込んでてくれ」
と言われアマテラスに乗り込んだ。すると
「すまんすまん、トイレに行ったら迷ってしまったわい」
と白衣を着たおじいちゃんが入ってきた。私が「えっと•••」と話かけようと
「おお、すまん。わしは伊勢技研の製作主任の米林じゃ。よろしくな」
「栗原美樹です。よろしくお願いします」
「では早速フォーマットとフィッティングを終わらせようかの」
フォーマットとフィッティング中に武装の説明をされた。
アマテラスは第3世代機を目標に作られている第2.5世代機である。今は今はスラスターのおかげで機動性はあるが、それ以外はラファールリヴァイヴとあまり変わらないそうだ。スラスターを含め、後々アップデートしていく予定の試作機である。
武装は草薙の剣で雪片と同じく、SEを吸収して雪片のように相手のSEごと切ることが可能である。ただ、雪片と違い常時SEを利用するのではなく、任意で込めて使用できるそうだ。
あとソードブレイカーを脇差として拡張領域にしまってある。
そして遠距離射撃装備として撃鉄もあるそうだ。
次に左腕に付けられた盾、八咫鏡の盾(やたのかがみのたて)がある。この盾はSEを吸収させることによって大きさが変わり、ミサイルなどの攻撃を大幅に軽減されることができるらしい。
最後に胸部装甲に付けられている八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)にはSEを余分に注入させることが出来、草薙の剣と八咫鏡の盾に使用されるSEもここから使われるらしい。
聞き終わった私は「これがチートって言うんだろうな〜」と思っていた。しかしこの草薙の剣と八咫鏡の盾は本来は千冬さんの専用機、暮桜に装着するはずだったが雪片ができたことにより、日の目を見ることが出来なかった武装だと聞いた。
千冬さんはその武装を私に、と思い伊勢技研に連絡したようだが、伊勢技研の人がノリで言った「じゃぁその子の専用機作っちゃう?」の一言で技術開発の人たちに火がついたらしい。とは言えたった5ヶ月程で作るとは•••
そして試運転を行うこととなり、アマテラスを待機状態にしてアリーナへ向かった。そして8割ほどの動きで千冬さんと模擬戦を行い、試運転を終えた。8割の動きで打鉄の動きと似ていた上に左右への移動性能もアップしていたので、ますます私好みの性能になった。そして月に1度メンテナンスとデータ収集の為に、伊勢に行くことになった。
米林さんが伊勢技研へ帰ると言うことで見送りに出た。その際
「【ツクヨミ】と【スサノオ】、どちらが遠距離だと思う?」
と聞かれたので
「ツクヨミが遠距離だと思います」
「ほう。それは何故かね?」
「ツクヨミは夜を統べる神、つまり太陽神のアマテラスと対なので遠距離かなと。あとツクヨミ=月読、つまり月です。月は三日月として見ると弓っぽいので遠距離かな〜と思いまして•••」
「わっはっは!三日月で弓か、若い感性もなかなかじゃの〜」
と言いならが日本支部から出て行った。賑やかな人だった。アリーナへ向かっていると千冬さんが
「米林さんの言う通り、若い感性もなかなかだな」
と言われ、私は
「あはは、あれもこじ付けです」
「も?」
「私的に本来、近距離はアマテラスではなく、八岐大蛇を倒したスサノオかな〜と。そして中距離と遠距離はアマテラスとツクヨミが、どちらも出来るって印象です」
「確かに近距離はスサノオだな。なら何故名をスサノオにしなかったんだろう?」
「まぁスサノオもツクヨミも男神様と言われてるのでアマテラスにしたのではないかな、と思います」
「なるほどな。さて、では訓練を始めるか」
機体の運動性能も良くなったとは言え、まだまだ千冬さんには敵わず、私はいつも通り地に伏せられていた。
最近、難産が続いてます><
頑張って書きますが、1シーズン1話になるかもしれません。
美樹の専用機の名前ですが、尊敬してる人たちの中のある方の小説で使われていたのでアマテラスにしました。気になる方は読んでみて下さい。
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