まだの方はそちらからお読みください。
レゾナンスを出て近くの公園。
この時期のこの場所はデートスポットとして人気だけど、17時にもなると人数は少なくなってきた。
20時以降になるとライトアップされるから、また増えるんだけどね。
鈴はいつものように一夏に引っ付きながら歩いているので、必然的に私は弾といることになる。(嬉しいけど♪)
少ないとはいえ何組かカップルがいて、弾が羨ましそうに周りを見てるので、悪戯心で腕を組んでみることにしよう。
「ホォアォ!?」
素っ頓狂な声を出しながらビックリしてくれたようだ。もう一芝居うってみようか。
顔を赤くしながら
「ねぇ弾、どうしたの?」
「マジでやめてくれよ。心臓に悪い•••」
ふふふ。
「男ならエスコートしてよ。それに、ここだと周りから浮いちゃうよ?」
「はぁ、わかったよ」
勝った♪
「ただ、一つ言わせてくれ」
「何?」
「それ、当たってるぞ•••」
それ? あぁ、
「当ててんのよ!」
「俺で遊ぶな!」
はいはい。
あ、クレープ屋さんだ!
「ほら、クレープ屋さんに行くよ〜」
「ったく••」
クレープ屋さんの前に着いたが、もう閉店の準備をしていたが余ってる材料でなら作ってくれるようだ。余ってる材料で何が作れるのかを聞いたら、イチゴとブルーベリーのみのようだ。
そのままイチゴとブルーベリーを注文した。弾は「払うよ」といってくれたが昨日のお詫びと今日のお礼だから、と言うと引いてくれたので私が料金を支払いクレープを受け取った。
「弾はイチゴとブルーベリーどっちがいい?」
「ブルーベリーかな」
ブルーベリーのクレープを弾に渡してベンチに座る。
イチゴのクレープは、しっとりしていて個人的に好みの味だった。
ふと横を見ると弾も美味しそうに食べいた。
「ねぇ、弾」
ん?
「一口ちょ〜だい♪」
パクッ!
「あああ•••」
お!これも美味しい
「ごめんごめん。はい、これ一口食べていいから」
そう言うと、弾は確かに一口食べた。
しかし、さすが男の子。ガッツリ食べられたorz
仕返しだああああああ!!
周りに人がいないことを確認して、耳元で
「関節キスだね♪」
そう言うと、ブフォー!という擬音と共にクレープを少し吹き出した。
おお!思った通りの展開だ。
さすが弾!略して『さす弾』
「こんなこと、誰にでもやってるのか?」
「するわけないでしょ。弾だからできるんだよ。」
なんだかよく分かってなさそうな弾にちょっとだけ呆れつつも
「弾の初恋の子って◯◯公園にいた子なんだよね?」
「ああ」
「実は、その子は私。そして私の初恋も同じ時。つまり弾は私の初恋の相手なのよ」
そう言い、弾の方を見るとポカーンとした顔になっていた。
「あの時助けてくれてありがとう。再開してまだ1ヶ月だけど、あの時のまま優しい人だって知ったの。弾•••大好きです」
弾を見ると髪をクシャクシャしながらも、優しく私を見てくれた。そして
「俺は優しくないよ•••。実は、知ってたたんだ。美樹が初恋の人だって。まぁ直感だったけどな。だから美樹に、美樹だけには誠実でいたかっただけだ。こんな俺でもいいのか?」
「弾がいい。弾じゃなきゃダメだよ。あ、でも鈴は私の親友なんだから鈴にも優しくしないとダメだよ?」
弾は照れながら「わかったよ」といいながら、顔を近づけてきた。
私と弾の唇が触れ合った。
「クラスの女子たちがファーストキスはレモンの味とかイチゴの味って言ってたけど、私たちにとってはイチゴとブルーベリーだからミックスベリー味かな?」
さて、一夏と鈴を見つけて帰ろうか。
歩き出す前に、弾は私と手を繋いでくれた。
2人を見つけるまでの間、弾の温もりをずっと感じていたい。そう思うようになっていた。
後日談
クラスの女子たちがレゾナンス近くの公園で『いつも売り切れのミックスベリーをカップルで食べることができると、幸せになれる』という話をしていたのを聞いて、悶え死にそうになりました。
前編と後編でのセリフ数の差が気になると思いますが、温かい目で見守って頂けると幸いです。