暑くて頭が働きませんよ…仕事柄クーラーを効かせるのも難しいです…
あ、そういえば22日には生放送がありますね!
どうやら駿河イベントの復刻らしいですが…いよいよ島風が実装か!?
それと重大発表…何が始まるんです?
──中央暦1642年4月24日午前9時、神聖ミリシアル帝国カルトアルパス──
グラ・バルカス帝国による全世界へ向けた宣戦布告という衝撃的な出来事により幕開けした『先進11ヶ国会議』だったが、その他の事は大した問題も無く進行された。
各国の近隣諸国の動向や懸念事項、魔帝復活の予兆の調査について等々…毎回お決まりの議題についてが殆どを占めていたが、今回はいつもと一味違う議題も挙がっていた。
「ふふっ…んふふふ…」
「大臣、その笑い方…気持ち悪いですよ?」
議場となっている『帝国文化会館』の大ホールへと伸びる廊下で、初老の男性が若い男性によって注意を受けていた。
「いや、しかしだなヤゴウ君。我々が…この前まで東の果ての文明圏外国だった我々が列強国となったのだぞ?これを喜ばずに、何を喜べというのだ」
「それは結構ですが、もう少し喜び方があるでしょうに…"ロデニウス連邦のリンスイ外務大臣がニヤニヤと気味悪い笑顔をしてた"とか陰口叩かれたらどうするんですか…」
そんなやり取りをしているのは、ロデニウス連邦外務大臣のリンスイとお供のヤゴウである。
そう、今回の会議で新たに挙がった議題…それは、ロデニウス連邦を新たな列強国として承認するか否かであった。
だが、それは満場一致で承認される事となった。
余りにもあっさりと決まったため拍子抜けしてしまったが、考えてみれば長きにわたって第三文明圏の覇者として君臨してきたパーパルディア皇国を下し、ムーが認めるほどの軍事力を持っているという事を鑑みれば当然であると言えるだろう。
しかも会議中は終始"自分達は新参者"と弁えた発言をし、魔帝対策にも特別予算を組むと表明する等、一方的に宣戦布告をするどこぞの無礼な新興国とは比べ物にならない程に謙虚な姿勢も影響しているのかもしれない。
「しかも自由フィシャヌス帝国を列強に留任させるという我々の提言も受け入れられた…グラ・バルカス帝国の件を除けば、正に順風満帆だ」
「まあ、その件に関しては我が国の意向が尊重されたとは言い難いのですがね」
彼らの言う通り、パーパルディア皇国の後継国である自由フィシャヌス帝国も此度の会議で列強留任が認められた。
確かに第三文明圏の安定を求めるロデニウス連邦の提言がきっかけではあるが、フィルアデス大陸で市場開拓を行いたいムーと、自由フィシャヌス帝国領内に点在する魔帝の遺跡を解析したい神聖ミリシアル帝国の意向が尊重されたというのが真実だ。
だがともかくとしてロデニウス連邦は第四列強、自由フィシャヌス帝国は第五列強として世界に受け入れられる事となった。
「第四文明圏も広く認識された事だし、これからは世界に名だたる大国として相応しい気品を…おや?」
「…?大臣、どうかされましたか?」
自国の輝かしい未来を想像していたリンスイであったが、大ホールの前で脚を止めた。
「あれは確か…」
リンスイの視線を辿ると、幾人かの草臥れた男達が目に映った。
簡素な衣服に、革紐を編んで作ったらしきサンダルを履いた男は如何にも文明圏外から来たと言わんばかりの雰囲気を纏っている。
それだけなら普通の文明圏外人だが、普通の人間とは明らかに違う特徴が見て取れる。
「アニュンリール皇国の代表団ですね。あの白と黒の翼…間違いありません」
確信を持った口調でヤゴウが告げる。
彼の言う通りアニュンリール皇国代表団の背中には片方が黒、もう片方が白い翼が生えていた。
南方世界にしか住まない『有翼人』と呼ばれる種族だ。
「ふむ…ヤゴウ、すまないが先に席に向かっておいてくれ。政府から彼らと話をするように言われている」
「分かりました。出来るだけ手短に済ませて下さいね」
顎髭をジョリジョリと撫で、何時に無く真剣な表情を浮かべたリンスイの様子に何か察したヤゴウは、軽く会釈すると一足先に大ホールへと向かった。
「さて…」
ヤゴウを見送ったリンスイはネクタイを整えると、大ホール前のエントランスで屯しているアニュンリール皇国代表団の元へ歩を進める。
「初めまして、アニュンリール皇国の方ですね」
「あぁ、そうだ。何か?」
営業スマイルで話掛けたリンスイに対して素っ気ない態度のアニュンリール側。
しかし、リンスイは気にした様子も無く言葉を続けた。
「私はロデニウス連邦外務大臣のリンスイと申します。我が国は南方世界にて多大な影響力を持つと評判の貴国と是非国交を結び、交易をしたいと考えているのです。今回はそのご挨拶…のようなものです」
「そうですか。ご存知かもしれませんが、我が国は国交窓口を北の島『ブシュカパ・ラタン』に限定しております。正式な国交開設はそちらでお願いします。また、南方世界の我が国の配下となっている国々との交易もブシュカパ・ラタンを通してのみ許可しておりますので予めご了承下さい」
アニュンリール側の対応を見ていると"塩対応"や"けんもほろろ"という言葉が浮かんでくるが、AIを活用した交渉訓練を積んできたリンスイは、彼らの感情が無いように見える瞳の奥で渦巻くモノに勘付いた。
それは此方を見下すような傲慢さ…慇懃無礼という言葉がよく似合う。
しかし、リンスイはそれをおくびにも出さずに営業スマイルを浮かべていた。
「承知しました。ところで…貴国はどの国に対してもブシュカパ・ラタンでしか交流しないのですか?」
「はい。我が国は法によって他国の者を本土に立ち入らせる事を許可していませんし、これには例外もありません」
「なるほど…では、ブシュカパ・ラタン以外には外国籍の者も、船も無いと?」
「そうなります。何故、そのような事を聞くのですか?」
応対している男は素っ気ないままだが、リンスイからして見れば明らかに苛ついている。
もう潮時だろう…これ以上の質問をすれば、彼らは無理やり話を切り上げてしまう。だが、あと1つぐらいは質問出来るだろうし、リンスイにとってはその1つだけで十分だ。
「いえ…皆様はこちらに帆船でいらっしゃったのに、"本国ではミリシアル海軍のような船を使っていらっしゃるな"と思いまして…」
「っ!?」
ビンゴだ。
リンスイが告げた疑問により、アニュンリール側は目を見開いて動揺している。
おそらく彼らは自分達の本性を隠しているのだろう。
自分達が辺境の蛮族だと思われようとも、それでも本来の力を見せたくない…間違いなく碌でもない事を考えているのだろう。
──《まもなく、先進11ヶ国会議実務者協議を開催致します。皆様、ご着席をお願いします》
タイミングよくアナウンスが流れた。
「時間ですね。では、後日改めてご挨拶に伺いますので…」
目の色が変わったアニュンリール代表団に会釈し、余裕を感じる足取りで大ホールへと向かうリンスイ。
アニュンリール側の面々はそんなリンスイの背を睨みつけながら、ポツリと呟いた。
「ロデニウス連邦…何を知っている…?」
アニュンリール皇国は世間一般では南方世界を手中に収めてはいるが、文明レベルが低い蛮族だと思われている。
だが、実はそうではない。
彼らは古の魔法帝国の住民である『光翼人』の末裔であり、魔帝復活の為に暗躍している、謂わば潜在的な世界の敵なのだ。
以前、トーパ王国に出現した魔王ノスグーラを復活させたのも彼らの仕業であり、本国にはミリシアルでも解析し切れない魔帝の兵器が完全な状態で実戦配備されている。
そんな力を持つ彼らだが、目的はあくまでも魔帝復活。下手に目立って阻止されては適わないという事で本来の力を隠していたのだが…突然現れた新興国によってあっさりとバレてしまった。
何故バレたか…実を言うとそれにはロデニウス連邦の気象局が深く関わっている。
より高精度の気象予報を行う為に新型の気象観測衛星を打ち上げる事となった気象局だが、その折にミリシアルの魔帝対策省が衛星にとある機材を搭載して欲しいと要請してきた。
その機材というのが『広域魔力探知機』であり、それは宇宙空間から地上の魔力反応を検出するという物だ。
そして、それを搭載した衛星は無事に打ち上げられて運用開始となったが、南方世界の各地で妙な魔力反応が検知され、それをミリシアルに送って解析したところ何とミリシアル海軍の軍艦から発せられる魔力反応に酷似しているという事だった。
そこからロデニウス連邦とミリシアルは協同で調査を開始し、その結果どうやらアニュンリール皇国が怪しいという事になったのだ。
そんな事もつゆ知らず、アニュンリール皇国は情報漏洩対策に多額のコストを費やす羽目になったのは、また別の話である。
本作では初出演(多分)なア皇の皆さんでした
今後、お色気シーンは…
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今より増やせ
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このぐらいでいい
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もう少し減らしていい
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もっと減らして
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無くていい