いやー、新イベント楽しんでますか?
今回は色々とクセのあるキャラが多くていいですよね!
私的にはやっぱりエムデンの2人で1人ってのがお気に入りです
──中央歴1642年7月22日午前11時、サモア基地ウポル島特殊ドック──
「艦尾破孔、切り離し完了。これよりプロペラシャフトの引き抜き作業に移ります」
「後甲板、切開開始。…これは酷い…ピストンで甲板が突き上げられているぞ」
「艦首の破損が酷いな…。これは修復不可能だ。こちらも切除して、新しい艦首を拵えよう」
数名の技術者が言葉を交しつつ、各々が目の前に設置されたコンソールを操作し、それに合わせて視察窓から見える空間の内側で巨大な機械が忙しなく動く。
──ギュイィィィィィンッ!バツンッ!バツンッ!
その空間はそれなりに防音処理が施されているものの、カッターが分厚い鋼板を切断する耳障りな音や、リベットを切り落とす破断音はそれなりに響いてくる。
「…すごいな」
それらの音に慣れている技術者は特に気にする事もなくコンソールのスイッチやジョイスティックを操作しているが、彼らとは違う格好をした初老の男性は不快な音が耳に入らない程に視察窓から見える光景に釘付けとなっていた。
「これがサモアのドックか…。艦船の建造や改装のペースが異常に早いと思っていたが、こんなカラクリだったとはな」
感心半分、畏怖半分といった風に呟いたのはムー海軍にて戦艦ラ・カサミの艦長を務めるミニラルである。
「話によればこのドックも"セイレーン"とやらの技術を利用して作られたそうだが、サモアが…ムーがあった世界の未来の人々はとんでもない怪物と戦っていたのだな…」
自らの考えでは及ばない圧倒的な技術力を以て作られた施設を見ながら戦慄するミニラル。
彼が見ているのはフォーク海峡海戦により被害を受け、サモア基地のドックで改修を受けているラ・カサミなのだが、ラ・カサミが入渠しているドックはミニラルが知るドックとは大きく異なっていた。
一般的に船舶が入渠する乾ドックは沿岸部に作られた水路のような形状をしており、メンテナンスを行う船舶を所定の位置へ導いた後にドック内の海水を抜いて船舶を完全に水面から切り離した後に足場を組む等して、多くの作業員が作業を行うというものだ。
しかし、サモア基地のドック…ミニラルが見ている"特殊ドック"は違う。
確かに入渠までの手順は似通っているが、改修作業を受けているラ・カサミの周囲には人影が存在しない。
変わりに様々なアームが多種多様な工具を駆使し、正確かつ迅速に作業を進めている。
そう、これは先程のミニラルの言葉からも分かるように、セイレーンから手に入れた技術を利用して建造されたドックなのだ。
AIによる自動制御、"可塑性ロボティクスアーム"を用いた遠隔操作作業によって艦船の建造・改修作業は十名以下の人員で行う事が出来、更にはドック自体も屋根や壁を備えた屋内型であるため天候や時間を気にせず作業出来るという事で、従来のドックより遥かに短時間で効率的な作業を行える。
「しかし、この改修案も中々に怪物じみてるな…。確かにより強くなるのは願ったり叶ったりだが、果たして我々に使いこなせるか…」
ひたすら驚愕しきりなミニラルだが、彼の驚きは特殊ドック内で行われているラ・カサミの改修よりも、指揮官により手渡された仕様書にあった。
「全長は約240m、全幅は約27m、基準排水量3万トン以上。最大速力は33ノットに、装甲は舷側で200mm近く…改修前より薄くはなるが、最新式の表面処理を施している為、防御力は遜色ない。…排水量からしてもラ・カサミの2倍以上になるが、本当にこんな改修が可能なのか?最早、新造と言うべきかもしれないな…」
『ラ・カサミ封印指定技術第8号適合化改修案』のタイトルと共に極秘のスタンプが捺されたバインダーを開き、綴じられた書類を捲るミニラル。
「主砲は50口径長31cm連装砲とし、長砲身化による威力向上と自動装填装置による時間当たりの投射量増加。副砲は長砲身の10cm連装砲とし、40mm機関砲や20mm機関砲…更には特例措置として対艦誘導弾と対空誘導弾を装備し、よりハイレベルな戦闘能力を付与する。…いやはや、彼らには何時も驚かされるな…。こんな改修をどのように施すか、確りこの目で見届けようではないか」
巨大なディーゼルエンジンがこれまた巨大なアームに引き抜かれる光景を前に、ミニラルは期待を胸に秘めていた。
──同日、サモア基地秘匿ラボ──
「ぐぁぁぁぁぁぁぁっ!あぐっ…っ!あぁぁぁぁぁっ!」
ラ・カサミの改修作業が行われている頃、特殊ドックから離れた位置にある小島の地下に作られた秘匿ラボには、少女の苦悶に満ちた悲鳴が響いていた。
「あぁっ!」
碧く光輝く立方体を胸元に押し付けていた少女…ラ・ツマサは全身から湯気が立ち昇る程に汗をかき、そのまま倒れ伏す
「はいっ、またダメみたいだねぇー。まあ、そんなに急がなくていいんじゃない?アンタの"姉"の改修だってまだ時間がかかるみたいだし」
ラ・ツマサが取り落とした立方体…メンタルキューブを拾い上げたピュリファイアーが肩を竦め、息も絶え絶えなラ・ツマサへタオルを投げ渡した。
「…まだ……まだ…私はやれる…!姉上を傷付け…ムーの人々を傷付けた奴等を焼き尽くす!それが私の使命!その為なら痛みなんて…っ!」
「ダメダメー。そんなに慌てても良いことナッシングだぜぇい?そもそも、こんな大幅改修の為にメンタルキューブを増設する事自体、前例が無いんだからもっとじっくりやらないかい?」
「そうだよ、ラ・ツマサ。ピュリファイアーさんの言う通り、少しずつ慣らすように…」
メンタルキューブを奪おうとするラ・ツマサの手を避け、彼女を諌めるピュリファイアーとそれに同意するマイラス。
というのも、ラ・ツマサは指揮官より提示された特殊改修案の為、彼女自身の心臓とも言えるメンタルキューブの増設を行っているのだ。
「まったく…貴様の愛国心はもはや狂気の部類であるな。まったくもって度し難い」
焦りを見せるラ・ツマサと、そんな彼女を止める為に苦心するピュリファイアーとマイラスを傍観するように、ワイングラスを片手にテュポーンが呆れたように告げる。
「はぁ…はぁ…ふぅ…貴女の理解なんて必要ありません。私は私の祖国と誇りの為に戦うのです。そこに、他者の理解なんて…」
息を整え、テュポーンに対して反論するラ・ツマサ。
そうして再びメンタルキューブの増設へ挑もうとするが…
「貴様」
「なんですか、しつこいで…」
──ドスッ!
「っ…!?」
テュポーンが呼び掛けと共に、彼女の鳩尾へ拳を叩き込んだ。
普段のラ・ツマサであれば何ともないであろう。
しかし、酷く消耗した彼女にとってそれは意識を失うに十分な打撃となった。
「テュ…テュポーンさん!?一体何を…」
突然の暴挙に驚き、慌てふためくマイラス。
だが下手人のテュポーンは特に悪びれもせず、失神したラ・ツマサを抱きかかえ、ラボに置かれた手術台の上に寝かせた。
「寝かせておけ。あまり根を詰めてもロクな事は無かろう」
短くぶっきらぼうに応えたテュポーンは、ワイングラスに残った赤ワインを一気に飲み干すと、そのまま秘匿ラボからさっさと出て行ってしまったのだった。
そう言えば今回でアズレン世界の色々なストーリーが進みましたね
さて…この後はどうなるのか…?
今後、お色気シーンは…
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今より増やせ
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このぐらいでいい
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もう少し減らしていい
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もっと減らして
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無くていい