鈴の転校から一夏は大分落ち込んでいたが、私の携帯に鈴からメールが届いた。一夏は千冬さんに無理を言って買ってもらった携帯で鈴とメールができるようになったので多少元気が出てきたようだ。嬉しいのは分かるけど、長々と使ってると没収されるぞ•••。
鈴からのメールには、無事に代表候補生になれたようで来年IS学園に通えるように頑張っているみたいなのでホッとした。
新学期が始まり、また3人とも同じクラスになった。ある日一夏が落ち込みながら職員室から帰ってきた。なんでも夏休みに中国旅行をしようとして、旅費のためにアルバイトの許可を貰おうとしてたみたいだ。色々と聞きたいことが出来たので、放課後一夏の家に集合して話を聞くことにした。
「夏休みに中国に行きたいって気持ちは分かるけど、千冬さんに許可はもらったの?」
「いや、まただけど」
「まず、そこからだと思うよ?それに1年の時のドイツで何があったか忘れてないよね?」
「••••」
「「•••••」」
「諦めるよね?」
「はい•••」
私と弾は呆れていたが、鈴に会いたいのは私も同じだ。
「一番いいのは鈴に来てもらうことかな。代表候補生ならお給料もあるし旅費くらいなら出せると思うけど、問題は候補生の鈴が「他国に行けるか」なのよね」
「ん?どういうことだ?」
「自由国籍権とか亡命の関係で許可が必要だからね。まぁただの候補生なら許可は出やすいけど、専用機を持つと許可は出ないと思うな。ISコア1つで数十億の世界だし、技術流出の恐れもあるしね」
「えぇ!ISのコアってそんなに高いのかよ!」
「そろそろ一般常識になるから、その辺も勉強しといた方がいいよ。って言うか幼馴染みのお姉さんの発明のことなんだから、もうちょっと興味を持った方が•••」
と本日何度目かの呆れ発言だったが、それは置いておいて、鈴に夏休みに日本に来れるかメールをしてお開きになった。
後日、鈴から「訓練で忙しいからいけないのよ。ゴメンね」とメールが来て落胆した一夏がいた。
夏休みの半ばに千冬さんからもらった訓練メニューを全て終えた。その事を千冬さんに伝えると8月中に1日だけ時間を作ってくれることになった。
訓練当日、まずは千冬さんが作ったメニューの完成度チェックから始まり、いつも通りダメだし&修正を行った。私が修正しているときは指導係の先輩や他の子の指導も行ってくれて皆喜んでいた。余った時間で私たちとの模擬戦をして、それぞれ修正できる動きなどをリスト化し終了となった。
千冬さんが今日は自宅に戻るらしく、訓練が終わったあと千冬さんと一緒に帰った。その時私は以前から気になったことを聞いた。
「千冬さん、いま仕事は何されてるんですか?」
「ん?知らなかったか?今はIS学園で教師をしている」
「ええー!!そうだったんですか••。確か全寮制でしたよね?だから家に帰れなかったんですか」
「ああ、教師も寮暮らしだからな。それにしても今日は久しぶりに動いたからビールが旨そうだ」