活動報告を見てくださった方はお分かりかもしれませんが、この2ヶ月Skeb依頼を消化する為に一時休止しておりました
そのかいもあって幾つかは無事に納品出来たのですが…また、新しい依頼が来てデスマーチになりそうです
あ、あと一時休止中に色々と新規実装されましたね
皆さんは計画艦、どれだけ出来ましたか?
私はプリマスを残すのみとなりました
──中央歴1642年10月1日、バルチスタ海上空──
ミリシアル人義勇兵部隊が奮戦している頃、主戦力であるムー海軍航空隊も彼らに負けじと奮戦していた。
「ふっ!」
ムーの主力戦闘機である『F4U コルセア』が背後に回り込んだグラ・バルカス帝国の主力戦闘機『アンタレス 07式艦上戦闘機』から浴びせられる銃撃を素早い切り返しで回避し、そのまま旋回。
勢い余ってコルセアを追い越してしまったアンタレスは慌てて自らも旋回しようとするが、もう手遅れだ。
──ドドドドドッ!
コルセアの主翼から放たれた4本の太い火箭は寸分違わずアンタレスの右主翼と胴体へ突き刺さり、世界最強と謳われた帝国の翼を燃え盛るジュラルミンの残骸へと変えた。
「くっ…義勇兵部隊が牽制しているとはいえ、やはり数が多い!」
撃墜確実な敵機を一瞥したムー航空隊の隊長であるヤンマイ・エーカーは遠方から飛来する新手の姿を視認し、吐き捨てるようにそう述べた。
「時間をかければ連中は戦闘機をより多く上げてくる…やはり、多少の無茶は覚悟せねば…!」
向かってくる敵機から一瞬だけ視線を外すと、自機の主翼に懸架された電柱のような兵装を確認する。
「…各機、空母への攻撃を最優先とせよ!背中は義勇兵部隊に任せ、我々は敵空母の甲板を破壊し、これ以上敵機を増やさないようにするのだ!」
無線を介して同じ志を抱く同胞たちへ檄を飛ばし、その魁となるべくスロットルを全開にして愛機を一気に増速させるヤンマイ。
──グォォォォォォォォンッ!
正に獣のようなエンジンの唸り声と共に全金属製の機体は見る見る間にスピードを増し、台風の真っ只中よりも激しい暴風の轟音とシートに身体がめり込むような重力加速度が彼に襲いかかった。
「んんぅぅぅぅっ!」
肺が圧迫され、息苦しい。
余りのスピードによって視野が狭くなり、キャノピーの真横を通り過ぎた敵弾にすら気が付かない。
常人なら一瞬で失神してしまうような極限状況の中、それでもヤンマイは確固たる信念を保ったまま眼下に見える黒鉄の巨艦に向かって降下を開始する。
「まだ…まだ……っ…今っ!」
緩やかな降下角ながらも800km/hもの速度が出ている為、高度計の針はグルグルと高速回転しながらドラム式のカウンターの数字が下がってゆく。
それが1000mを指した瞬間、ヤンマイの指は操縦桿に取り付けられた赤いボタンを押した。
──バシュゥゥゥゥゥゥッ!
凄まじい白煙と共に主翼下に懸架された電柱のような兵装が、螺旋状の炎と煙の尾を引きながら前方へとかっ飛んで行く。
ヤンマイ機が発射した兵装、それは大型のロケット弾『タイニー・ティム』であった。
重量にして約580kg、全長約3m、直径約30cmにもなる大型艦船にすら痛打を与える事が出来る最大級のロケット弾である。
しかし、同兵器は大型であるが故に横風の影響を受けやすかったり、発射炎から母機を保護する為に一旦投下した後にロケットモーターに点火するといった発射方法の為に命中率が悪いという欠点がある。
だがムーで運用されている物はアズールレーンにて改良を施されたものであり、ロケットモーターのノズルに捻りを付ける事で弾体自体を回転させて安定させる事で空気抵抗となる安定翼を無くしたり、母機との接続に使われるレールランチャーにブラストリフレクターを追加する事で発射直前まで不要な"ブレ"を省く事に成功し、結果として従来型より高い命中率を持たせる事に成功したのだ。
しかも、ロケット燃料自体も炎魔法を封入した粉末魔石を配合する事で出力と燃焼時間を向上させ、射程と速度を保ちつつも燃料を減らし、その分弾頭重量と炸薬量を増やす事で破壊力は従来型より向上している。
そんな同兵器を搭載した戦闘機をムーは急降下爆撃機の代用として運用しており、特に2本ものタイニー・ティムを搭載したコルセアは『空母キラー』とあだ名される程に強力な戦力と位置付けられているのだ。
「…よし」
狙われた空母は回避機動をしているが、投下された爆弾よりも速く飛翔するロケット弾は必死に操艦する乗組員達を嘲笑うかのように、広大な飛行甲板へと2発とも突き刺さった。
──ゴガァァァァァァァァァンッ!
噴き上がる紅蓮の火柱と、どす黒い煙。
それらは甲板上で発艦する為に滑走していた戦闘機は勿論、甲板下の格納庫で出撃を待っていた爆撃機・攻撃機の燃料や弾薬がロケット弾の炸裂により引火し、業火となって全てを焼き尽くして行く様を何よりも残酷に表したものであった。
「よしっ、敵空母を撃破!あれは確かショーカクタイプか?少々形状が異なるし、飛び立とうとしていた戦闘機も例の新型のようだったが…まあ、いい。次だ!」
1.2トン近くもの重量物から解き放たれたコルセアは次の獲物を空へと舞い上がる。
「あれも新型か?まだ発艦したてでエネルギーを十分に溜め込めていないようだな。悪いが、狩らせてもらうぞ」
降下によって得た速度を高度に変換しつつ発見した敵機と照準器のレティクルを重ね合わせ、躊躇いなくトリガーを引く。
──ドドドドドッ!
主翼から放たれる4本の火箭は発艦直後のよたよたと上昇する敵新型機へと突き刺さり、それをマトモに喰らった敵機はアッサリと火達磨となってバラバラになりながら錐揉み回転で墜落した。
「ふふん、我々が想定よりも強力な戦闘機を導入していたから焦って新型を投入したのだろうが…残念だったな。このコルセアは今までとは違うぞ」
もう察している者も居るかも知れないが、ヤンマイ達が駆るコルセアは『フォーク海峡海戦』にて実戦投入されたコルセアとは一味違う。
というのも、グラ・バルカス帝国との全面戦争は避けられないと判断したムー統括軍は同国がアンタレスより優れた戦闘機を投入してくる事を予想し、ロデニウス側にコルセアの強化改修を依頼していたのだ。
そしてそれを受け、ロデニウス側は現地改修が可能な形での強化キットを開発、輸出する事となり、それを輸入したムーは既存機の改修を行った。
その改修内容というのが…
・エンジン制御、プロペラピッチを自動制御する"コマンドゲレート"搭載して操縦を簡易化
・自動空戦フラップを装備する事で、よりハイレベルな空戦機動を実現
・主翼の構造と材質を見直し軽量化を図ると共に翼端増槽の装備、翼下への兵装搭載量向上を可能に
・プロペラの材質と形状を見直す事による軽量化と高効率化
・簡易型レーダーによる全周囲警戒システムを搭載
・胴体下部へ火薬式エジェクターラック装備により1トンクラスの爆弾による急降下爆撃を可能に
・機銃を高初速20mm機関砲4門に変更
・照準器をより高性能な物に変更
・対Gスーツのアップグレード
といったものであり、中でもヤンマイ機を始めとした隊長機には特別な改修が施されている。
それこそがエンジンの換装であり、元々2000馬力もの出力があったエンジンは3000馬力級へと変更され、先程ヤンマイが見せたように外部兵装を懸架中でもパワーに物言わせた機動が可能となっているのだ。
《ヒャッホーゥ!!グ帝め、見たか!》
「ん?」
疎らな対空砲火をヒラリヒラリと掻い潜りながら制空権を掌握すべく敵機の撃墜を目指していたヤンマイだが、無線機より鳴り響く喜色に染まった歓声に一瞬だけ意識を海面に向ける。
「ほぅ…中々に戦果を上げたようだな、クーガー」
《おうよ、ヤンマイ!巡洋艦2隻と駆逐艦1隻をやってやったぜ!》
歓声の主は、ヤンマイの友人であり良きライバルでもあるクーガー・パンテルであった。
ヤンマイと同じく3000馬力級エンジンを搭載した隊長機型コルセアを駆り、特に彼の愛機はタイニー・ティム2発の他に、『5インチFFAR』と呼ばれる弾頭直径12.7cmのロケットを8発、更には胴体下に500kg爆弾を1発搭載した超重武装型となっている。
その火力は大型巡洋艦の1斉射に匹敵すると言われ、その前評判に違わず彼は急降下して爆弾を投下し駆逐艦を、そのまま水平飛行に移ってタイニー・ティムで巡洋艦の横っ腹に、その流れで近くに居たもう1隻の巡洋艦の上部構造物へFFARを斉射したのだ。
その結果、駆逐艦は轟沈、タイニー・ティムを喰らった巡洋艦は大きく傾斜し転覆寸前、FFARの斉射を受けた巡洋艦はさながら炎上する廃墟と化している。
「流石だな、私は空母1隻で精一杯だよ」
《はんっ、皮肉か?》
「まさか。3隻も無力化したのであれば、雷撃機への対空砲火は大きく減る。如何に乱戦に持ち込んで、敵対空砲火を抑えたとしても低空を飛ぶ雷撃機は容赦無く狙われるからな。君の働きは私よりも素晴らしいと思う」
《…ふん、まあいいさ。お前だってスゲェ戦果なんだから、胸を張りなよ》
「努力しよう」
ライバルと言葉を交わしたヤンマイは、再び目を皿のようにして新たなる獲物を求め始めた。
中々に魔改造なコルセアですが、余り深くは考えないで下さい…
今後、お色気シーンは…
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今より増やせ
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このぐらいでいい
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もう少し減らしていい
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もっと減らして
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無くていい