現時点では色々不具合がありますが…
ともあれこれで指揮官は、艦隊運営から木こりやら農業やらに精通したマルチな才能の持ち主という事が判明しましたね
あと不明だったコラボななんとまさかのダンまち
公式からの発表的にB★RSと同じ感じのようですね
──中央歴1643年3月5日午前9時、ムー南東沖──
「パル・キマイラ1号機よりデータ転送、敵航空隊に関する情報のようです」
「モニターに出してくれ」
ミリシアル混成魔導艦隊デス・バール旗艦コスモのCICに映し出される戦術情報。
その内容を見て艦隊司令であるタキオンは舌を巻いた。
「ほう…これは丁寧な事に脅威度順位まで割り振ってあるな。この仕事はテュポーンのものに違いない」
「分かるのですか?」
タキオンの言葉にコスモの艦長であるイレイザは少しばかり驚いた様子で問い掛けた。
「演習で何度か彼女と協働した事があるが、彼女は神経質な側面がある。今正に細やかに戦術情報が更新されているのを見るに、間違いなく彼女の仕事だろう」
「なるほど…」
「それよりもこの最も脅威度が高い目標は雷撃機のようだ。雷撃機は低空を這うように飛んでくる。極端な低空目標はクウ・ウルティマはもちろん、我が方の航空隊でも迎撃が難しい。魔光砲と新型防御兵器で対処せよ。各艦にもそのように」
「はっ!」
タキオンの言葉をイレイザが通信士を通して各艦に伝達する。
またそれと並行して対空戦闘準備も行われた。
「対空レーダー、戦術情報との同期完了」
「クウ・ウルティマⅠ型、戦術情報脅威度序列2位目標へ」
「誘導装置への戦術情報同期…完了。発射準備完了」
CICに詰めている防空要員がコンソールを操作してクウ・ウルティマⅠ型の発射準備を整える。
それを確認したイレイザは無言でタキオンに向かってゆっくりと頷いた。
「クウ・ウルティマⅠ型、発射!」
「クウ・ウルティマⅠ型発射ぁぁ!」
「クウ・ウルティマⅠ型、発射します!」
タキオンの命令をイレイザが復唱し、それを更に防空士官が復唱して発射スイッチを押した。
──バシュゥゥゥゥゥッ!
副砲から砲身を取り去ったかのような砲塔型発射器から青みがかった白煙が噴き出し、クウ・ウルティマⅠ型が発射された。
クウ・ウルティマⅠ型は2本のロケット弾が束ねられたかのような奇っ怪な姿をしている。
しかしこれは誘導装置の小型化に手間取ったため、上昇用兼加速用ブースターを別に装備した為だが、その外見とは裏腹に性能は中々に優秀だ。
戦術情報を誘導装置に記録させれば後はレーダー照射等を行わずとも誘導され、50kgもの重量を持つ弾頭は近接信管により広範囲に無数の破片を飛散させるため並大抵の航空機ならば回避する間もなく撃墜される事だろう。
それを証明するかのようにレーダー手が歓声を上げた。
「敵機、反応が次々と消失しています!クウ・ウルティマⅠ型は問題なく誘導され、敵機を撃墜していますよ!」
打ち上げられたクウ・ウルティマⅠ型は技術者達の努力が実ったかのように遥か空の彼方で幾つもの爆炎の花を咲かせ、脅威度2位に指定されたシリウス型爆撃機を次々と撃墜せしめたのだ。
「油断するな、まだ敵機は残っているぞ!」
歓喜に沸くCICを引き締めるようにイレイザが一喝し、それによって潮が引くように浮かれた雰囲気が治まる。
この辺りは流石最新鋭戦艦を任された者達といったところか。
しかし、引き締まった空気は再び緩む事となる。
「航空隊、本艦上空を通過します」
レーダー手の言葉通り、モニターに青い光点が表示され、コスモを表したマークの上を通り過ぎて行った。
後方に展開した空母機動艦隊から飛び立ったエピクロス6個中隊、総勢128機からなる航空団…展開した空母飛行隊の7割を動員した大戦力である。
「飛行団長は確か…」
「はっ。シルバー・ルーング大佐であります」
「第7制空戦闘団の生き残りか…あの日の屈辱、晴らしてくれよ」
イレイザからの答えを受け、タキオンは目を細めてモニターを見据えるのであった。
──同日、同空域──
──ダダダダダッ!ダダダッ!…ボンッ!
ミリシアルとグ帝の艦隊が対峙する海域の上空。
そこでは戦闘機が入り乱れる空中戦が始まっていた。
小さな雲がいくつか浮かぶ空を軽合金の翼と曳光弾の光線が切り裂き、光線に絡め取られた機体が爆発炎上しながら墜落してゆく。
「低空の雷撃機は艦隊で対処するとの事だ!撃ち漏らしの爆撃機をやれ!」
敵味方入り乱れる大空戦の最中、魔信に向かって列機に呼びかけるのは空母飛行団団長のシルバーであった。
クウ・ウルティマⅠ型によりグ帝側の爆撃機はかなりの数が撃墜出来たが、それでもまだまだ残っている上に、この後の艦隊決戦に備えて制空権は確保しておきたい。
──ダダダッ!ダダダッ!
「くっ…邪魔だ!」
パル・キマイラに向かって飛ぶシリウス型爆撃機を撃墜すべく狙いを定めるシルバーであったが、それを阻止せんとアンタレス型戦闘機が真横から銃撃を加えてきた。
幸い当たる事はなかったが、これでは攻撃に集中出来ない。
故にシルバーは先にアンタレスを撃墜する事とした。
「えぇい!大人しくしろ!」
シリウスの追尾を取りやめ、素早い切り返しでアンタレスを追う。
既にアンタレスは旋回を終え、此方に機首を向け始めていたがシルバーは冷静に僅かに自機の機首を下げる事で射線から外れ、そのまま敵機の下を加速しながら潜り抜けた。
それにより敵機は上昇し、宙返りをした後に急降下する。
敵パイロットはシルバー機が自身を狙うには機首を上げ、上昇しなければならず、そうなれば必然的に速度が落ちると考えているのだろう。
しかし、残念ながらそうはならなかった。
──キィィィィィィィンッ!
コンプレッサーが回転数を上げ、甲高い音を響かせる。
エピクロスは手堅い設計ながら随所にミリシアルが長年蓄積してきた魔導技術と、アズールレーンから伝わった最新の流体力学に基づいた優れた空力特性を持った機体に、レシプロエンジンとは比べ物にならない高出力なジェットエンジンを内包しているため、急角度での急上昇でも驚く程の速度を発揮するのだ。
──ブゥゥゥゥゥゥゥンッ!
エピクロスの上昇力に敵機は驚いたように身を翻そうとするも、それを逃すシルバーではない。
敵機の動きに合わせて機首を向けると、照準を合わせてトリガーを引いた。
──ダダダダダダッ!
カラフルな6本の火線が空を裂き、敵機の進行方向に無数の弾丸が躍り出た。
──ボスッ!ボスッ!ボンッ!
ジュラルミンの外板が貫かれ、翼内燃料タンク内に滞留していた気化ガソリンに引火、主翼が爆発して敵機は錐揉みしながら墜落していった。
デス・バールに配備されているエピクロスは先行量産型に対して幾らか改良が施された制式量産型であり、代表的な改良点は主翼と武装だ。
主翼は強化して3トンの兵装を懸架可能な他、翼内に新開発の15mm機銃を6門、機首の25mm機銃3門は30mm機銃2門となっている。
これは先行量産型の25mm機銃では大型機にはやや力不足、小型機にはやや当てにくいという声が上がったため、それならばといっそ機首は対大型機用の30mm機銃、強化した主翼には小型機に対して当てやすく威力も必要十分な15mm機銃としたためだ。
それによってエピクロスは小型機には6門もの機銃による弾幕を、大型機には必殺の一撃をとマルチに活躍出来る正に万能戦闘爆撃機となったのである。
「よし…まだまだいけるぞ!」
計器盤の残弾数を確認したシルバーは再度シリウスに対して攻撃を仕掛けこれを撃墜、それに満足する事なく新たな獲物へと襲い掛かっていった。
暫くの空戦の後、グ帝航空隊は雷撃機以外9割が撃墜され、ミリシアルの被害は僅か3機のみとなったのであった。
離島開発のNPCはどうやら客船や輸送船のKAN-SENっぽいですね
タイタニックの姉妹船オリンピック等も出てますし…
機会があれば拙作にも出しましょうかね