異世界の航路に祝福を   作:サモアオランウータン

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そろそろ開発艦3期来そうですが…私、吾妻の強化がまだ29なんですよね

あと、五十鈴の改造変わり過ぎでは?


98.定例会議と緊急事態

──中央暦1640年2月1日午前9時、ロデニウス連邦首都クワ・トイネ──

 

第三文明圏のパワーバランスを激変させた戦争…『パーパルディア皇国解体戦争』の終結から一ヶ月と少しが過ぎた。

大まかな戦後処理は終わり、現在は捕虜の返還と旧パーパルディア皇国の残党の対処を行っている所だ。

とりあえず、一番忙しい時期は過ぎ去ったと言える。

しかし、それでも仕事は山積みだ。

何せ、ロデニウス連邦は新たな文明圏の盟主となるのだ。

それに相応しい軍事力は勿論、産業の発展や社会保障の充実等々…列強国の仲間入りをする為に必要な事は多岐に渡る。

 

「それでは、会議を始めよう。」

 

そんな中、大統領府の会議室でとある会議が防衛大臣であるパタジンの言葉で始まった。

 

「先ずは参加した将兵に対して、従軍記章の叙勲。戦傷者と戦死者に対しては名誉勲章の授与…とくに、戦死者の遺族には十分な保障を行う必要がある。」

 

パタジンの言葉に、会議の参加者が一様に頷いた。

先の戦争でのターニングポイントの一つである、パーパルディア皇国から出た多数の亡命者…その原因は、戦傷者や戦死者に対する保障不足だった。

かの国と同じ轍を踏まない為にも、そういった保障は充実させる必要があった。

幸いにも、戦傷者・戦死者共に戦争の規模の割には少なかった為、財務省が頭を抱えるような事にはならなそうだが。

 

「加えて、軍務に支障が出る程の後遺症を負った戦傷者については…」

 

「それについては、産業省にて救済策が検討されています。」

 

パタジンの言葉に、産業大臣であるアラハムが答えた。

 

「民間の警備会社や、農業関連…更には、IT関連の企業が彼らの雇用に興味を示しています。また、そういった企業に対しては補助金を出す事で、退役軍人の積極的な雇用を推進していこうと検討しています。」

 

「うむ、それならば退役軍人の先行きも明るいものとなるだろう。」

 

「パタジン殿、よろしいか?」

 

アラハムの言葉に満足そうに頷くパタジンに対し、外務大臣であるリンスイが手を挙げながら問いかけた。

 

「リンスイ殿、いかがなされた?」

 

「第四文明圏参加国…そして、自由フィシャヌス帝国とその傘下国から幾つかの要請があったのはご存知か?」

 

リンスイの言葉にパタジンは頷きつつ、アラハムの方に目を向けた。

 

「アラハム殿から聞いている。インフラの復興や、産業振興の支援については産業省で受け持っているようだが…」

 

「はい、各国からの要請には防衛戦力の復旧や拡充といったものも含まれています。」

 

第四文明圏参加国、自由フィシャヌス帝国と傘下国は旧パーパルディア皇国残党に対応する為の防衛戦力を欲していた。

勿論アズールレーンに丸投げするという方法もあるが、自国の国土は自国で守るという当たり前の事を出来なくては文明国とは言えない。

それゆえ、各国は対ゲリラ戦や小規模な軍事衝突に対応出来るだけの戦力を欲していた。

 

「それに関しては問題無い。我が国や、第四文明圏参加国に既に配備されているライフルやサブマシンガン等…更には航空機や車輌、軍艦を貸与する事になっている。」

 

「そうなると貸与した兵器の穴埋めが必要となりますが…」

 

「それに関しても問題無い。アズールレーンがそれら中古兵器を買い上げ、指導教官と共に各国に派遣するそうだ。そして、我が国を始めとした第四文明圏参加国は新たに開発した各種兵器を配備する事になっている。」

 

「短小弾を用いた自動小銃や、大型空母…支援艦ですな?」

 

リンスイの言葉にパタジンは深く頷いて答えた。

確かに、旧パーパルディア皇国との戦争は兵器の圧倒的な性能差によって有利に戦う事が出来た。

しかし、細かい不満も出てきた。

市街地…特に整備された通りが幾つもあるような市街地では、サブマシンガンでは射程が不足し、ライフルや軽機関銃では取り回しが悪い。その為、サブマシンガンとライフルの中間を担うような小火器が必要だと結論付けられた。

更には、ロデニウス連邦軍に配備されている『マイハーク級軽空母』は甲板が手狭気味な事もあり、大型空母が求められている。また、損傷した艦載機の大規模な修理を行えるような支援艦の配備も求められていた。

 

「サモアのデータベースにある『突撃銃』とエセックス級空母の開発と建造を進めつつ、支援艦に関してはマイハーク級軽空母や、輸送船を改装し繋ぎとしよう。」

 

「そういえば、沿岸警備隊のホエイル長官から警備艇増強の要望が出ていますが…」

 

そう発言したのは、旧クイラ王国出身のサラヴァン内務大臣だった。

比較的治安がいいロデニウス連邦ではあるが、いかんせん領土も領海も広く様々な無法者が流入する可能性が高い。

それを防ぐ為に、内務省直轄の警察組織…一般的な警察や、自然保護を目的とする森林保安官、密漁や密航に目を光らせる沿岸警備隊等々の警察組織が存在するがそれらに配備する装備も求められている。

 

「各国に提供しているアグレッサー級フリゲートを再生産するか、幕下級警備艦を増産か…今後の事を考えて新たな警備艇を開発するか…」

 

「パタジン殿、私としては新規開発を希望する。」

 

迷いを見せるパタジンに対し、アラハムが挙手しながら提案する。

 

「ほう?アラハム殿、その心は?」

 

「サモアの技術は確かに優れている。しかし、何時までも頼る訳にはいかない。彼らが異世界より突然来訪したように、突然消え去るかもしれん。そうなった時、模倣するしか出来ないままではいかん。」

 

「確かに…いかに上部が良くとも、基礎が無ければ少しの事で揺らいでしまう…国も家も同じですな。」

 

アラハムの言葉に、リンスイが同意する。

そんなリンスイの言葉に、パタジンは感心したように頷いた。

 

「確かに、アラハム殿とリンスイ殿の言う通りだ。本格的な軍艦の前に、警備艇のような小規模な物から始めよう。」

 

「そうであれば、各造船所に性能要求書を送りコンペを行いましょう。」

 

「うむ、続いて人事についてだが…指揮官殿は昇進させるべきでは?」

 

サラヴァンの言葉に頷いたパタジンは、話題を変えた。

 

「確かに…彼は将軍位の中でも下である准将ですからな。先の戦争での活躍と、箔を付ける為にも昇進は必須でしょうな。」

アラハムが口髭を撫でつつ同意した。

 

「前線指揮に、後方指揮…各国との連携調整と八面六臂の活躍でしたからね。これで昇進させなければ、他の将兵の士気にも関わりますからね。」

 

アラハムの後に続いてリンスイも同意した。

 

「准将から昇進となれば少将…いや、少なくとも中将か大将ぐらいには…」

 

パタジンそう悩んでいた時だった。

 

──コンコンッ

 

会議室の扉がノックされた。

会議の参加者が顔を見合わせ、誰が来たのかと考える。

 

「入れ。」

 

サラヴァンが入室を許可する言葉を発する。

入ってきたのは、保健衛生省の副大臣ハガマであった。

その顔は真っ青になっており、何やら緊急事態でも発生したような様相だ。

 

「失礼します!緊急にお伝えしたい事がありまして…」

 

「どうされた?まさか…新手の伝染病でも発生したのか!?」

 

ハガマの慌てぶりに、何かあったのかと全員が身構える。

それに対し、ハガマは一冊の冊子を掲げて見せた。

 

「こ、これを!」

 

ハガマが持っている冊子。

その表紙には、こんな見出しが踊っていた。

 

──『長時間労働と過労死問題!~労働者を守る為に今から出来る労働改革~』

 

 




YZF-R25のエセックスモデル…当選しないかなぁ…

今後、お色気シーンは…

  • 今より増やせ
  • このぐらいでいい
  • もう少し減らしていい
  • もっと減らして
  • 無くていい
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