注意!
この話は、以下の要素を含みます!
・超兵器
・SF兵器
・独自理論
・胸糞要素
それでも良いという方はどうぞお進み下さい
やりたかったネタ、その2です
因みに1は鉄血艦の装甲獣形態
──中央暦1639年12月16日午後11時、皇宮パラディス城壁外──
篝火にくべられた薪がパチパチと弾け、揺らめく炎が城壁に人影を映し出す。
その人影の正体、それはマスケット銃を構えた十数名の兵士。そして、城壁を背にするようにして地面に打ち付けられた杭に縛り付けられている同じ数の男達だった。
「これより、貴様らを処刑する!罪状は皇帝陛下の名誉を傷付けた事による、国家反逆罪だ!」
厳つい顔付きの衛兵隊長が羊皮紙に書かれた内容を読み上げる。
それを聴くのは、駐アルタラス王国大使であったカストと臣民統治機構長のパーラス。そして、反乱を起こした属領から本国へと逃げ帰って来た臣民統治機構職員達だった。
「まっ…待ってくれ!私はあのような事は言っていない!あれはでっち上げだ!蛮族共が…」
「黙れ!貴様の処刑は皇帝陛下の御意志である!」
反論するカストであったが、衛兵隊長の一喝によりその言葉は強制終了された。
続いて、パーラスが口を開いた。
「わ、私は……」
「黙れ!貴様は属領統治軍の者から賄賂を受け取り、多くの悪行を黙認していたのだろう!」
パーラスは弁解の一つも言えなかった。
72の属領で勃発した反乱。属領に残された僅かな兵力で止められる筈も無く、属領統治軍の兵士はほぼ壊滅、臣民統治機構の職員と僅かな兵士が命からがら逃げ延びたという有り様だった。
そんな彼らは皇帝ルディアスの命令により取り調べが行われ、様々な証言から各属領の統治責任者は処刑、それ以外の者は懲罰部隊送りという処分が下された。
もっとも、取り調べと言っても拷問を含んでいたようでパーラス達、臣民統治機構職員は傷だらけだった。
無傷なのは処刑が決まっていたカストのみだ。
「もう良い!貴様らの見苦しい言い訳に構っている暇は無い!この後も処刑せねばならない者が居るのだ!…構えーっ!」
衛兵隊長の言葉に、銃兵がマスケット銃を構える。
「撃てぇぇぇぇ!」
──バババババババンッ!
銃声と共に白煙を纏って鉛弾が銃口から飛び出す。
鉛を融かして固めただけのそれは人体に着弾すると、変形し肉と内臓を抉る。
多くの者は心臓が変形した鉛弾により喰い破られ即死したが、狙いが外れた者は即死出来ずに地獄の苦しみを味わった。
その中にカストとパーラスの姿もあった。
「うぅぅぅぅぅ!痛いぃぃ!医者を…医者を呼んでくれぇぇ!」
「はっ…はっ…はっ…」
痛みにのたうち喚き散らすカストと、あまりの痛みに過呼吸を起こすパーラス。
「隊長!トドメは如何いたしましょう!」
衛兵の一人が、衛兵隊長に問いかける。
だが、衛兵隊長の言葉は冷酷なものだった。
「放って置いても死ぬ。それよりも時間と弾が勿体無い。縄をほどいてその辺に捨てておけ。…次!」
衛兵隊長の言葉に従い、衛兵達がカストとパーラスの縄をほどいて城壁の脇に転がす。
「うぅぅぅぅぅ…うぅぅぅぅぅ!」
「はぁー…はぁー…」
陸に打ち上げられた魚のようにのたうつカストと、呼吸が細くなってきたパーラス。
段々と薄れ行く意識の中、二人が最期に見た光景…それは、抵抗空しく杭に縛り付けられる統治機構の職員達。そして、夜空を駆ける蒼白い彗星であった。
──同日、レミール邸──
「うぅぅぅ…あぁ…来るな…来るな…」
天蓋付きのクイーンサイズベッドの上、身を捩りながらうなされるレミールの姿があった。
その長い銀髪も白い肌も、寝間着すらも汗でじっとりと湿っている。
「う…う…うわぁぁぁぁぁぁぁ!」
そんな彼女だったが、突如として悲鳴を上げて飛び起きた。
息を荒げて千切れんばかりに首を振り、辺りを見回す。
「はぁ…はぁ…夢か…」
先程までの恐怖が夢だったと分かると、ホッと胸を撫で下ろす。
ふと、尻の辺りに違和感を覚えて視線を落とす。
下半身…というよりも、股関の辺りがびしょ濡れになっていた。失禁していた。
「はぁ…はぁ…クソッ!」
自らの醜態に苛立ち、マットレスを殴り付ける。その弾みでアンモニア臭が立ち上ぼり、彼女の鼻腔に突き刺さる。
それが羞恥と嫌悪感を刺激した。
「夢の中も私を愚弄するか…アズールレーン…!」
ギリッ、と歯を鳴らすレミール。
そう、彼女は先程まで悪夢を…失禁してしまう程の悪夢を見ていた。
それは、真っ暗な空間でたった一人で立っていると金髪の大男…クリストファー・フレッツァというアズールレーンの代表である男が現れるというものだった。
次第にその男の姿は巨大な蛇のような姿となり、レミールを足からバリバリと喰い始めた。
激しい痛みと恐怖、鋭い牙の生えた口がどんどん腰から腹、胸…そして、首迄を喰った所で目覚めた。
「くっ……クソッ!クソッ!クソッ!」
思い出すだけで身震いする。
それを振り払うようにマットレスに両拳を叩き付けるが、体の震えが止まらない。
気分を落ち着かせる為に窓の外を見る。
魔石灯の夜景が美しいエストシラントの街並み、星が輝く夜空…それらは、レミールの心を僅かに落ち着かせる事が出来た。
だが、彼女の視界に何かが写った。
夜空を切り裂くように進む蒼白い光の帯…彗星だ。
「あ……あれは…!」
パーパルディア皇国において彗星は凶兆だとされている。
というのも初代パーパルディア皇帝が崩御した夜、蒼白い彗星が夜空に輝いたという伝承があるのだ。
「あの方向は…パールネウス!?」
彗星が向かう方向。その方向には初代皇帝生誕の地であり、今なお聖都として巡礼の地となっているパールネウスがある。
凶事を知らせる彗星の行く先は、パーパルディア皇国始まりの地であるパールネウス。
不吉な予感にレミールは、ただただ身を震わせる事しか出来なかった。
──同日、アルタラス海峡──
フィルアデス大陸とアルタラス王国の間に横たわるアルタラス海峡。この日は新月であり、星明かり以外の光源は無い。
まるで墨を流したかのような漆黒の海面、それは前触れも無く現れた。
──ズザザザザザザザザ!
海を割るように現れた巨大な物体。
それは夜の海に溶け込むような漆黒であり、まるで海中生物のような流線形をしていた。
しかし、それは生物ではない。
「随分と速いな。海中だってのに、ル・トリオンファンの全速力より速いぞ。」
海中から現れた物体、その内部で一人の男…指揮官が呟いた。
「それに凄く静かで広いの~」
指揮官の言葉に同意するようにロングアイランドが口を開いた。
そんな二人の間に挟まれるように立っている人物…セイレーン『ピュリファイアー』が得意気に胸を張った。
「ふふん、どーよこの『オロチ』は!」
そう、この物体はかつて重桜で開発されていた決戦兵器『オロチ』を修理した物だ。
全長約800m、全幅約260m、排水量計測不能という馬鹿と冗談が総動員したような超巨大艦だ。
しかもこれは只の艦ではない。
外見はアウトリガーカヌーのような三胴艦となっており、中央の艦体は750mもの飛行甲板を持つ空母なのだ。これ程の長さならば、滑走路と呼ぶべきかもしれない。
そして、空母の左右にアウトリガー状に配置されているのは全長約300mもの偉容を誇る戦艦…超大和型戦艦をも上回る物だ。
51cm連装砲を4基備え、数えるのも馬鹿らしくなる程の高角砲と対空機銃にレーダー…何を考えているのか理解出来ない。
それだけでも十分過ぎる程だというのに潜水が可能であり、その上ほぼ無音で超高速潜水航行が可能だというのだ。
重桜に伝わる『ミズホの神秘』とセイレーンの技術が融合し、恐竜的進化を遂げた艦船…それこそが『オロチ』であった。
「恐ろしい兵器だな。こりゃ、世界最強に相応しい。」
「そんな世界最強に、無理矢理乗り込んだ指揮官さんはおかしいの~」
肩を竦めて冗談めかした口調で話す指揮官に対し、ジト目を向けるロングアイランド。
そんな二人の様子を気にする事無く、艦内に配置されたCICのコンソールを操作するピュリファイアー。
「地上航行モードや装甲獣形態はまだまだ時間が必要だけど…海上と海中での戦闘なら問題無くこなせるぜ!」
黄色い瞳を爛々と輝かせてサムズアップするピュリファイアー。
指揮官はそれに満足そうに頷くと、コンソールに嵌め込まれた画面の一つを指差す。
「カイオス氏の部下が設置したビーコンは正常に作動している。地図上での位置も大体同じだ。」
「オッケー、それなら発射準備に入るよー!」
オロチの飛行甲板の前端部分、カタパルトが埋め込まれている部分が甲板の中心線から観音開き状に開く。
そこから現れたのは、細長い二枚の板を面同士で向かい合わせたような物体。それが二組ある。
それは、オロチのカタパルトである『電磁カタパルト』のユニットだ。
そのユニットが中心線に向かってスライドし、ピッタリと組合わさる。
「飛行甲板開放!電磁カタパルトユニット、マスドライバー形態に移行!ペイロード、特殊魔導爆弾『トラペゾヘドロン』!装填完了!」
ピュリファイアーがノリノリで発射シークエンスの流れを口にする。
「照準…ロックオン!エネルギー充填率、90…93…97…99…100%!発射準備完了、何時でも撃てるよ!」
そう言って、拳銃の銃口にコードが繋がったようなコントローラーを指揮官に差し出すピュリファイアー。
「指揮官さ~ん…本当にやるの~?」
ロングアイランドが心配そうな声をかけるが、指揮官はそれに構わずにコントローラーを受け取る。
「ロングアイランド、これは俺がやる…いや、俺にやらせてくれ!」
コントローラーのトリガーに指を掛け、確固たる意思を示す指揮官。
「分かったの~指揮官さんがやりたい事なら~幽霊さんは止めないの~」
「おう、任せとけ!」
威勢良く言うと、コントローラーをパールネウスの方向に向けると楽しげな笑顔を見せた。
「アディオスアミーゴ!」
トリガーに掛かった指に力を入れる。
「地獄で会おう!」
──カチッ
トリガーが完全に引かれた。
──バシュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥンッ!
電磁誘導により超高速で放たれるペイロード。
大気との摩擦で生じた放電現象が蒼白い光となり、夜空を切り裂くような光の帯となった。
──同日、パールネウス──
パールネウスの中心に存在するネウス城。
そこは、政から身を引いた皇族や未成年の皇族が暮らしていた。
そんなネウス城の一角、暖炉の火が揺らめく談話室には数人の皇族が集まっていた。
「デュロが陥落し、反乱により属領を失った…皇国は最早、終わりだ。」
絶望したように話す中年の男性皇族。
しかし、それに年老いた男性皇族が反論した。
「いや、"狂犬"レミールの妹…"出来損ない"ファルミールに上手く取り入れば、我々の安全は確保出来るかもしれない。」
その言葉に、若い女性皇族が問いかけた。
「お爺様、そんな事が出来るの?」
「あぁ…レミールに全ての罪を被せ、ルディアス陛下はレミールに唆されたという事にして退位していただく。その後、ファルミールを皇帝として我々が支持するのだ。」
「成る程…確かに、自分の支持者ならば粛清なぞ出来ないでしょうね。」
皇族達がそんな企てをしていると、窓際に立って夜空を見上げていた少年皇族が何かを見付けたようで、中年の男性皇族のもとへ向かった。
「父上っ、父上っ。」
「む…どうしたんだい、何かあったのかい?」
「綺麗なね、お星様をね、見付けたの。」
子煩悩な中年男性皇族は、愛する息子の指差す方に目を向ける。
星が輝く夜空を切り裂く蒼白い彗星…その姿を見た誰かが呟いた。
「不吉な…」
それが最期だった。
──ヒュオッ
小さな風が吹いたような音。
新月の夜だというのに、目を開けていられない程に目映い真っ白な光……
その夜、地上に太陽が生まれた。
その光と熱はパールネウスのあらゆるモノを飲み込み、それが収まった時には何も残らなかった。
その時、パールネウスに居た約40万人は一瞬にして世界から消え去った。
パールネウスよ、私は帰って来た!
もしくは
青き清浄なる航路の為に!
今後、お色気シーンは…
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今より増やせ
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このぐらいでいい
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もう少し減らしていい
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もっと減らして
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無くていい