竜の伝説編は次回で多分終わりです
──中央暦1640年12月4日午後5時、王都アルクール上空──
──ババババババババババ…
連続した空気が破裂する音と共に王都上空に飛来する物体。
楕円形の胴体からは太い尻尾のような物が生え、胴体の上と尻尾の先端では風車のような物が高速回転している。
その珍妙な飛行物体を目にした者は皆…逃げ惑っていた市民も、剣を振るう騎士も、弓を引絞る反乱軍も、そして理性を持たぬ魔物すらも空を見上げてポカンとしていた。
「よーし、アイツらが反乱軍か!好き勝手暴れやがって…」
そんな飛行物体、ヘリコプター『UH-1Hイロコイ』のキャビンのドアから地上を見下ろしていた指揮官が、指をゴキゴキと鳴らし意気揚々と告げた。
そんな彼に対し、コックピットにてヘリを操縦する饅頭が話しかける。
「このヘリの爆音…何も出来ずに呆ける敵…たまりませんなぁ!」
ディフォルメ化したヒヨコのような可愛らしい姿を持つ饅頭だが、ヘリパイロットを務めている饅頭は一味違った。
テンガロンハットにサングラス、黄色いスカーフ…いつの間にか母港に居た『キルゴア』と名乗るネームド饅頭だ。
何故かヘリコプターとサーフィン、あと鉄血のクラシック音楽を好む謎の饅頭である。
「キルゴア、あの城門の上に付けろ!内側の城門だぞ!」
キャビン内に響き渡るタービンの駆動音と、ローターブレードが放つ爆音に負けじと声を張り、指示する指揮官。
その手は、ドアガンとして設置してあるM2重機関銃に伸びており、太いボルトハンドルをガチャガチャと2回往復させていた。
「指揮官殿!どれが反乱軍か区別出来ますか!?」
「城門をぶち破ろうとしてる連中は全員反乱軍の筈だ!」
「市民が居たら!?」
「それは所謂、コラテラルダメージというものに過ぎん!軍事目的の為の、致し方ない犠牲だ!」
機関部の後端に取り付けてあるグリップを両手で確り握ると、逆Y字型の押し金を両親指で押し込んだ。
──ダッダッダッダッダンッ!ダッダッダッダッダンッ!
地上で蠢く反乱軍と彼らが使役する魔物に12.7mm弾が降り注ぐ。
対空・対車両戦闘に使用する事を想定して開発されたその大口径弾の前では、前時代的な鎧や野性味溢れる筋肉なぞ紙切れの如しである。
「な、何じゃありゃ…くぼっ!」
「脚…俺の脚ぃぃぃぃぃ!」
「グゴアァァァァァァァ!!」
50口径弾が腹に当たれば上半身と下半身が泣き別れ、四肢に当たれば容易く千切れ飛ぶ。数名の騎士でも苦戦する魔物グランドマンや、伝説と謳われる十二角獣ですら強靭な肉体を削られボロ切れのような死骸と成り果てる。
「ワーグナーを流したい気分だ!」
「いいぞベイベー!逃げる奴は反乱軍だ!逃げない奴は訓練された反乱軍だ!ホント戦争は地獄だぜ!フゥハハハーハァー!」
正に一方的。
空から降り注ぐ金属の雨は快進撃と虐殺を繰り返してきた反乱軍に、虐殺の恐怖を叩き込んでゆく。
楽しげに笑いながら反乱軍を虐殺する指揮官とキルゴア。高みに居る彼らに弓矢等で勇敢に立ち向かう反乱軍…どちらが悪人なのか、分からなくなってくる光景だ。
──ボヒュッ!ボヒュッ!
「おっとぉ!?」
反乱軍を血祭りにあげていたヘリに向かって、地上から何が打ち上げられた。
「指揮官殿!地上に戦車らしき奴が居ます!」
キルゴアが短い腕をパタパタと動かし、市街地の一角を指差す。
その方向に目を向けると、確かに戦車らしき物がこちらに短い砲身を向けて火球を発射している。
反乱軍主力の一角、魔装炎戦車だ。
城壁の上に陣取る兵士を狙うために高い仰角が付けられるようになってはいるが、空を飛ぶ目標を狙うようには出来ていないようで方向以外の照準は滅茶苦茶である。
「チッ…まぐれ当たりが怖いな…」
舌打ちし、M2の銃口を魔装炎戦車へと向ける指揮官。
──ダッダッダッダッダンッ!ダッダッダッダッダンッ!
押し金を押し込んで指切り射撃で魔装炎戦車へ弾丸を叩き込む。
──カキンッ…カキンッ…バスッバスッ
何発か着弾角度が悪かったらしく弾かれるが、他は装甲を貫通する事が出来た。
弓矢やバリスタには無敵を誇った魔装炎戦車であるが、その装甲である鉄板にはろくな表面処理が施されておらず、そのまま貫通されるか着弾の衝撃で叩き割れてしまった。
「ヒュー♪まるでブリキ缶だな!重桜の戦車が重戦車に思えるぜ!」
「サディアの豆戦車といい勝負ですな!」
軽口を言い合いながら恐慌状態となって逃げ惑う反乱軍に、容赦無い攻撃を加えて行くヘリの二人。
すると、王都外周を飛行していたF-111がこちらに向かってくるのが見えた。
《楽しむのはいいけど、無茶は禁物だよ。指揮官の身に何かあったら、とんでもない事をしでかす人達が居るからね》
F-111を駆るノーザンプトンからの通信が届く。
「ならお前も手伝ってくれよ。機銃しかなくても対地攻撃なら出来るだろ?」
《勿論、そのつもりだよ》
翼とフラップを目一杯展開し、低空へ侵入するF-111。
やや機首を下げ、機体の進行方向にある反乱軍の一群へと狙いを定め…
──ブォォォォォォォォンッ!
一般的な銃声とは一線を画す独特な銃声が響き渡る。
F-111が持つ爆弾倉内に搭載したガトリング砲、『M61バルカン』による機銃掃射だ。
毎分6000発にも及ぶ20mm弾の暴風。その人工的な災害に飲まれた者は痛みすら…いや、自らの死すら実感すること無く無残な肉塊、或いは血煙となって姿を消した。
しかし、それでも幸運な事に逃れた者も居る。
だが、その幸運も糠喜びでしかない。
──ゴォォォォォォォォ!
そのまま市街地に着陸するのではないか?と言いたくなる程に減速しながら機首を上げ、同時に燃料を投棄する。
すると、燃料投棄口から放出された燃料が高温のジェット排気により引火。まるで火炎放射器が如き炎を地上を右往左往する反乱軍へ浴びせかけた。
「アイツも人の事は言えねぇな。KAN-SENよりパイロットの方が向いてんじゃねぇの?」
呆れたように呟く指揮官。
しかし、その呟きは立て続けに響き渡る爆発音に掻き消された。
──ドンッ!ドンッ!ドンッ!
爆発音の方に目を向けると、F-8が市街地の外れで急上昇しているのが見え、F-8の飛行経路の直下では黒煙が上がっている。
おそらくエンタープライズは、F-8の胴体下面に埋め込まれているロケットランチャーを使って空爆したのだろう。
見ると王都を蹂躙していた反乱軍は脱兎の如く逃げ出し、生き残りの大半は既に第一城門から脱出している。
そして、敗走する反乱軍を追撃する復讐心に満ちた王国騎士団…最早、勝負は決まったようなものだ。あとは彼らが後始末をしてくれるだろう。
「エンタープライズとノーザンプトンに通常人員を乗せておいたのは幸運だったな。とりあえず医療チームをヘリに乗せて送り込むか…」
沈みゆく真っ赤な夕陽を眺めて呟く指揮官。
思った以上に忙しくなりそうだ。
──同日、王都アルクール郊外──
「何だあれは…何だあれは…」
暗くなりゆく森の中を走る数名の男達。
服はボロボロで顔は真っ青、おまけに半数程は失禁してしまっている。
「まさか…あれは外の世界の軍隊か…?だとすれば…我が軍では世界征服なぞ不可能ではないか!」
そう、この男達は反乱軍の首領であるマウリ・ハンマンとその側近である。
勿論、魔導師オルドも同行していた。
「マウリ様…あれは遺跡に記されていた戦闘機と同じような原理で稼働していると思われます…もしや、外の世界では遺跡の解析がより進んで…」
──ヒヒィィィィンッ!
青を通り越して白くなった顔でマウリ・ハンマンに自らの見解を示すオルドだが、その言葉は馬の嘶きによって遮られた。
「マァァァァァァウゥゥゥゥゥゥゥリィィィィィィィィィ!!」
まるで地獄の底から響いてくるような激しい復讐心を感じさせる怒声…主君を護れなかった自らへの怒りと、マウリ・ハンマンへの怒りにより復讐の鬼と化した近衛騎士団長ラーベルの声だ。
彼は今、その怒りに呼応した近衛騎士団を率いて残党狩りをしつつ、マウリ・ハンマンを探しているのだ。
「クソッ!もう来たぞ!」
「マウリ様!こちらです!」
「殺される…殺される…」
パニックになりながらも追手から逃れようと索を巡らす男達。
ともかく距離を取るのが先決だ。そのまま向かっていた方向に向って走り出すが…
──ドンッ…
「いっ…!」
先導しようとした騎士が何かにぶつかって倒れた。
「おい、貴様!私を守るのだろう!何だそ…の…体た…らく…は…」
八つ当たり気味に騎士を叱咤するマウリ・ハンマンだが、暗い森の中で佇むそれを目にするとその怒りは一気に冷めてしまった。
──グルルルル…
爛々と輝く目に、ギラリと光る牙。吐き出される吐息は熱く生臭い。
──ギャオォォォォォンッ!
「「「ギャァァァァァァァ!?」」」
森の中に突如として現れた鱗のある化け物。
それに威嚇されたマウリ・ハンマンとオルド、そしてその護衛の騎士達は白目を向き泡を吹いて失神してしまった。
「おーい…どうしたんだ?」
そんな化け物の背後から現れる騎士…ムーラは相棒のワイバーンが何に威嚇したのか確かめるべく、ペンライトで倒れた男達を照らした。
「何だ、このオッサン達は?よく分からんが…食べちゃダメだぞ。多分お腹壊すから」
──ギャオ!
マウリ・ハンマン最大の不運…それは、休息の為に森に身を隠していたムーラとワイバーンの元へ、知らず知らずの内に向っていたという事だろう。
次のイベントはエロバレーコラボですか…
つまりコラボキャラの3サイズからKAN-SENの3サイズを逆算出来る…?
今後、お色気シーンは…
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今より増やせ
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このぐらいでいい
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もう少し減らしていい
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もっと減らして
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無くていい