「わたし」か「あたし」か、漫画でもそんな決まってなさそうだし?
雰囲気で書いてます。
一応、伸恵と美羽は基本「あたし」。千佳は基本「わたし」としています。
宜しくお願いします。
サイゼの発祥の地は本八幡。発祥の地の名前に八幡って文字があるから好きなんじゃなくて、それに関係なく俺はサイゼを愛している。
学生の味方。財布に優しい。皆よくここを利用しているくらい好きなのに、なんでデートで利用すると男の株が下がるんだろうね?
……デートか、やっべ今これ地雷だった。伸恵は今日はデートのつもりだったんだろうか?
……いかん!まだ考えるな!顔が熱い。クールになれ。脳のリソースを別で一杯にするんだ!
戸塚は天使。小町も天使。茉莉も天使。おぉ、俺の周りには天使がいっぱいだ。
「お兄ちゃん?顔赤くしたり、ニヨニヨしたり、気持ち悪いよ?」
「そうだぞ八幡。例え相手が美羽だとしても小学生と手を繋いでニヤニヤしてる男子高校生って通報ものだぞ。」
現在、アナと茉莉と両手で繋いで歩いている伸恵を先頭にして、次いで千佳と小町が手を繋いで歩き、最後尾に俺と美羽が手を繋いで歩いている。
最初に伸恵が二人の手を取り、それを少し嫉妬の眼で見ていた美羽だが何故か俺の手を取り上機嫌になった。
今も、ニコニコと繋いだ手をブンブン振っている。ちょっと恥ずかしいからやめて欲しい……。
千佳は俺と美羽の繋いだ手をチラチラ見て、ため息ついたりとちょっと行動が謎だ。
「いや、ちょっと忘れたい過去を思い出しちゃったんで、幸せな記憶で忘れようとしただけだ。」
訓練されたボッチは辛い事が多いからな。直ぐ幸せな事を思い描けるってものだ。
そんなで今回のお出かけの最終目的地、女性服売り場へとたどり着いた。
……スゲー居心地悪いなここ。俺、今からあっちの紳士服売り場にいっていい?ダメですか。
「第1回!ららぽ試着コンテストーーー。」
さっきまで隣にいた美羽が急に張り切りだした。
なにそれ?あんまりいい予感しないんだけど。
「もぅ、みっちゃん。今度はなんなの?」
「よくぞ聞いてくれましたぁ。って言っても、要はあたしが服を選ぶから皆それを試着してきてねって話。 んで、審査員は八兄と伸姉です。」
「え~。みっちゃん絶対変なの選ぶ気でしょ?嫌だよわたし。」
美羽が進行してるだけで不安があるものな。
隣では伸恵が目を輝かせてる。多分自分に被害がなさそうで、アナと茉莉の違う服装が見れそうだからだろう。
「でね、八兄と伸姉は30分くらいしたらあっちの子供服売り場に来てね。」
「ねぇ、みっちゃん聞いてる?」
「では、行くぞ!みなのものー。ついてこーい」
「お、おー!」
「茉莉さん。美羽さんに乗らなくていいですわ。」
不安だ。
「美羽ちゃん、小町に着れる服はあっちには無いから、小町は不参加です。」
「んー。そだね。オッケー。」
「ょし。」
「みっちゃん?ねぇってば。」
そして小中学生共が子供服売り場に消えれば、残されるは高校生組の二人。
気まずい。なぜ小町は向こうへ行ってしまったのだ。不参加ならここに残っても良かったんやで?
「よし、とりあえず本来のあたし達の目的の買い物をすませちまおうぜ八幡。」
「……ああ。」
コイツはもう吹っ切れたのかな?俺はまだダメそうですヨ。
「本当は八幡にあたしの水着でも選ばせようと思ってたけど、そんな雰囲気じゃなくなったしな。
ま、あたしが適当に選んでるから適度に感想をくれよ。」
「お、おぅ?いや、難易度高くねぇか?俺に感想求めるなよ。」
「簡単簡単。素直に言ってくれていいから。」
こういうのって素直な感想が欲しいと言いつつ、素直に言うと怒られるパターンの奴ですね。
まぁ、伸恵だしそんな変なの選ばないだろうし、いいねを量産すればOKだろ?
伸恵は何種類かのジーンズを持って来てはどうだ?っと聞いて来る。
それに対し、似合うんじゃね。いいぞ。を繰り返す俺。だって、しょうがないじゃないか。
違いなんか分かんねぇんだもんよ。色が微妙に違うだけとか、穴の位置が少し違うとか、そもそも何?なんで穴の開いたの売ってんの?
服って怪我とかの予防のはずだろ?あと防寒。ダメージジーンズとかもろにそれに逆らってんじゃん。
俺の国語力の低い返事には特に気にせず、伸恵は青系のシャツに白い短パンを買った。
……ジーパン買わねぇのかよ。
買い物を終えて、子供服売り場に行けば、小町がポツンと立っていた。
あれ?みんなは?
「おまたせ、そんであいつらは?」
「あっちの試着室。美羽ちゃんに着替え持たされて、その中。」
小町は試着室の方角を指さす。
ここの試着室は女性服売り場のと兼用だそうで、横に並ぶ形で6ボックスもあるんだとか。
小町に連れられ、試着室に着けば、ピエロの恰好をした美羽が待っていた。
「あ、遅いぞ。3人共~。」
「おい、美羽。そんな服ここには売ってなかったよな。それどうしたんだ?」
「お姉ちゃん。美羽ちゃんね、自分で家から持って来てたみたいなの……。」
どんなけネタに全力なんだお前は。
「やぁ、ぼく、ミッウー。見ての通りピエロさ。ハハッ。」
「ブフッッッ!」
ちょっと高い声色で話し出す美羽。おいぃぃぃ、それ、絶対やっちゃダメなやつだろ!
……右端の試着室では千佳がツボに入ったようだな。
美羽がなにか思いついた顔をして、千佳の居る試着室に顔だけ覗かせる。
「ハハッ。」
「くっ、ふっふふふ。ひー。みっちゃん、ちょっと、やめて。」
美羽輝いてるなぁ。
本当、千佳の事好き過ぎでしょ。
「では、まずはこの方。茉莉ちゃん!いってみましょー。茉莉ちゃーん、出て来てー。」
「う、うん。」
千佳の試着室から戻って来た美羽に紹介された茉莉は真っ白い道着を着ていた。
うん。柔道着だな。これまた茉莉とは縁遠そうなものをチョイスしたなぁ。
「茉莉ちゃん、さっき教えたやつやって。」
「う、うん。......お、おす?」
手を前に突き出して弱そうに声を出す茉莉。それじゃ何も倒せなさそうだ。
「う~ん。なんかインパクトが足りないなぁ。お姉ちゃん何かない?」
「そうだなぁ。あ、茉莉ちゃん、あれやって!昇龍拳。前に千佳がやってたの見たでしょ。」
「おいぃ!お姉ちゃん!それ忘れてって言ったでしょ!」
千佳?なにやってんの?誰しもがやりたくなる事ではあるけど人前では抵抗があるぞ。
かくゆう俺も小町に見られて、死にたくなった事があるがな。
「わ、わかった。やってみるね。......しょ、しょーりゅーけーん。……わっ!……あぅうぅ。」
片手を突き上げてジャンプした茉莉は、全然ジャンプ出来てなかったが着地に失敗してこけた。
いつも思ってるけど運動神経壊滅だよな茉莉って。
「わぁ!大丈夫?茉莉ちゃん。もうとりあえず、試着室戻って元の服に着替え直しておいで。」
「うん。そうする。ありがと、お姉ちゃん。」
「もぅ、本当はみんな終わるまでそのままの予定だったのに。まぁいいや。次のアナちゃんは最後まで着替え無しだかんね!」
「な、ふざけんなですわ!」
最後までは着ていたくない服か、なんだろ?
「じゃぁアナちゃん、開けるよ?」
「ちょっと待って下さる?いや大分まっていただけますか?」
「アナちゃんと言えばって事で用意しました。それ~~~。」
「きゃーーー。」
カーテンが開かれたその先には、ぺたりと座りこんだ1匹のウサギが……。
っと小町の目線を痛く感じるので、俺は後ろを振り向く。
一瞬?見ただけだけど、完全にバニーですた。網タイツは履いてなかったが。
美羽?なんでこんなの持ってるの?しかもあれ、お前じゃ胸元足りんだろ。でもグッジョブ。
「美羽」
「なにー?伸姉。」
「グッジョブ!!!」
「お姉様も何言ってるんですか!!!」
アナも試着室へ戻り、元の服へ着替えるらしい。
そして、茉莉も着替え終わって出て来たところで次だ。美羽のピエロ、茉莉のリュウ、アナのバニーと来ている流れでの千佳は何で来るんだろう?
意表をついての着ぐるみとかかな?
「では、いよいよ最後の大トリ、伊藤千佳さんでーす。
カーテン開ける前にちぃちゃんに意気込みの程を聞いてみましょう。ちぃちゃん?どう?」
「……みっちゃん。この流れわざとでしょ。わたし今、すっごく出て行きたくないんだけど。」
「でわ、意気込みバッチシという事でオープーン。」
「おい!待って、お兄ちゃんこれみっちゃんが選んだんだからね!!!」
そこにいたのは……なんというか、いつもの千佳だった。
肩にフリルの付いたノースリーブのチュニックに白とピンクのひらひらしたスカート。
似合ってはいる。とても似合ってるんだけど、この流れで着ちゃったら……。
「ちぃ、普通だな。」
「なっ!!!」
「いやいや、普通に似合ってるから!可愛いって。」
「でも、この流れだとないよねー。」
「「「お前が言うな!!!」」」
千佳も試着室に戻って着替え終わり、あの服は落ち込んでた千佳にプレゼントって事で俺が買う事になった。
なんと、千佳の服だけは美羽がちゃんとここで選んできたらしいのだ。
あいつ、センスはいいんだよな。
そんな、大騒ぎしたららぽでの買い物も終え、皆車に乗り込み帰宅だ。
伊藤家のじいちゃんの車は5人乗り。俺らは7人。
後ろの荷室に美羽と千佳が、後部座席に茉莉、アナ、小町。助手席に俺、運転は伸恵。
今日は疲れた。まず、今日の夜は恥ずかしさで寝れないだろうから、明日は一日睡眠だな。
でも、もうすぐ、林間学校の手伝いがあるから準備しないとだなぁ。
......やはり、こんな俺の日曜日は間違っているのだろう。
デート編はおわりです。
続きが気になる感じで長期間空くのは個人的に好きじゃないので、
連続投稿しました。まぁ、自分の話で続きが気になる事は無いと思いますが。文才が欲しい。
次回投稿は未定です。でも年中には投稿したいと思います。