でも、調べてみるとレナウンとレパルスっていう戦略原潜が居ました
あの二人に競泳水着着せるか…
──中央暦1640年12月4日午後3時、王都アルクール、ウィスーク公爵家邸宅──
穏やかな日差しが心地良い昼下り。
豪邸の中庭に設置された東屋の下で一組の男女がティーカップ片手に談笑していた。
「ムーラ様、お花がキレイに咲いておりますわ♪」
「…はい」
「このお茶とお菓子はいかがですか?」
「あぁ…美味しいですよ…」
「うれしいっ!私、昨日から寝ずにムーラ様を想って作りましたの!」
デレデレとした様子で矢継ぎ早に話すエネシーに、心ここに有らずといった様子で彼女の言葉に相槌を打つムーラ。
想い人と優雅にティータイムを嗜むというシチュエーションにテンションが上がっているエネシーだが、一方でムーラは彼女の様子にも気付かない程に思考を巡らせていた。
(マウリ・ハンマンの討伐に赴いた王国軍は敢え無く敗北。噂によれば王国軍は半数以上が戦死したそうだが…それが事実なら直接的な戦力は勿論、士気もガタ落ちだろうな)
王都への出入りが禁止されて以降、情報収集は難しくなったが、それでも監視の目から逃れて出入りする者も多少は存在する。
そんな者達から伝えられる情報はどれもこれも信じ難いものだった。
曰く、5000名以上の騎士がなす術もなく戦死した。曰く、マウリ・ハンマンは多数の魔物を使役し占領した地の住民を魔物のエサにしている。曰く、空を駆ける魔物すらも使役し空から一方的に攻撃してくる。
等々…絶望的とも言える話ばかりだ。
(魔物を使役…?しかも、住民を魔物のエサにしているだと!?なんと悪辣な…マウリ・ハンマン、赦せん!)
強い正義感を持つムーラは憤っていた。
マウリ・ハンマンの行いは、正に恐怖を以て人々を支配する独裁的なものでしかない。
今すぐにでも相棒であるワイバーンを呼び、マウリ・ハンマンの軍勢に突撃を仕掛けたいところだが、生憎今のムーラは外交の為にこの国に居るのだ。国交を結んでいる訳でもない国の内紛に介入する事は好ましくないだろう。
(クソッ…山脈の外側は相変わらずか…)
朝起きて直ぐに、遠くに見える輪状山脈の様子を見てみたのだが相変わらず山脈の外側には暗雲が立ち込めており、とても航空機を飛ばせる状況にはなっていないように見える。
(どうにかして指揮官殿やエンタープライズ殿に連絡を取らなければ…しかし、この国には魔信も無いからな…)
「あぁ…ムーラ様…なんと凛々しいお顔…」
様々な考えを巡らすムーラ。しかし、エネシーは彼の悩みなぞ露知らず顔を赤らめて鼻の下を伸ばしていた。
そんな噛み合わない二人の時間…それは唐突に終わりを告げた。
──ゴウゥゥゥゥン…
遠くで何かが爆発したような重低音が王都に響き、至る所から人々の悲鳴が上がった。
──同日、アルクール王城──
「報告!報告!第一城門が反乱軍により破られました!反乱軍は第一城門内の市街地に浸透、連中が使役している魔物共が住民を食っているとの事です!」
「反乱軍は"天の覇者"火喰い鳥を使役し、空から攻撃を仕掛けています!こちらの攻撃が全く当たりません!」
「反乱軍は未知の兵器を使っています!馬の無い馬車のような…鉄で覆われているためバリスタでも貫けません!」
カルアミーク王国の中枢である王城。
その大会議室は絶望的な報告が渦巻く修羅場と化していた。
部下から報告を受け対処を命じる大臣達の疲労の色は濃く、皆一様に額から冷や汗を滝のように流している。
そんな中、一際顔色の悪い者が居た。
カルアミーク王国の国王ブランデである。
「陛下、随分と顔色が優れないご様子…少しばかりお休みになられては?」
そんなブランデに近衛騎士団長ラーベルが進言する。
しかし、ブランデは首を横に振った。
「それは出来ぬ。余はこの国の王…国の一大事だと言うのに、一人だけ惰眠を貪る訳にはいかん」
「…承知しました。ですが、決して無理はなさらないように…」
気丈に振る舞うブランデに恭しく頭を下げて了解するラーベル。
しかし、そうは言うもののブランデの精神はボロボロだった。何せカルアミーク王国は長年戦争とは無縁であり、武力を振るうのは魔物か盗賊の討伐だけ…数百年もの間そんな状況であったため、戦争のノウハウが失われていたのだ。
「ふむ…ラーベルよ。近衛騎士団を第二城門に配置せよ」
「しかし、そうなると王城の守りが…!」
「第二城門を突破されては城の守りも難しくなる。…良いか?第二城門を死守せよ!」
「…御意!」
ブランデの命に従い、頭を下げて了解を示すと直ぐ様大会議室の扉から出ようとするラーベル。
だが、彼らは相手に航空戦力が存在するという事が何を意味するのか…それを理解していなかった。
──グァッ!グァッ!グァッ!
身の毛もよだつ濁った鳴き声。
その正体は、王都を一望する大会議室の大きな窓越しに窺う事が出来た。
「ひ、火喰い鳥!」
誰かが悲鳴のような事を上げた。
そう、マウリ・ハンマン率いる火喰い鳥部隊『有翼騎士団』は第二城門を容易く飛び越え、王城へ直接乗り込んできたのだ。
「陛下ぁぁぁぁぁぁ!」
火喰い鳥のノコギリのようなギザギザがあるクチバシが開き、口内に炎が見えた。
それを見たラーベルは踵を返し、ブランデを庇おうとするが…
──ゴオォォォォォッ!
遅かった。
火喰い鳥が噴き出した炎はガラスを破り、大会議室を業火で焼き尽くした。
驚愕に目を見開く大臣も、書類の束をもって駆け回る官僚も…そして、国民から慕われる国王ブランデも、大会議室に居た全ての者が炎に飲まれて消えた。
「うぐぁっ!」
そんな中、ただ一人ラーベルは生き残った。
高温の炎によって熱せられ膨張した空気は、開きかけていた扉に殺到しラーベルごと大会議室の外に噴出した。
「うぅ…あ…ぁ…」
背中から壁に叩き付けられ、一瞬息が出来なくなる。
しかし、無理やり呼吸をしてどうにか体内に酸素を取り入れる。
「う…う…っ!」
ややふらつく体を動かし、大会議室の中に目を向けるラーベル。
そんな彼の目に映ったのは正に地獄であった。
品の良い調度品は赤い炎によって消し炭となり、先程まで慌ただしく働いていた人々は全員が物言わぬ黒焦げの骸となっている。
どれが誰かさえ最早分からない。
「う…うおぉぉぉぉぉぉっ!」
目の前で守るべき者を失ったラーベルは、大粒の涙を流しながら慟哭するしか出来なかった。
──同日、輪状山脈外エンタープライズ艦上──
──ゴォォォォォォォォォ…
今だに暗雲立ち込める輪状山脈外側の海域。
しかし風と雨は漸く止み、航空機の発艦は可能と判断されたためエンタープライズ艦上では艦載機の発艦準備が進んでいた。
「ムーラ特務中尉が連絡を断ってから10日…動くのが遅すぎた感はあるが…無理に飛行機を飛ばして二次被害を起こすのもいかんしな」
甲板上で輪状山脈を睨みながら呟く指揮官。
そんな彼の隣に控えるノーザンプトンは、その言葉に同意するように頷いた。
「連絡を断った理由は通信機のバッテリー切れだろうね。それに、万が一の時にはワイバーンに乗って直ぐに戻るはずだよ」
そんな話をしていると、指揮官の首に掛けられたヘッドフォンから声が発せられた。
《指揮官、艦載機各種の発艦準備完了した。いつでも行ける》
ヘッドフォンから聞こえるエンタープライズの声に反応し、カタパルトに固定されている艦載機…『F-8クルセイダー』に目を向ける指揮官。
キャノピーは開いており、そこからエンタープライズの手が振られている様子が見える。
「了解。ノーザンプトンの機体は?」
《大丈夫だ、そちらも問題無い》
なんとも頼もしいエンタープライズの言葉に満足したように頷く指揮官。
一方、ノーザンプトンは肩を竦めて呆れた様子だ。
「本当に私も戦闘機に?」
「あの戦闘機は強力なレーダーを装備している。それを使ってムーラ特務中尉のワイバーンを探してくれ。クルセイダーのレーダーや目視では厳しいかもしれんからな」
「分かったよ。ふぅ…空母でもないのに戦闘機に乗るなんて…」
仕方ないと言わんばかりの態度で甲板に駐機されている戦闘機に向かいタラップを使ってコックピットに乗り込むノーザンプトン。
彼女が搭乗したのは、クルセイダーよりも大型の戦闘機だった。
僅かな後退角が付いた直線翼に2基のジェットエンジン。コックピットは複座型であるが、前後に座席が並んでいるタイプではなく、まるで自動車のように左右に座席が並ぶ並列複座式のコックピットである。
「マッハ2.5で飛び、10トン以上の搭載量。レーダーは最大で200km以上を探知可能…最新鋭戦闘機『F-111アードヴァーク』だ。こんな新型に乗れるんだぜ?役得じゃないか」
《はいはい…ご期待に添えるように頑張るよ》
「俺もヘリで後を追いかける。それまで捜索を頼むぞ」
《了解。エンタープライズ、出撃する!》
指揮官の指示を聞き、クルセイダーで出撃するエンタープライズ。
最新鋭の蒸気カタパルトは、レシプロ機よりも大柄なジェット機を容易く加速させ、空中に放り出した。
《それじゃあ、私も行ってくるよ》
「おう、頼んだ」
ノーザンプトンが操るアードヴァークがタキシングし、カタパルトに固定されるのを見届けると、指揮官は自らの乗機であるヘリコプター…『UH-1イロコイ』に乗り込み、操縦手を務める饅頭に発艦を命じた。
可変翼機ならF-14よりもF-111の方が好きです
今後、お色気シーンは…
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今より増やせ
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このぐらいでいい
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もう少し減らしていい
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もっと減らして
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無くていい