皆様も、体調にはお気を付け下さいね
今年はインフルエンザが大流行するとかいう噂もありますし…
そう言えば、ようやくエンタープライズとオイゲンにL2D衣装が実装されましたね!
いやー…どっちもL2Dとは思えぬ動き…あれは買いですよ
──中央暦1642年4月25日、カルトアルパス近海──
「いい人達だったのに…」
数多の航空機が海の藻屑となり、勇敢な戦士達が散った空を見上げる『ダンケルク』の灰色の髪が海風に舞った。
彼女はムーと初めて接触したKAN-SENという事もあって、サモアへ留学したムーの人々の多くは彼女との面会を希望し、彼女も新しい知人を作れるという事もあり快く面会を承諾していた。
勿論その面々の中にはアックタを始めとする第一航空小隊も含まれており、ダンケルクは彼らと個人的な文通をするぐらいに仲が良かった。
言ってしまえば彼女は短時間の間に多くの友人を喪ってしまった事になるが、悲しんでいる暇は無い。
「…彼らの誇り高き魂に、安らぎのあらん事を」
瞳を閉じ、祈る。
「さあ、行くわよ。指揮官には沈めない程度にと言われたけど…すまない、敵に手加減など出来るはずがないわ」
次に瞳を開けた時には、彼女の瞳に悲しみは無かった。
そこにあるのは、まるで研ぎ澄まされた刃のような鋭い戦意。
そこに居るのはお菓子作りが得意なお姉さん、ダンケルクではない。
ヴィシア聖座の一角、絶望な状況にありながらも果敢に戦い続けた護教騎士『ダンケルク』である。
「全砲門、目標敵戦艦『グレードアトラスター』!彼らの犠牲…無駄にはするな!」
ダンケルクの主兵装である33cm52口径4連装砲2基が、その砲口を迫りくる島のような黒鉄の巨艦…グラ・バルカス帝国海軍戦艦『グレードアトラスター』へ向けられる。
戦力予想では敵艦は戦艦の中でも最強と目される『大和型』に匹敵、或いは凌駕するとの事だ。
正直言ってダンケルクの主砲では決定打を与える事は不可能だろう。
しかし、だからと言って打つ手が無い訳ではない。
「レーダー測距儀…よしっ!光学測距儀…よしっ!距離方位算出…仰角調整…完了!主砲斉射、feu!」
──ドドドドンッ!ドドドドンッ!
艦の前方に集中配置された4連装砲が発射タイミングを僅かにずらしながら火を噴き、8発の33cm砲弾が強装弾の力を以てして高初速で飛翔する。
──ズドォォンッ!ズドォォンッ!
ダンケルクの砲撃を鏑矢として、戦列を共にする『リシュリュー』と『ジャン・バール』も砲撃を開始する。
合計24発もの斉射…そこらの艦であればスクラップになってしまう程の投射量だ。
しかし、相手は現時点での"世界最強戦艦"である。
一方的に攻撃されて黙ってる訳が無い。
──ゴォォォンッ!ゴォォォンッ!
遠雷のような轟音が海上に響き渡り、20km以上先にある敵艦が爆煙に包まれる。
砲撃が命中した…のではない。
「っ!!敵艦発砲、回避する!」
それは敵艦による発砲だ。
おそらく敵戦艦の主砲は46cm…その暴力的な破壊力を受けてしまってはダンケルクは勿論、リシュリューとジャン・バールもタダでは済まないだろう。
《各員、回避に専念!恐れ、慌てる必要は無い!我らには天の加護がついている!》
《祈りは終わりだ。回避行動、モタモタするんじゃないぞ!》
それは二人の指導者も理解している。
すぐさま麾下のKAN-SEN達へ回避を指示すると、自らも回避運動へ移る。
──ズゥゥゥゥンッ…ズゥゥゥゥンッ…
遠くに幾つもの水柱が上がり、その衝撃が海中を伝ってダンケルクの足裏へ、こそばゆい振動を与える。
命中弾こそ無いが夾叉までもう少しといった具合だ。
「あれなら次は夾叉が狙えそうね…。次弾装填、次こそ…っ!」
こちらの弾が届いたという事は、あちらの砲撃も程なくして届くという事でもある。
──ドォォンッ!ドォォンッ!
「きゃっ…!?」
放たれた敵弾が当たる事は無かったが、1発がダンケルクの近くに落下し、彼女の艦橋より高い水柱を上げる。
窓にバチバチと音を立てて海水の飛礫がぶつかり、引き起こされた波によって艦が横に揺れた。
彼女の艦体だって決して小さい物ではない。
だというのに着弾の衝撃だけで揺さぶられるとは…あれがもし直撃したらと思うとゾッとする。
《ダンケルク、大丈夫か!?》
「えぇ…問題無いわ。貴女とリシュリュー様こそ平気?」
《私達には至近弾もありませんでした。しかし、ダンケルク…今は貴女が狙われているようです。回避に専念して下さい》
「私が…?なるほど…」
此方を気遣うジャン・バールとリシュリューの言葉に、ダンケルクは自らが置かれた状況を理解した。
どうやら敵は数で劣るという事を理解しているらしく、先ずは此方の数を減らそうとしているのだ。
「私なら直ぐ沈められると?舐められたものね…」
駆逐艦や巡洋艦の攻撃は届かない為、肉薄して来ない限りは無視するつもりだろう。
戦場の後方に位置する空母は主砲の射程外である為、無視せざるを得ない。
そうなると狙うべきは同じ射程で戦う戦艦…その中でも小柄なダンケルクを集中して狙うのは、数を減らす事を優先するのなら納得出来る話だ。
言ってしまえば彼女は敵からしてみれば楽に倒せる相手と見られているらしい。
「敵を侮ると痛い目を見るわよ…全砲門、feu!」
──ドドドドンッ!ドドドドンッ!
──ズゥゥゥゥンッ…
再びダンケルクの主砲が火を噴き、ほぼ同時にグレードアトラスターが轟音を響き渡らせる。
──ヒュゥゥゥゥゥ…
砲弾が飛翔する不気味な風切り音が神経を逆撫でする。
額に冷や汗が浮き、前髪が張り付いて不快だ。
──ズドォォンッ!ドォォンッ!
「きゃぁぁぁぁっ!」
超至近距離に敵弾が落下し、ダンケルクの優美な艦体が荒波に揉まれて軋む。
生きた心地がしないとは正にこの事だろう。
《ダンケルク!大丈夫!?》
揺れる艦橋で衝撃をやり過ごすダンケルクの元へ『ラ・ガリソニエール』が通信で呼び掛けながら接近してきた。
「ラ・ガリソニエール!?対空防御は…」
《敵艦載機は撤退を始めてるわ。おそらく、想定以上の被害を受けたのでしょうね》
「アルジェリー…」
ダンケルクの元へ集まったのはラ・ガリソニエールだけではなかった。
重巡洋艦中、屈指の打たれ強さを誇る『アルジェリー』の姿もある。
《指揮官からダンケルクさんの援護を頼まれたんです!全力で、お守り致しますよ!》
「ルーちゃんまで…。えぇ、分かったわ。私達の力、見せ付けてやりましょう!」
駆逐艦の身でありながら果敢に敵射程内へ飛び込んできた『ル・テメレール』の姿に勇気を貰ったのか、額に張り付いた前髪をかき上げて今一度打倒すべき敵艦の姿をその目に焼き付けるダンケルク。
先程、彼女が放った砲撃は夾叉…つまり、そのまま撃ち続ければ命中弾を与えられる筈だ。
しかし、先程彼女の至近距離に敵弾が降り注いだ事からも分かるように、敵艦の砲撃が直撃するのも時間の問題である。
(このままだと撃ち負けるわね…。でも、私は前方に全ての主砲を集中配置しているわ。私は艦首を向ければいいけど、あの戦艦は舷側を向けなければ全砲門を此方に向ける事は出来ない…。と、なると…)
ダンケルクを始めとしたアイリス・ヴィシアの戦艦は一部を除いて主砲である4連装砲を艦橋より前に集中配置している。
つまりは目標へ艦首を向けた状態で最大火力を発揮出来るようになっているのだ。
それを考慮すれば互いの舷側を晒し合う同航戦や反航戦よりも、舷側を向ける敵艦に対して艦首を向ける戦法…言ってしまえば"逆"丁字戦法をとるべきだろう。
何よりもそうすれば全面投影面積が最小となって被弾確率が下がり、全速力で突っ込めば敵は狙いが付け難くなるという寸法だ。
「ラ・ガリソニエールとル・テメレールは煙幕を展開!アルジェリーは私と敵艦へ向けて全力航行しつつ砲撃を!」
《了解!こうなったら、最後まで付き合ってあげるわ》
ダンケルクの主砲は強装弾を長砲身から放つという性質上、高初速から来る高い貫通力が強みだ。
その強みを活かす為には、敵艦の装甲に対して可能な限り砲弾を垂直に近い角度で叩き付ける必要がある。
それを実現するには、最大仰角で発砲し真上から砲弾を降らせるか、仰角を最小限にして水平に近い角度で砲弾をぶつけるかだ。
そして、ダンケルクが選んだのは後者だった。
──ボォォォォォォッ!
汽笛を鳴らし、ボイラーとタービンを全力で稼働させ、煙突から大量の黒煙を吐き出すダンケルク。
それを合図にしてアルジェリーがダンケルクの前方へ回り込み、ラ・ガリソニエールとル・テメレールが二人の周囲をグルグルと旋回しながら煙幕を展開する。
全力航行し、舷側を晒す敵艦へ本来の意味での"ゼロ距離射撃"を敢行する…"エレガント"を標榜する普段の彼女達からは考えられない乱暴な戦術である。
しかし、何も考え無しで突っ込む訳では無い。
(可能な限り敵艦へ被害を与えて指揮系統を混乱させれば…必ずリシュリュー様達が痛打を与えて下さるはず…!)
接近し、ゼロ距離射撃に成功した所で彼女の主砲では対46cm砲防御を備えているであろう敵戦艦…グレードアトラスターのバイタルパートを撃ち抜いて致命打を与える事は不可能だろう。
それ故、彼女が狙うのは上部構造物…特に艦橋に集中しているレーダーや測距儀といった索敵・照準設備だ。
これを潰してしまえば、自慢の大火力も十全に発揮出来まい。
「データリンク!…よしっ、feu!」
──ドドドドンッ!ドドドドンッ!
敵艦の光学的な照準を阻害する煙幕は、内側に居る者の照準も等しく阻害してしまう。
しかし、観測手段は目だけではない。
ユニオン製の最新鋭レーダーと連動FCSは闇夜の中でも正確な照準を可能とし、更には僚艦から送られる情報を統合・処理するデータリンクシステムは照準の精度をより高める。
──ドォォンッ!
《きゃぁぁぁぁっ!》
「ルーちゃん!?」
《ひ、被弾しました!ごめんなさい、艤装を放棄して離脱しますっ!》
降り注ぐ鋼の礫をもろに受けた駆逐艦は、もう戦える筈もない。
煙幕によってどうなっているか分からないまま、ダンケルクのレーダースコープ上から友軍反応が一つ消えた。
「っ…!もう一度!feu!」
──ドドドドンッ!ドドドドンッ!
幸運な事に敵弾はル・テメレールの艦体を過貫通したのだろう。
KAN-SENは一撃で轟沈し、昏睡状態にならなければ復帰に時間は掛からない。
しかし、自らを慕ってくれる小さな戦友を傷付けられたとあっては黙っていられない。
《ダンケルク、至近弾だよ!その調子…っ!?》
──ドォンッ!ドォンッ!
「ラ・ガリソニエール!?」
《いっ…たぁいっ!副砲の射程内に入ったみたいね…うわっ!魚雷が…ヤバッ…ごめんっ!離脱するねっ!》
──ドォォォォォンッ!
申し訳なさそうなラ・ガリソニエールの言葉から一拍置き、腹の底から響くような轟音と共に煙幕の一部が爆風によって引き剥がされた。
おそらく敵艦は全速力で突っ込んでくるダンケルク達を近付けさせまいと、副砲まで動員して砲撃しているのだろう。
ラ・ガリソニエールは、そんな副砲の砲弾が運悪く魚雷発射管に直撃してしまったらしい。
《ダンケルク、あの娘ならきっと大丈夫よ。今は、目の前の敵に集中して》
「えぇ…分かってるわ。でも、煙幕が…」
二人が離脱した事により全力航行していたダンケルクとアルジェリーは、煙幕の範囲から抜け出してしまう。
アルジェリーに煙幕を展開してもらうか、もしくは自らも煙幕を展開すべきか数秒だけ思案したダンケルクだったが、直ぐに煙幕はもう不要だと悟った。
「アルジェリー…もう煙幕は必要無いみたいね…」
《えぇ…》
レーダーによる数値だけの情報とは違う視覚からの直接的な情報…海に浮かぶ城のような敵戦艦、グレードアトラスターは既にゼロ距離射撃の射程内まで迫っていた。
そして、それは相手も同じ事が言える。
《ダンケルクっ!》
殆ど水平となった敵艦の砲身…それが火を噴いた瞬間、アルジェリーが自らの艦体を横に向けた。
「アルジェ…きゃぁっ!!」
──ゴガァァァァァァンッ!!
破滅的な爆発音と破断音が入り混じった破砕音が海面を揺らし、熱を帯びた閃光がダンケルクの頬を舐める。
──ガゴォォォォンッ!
「あぁっ!!」
ダンケルクを守る為に破壊の暴風を一身に受けたアルジェリーはその脚を止め、ダンケルクは彼女の横腹に突っ込んでしまった。
「アルジェリー!?」
《わた……いじょうぶ…それより…はやく…うっ…》
艦体の左舷が殆ど消し飛んでいるような有様ながら、アルジェリーは意識を保っていた。
「っ!!」
死の危険を顧みず、自らを守ってくれた戦友の覚悟を無駄にする訳にはいかない。
「ルーちゃん…ラ・ガリソニエール…アルジェリー…」
アルジェリーの艦体に乗り上げる形となっているが、それによって丁度良い仰角が付けられていた。
狙いはただ一つ…艦の中枢である艦橋だ。
「これは…貴女達と共に掴んだ戦果よ」
──ドォォォォォンッ!
想定よりも早く敵戦艦の砲口が火を噴く。
どうやら砲身が水平になっているお陰か、装填がスムーズに出来たらしい。
だが、それは彼女も同じこと…
「…feu」
静かに、アイリス語の"撃て"を意味する言葉を呟く。
次の瞬間、ダンケルクは激しい衝撃と共に艦橋から投げ出された。
20日はグリッドマンとダイナゼノンコラボの生放送がありますが…いったい誰が実装されるんでしょうか?
今後、お色気シーンは…
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今より増やせ
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このぐらいでいい
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もう少し減らしていい
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もっと減らして
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無くていい