次回からは、竜の伝説、エモール接触、各国の日常の話を一つの章に纏めてお送りします
それと毎回毎回、誤字報告ありがとうございます!
読み返しはするんですが、その時は意外と気付かないんですよね…
──中央暦1640年12月19日午後10時、駐ロデニウス連邦大使フィアーム・イザロン、大使公邸にて記す──
私、フィアーム・イザロンが使節団としてロデニウス連邦に訪れてから5ヶ月程が過ぎた。
当初は、東の果ての蛮国までわざわざ行かなければならない事に不満を覚えたが、今では志願して駐ロデニウス連邦大使となっている。いやはや…世の中、何が起こるか分からないものだ。
さて、今後私の補佐や後任として訪れる外交官やその他省庁職員の為に私見ではあるがロデニウス連邦について説明しておこうと思う。
これ以前に記した日誌は我ながら上手く纏められた内容ではない為、ここで一度ちゃんとした形で纏めておこう。
まずはロデニウス連邦全体に関してだが、この国は今までの非文明国と考えてはいけない。
まず、軍事力は圧倒的なものである。それこそ現時点でのムーや我が国をも上回り、兵器の性能や兵士の士気も高く…何よりも世論からの支持が強い。
中でも興味深い事が、社会保障と軍属女性の多さである。
この社会保障とは、退役軍人や傷痍軍人に今後の生活を保障するというものである。
退役軍人に対しては民間企業への就職を斡旋する他、民間企業自体も退役軍人を積極的に採用する傾向がある。また、戦闘や訓練において負傷した軍人…傷痍軍人に対しては恩給を支給し、本人が希望すれば適性や残された身体機能で行える職業を斡旋する等、非常に手厚い保障が用意されている。このような保障が無く、退役軍人が盗賊となるような国家が大多数を占める中、これは非常に先進的な政策であると言える。
また軍属女性の多さについてだが、これは極端に女性兵士が多いという訳では無い。
流石に最前線で戦う女性兵士は少ないが、航空機のパイロットや輸送トラックの運転手…中には砲兵や狙撃手を務める女性兵士も存在している。
女性兵士を採用している国々は他にもあるが、殆どが通信士や軍医助手としてだ。ロデニウス連邦のように大々的に採用され、活躍している訳ではない。
兵士に対する手厚い社会保障と、男女平等…これがロデニウス連邦軍が世論から支持されている理由であると考えられる。
また、ロデニウス連邦軍とは別に第四文明圏構想参加国が参加し、それらの国々を防衛する『アズールレーン』という軍事組織も存在するが、今回はロデニウス連邦についての説明であるため割愛する。
次はロデニウス連邦の市民生活についてだが…非常に豊か、この一言に尽きる。
街並みは高層建築が建ち並び、夜でも明るい。道路は石畳等ではなく、アスファルトで真っ平らに舗装され、その道路には数え切れない程の自動車や二輪車が走り、それらが事故を起こさないように様々な標識や信号機が至る所に設置されている。
また、文化の面でも興味深い物が幾つも見られる。
映画はプロパガンダを多く含んだ堅苦しい物は少なく、純粋な娯楽作品が大多数を占めており、音楽は数十人規模の楽団よりも5名程度の『バンド』と呼ばれるグループが演奏と歌唱を行う『ロック』や『ポップス』という聴いた事も無い音楽が流行であるようだ。
更にはムーで使われている物よりも優れたテレビは毎日、様々な番組が配信されている。流行りの音楽を紹介するものや、動く絵…『アニメーション』は毎日観ていても飽きない程だ。夢中になり過ぎないように注意しなければ、仕事が手に付かなくなってしまうだろう。
次は、今後ロデニウス連邦に駐在する事となるであろう者への個人的なアドバイスを記したいと思う。
まずはロデニウス連邦内の自動車運転免許を持つ事をオススメする。
この運転免許は各地に置かれた『教習所』という施設で3週間程の講習を受ければ比較的容易に取得する事が出来る。
無論、運転手付きの公用車も用意されているが、我が国の自動車は知っての通り図体は大きく車内は狭く、航続距離も100km以下のものだ。使い勝手も悪い上、私用では使えない公用車よりも自家用車を持つ方が良いだろう。
個人的なオススメとしては、ムーのガラッゾ・オートモービル製の『スカラベ』という自動車だ。これは、ロデニウス連邦がムーに対し製造設備やノウハウをタダ同然で貸し出して製造している物らしく、ムーで製造した後にロデニウス連邦が輸入しているらしい。
ムーとの貿易問題を解消する為の措置らしいが…なんとも太っ腹な事だ。
まるで甲虫のように丸みを帯びた姿の小型車で、他の自動車よりも安いため直ぐに判別出来るだろう。安物ではあるが300km以上の航続距離に、時速100kmで巡航可能…大人4人がゆったりと乗れる為、実用性はバツグンだ。これを我が国にも輸入出来れば良いが…話が逸れてしまった。
ともかく、ロデニウス連邦に駐在するには自動車運転免許と自家用車があると便利である。
次いでに忠告しておくと、ロデニウス連邦は様々な文化が入り混じっており、それに伴って様々な料理が存在する。
生魚の切り身に黒いソースを付けるだけの物から、まるで芸術品のような盛り付けが成された見た事も無い料理まで様々だ。外交官や各省庁職員の中には私のように、各国の名物料理を食べ歩く事が趣味だという者も少なからず居るであろう。
私のオススメは、アヒージョと呼ばれる野菜や魚をオリーブオイルという油で煮込んだ料理なのだが…如何せん、どの料理も非常にクオリティが高くついつい食べ過ぎてしまう。
お陰で体重が増加してしまったので今は、アズールレーン海兵隊に所属していた元軍曹の『ブートキャンプトレーニング』なる映像を参考にして運動する羽目になってしまった。
ブクブク太ってしまうのが嫌なら、ほどほどに節制すべきだろう。
この日誌が読んだ者の助けになれば幸いであるが、自らの目で見極める事が一番である。
貴殿のロデニウス連邦生活が良きものとなるように…
〜追記〜
前述したアズールレーンについてではあるが、アズールレーン所属の者との付き合いは十分に注意するように。
この日誌を読む者が女性である場合は総指揮官、男性である場合は特に獣人には決して色目を使わぬように最大限の注意を払う事。
ミリシアルの自動車は動力となる魔石が車内容積を食ってしまっているので、車体は大きくとも車内は狭いという設定です
因みにムーに貸し出して製造させている自動車は、鉄血製のアレです
今後、お色気シーンは…
-
今より増やせ
-
このぐらいでいい
-
もう少し減らしていい
-
もっと減らして
-
無くていい