仮面ライダーW〜受け継がれしE〜 作:プライムビルド
ありがとうこざいます!!皆さん!!
そして、ありがとう!!シリアルキラーの京水ネェさん!!
自身の恩人でもあり、父の仇である大道克己と同じ仮面ライダーエターナルへと変身させられたソウジは、自身の状況を確認する暇もなく、目の前の敵—————アイズ・ドーパントが生み出した眼球の雨を回避に専念するしか余裕はない。仮面ライダーへと変身したことで身体能力は格段に向上したことで、ボロボロの状態でも軽々と一姫を抱え、迫り来る攻撃の雨を回避し切ることが可能となった。そして、アイズ・ドーパントが弾切れを起こしたのか、攻撃の手をやめ、改めて驚愕の声を上げ、ソウジは漸く自分の現状を把握する。
「何故、お前などがソレを持っている!?」
「…………手紙である程度、予想していたが………
………複雑すぎるな」
「でも、コレで助かったのは変わりはないわよ」
驚愕するアイズ・ドーパントを2人は完全に無視しながら、ソウジは仮面で隠れているがわかりやすそうに複雑そうなため息を吐き、一姫は全く悪びれてはいない。
「だから、複雑すぎるんだよ。というか、本人の同意なしに変身させるな!」
「緊急事態だから仕方ないでしょ」
「それそうだが……このエターナル…色々と違うな」
「そうね。貴方の方が適t……シンプルなデザインだものね」
自分たちが知っているエターナルとは、明らかに異なる姿であることに疑問を抱く。2人が知るエターナルとの違いソウジが変身したエターナルは、腕とアンクレットの炎の刻印が赤となっており、コンバットベルトと黒いマントの様なローブがない状態————仮面ライダーエターナル レッドフレアと
なっているのだ。本来なら、コレこそがエターナルの基本形態であり、ある意味で初期フォームと言える形態であるのだが、本人達からすれば知る由も無い。
「考えても仕方ないなっ!」
ある程度自身の考えに見切りをつけたタイミングで、痺れを切らしたアイズ・ドーパントは、鋭利に強化された爪を振り下ろしてきた。対するソウジも咄嗟に拳を突き出し迎撃を開始する。本来なら肉弾戦においては、様々な格闘術を齧っているソウジの方がアドバンテージがあるはずなのだが、アイズ・ドーパントの固有の能力である先読みによって決定打を与えられず、着々とダメージを負ってしまう。
「はっ!例え、あの悪魔に変身できても、使い手がクズでは意味はないな!」
「ッ!…言ってくれるな」
アイズ・ドーパントから繰り出された左脚による蹴り上げを素手でガードし、反撃と言わんばかりに回し蹴りを連発で繰り出す。だが、アイズ・ドーパントは身体をくの字に曲げることで、顎を狙ったソウジの回し蹴りを回避する。回避され続けていることに少々焦りながら、今度はアイズ・ドーパントのど出っ腹目掛けて殴り掛かるも、アイズ・ドーパントは身体を捻ることで回避し、膝蹴りをカウンターとしてソウジの溝打ちに喰らわせる。
「カハ…ッ!!」
腹から来る衝撃によって一瞬酸欠状態となったが、何とか裏拳を放つことでアイズ・ドーパントを下がらせ、距離を取り態勢を整えようとするのだが、
「死ねぇぇぇ!!」
空中に浮かぶ2つの眼球から発せられた光線によってソウジは大きなダメージと共に吹き飛ばされてしまう。そして、近くの精密機器を背にする形で吹き飛ばされたソウジは、何とか立ち上がろうとするが思っていたよりもダメージは酷く立ち上がる事が出来ず、とうとう変身が解けてしまう。変身が解けてしまったボロボロのソウジは意識を失い、もっとも近い位置にいる一姫は彼の元へ素早く駆け寄り、ケガの状態を確認する。一姫がソウジの元へ駆け寄ったことを好機と考え、2人諸共抹殺するべくアイズ・ドーパントはもう一度、夥しいほどの数の眼球を出現させる。生身である2人には、この攻撃から身を守る術はなく絶対絶滅のその時、
「全て、振り切るぜ!」
「変・・・!身ッ!!」
バイクのエンジンと共にある男の声が工場内へ響く。
音を確認する間も無く、工場内へ入ってきた青い閃光はソウジ達の前へ止まり、2人へ迫り来る攻撃の雨を次々に斬り捨てていく。
そして、全ての攻撃を防ぎきることでその姿を見せる。
「……仮面…ライダー…」
2人の前に姿を現した青い閃光の正体は、この街の希望の1つである加速の記憶を宿す戦士。
「駆けつけるのが遅くなってすまない。俺は仮面ライダーアクセル。少しの間だけ待っていてくれ。すぐに終わらせる」
その名は仮面ライダーアクセル。
ガイアメモリによって運命を狂わされ、復讐の鬼と化そうとした彼は、信頼できる仲間によって呪われた過去を振り切るためのチカラ————トライアルを手にしたことで進化した仮面ライダーアクセルトライアル。そして、アクセルは2人を安心させるかの様に語りかけてから、アイズ・ドーパントへ向き合い、持っている剣————エンジンブレードの切っ先を向け構える。対するアイズ・ドーパントは、仮面ライダーアクセルトライアルから発せられる気迫に戦慄し、先程とは打って変わり、弱々しく後ずさりしながら狼狽え始める。
「な、なぜお前がこんな所にいる!?」
「俺に質問するなッ!!」
「おのれぇぇ、お前も俺をバカするなぁぁ!!」
お前の疑問に誰が答えると言わんばかりの拒絶の回答に、怒りのボルテージが上がったアイズ・ドーパントは2つの眼球から光線を放つのだが、アクセルトライアルと化した仮面ライダーには、全く当たらず一瞬で間合いを詰められエンジンブレードによって、切り裂かれる。
自身の先読みを上回るスピードで迫り来まれてしまい、状況が圧倒的に不利となってしまったことで焦り始めるアイズ・ドーパントの懐に連続の斬撃を喰らわせる。そして、フィニッシュとして、トライアルメモリのマキシマムを放とうとするが、更なる乱入者によって阻まれる。
「世話が焼ける愚図だな」
「何ッ!?」
何処から入ってきたのかは不明だが、アクセルトライアル目掛けて
「クっ!逃げられたか……」
立ち込めた煙幕によってアイズ・ドーパントは工場内から姿を消し、気を失ったボロボロのソウジと彼が守り抜いた一姫だけが、アクセルトライアルの前に残された。すぐさま追跡を考えたが、怪我を負った市民を見過ごすことが最優先なため自らの変身を解き、生身の姿を現した。そして、一姫と共にソウジの容態を確認した後、仮面ライダーアクセルいや
……照井竜は、もう1人の仮面ライダーを現場へと呼び寄せるのだった。
アイズ・ドーパントに負けた俺が目を覚ますと、そこには数年前大道克己によって倒壊された風都タワーが広がっていた。辺りには、人っ子1人見当たらず、まるで永遠に時が止まったかの様に静寂が支配する世界。
そして、何故かは分からないが、幼い頃に大道克己の墓で礼を述べた後、贈り主は不明だが贈られて来たハーモニカが俺の掌に存在した。どうやってこのつまらない世界から抜け出す方法を導き出すことができない俺は、不安になりつつある自分を安心させるため
♪〜♬♪〜♬♫♪♫・*:.。
「ふぅ……「どうやら、落ち着いた様だな……
佐久間総志郎?」っ!?」
ハーモニカによって気を紛らわせることができたことで安心するや否や背後から聴こえた声に驚きソウジは、振り返るとそこには忘れることができない人…いや……悪魔がいた。
「大道……克己ッ!?」
生気をまるで感じさせない彼の表情には、心底愉快そうな笑みを浮かべられていた。
「よぉ、久しぶりだな。あの時以来だな…お前の父親を目の前で殺した……あの時から」
「オマエェェェェ!!」
まるで父の死を嘲笑うような言動にソウジは激昂し、殴り掛かるがあっさりと受け止められる。
「ほぉ、父親の後ろでビクビク震えていたあの時より、威勢がいいな。だがな………」
自分への殺意のこもった眼差しを向けるソウジの気迫に僅かな関心する様な口ぶりを見せるが、ソウジの殺意の気迫とは比べられない程の気迫を発する。そして、克己の気迫にあてられ硬直してしまったソウジへ向けて、彼は無慈悲なまでに拳を振り抜く。
「そんな何の覚悟もこもっていない拳では何も守れはしないぞ!」
「ぐはぁ!!」
何処か過去を馳せる様な表情を一瞬だけ浮かべた克己から振り抜かれた拳を顔面に喰らわされたことによってソウジは遥か後方へ吹き飛ばされる。凄まじい衝撃と痛みに顔を歪ませながら、ソウジは自分を見下ろす怨敵である克己を睨みつける。
「つまらないな。憎い相手を睨み付けることしか出来ないとは、これじゃあ、俺の心臓をやった意味がないな」
「誰が好きでお前なんかの心臓なんて貰うか!!」
自分の身体を駆け巡る痛みなど忘れてソウジは先程よりも速さが上がった拳を振り抜く——————が、またもやあっさりと受け止められる。
「はッ!言ってくれるね、これでも
「黙れ!お前が、父さんを殺し、この風都を地獄へ変えようとしたことには変わりはないだろ!!」
一発でも、せめて一発だけでも喰らわされなければという思いによってソウジは、避けられ、流されまたは受け止められる拳を振るい続ける。そんなソウジを今度の克己は品定めをする様な表情を浮かべ始める。
「そうだ。それこそが俺の数え切れない罪の内の1つだ。
「黙れ!!明日へ目指すための目標である父さんを殺したお前が語るなぁぁぁぁぁ!!」
受け止めらていた右の拳を振り払い、襟を掴み克己が反応するよりも速く頭突きを喰らわせ、一瞬よろめいた彼にソウジは自分の拳を届かせる。
「ぐぅ!……その通りだ。だがな、いつまでも俺という過去の亡霊を言い訳に新たな明日から眼を背けている気だ!!」
「ッ!?」
克己から嘆かれた言葉は確かに自分に当てはまることであったためソウジは拳を下ろし俯いてしまう。
「死人の俺は仲間と供にずっと希望という名の明日を求めていた。それなのに過去ばかり振り返り、今を生きようとしないお前はなんなんだ!」
「……………」
「死人か…それともゴミか?」
「……………」
「答えろ!佐久間総志郎!!」
『いつまでも下を向いていては、前を向いて歩けはしない。きちんと前向いて歩かなければ、見たいもの、見えていなかったもの、新しいものを見逃してしまう』
投げかけられる無慈悲なまでの言葉の刃に心を折られそうになるが、
『だから、前を向いて……歩きましょう』
こんな時でも、ある日言ってくれた彼女の言葉は、
『ダメなら、私が背後から蹴りを入れてでも前へ向かせてあげます』
何故か暖かく心に染みる。
そして、憎悪とは違う瞳となったソウジは、大道克己と正面から向き合う。
「俺は…悪魔に心臓を貰った人間だぁ!」
喉が裂き切れんばかりのソウジの答えを聴いた克己は、
「なら、掴んでみせろ。お前の明日を」
どこか憑き物が取れた様な満足気な笑みを浮かべ、ソウジにサムズアップを残し、この永遠の様な静寂な世界とともに消えていった。
はい。という訳で、皆さまがお待ちかねの京水ネェさんの次回予告です。それでは、どうぞ。
『キャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!克己ちゃんステキィィィィィィ!!たまらん!たまらん!たまらんすぎるゥゥゥゥ!!抱きしめさせて克己ちゃん!!お願い!お願い!いえ、というか抱いてェェェ!!あわよくば
《しばらくお待ちください》
『あら、ゴメンなさいね。あまりにも克己ちゃんがス・テ・キすぎるから死んでるのにビンビンに上がり過ぎちゃったわ』
『やっぱりイケメンで強い人は、嫌いじゃないわ!!』
『それにしても、賢を倒したアクセル。中々にいい登場なのが気に入らないわ!』
『まぁ〜私の克己ちゃんの方が何十倍もカッコいいからじぇんじぇん気にならないわ!!』
『さて、そろそろ京水オネェサンのヌルヌル次回予告をしないとね☆』
『次回の《継承されしEの力〜後編〜》は、またあのいけすかないアイズ・ドーパントが出てくるのよね。ムッキィ————!!でもね、克己ちゃんのおかげで過去を振り切れたソウ(注意:総志郎)ちゃんが今度こそ真のエターナルとして闘うの!!』
『お気に入り登録してくれる子は、私がやさしく抱きしめてア・ゲ・ル♡』