なんか21日に生放送やるらしいですね
いきなりの事で驚きましたよ
さてさて…新情報は何がくるやら…
──中央暦1641年7月20日午後2時、ムー国アルヴァタール兵器試験場──
歩兵携行火器による射撃訓練が一段落した演習場。
建ち並ぶ建物の外壁には数多くの弾痕が穿たれ、擲弾筒や榴弾砲の直撃により何棟かの建物は全壊して瓦礫の山と化していた。
勿論、人っ子一人存在しない破壊される為のゴーストタウンであるが何とも侘しさを感じる光景である。
──ゴゴゴゴゴゴゴ…
しかし、突如として地鳴りのような低音が空気を揺らし、その振動により小さな瓦礫や粉塵が大きな瓦礫からパラパラと落ちて行く。
──グォォォォォンッ!
地鳴りを掻き消すように響き渡るのは、まるで獣の雄叫びのような駆動音。
熱気と共に黒煙を吐き出すそれは、正に鋼鉄の猛獣…
──バキバキッ!
瓦礫を踏み締め、粉砕しながら現れたのは1輌の戦車。
ムーが歩兵支援の為に開発した『ラ・グンドⅡ』である。
歩兵に寄り添う為に開発されたこの戦車は走破性に優れており、このような激しい凹凸面は勿論、勾配のキツイ山道でも走破出来るという性能を誇っている。
その反面、最高速度は20km/hしかないため機動戦には向かない。
しかしながら大口径砲でも持ち出さなければ貫通出来ない装甲を持ち、大威力の105mm榴弾砲と、ある程度の装甲車輌相手なら対応出来る37mm砲、更には新たに採用されたMG42機関銃を装備しているという事もあって歩兵からは最大級の信頼を得ている。
「目標、2時の方向!土嚢を用いた防御陣地と見られる!」
そんなラ・グンドⅡの周囲に展開する歩兵部隊、随伴歩兵の隊長が履帯を覆うフェンダーに装備された通信機の受話器を用いて呼びかける。
ラ・グンドⅡは装甲と重武装を持ち合わせている兼ね合いで視界が悪く、敵歩兵に肉薄されても気付かない可能性がある為、このように随伴歩兵と緊密なコミュニケーションを取れるような装備が施されている。
《了解…確認した。主砲を使うから砲口の周囲には立ち入らないように》
隊長からの報告を受けたラ・グンドⅡの車長が外部視察用のペリスコープで目標を確認する。
見えたのは、土嚢で作られたドーム状の防御陣地だ。
一部にはスリット状の銃眼があり、そこからは機関銃を模した木工模型の一部が見て取れる。
「総員、車体の後方へ隠れろ!…よし、退避完了!何時でもどうぞ!」
率いている部隊員全てが車体の後方へと避難した事を確認した隊長はそう述べると、受話器を置いて自らも早足で部隊員達の元へ向かった。
今回用いるのは破壊力の低い演習弾だが、それでも発射時の衝撃波は人体に損傷を与えるには十分な物だ。
──キュラキュラキュラキュラ…
ラ・グンドⅡの左側の履帯が回り、右側の履帯は逆回転する。
こうする事で最低限のスペースで車体の向きを変える事が出来る…いわゆる超信地旋回というものだ。
足回りに負荷が掛かり、ムーの技術では厳しいと思われたが、ラ・グンドⅡの主砲は車体全面に固定されている為に照準を付ける為にはどうしても車体ごと動かす必要がある。それに加え、歩兵と共に行動するには隘路でも柔軟に機動する必要がある為に技術者達が過労死寸前になりながらも超信地旋回機構を開発したのだ。
──ドンッ!
そうしてその場から殆ど動かずに車体を旋回させたラ・グンドⅡは、車体前面に搭載された短砲身の105mm榴弾砲を発射した。
──ボンッ!
発射された砲弾は緩い弾道を描き、防御陣地へと着弾して炸裂した。
着弾の衝撃で土嚢が破れ、爆風によって中身である土が辺りに飛散する。
防御陣地は暫くの間爆煙と土煙により隠されていたが、吹き抜ける風によりそれが晴れると砲撃の効果が明らかになった。
「おぉ…」
車体の影から顔を覗かせた隊長が思わず感嘆の声をあげる。
そこにあったのは、4分の1程が崩れ去った防御陣地…本格的なコンクリート製トーチカより防御性能は劣るものの、通常の文明国で使われているような魔導砲の砲撃ならばびくともしないそれが無残な姿を晒していた。
威力の低い演習弾を使ってこうなら、実弾を使えば跡形もなく吹き飛んでいる事だろう。
「車長。目標は完全破壊相当の被害を受けた。次の訓練に移りたい」
《了解。次は…対戦車兵器を装備した随伴歩兵も交えた対戦車戦闘だったか?》
「そうだ。ロデニウス連邦が初期に製造した戦車を標的として提供してくれたらしい。技術が未熟だった頃のものらしく、戦力とはならんから遠慮なく壊しても良いとの事だ」
《ロデニウスの戦車…シャーマン戦車か。まあ、彼らもあれ程の技術を物にするまでには並々ならぬ苦労があったのだろうな》
対防御陣地戦闘訓練を終えたラ・グンドⅡと随伴歩兵達は、周囲を警戒しながら再び無人の街並みを歩んで行った。
──同日、アルヴァタール兵器試験場丘陵地帯──
「これぐらいか?」
「いや…車長がもっと下れと指示してるぞ」
──ブォォォォォォォンッ!キッ…
「これぐらい…」
「あー…車長が見えなくなった。これは下がり過ぎだな」
市街戦の訓練が行われている平地から少し離れた丘陵地帯。
そこではムー陸軍内に新たに設立された機甲部隊に配備された戦車、『ラ・リオット』が稜線射撃の訓練を行っていた。
ラ・リオットはラ・グンドⅡよりも機動性に優れ、対戦車戦闘における主力とされているのだが何もだだっ広い平野で走り回りながら敵戦車と戦う訳ではない。
何せラ・リオットは砲塔正面の装甲は80mmあるのだが、他は40〜20mm程度しかなく砲塔上面に至っては露天になっている。
そんな装甲で敵戦車と殴り合うのは、かなりの度胸が必要だろう。
それ故、ムー陸軍機甲部隊はサモア基地鉄血部隊からの指導を受けて稜線射撃という戦法を身に着ける事にした。
「お、いいんじゃないか?」
「車長も良いって言ってるみたいだ」
訓練を行っているラ・リオットの内の1輌に乗り込んでいる装填手と操縦手が、やや離れた位置で手を振っている車長を確認しながら砲塔だけが稜線から出る位置でブレーキをかけた。
機甲部隊の基本戦術はムー大陸各所に存在する丘陵地帯を利用し、稜線から稜線へ移動しながら敵戦車を攻撃するというものだ。
幸いにもムー国境付近は丘陵地帯が多い為、このような戦法は有効であると予想されている。
「しかし、ロデニウスから輸入したシャーマンならこんな風にコソコソ動かなくてもいいのになぁ…」
「いや、そうでもないらしいぞ?」
ボヤく装填手の言葉に対して、操縦手がやや離れた稜線に陣取っている戦車に目を向ける。
アズールレーンの『M4中戦車シャーマン』だ。砲塔にツルハシを持ったモグラのエンブレムが描かれている事から、旧クイラ王国の鉱山で働いていたドワーフを中心とした機甲部隊『クイラ』であるようだ。
ドワーフは古くから鉱山や鍛冶場で働いてきた歴史がある事から、体力に優れ、狭い場所でもストレスを感じず、手先が器用な者が多い。
そんな彼らからしてみれば戦車兵というのは天職に近いのだろう。
その証拠に、ドワーフが操るシャーマンは移動しながらも稜線から砲塔を出しただけの状態を維持している。
「やはり、装甲が頑強でも被弾しないに越した事は無いからな。いくらシャーマンでも100mm以上の野砲が直撃したら危ないだろうし」
「ふーん…?まあ、確かに砲弾が直撃したら撃破されなくても心臓には悪いだろうな。それにしても、あのシャーマン…こっちに輸入されてるシャーマンと少し違うように見えるな?」
丘の上を自由自在に駆け回るシャーマンを見ていた装填手が、ふと違和感を覚えた。
確かに彼の言う通り、アズールレーンのシャーマンは砲塔後部が大きく張り出しているように見える。
それに加え主砲の先端にはかなりゴツいマズルブレーキが装備され、砲身自体もかなり長くなっていた。
「砲塔の後ろは砲弾を積んでるのか?」
「かもな…砲身も長いから、より高初速の砲になっているのか…」
装填手と操縦手がそれぞれ自らの見解を口にしていると、突如として耳障りな金属音が鳴り響いた。
──ガンガンガンッ!
「おいっ!お前ら何をボケっとしている!」
耳に突き刺さる轟音に顔を顰めながら砲塔上面から顔を出して音のした方を見ると、ハンマーを持った車長が怒鳴っている。
どうやらアズールレーンのシャーマンに気を取られて一向に動かない彼らを注意する為に、ハンマーで装甲を叩いたらしい。
「あっ…す、すいません!」
「次は移動ですね!」
車長に怒鳴られた二人は、額に冷や汗を浮べて自らに課された訓練内容に意識を向けた。
色々調べてると魔改造に魔改造を重ねたシャーマンが出てきて変な笑いが出て来ます
今後、お色気シーンは…
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今より増やせ
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このぐらいでいい
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もう少し減らしていい
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もっと減らして
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無くていい