あと、シャンパーニュの強化レベル30達成しました
──中央暦1640年7月1日午後1時、神聖ミリシアル帝国帝都ルーンポリス『中央議会』──
『眠らない魔都』とも称されるルーンポリスの中心部に聳え立つ『アルビオン城』
"世界最強"である神聖ミリシアル帝国に君臨する皇帝の居城であり、国家運営の中枢でもある荘厳な城に置かれた議会は荒れに荒れていた。
「ポッと出の新興国如きが新たな国際秩序を提唱するなぞ片腹痛い!パーパルディア皇国を打ち破っただけで調子に乗るような連中の口車になぞ乗れるか!」
「そうだそうだ!大体『魔帝の物と見られる遺跡の解析と、魔法技術発展を目的とした共同研究所開設』なぞ、我が国が積み上げてきた知識に背乗りするも同然ではないか!」
「そうは言いますが、我が国の財務状況を貴方達は理解しているのですか!?周辺国同士の紛争への介入や仲介。更には、災害や疫病への対処…我が国のメンツを保つ為に幾らかかっているか知らないのでしょう!?」
「この報告書には、"ロデニウス連邦とアズールレーンの文明レベルや軍事力は、我が国と同等かそれ以上"とある!これが事実なら、かの国と協調路線を取る事が我が国にとって大きな利益となる!」
議会に参加した者の意見は2つに分かれていた。
何故、こんなにも議会が荒れているのか。それは、ロデニウス連邦に送った使節団が持ち帰った報告書とロデニウス連邦政府からの書簡が原因だった。
その報告書の内容は以下の通りである
──ロデニウス連邦は一般庶民ですら自動車を持つ事が出来る程に豊かであり、カラー映像を送受信する事が出来る『スマートフォン』なる掌に乗る程度の大きさの機械が普及し、非常に高い文明を保有している。また、ロデニウス連邦を中心とする第四文明圏構想参加国を防衛する為の軍事組織『アズールレーン』は我が国を凌駕するような軍事力を持っており、公開された兵器は全て我が国のそれを遥かに上回っている──
そんな報告書と共に提出されたアズールレーン広報部が出版した書籍『アズールレーン大図解スペシャルブック〜中央暦1640年版〜』は、議会参加者…主に軍関係者に大きな衝撃を与え、ざわめかせた。
しかし、それ以上に衝撃を与えたのはロデニウス連邦政府からの書簡だった。
それは簡単に言えば以下の通りだった。
・昨年、我が国と旧パーパルディア皇国との間で勃発した戦争では相手国の皇族が暴走し、捕虜への虐待や民間人虐殺を禁止する戦時協定を結ぶ事が出来ないまま戦争に突入してしまった。
今回は我が国とアズールレーンの兵士が規律を守ったため捕虜虐待や民間人虐殺等は発生しなかったが、世界では非人道的な行いが多発していると思われる。
そこで我が国は捕虜の取り扱い法や、虐殺・略奪・暴行・非人道的兵器を禁止する『国際戦時条約』を提唱し、貴国とムー国を始めとした列強・文明国は勿論の事、非文明国と呼ばれる国家への条約参加を呼びかけ、戦場での悲劇を抑止したいと考えている。
・それに加え今年の4月トーパ王国にて魔王軍を撃滅した際、魔王が魔帝の復活を予言した事を受け、我が国とアズールレーンも魔帝対策部を設立し各地で魔帝の痕跡を捜索していた。
すると、旧パーパルディア皇国のパールネウス地下に大規模な遺跡を発見。アズールレーンが駐留しつつ調査を行っているものの遅々として解析が進まない為、貴国と協力し調査・解析を行いたい。
それに伴い、貴国と我が国で共同研究所を設立出来れば幸いである。
・そして『国際戦時条約』に基づき戦争犯罪行為を抑止し、来たるべき魔帝復活に備える為の国際機関を設立すべきと考える。
それに加えこの国際機関は国際的な疫病や貿易問題、著しく非人道的な奴隷制、大規模災害等に対処する為に行動する事とする。
等々…彼らの価値観ではあり得ない提案だった。
勿論、当初は誰もが反対した。
神聖ミリシアル帝国は最古の列強国であり、常に世界秩序の中心であり続けた。それ故、新たな秩序を提唱する新興国の動きは"礼を弁えぬ新参"の戯言に過ぎなかった。
しかし、何度か会議をしていく内にロデニウス連邦の提案を支持する者が現れ始めた。
「我が国は、世界秩序の中心であるために様々な事案に介入しています!しかし、その介入の為には多額の予算が必要となるのですよ!?紛争介入と仲介の為に軍を動かせば燃料費や兵士への手当て…災害復興支援では各種物資や作業員への給与…とにかく金がかかるのです!」
そう怒号をあげるのは、財務省の事務次官だった。
実をいうと、神聖ミリシアル帝国は周辺国に対し様々な介入を行っている。
紛争が勃発すれば介入し、停戦を仲介して早期終結に尽力する。大規模な災害が発生すると救援隊や義援金を送り復興支援を行う…"世界最強国家"であり"世界秩序の根幹"であり、"世界の脅威である魔帝復活に備える旗手"としてのメンツを保つ為にはそのような活動も必要となってくる。何せ「神聖ミリシアル帝国は役に立たない」というイメージが付いてしまえば、魔帝復活の際に魔帝に媚を売る為に寝返る国が出てくるかもしれないからだ。
しかし、そういった活動は帝国の国庫を徐々に圧迫していた。
「それに魔帝の遺跡を解析し、技術を開発するのにも多額の予算が必要なのです!それを少しでも軽減出来るのであれば、そうするべきです!貴方達は納税者から責められる事が無いからそんな事が言えるのです!」
どこの国でも財務関係の部署は官僚に強く、納税者に弱い。
それは神聖ミリシアル帝国でも変わらないようだ。
「ぐっ…そ、そうだな…では、テュポーンだったか?彼女についてはどうする?」
予算という痛い所を突かれた国防省の役人が、話題を逸らすように次の議題に移る。
そう、テュポーン…KAN-SENという未知の存在かつ、魔帝出身の彼女だ。
「自分としては…彼女?は、在りし日の魔帝を知る存在です。情報収集の面では勿論、純粋な戦力としても期待出来ると考えています」
「しかしなぁ…気難しい上に開発局のベルーノ殿を殴った前科があるのだろう?我が国で問題を起こすならまだしも、魔帝のスパイだったりしたら…」
参加者が口々に自らの意見を述べる。
魔帝の兵器が発見されたというだけであれば難しい事は何も無い。しかし相手は人の姿を持ち、感情を持ったKAN-SENという未知の存在だ。
先程の国際機関設立の構想といい、KAN-SENテュポーンといい…前例の無い事ばかりで、会議は思うように進まなかった。
「うーむ…このままでは収拾がつかない。全員、静粛に!」
ああでもない、こうでもない…と議論を続ける参加者達を見かねたのか、議長が木槌を打ち鳴らして一旦その場を治める。
「確かに前例の無い事ばかりで混乱する事は分かる、私だってそうだ。しかし、こんな議論を延々と続けても仕方ない」
議長の言葉に、参加者達が一様に頷く。
確かにこんな未知の議題の前で、議論を繰り広げても結論は出ないだろう。
「だが、我が国には『賢王』であらせられる皇帝ミリシアル8世陛下が居られる。この件は陛下にお任せしてはどうだろうか?」
神聖ミリシアル帝国の現皇帝、ミリシアル8世は4000年以上にも及ぶ時を生きてきた聡明なエルフである。
常に冷静沈着で、他者への威圧を避けるように配慮する謙虚さを持つ…ミリシアル建国以来、最も優れた指導者と言われている皇帝だ。
皇帝の聡明さとカリスマを以てすれば、どのような答えでも反論は出ないであろう。
「それでよいか?……よし。では、陛下へ奏上するために各省庁は情報を纏めて文書にするように」
皇帝に任せるというのであれば誰も文句は無い。
議長の指示を聞いた参加者達は、自らの仕事に取り掛かるべく早足で議場を後にした。
次のイベントは復刻でしょうねぇ…
順番的にサディアかボルチモアか…
新キャラや新スキンが出たら財布が死にます
今後、お色気シーンは…
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今より増やせ
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このぐらいでいい
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もう少し減らしていい
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もっと減らして
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無くていい