私は着せ替えを買いすぎて財布が軽くなったり、鎮海に心を奪われたりしております
それはそうと、まさかミサイルが本実装されるとは…
しかも強いのなんのって…それに、前衛と主力を切り替えられる改造はいいですねぇ
東煌艦隊がようやく組めますよ
──中央暦1642年4月22日午前11時、フィルアデス大陸より南西約1000kmの海域──
南方から運ばれてきた雨雲が空に蓋をし、生暖かい風が細かな波を立てる海上を1隻の船が航行している。
全体的に白く、船首には赤・白・黒の三色の太い斜めラインがペイントされており、マストにはロデニウス連邦旗が掲げられている真新しい船だ。
「うーむ、やはり新しい船は素晴らしい!こんな遠洋航海を終えたばかりだというのに、快適快適!」
「父う…いや、長官。さっきからそればかりですね」
そんな船の船橋では、ロデニウス連邦沿岸警備隊長官であるマッコー・ホエイルと、彼の息子でありこの船の船長であるザトー・ホエイルの姿があった。
「なぁに、海の男は『新しい船と女に乗る』のが好きなんだぞ?少しばかりはしゃいでもよかろう」
「新しい船には同感ですが、女性の部分には同意しかねますね。母上に言いつけますよ?」
「なっ…!ざ、ザトー…それはものの例えでな…」
ジト目で父であり上司であるマッコーを睨みつけるザトーに、マッコーもたじたじな様子だ。
それを見て、他の船員達の間にも笑いが起きる。
「せっかくこの『ロマネス』の処女航海なんですから、しっかりして下さいよ。妙な発言をして長官辞任となったら、ホエイル家末代までの恥です」
「う…うむ…」
ホエイル親子が乗るこの船、これこそがロデニウス連邦沿岸警備隊に配備された最新鋭警備船『ロマネス』である。
全長約115m、全幅約13m、満載排水量3000トンと傑作駆逐艦『フレッチャー級』を上回る規模を持ち、『Mk.12 5インチ単装砲』を1基、『ボフォース40mm単装機関砲』を1基の他に両舷にそれぞれ連装型の『M2重機関銃』を2基ずつ搭載した重武装警備船だ。
警備船と言うには過剰、しかし軍艦と言うには頼りないどっち付かずな船であるが、ロマネスがこうなったのには事情がある。
というのも、パーパルディア皇国とレイフォルが滅びた事により流出した技術を海賊やそれらを支援する所謂ならず者国家が手に入れ、これまでより海賊被害が多くなってしまっているのだ。
それ故、ロデニウス連邦は今まで使っていた帆走フリゲートではなく、海賊達の戦意を挫く武装と、魔導砲を防げる装甲を備えた長距離警備船として本船を建造したのであった。
「長官、船長。在カルトアルパス領事館より通信です。『グラ・バルカス帝国、宣戦布告』以上」
通信士からの報告に、空気が張り詰めた。
「長官、やはり彼らは世界を敵に回す事を選択したようですね」
「うむ…ムーとの演習を見ていなかったのか、はたまた見た上で勝てると判断したのか…。考えても仕方無い。戦争が始まったという事は、我々は通達の後に国防省の管轄内に編入される事になるな」
ロデニウス連邦沿岸警備隊はそこらの文明国を上回る海軍力を持っているが、陸・海・空軍を統括する国防省ではなく、警察機関を統括する内務省の機構の一つである。
しかし、有事の際は大統領命令により国防省に編入され、海軍のサポートを行う事になっている為、本国へ戻れば彼らは商船の護衛か沿岸部の警戒に駆り出されるであろう。
「ん…?これは…」
先程、グラ・バルカス帝国による宣戦布告を伝えた通信士が別の通信に気付いた。
「長官、船長。北東方向より救難信号が発せられています」
「救難信号?」
「はい。この信号パターンは…ムーですね」
怪訝そうな表情で通信機を覗き込むザトーに応えつつ、通信士はムー海運業界から提供された信号表を取り出して受信した信号がどの船からのものかを確認する。
「えー…あー…これ…いや、これか。ムー船籍の貨客船『ラ・ミタア』です。ムーのマイカル港を出航し、神聖ミリシアル帝国のルーンポリス港に寄港。その後、我が国のマイハーク港へ向かう定期便の一つです」
「ムーの船が救難信号を?君、救難信号が出ている海域に低気圧は?」
「出ていませんが、我々が居る海域から低気圧が徐々に北上しています」
通信士の言葉に疑問を覚えたマッコーが気象観測員に問いかけるが、返ってきた言葉は彼の疑問を解決する事は出来ないものだった。
というのもムーの長距離航路用貨客船といえば大抵は金属製の機械動力船であり、よほどの悪天候でもなければ沈む事はなく、海賊対策に旧式の速射砲を搭載している事もあって海賊に襲われる事はまず無い。
「長官。もしやグラ・バルカス帝国では?我が国の近海でも彼の国の物と見られる潜水艦が見つかっていますし…」
暫し考え込んでいたザトーだったが、ある一つの可能性…先程、全世界に対して宣戦布告を行ったグラ・バルカス帝国によるものという推測を立てる。
もし、ザトーの推測が正しければ救難信号を受けて急行した民間船なり軍艦なりを、グラ・バルカス帝国の軍艦が待ち受けている可能性がある。
「確かにそうかもしれない。しかし、救難信号が出ているのは事実なのだろう?もしかしたら、何か予想だにしていなかった事故によって難破したのかもしれないし、本当にグラ・バルカス帝国からの襲撃だったとしても友邦であるムーの人々を見捨てる訳にはいかん!」
「同感です、父上。…皆、聞いたな?我々はこれより助けを求めるラ・ミタアの救助へと向かう!警戒は厳とし、些細な事も見逃すなよ!」
しかし、だからと言って見て見ぬ振りは出来ない。
彼ら沿岸警備隊が掲げる目標は海上交通の安全と水難事故撲滅であり、例え危険だと分かっても助けを求める声があれば馳せ参じる。
そんな男達を載せたロマネスは煌めく船首を北東へ向け、白波を立てて速力を上げてゆく。
──同日、フィルアデス大陸西方海域──
「艦長、南西方向よりスクリュー音が接近。間もなく視認距離に入ると思われます」
「よし、潜望鏡深度まで浮上。ゆっくり慌てずにな」
海中に潜む鉄の鯨…グラ・バルカス帝国海軍第17潜水艦隊に所属する『シータス級潜水艦』の1隻『アスケラ』は徐々に深度を上げ、海面上に潜望鏡を出して周辺を確認する。
「…ふん。連中、何が起きたか分からないだろうな。まさか我々が海中に潜み、そのまま攻撃出来るなぞ考えもしなかった筈だ」
潜望鏡を覗き、海面に漂ういくつかの救命ボートを見て嘲笑するのはアスケラの艦長であるグルズ・サーブルだ。
彼はカルトアルパスにて自国の外交官が宣戦布告を行うと同時に適当な艦船を沈める事で、全世界にグラ・バルカス帝国の長距離攻撃能力を見せ付けるという使命を帯びていた。
「しかし…ただの民間船ではつまらんな。やはり、軍艦を沈めてこそだ。デカい顔をしている戦艦乗りや空母乗りなぞ、時代遅れの産物だと知らしめてやろう」
ほくそ笑みながら潜望鏡を旋回させ、南西方向を確認するグルズ。
「あれか…白い船…デカくて細身だな。もしかしたら軍艦かもしれん。よし…アレを沈めて、今漂流している連中を捕らえてから基地に戻るぞ。潜航せよ!」
舌舐めずりをして命令を下す。
この世界の劣等人達は、帝国の技術力の粋を集めた潜水艦を攻撃する手段なぞ持たないだろう。
しかし、潜望鏡を出したままだと見つかってしまい、体当たりされかねない。
事実、前世界『ユグド』では油断したとある潜水艦が商船から体当たりを食らって沈められるという事があった為、グルズもそれを警戒しているのだ。
「ククク…さぁて、劣等人共よ。帝国の偉大なる力の前に平伏すがよい」
警戒はしているが、揺るぎ無い優位にある事を確信しているグルズは嗜虐的な笑みを浮かべていた。
今後は残りの二人もミサイル駆逐艦になるんですかね?
あとミサイル搭載出来そうなのは…ニュージャージーとか…ドゥーカ・デッリ・アヴルッツィの姉妹艦とか…?
今後、お色気シーンは…
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今より増やせ
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このぐらいでいい
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もう少し減らしていい
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もっと減らして
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無くていい