クーちゃんの生放送…良かったですね
流石VTuber機材を揃えてるだけあっていい動きでした
あとやっぱり18日の生放送は北連イベントみたいですね!
さて…どんな艦が来るのか…
──中央歴1642年5月20日午前11時、神聖ミリシアル帝国ルーンズヴァレッタ魔導学院──
──ゴォォォォォォォォォォッ!
ルーンズヴァレッタ魔導学院の航空試験場の上空を暴風のような轟音と共に飛行する1機の航空機…いや、ここはミリシアル風に『天の浮舟』と呼ぶべきだろう。
塗装も施されていない魔導軽合金そのままな青みがかった銀色の機体を陽光に煌めかせるその天の浮舟は、これまでミリシアルが開発してきた『エルペシオ』シリーズや『ジグラント』シリーズとは全く異なる姿をしていた。
胴体は長い円筒の両端に半球を被せたような葉巻型であり、主翼は翼端に向うにつれて細くなる直線的なテーパー翼、尾翼は1枚の垂直尾翼と左右に突き出した水平尾翼、そして主翼の付け根前縁部にはエンジンへ空気を取り入れる為のエアインテークがあり、後縁部にはジェット排気を噴出させる為のノズルが備わっている。
その姿は『P-80 シューティングスター』に『シーホーク』のエッセンスを足したようだ。
《これで予定していた午前の部のテストは完了しました。30分程時間が余りましたので、無理はしない程度に貴殿の判断で自由に機体を動かして頂いても構いません》
「承知した。ちょうど燃料が程よく減ってきたところだから、この状態での戦闘機動をテストする」
天の浮舟を操るパイロットは地上でテスト飛行を見守る技術者達からの通信に応え、自己判断によるテストを続行する旨を伝える。
──ゴォォォォォォォォォォッ!
「ふんっ!」
スロットルレバーを倒し、増速する。
すると先程まで600km/hを指していた速度計の針が一気に跳ね上がり、800km/h台後半を示した。
その状態で操縦桿を引き、機首を上げる。
「ぬぅぅぅぅっ!」
そのまま機体は曲線を描きながら上昇し、宙返りを何度も繰り返す。
──ミシッ…ミシッ…
機体が軋むが、致命的なものではない。
この機体を操るパイロットが今まで搭乗してきた天の浮舟であれば、こんな機動をすれば即座に空中分解していただろう。
しかし、この機体は僅かに軋むだけでそれ以上のダメージは全く無く、パイロット自身も新たに導入された対Gスーツのお陰で意識を失うような事はなかった。
「っ…あっ!はぁーっ…はぁーっ…よし、まだ行くぞ!」
だが、如何に対Gスーツの恩恵があろうとも限界はある。
上半身…特に頭部の血液が遠心力によって下半身へと流入し、それによって視界が徐々に暗くなる。
このままだと意識を失うという寸前、パイロットは機体を水平に戻し、続いてスロットルレバーの側に取り付けられたやや小さめな2本のレバーを後方に倒す。
──ヒュィィィィィィッ!
やや音調が変わった轟音と共に機体が再び上昇する。
だが、機首は全く上を向かず"水平飛行の姿勢を保ったまま"上昇し始めた。
「よし…アレをするか」
従来の天の浮舟では到底不可能な挙動を見せる機体に満足した様子のパイロットは、小さめなレバーの内の1本を前に倒す。
すると機体は凄まじい速度でロールし始めた。
「おぉぉぉっ!これは…ぬぐっ!」
機体自体には何の問題も無さそうだが、このままだと自分の身に危険が及ぶであろう。
そう考えたパイロットは直ぐにレバーを中立に戻し、スロットルを絞って速度を落とす。
「ふぅ…むっ、もうこんな時間か。着陸して昼食にしよう」
計器盤に取り付けられた時計を見ると、もう20分程経過していた。
このままテスト飛行を続けても中途半端なところで切り上げる事になるだろうと考えたパイロットは、機体を徐々に降下させて滑走路へとアプローチする。
──ゴォォォォォォォォォォッ…キュッ…キュッ!
失速ギリギリまで速度を落とし、ライディングギアのタイヤが接地した瞬間に小刻みなブレーキをかけて減速してゆく。
「お疲れ様でした。どうですか、この『エピクロス』は?」
「うむ、実に良い機体だ。単純な最高速度は勿論、加速力も運動性能もエルペシオやジグラントの比では無い。何より、強度と航続力の高さは素晴らしい。ただ、推力偏向排気口を使った戦闘機動は危険だな。熟練者ならともかく、経験の浅いパイロットなら扱いきれずに自滅してしまうだろう」
「はい、それは私達も憂慮していました。ですので、排気口操作レバーにはリミッターを設けようかと考えています」
滑走路の中程で停止した機体から降りてくるパイロットへ技術者が駆け寄り、感想を求める。
それに対しパイロットは絶賛しながらも改善点を提示し、技術者もそれに頷きながら改善策を提示した。
この会話からも分かる通り、この天の浮舟…『エピクロス』は神聖ミリシアル帝国が新規開発した制空型天の浮舟である。
ロデニウス連邦・アズールレーンとの交流で手に入れた技術や概念を用いて、手堅い設計で仕上げた癖のない機体ではあるが、性能は最高速度900km/h以上、最大航続距離2000km以上という今までミリシアルが開発した天の浮舟を大きく上回るものだ。
しかも外見自体は何とも平凡であるが、様々な新機軸を採用しており、その最たる物がエンジン周りと主翼である。
エンジン自体は、アズールレーンより生産ライセンスを購入した『シーヴェノム』のエンジンを液体魔石に対応させた物を胴体中央部に搭載し、推力となるジェット排気を二分割させて主翼付け根のノズルから噴出させるという一見すると無駄があるように思える構造だが、この構造のお陰で胴体後部に大型の燃料タンクを装備する事が出来た為、長い航続距離を得る事が出来た。
その上、ノズルはアズールレーンで開発中の垂直離着陸機からインスピレーションを受けて開発された推力偏向ノズルであり、短距離着陸性能やテスト飛行中に見せた急機動を可能としている。
そして主翼だが、なんとフラップやスポイラーの類が全く無い。
そう聞くと何とも黎明期的な航空機を思い浮かべるかもしれないが、それは間違った認識である。
というのもこの動翼が一切ない主翼はミリシアルが長年蓄積してきた魔導技術の結晶であり、『風神の涙』を利用した気圧・気流操作により可動部無しに動翼に相当する効果を発揮出来るのだ。
これにより生産効率や強度の向上は勿論、空気抵抗や重量の低減まで実現した為、急降下しても空中分解どころか亜音速まで達する事が出来る。
しかもそれだけには留まらず、アズールレーンの戦闘機…特にユニオン系艦載機から着想を得た90°捻って後方にスイングさせるタイプの折り畳み翼を採用した為、空母へ1.5倍から2倍もの機数を搭載する事まで可能となったのだ。
それら革新的な技術もさる事ながら、パーツ類はエルペシオやジグラントといった従来機の物を手直しした物であり、生産設備の多くを流用出来る為すぐに大量生産へと移れる。
まさにいい事尽くしな新鋭機はすぐさま軍上層部…更には皇帝ミリシアル8世の耳にも届き、皇帝勅令により速やかな戦力化が指示された。
「うむ、それがいい。何せ、グラ・バルカス帝国との戦争は今までとは比べ物にならない程に激しいものとなるだろう。新米パイロットを事故で喪わない為にも、多少の性能低下は許容すべきだな」
「はい、シルバー団長が仰るのであれば間違いはないでしょう。量産計画書に書き加えておきます」
「よしてくれ…私には、もう団長という肩書は相応しくない。率いるべき戦闘団はもう無いのだからな…私は、ただのテストパイロットだよ」
技術者の言葉に自嘲気味に応えたパイロット…そう、彼はカルトアルパスにて全滅した第7制空戦闘団の団長にして唯一の生き残りであるシルバー・ルーングその人だ。
彼は暫くの静養の後、オメガ・アルパの言葉に従って新鋭機開発中のルーンズヴァレッタ魔導学院へ赴き、テストパイロットに志願していたのだ。
「いえ、シルバー殿の多大なる協力によってこのエピクロスは完成したのです。敬意ぐらい払わせて下さい」
「…そうか、ありがとう。ところで、レーダーの搭載はどうなっているんだ?話によれば索敵と射撃管制に使えるレーダーを機首に搭載するという話だが…」
「レーダーはアズールレーンから生産ライセンスを得て、我が国でも生産する予定となっています。ですが、生産ライン構築に手間取っているようで…暫くはロデニウスから輸入するという形になるでしょう」
「ふむ…まあ、こちらは魔導文明、彼らは科学文明だからな。手間取るのも仕方無い。最悪、レーダーが無くとも戦えはするから大丈夫だろう」
素直な称賛を受けたシルバーは気恥ずかしさと、心に温かいものを覚えながら昼食の為に学院の食堂へと技術者と共に歩いて行った。
やっぱりミリシアルには魔法を極めて欲しいですね
今後、お色気シーンは…
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今より増やせ
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このぐらいでいい
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もう少し減らしていい
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もっと減らして
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無くていい