投稿遅れた割に短いですよねぇ…
あと、『三笠大先輩と学ぶ世界の艦船』は為になるなぁ!
──中央暦1639年10月2日、パーパルディア皇国第三外務局──
第三外務局の局長であるカイオスは局長室から応接室へ向かって歩いていた。彼の左右には、東部担当部長タールと東部島国担当課長バルコが控えていた。
「その話は間違いないのだな?」
カイオスの問いかけにタールが答えた。
「はい、フェン王国の外交官の話では我が国の国家監察軍東洋艦隊のポクトアール提督と、特A級竜騎士レクマイア…以下十数名を捕虜として捕らえているとの事です。」
「現に東洋艦隊もワイバーンロード部隊も帰還せず、連絡すらもつきません。信じがたい事ですが、彼らはフェン王国軍に敗れたようです。」
タールの言葉を捕捉するようにバルコが続ける。彼らの言う通りだ。
かれこれ一週間、フェン王国に向かった艦隊も部隊も帰還どころか連絡を絶っている。
こんな事は前代未聞だ。多少の被害を受けて帰還するような事はあったが、未帰還…つまりは全滅した可能性が非常に高い。
いくら旧式兵器と皇軍に一段劣る練度の国家監察軍とはいえ、文明圏外国に敗北…ましてや全滅なぞあり得ない。
「ともかく、彼らに聞くのが手っ取り早い。」
カイオスがそう言っていると、応接室の前に到着した。
バルコが気を効かせて扉を開けると、彼に会釈してカイオスが応接室に足を踏み入れた。
応接室に居たのは三名。一人はソファーに座った小綺麗だが質素な服装の中年…おそらく、フェン王国の外交官だろう。
だが、彼の背後に立つ二人の男女は異質な雰囲気を醸し出していた。
男性の方はガッチリした体型に、きっちりとした白い軍服のような服装だ。これだけなら、どこかの軍人…例えば、戦闘に巻き込まれた国家の武官が抗議に来たとも受け取れる。
だが、女性の方が異質だった。
色の濃い銀…というより灰色の髪に、赤い瞳と人形のように冷たい顔立ち。
白を基調とし、所々に青が入った服装に金色の装飾が施された籠手を装着している。
そして、二人とも歴戦の武人のような雰囲気を纏っている。
(若いな…どこの外交官…いや、武官か?)
疑問に思いながらも、カイオスは自己紹介する。
「第三外務局、局長カイオスだ。こっちは東部担当部長タールと、東部島国担当課長バルコだ。」
「お初にお目にかかります。フェン王国にて外交官をしております、トサカと申します。そして此方のお二方は…」
カイオスの疑問を察したのか、トサカが背後の二人に目を向ける。
「お初にお目にかかります。私はアズールレーンの指揮官、クリストファー・フレッツァと申します。」
「彼の部下、サン・ルイと申します。」
二人…指揮官とサン・ルイが自己紹介し、軽く頭を下げる。
それを聴いたカイオスは更に疑問符を浮かべた。
「失礼だが…アズールレーンとは?」
カイオスの疑問に指揮官が答える。
「貴方達が第三文明圏外と呼んでいる国家による軍事同盟のようなものです。」
「軍事同盟だと?無駄な事を…貴様ら蛮族が如何に集まろうと、我々の足元にも及ばぬわ。」
指揮官の言葉にタールが嘲笑うような言葉を投げ掛ける。
だが、指揮官もサン・ルイもトサカも大して気にした様子は無い。虚勢を張っている…ようには思えない。むしろ余裕から来るもののように思えた。
「よせ、タール。今はそのような事はどうでもよい。…して、我が国の国家監察軍に所属する者を捕虜としている事は事実か?」
「はい、貴国のワイバーンロード部隊と艦隊が我が国の領空、領海を侵犯したため警告を致しましたが…警告を無視されたので攻撃致しました。戦闘の結果、ワイバーンロード20騎と戦列艦22隻を撃破しました。その際、ワイバーンロード部隊のレクマイア殿、艦隊提督のポクトアール殿と十数名を救助し捕虜としております。」
タールを嗜めたカイオスの問いかけにトサカが答えた。
「馬鹿な!?貴様ら蛮国如きが我が国の国家監察軍を撃破だと!?あり得ん、貴様ら何をした!」
トサカの言葉にバルコが激昂したように詰め寄る。だが、それに対してもカイオスが嗜めた。
「止めろ、バルコ。…フェン王国の戦力では国家監察軍に対抗する事は不可能だ。アズールレーンと言ったか……貴様らが何かを仕組んだのか?」
カイオスの視線がサン・ルイ、そして指揮官に向かう。
だが、指揮官は疑問の視線を躱すように答えた。
「そうであるとも言えますが…我々はあくまでもオブザーバーとして同席しているに過ぎません。…トサカ殿、貴国の要求を。」
「うむ、そうだな。」
指揮官の言葉に促されたトサカが発言するために、姿勢を正す。
「我々、フェン王国としては貴国からの攻撃による被害を受けていない為、金銭的な賠償は求めない。只し、今回の件について正式に謝罪する事を要求します。貴国よりの謝罪の後、捕虜返還の協議を……」
「貴様っ!我が国に謝罪しろだと!?」
「調子に乗るのも大概にしろ!即刻、捕虜を解放しむしろ我が国に賠償金と奴隷を差し出せ!」
トサカの言葉を聞いたタールとバルコが激昂して、彼の言葉を遮って理不尽極まりない要求を突き付ける。
外交の場にてこのような発言は、著しく外交儀礼を欠く行為であるだろう。だが、第三文明圏においてはパーパルディア皇国が頂点であり、それ以外は有象無象でしかない。
故に、如何なる理不尽も許される。それがパーパルディア皇国の常識であった。
「止さんか!話が進まぬ!」
そんな典型的なパーパルディア皇国民な二人をカイオスが強い口調で諌める。
そうして、やや前のめりになりトサカの言葉に答える。
「我が国からの公式な謝罪となれば、我々だけでは決めかねる。上申の為に時間が必要であるため三日程時間を頂きたい。」
「…かしこまりました。では、我々は自国の船で待機しておりますので。」
トサカの言葉を最後に、会談は一先ず終了した。
トサカに続いて指揮官とサン・ルイが応接室から出て行くが、カイオスが指揮官を呼び止めた。
「クリストファー・フレッツァ…と言ったな?」
「はい、何か?」
「どこの国の者だ?」
「…サモアという小さな島国の者ですよ。」
指揮官の言葉にカイオスは小さく頷きながら、彼に歩み寄り小さな声で問いかけた。
「…ヴァルハルの手の者か?」
だが指揮官は答えるどころか、表情すら変えずに軽く会釈だけして応接室から出て行った。
(当たり…か。国家監察軍を殲滅するだけの力があるとするならば…文明国レベルの力はあるか…)
カイオスは謎の勢力、アズールレーンについて考えるのであった。
次回、ある意味で皆のアイドルが出てきます
今後、お色気シーンは…
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今より増やせ
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このぐらいでいい
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もう少し減らしていい
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もっと減らして
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無くていい