仮面ライダーW〜受け継がれしE〜   作:プライムビルド

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一旦ですが、次話にて登場人物紹介とともに本作のエターナルのオリジナル形態についての説明を近いうちに投稿します。
その後から、風都探偵本編へ一気に飛びますので、お楽しみください!


《第5話》弟子となる新米ライダー

翔太郎と一姫に奮起させられたソウジは自らが仮面ライダーとなる決意を露にし、その覚悟に共鳴するかの様にエターナルメモリは、ソウジを新たなるエターナルへ変身させた。そして、新たなエターナルとなったソウジを視界に収めたアイズ・ドーパントは全身から先立つような錯覚を覚える。

 

「な、何なんだ!?その姿は!?」

「コレか………コレこそが、真の意味で、この街の新しい希望(仮面ライダー)となるエターナルの姿だ」

 

「ふっ、ふん!クズのお前が使ってもあの時同様、俺に嬲られるだけだ。所詮はこけ脅しだろ!!」

 

まるで自身に言い聞かせるように、先の戦闘を思い出しながら気を落ち着けようとする。

 

「だったら、試してみろよ。ドーパント」

 

 

「クソガキがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

しかし、エターナルとなったソウジが、マントをまるで闘牛士の様にその身を覆い隠しながら挑発したことにより、アイズ・ドーパントは先ほどよりも激昂しながら突っ込んでいく。凄まじいスピードで突っ込んでくるアイズ・ドーパントにエターナルは慌てることはなく、頭を怒りで染めた単調な攻撃を受け止め、カウンターとしていつのまにか白銀の炎を灯っていた右ストレートを叩き込む。そして、追撃として左手にいつのまにか握られていたエターナル専用コンバットナイフ型武器—————エターナルエッジで斬りかかる。エターナルの右ストレートを貰ったアイズ・ドーパントは腹を抑えながら、後退しようとするが、逃げることが出来ず無数の剣撃を喰らう形で後方へ吹き飛ばされる。鋭い攻撃の嵐を喰らい、狭い空間である廊下では不利と考えたアイズ・ドーパントは一番近くの窓を突き破り、飛び降りる。対するエターナルも逃すまいとし、同様に窓をわざわざ開けて飛び降りる。アイズ・ドーパントよりも遅れて飛び降りたためエターナルの着地するタイミングを狙って無数の眼球を出現させ、攻撃する。1つ1つが手榴弾並みの爆発力を持つ眼球が目前に迫っていながらもエターナルは、焦るような素振りをまったく見せず、

 

「死ネェェェェェェェェェェェ!!!!」

「さっそく使わせて貰うか………亡霊達のチカラを(・・・・・・・・)

 

自身の掌から発生させた白銀の炎の中にあるモノを掴み、そのままロストドライバーのマキシマムスロットへ挿し込む。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Cyclone(サイクロン)

 

 

 

 

『Maximum Drive』

 

 

 

 

その白銀の炎から掴み取ったモノの正体は、失われたはずのT2サイクロンメモリだった。突如として現れたメモリに驚くことも困惑することもしないエターナルは、何の躊躇もなく仮面ライダー特有の必殺技であるマキシマムドライブを発動させる。

 

 

 

 

「サイクロンヘルブレイク」

 

 

エターナルはサイクロンメモリのマキシマムを発動させたことで自身の両腕には旋風が纏い、左右の腕でまるで円を描くように回しながら、纏わせた旋風を直径1メートルサイズへと凝縮し、迫りくる眼球爆弾の雨へ強力な暴風の塊と化した旋風の力を放つ。自身の背後にはいつのまにか存在していた半透明な緑色の体色をした怪人————サイクロン・ドーパントとともに。

 

 

「ぐほッ!?な、何なんだ!そのメモリは!?」

「今なら分かるぞ。俺が手にした時、このメモリは全てのガイアメモリを支配する王者としての力ではなく、この街の希望(仮面ライダー)として総てのガイアメモリの天敵となる力を発揮することを」

 

「ふっ、ふざけるなぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 

眼球爆弾による爆発を病院から護るために旋風の力を迎撃へ優先したことで、アイズ・ドーパントのメモリを完全に破壊することは出来なかったが、大ダメージを与えることに成功した。ダメージが与えられたのを確認したサイクロン・ドーパントは、まるでコレで自身の役目を終えたかのように消えていった。誰にもその姿を認知されることなく、静かに風都の穏やかな風とともに。また、エターナルが先ほど使用したサイクロンメモリは、マキシマムを発動し終えると白銀の炎となって、マキシマムスロットからその姿を消した。

そして、何処か暖かさを感じさせる風に背中を押してもらう様にエターナルはエターナルエッジを利き手である右手に持ち替え、空いた左手でエターナルローブを掴み、又もや自身の行動を読まれないためその身を覆い隠しつつアイズ・ドーパントとの距離を詰める。一気に距離を詰められた上にエターナルローブによって自身の先読みを無効化されていることに気付かないアイズ・ドーパントは焦りながらも鋭利な爪を振り下ろすが、振り下ろし切る前に手首を掴まれたことで不発となる。ダメージを負っているアイズ・ドーパントは離れるためにエターナルへ膝蹴りを放とうとするが、エターナルエッジによる連続刺突を喰らう形で廊下の時同様に後退させられる。エターナルによって度重なるダメージを与えられた続けたためアイズ・ドーパントは、とうとう息を切らた上に片膝をつく程なまでに消耗してしまう。

 

 

「はぁ…はぁ……こ、この…お、オレが…!」

「もう終わりにしよう。オッさん」

 

 

 

 

そんなアイズ・ドーパントを目の前にエターナルはロストドライバーに差し込んでいるエターナルメモリを引き抜き、エターナルエッジのマキシマムスロットへ挿し込む。

 

 

Eternal(エターナル)

 

 

『Maximum Drive』

 

 

発動されたマキシマム—————エターナルレクイエムによって、アイズ・ドーパントは自身の金縛りにあったかの様に動きを封殺され、自身の力の源であるガイアメモリの力が消え掛かっいくのを感じとる。しかし、身動きが取れない自身ではどうすることも出来ず、目の前にいる死神たるエターナルは片足にエネルギーたる白銀の炎を纏わせ、トドメを刺しに迫り来る。

残ったマキシマムドライブの力を総て右足へ転移させたエターナルは、まるで『♾』の軌跡を描く様に跳び上がり、

 

 

「ウオォォォォォリャァァァァァァ!!」

 

 

強烈な回し蹴りをアイズ・ドーパントへ叩き込む。エターナルの回し蹴りを喰らったアイズ・ドーパントは凄まじい勢いのまま数メートル先まで吹き飛ばされ、断末魔を上げながら爆散した。

 

 

そして、ドーパントの爆発を背にし、

 

 

 

エターナルとなったソウジはあの男と同様に、

 

 

 

無慈悲なまでに、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さぁ、地獄を楽しみな……!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

人の心を捨てた者へ向けたサムズダウンと共に言い放つ。

 

 

 

 

 

 

 

▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼

 

 

 

 

病院へ強襲をかけてきた炎の鳥の対処を全て終えたアクセルとダブルは、どちらも変身を解き、フィリップの身体と共に隠れていた一姫と合流し、ドーパントの断末魔が聴こえた場所まで急ぐこととする。すると、そこには自分達が知るエターナルとは異なる姿をしたエターナルが立っていた。

 

「どうやら、アレこそが佐久間総志郎の答えの姿と言えるね」

「(大道……見ているか?…お前が救い、そしてお前から大切なものを奪われたアイツが、お前とは違う形でこの街の希望(仮面ライダー)になった所を………)……あぁ、アレが佐久間の決意の証だろうな」

「まさか本当に、仮面ライダーになるとはな。驚きだ」

「………キチンとリベンジしたようね。ソウジ」

 

どのエターナルとも異なる姿へと変身したソウジに対して各々はそれぞれの感想を述べていると、爆煙の中からボロボロの風見亮二が砕けたメモリとともに地面に這いずるように現れる。

 

「お、俺が…このオレが…!………こ、ごんなクソガキにィ!?」

 

自身が見下し続けた相手に倒されたことに対して、全く理解できないかのようで、亮二は味合わされた屈辱によりその貌を怒りによって歪めていると、

 

 

 

『どうやら、きちんと当て馬になってくれたようで安心したぞ』

 

 

 

聴き覚えのある声を耳にする。

 

その声によって、この場にいる全員が声の発生源たる空へ目を向けると、そこには真紅の翼を持った鳥類型のドーパントがいた。

 

 

「わ、私を助けてに来てくれたのですか!!」

『そんな訳ないだろ。クズめ。お前は当て馬だと言っただろ?』

 

「え…?」

『私の大願を成就させるには、エターナルの覚醒は必要不可欠だ。そのために、佐久間総志郎に親しい風見一姫の愚親たる貴様を使ったまでだ』

 

「な、なんだと!?」

「1つ聴きたいことがある。お前の大願は不死か?」

『その通りだ、佐久間総志郎。私の大願には永遠を司るエターナルは覚醒した状態でなければ意味はない。だからこそ、現在において最もエターナルとの適合性が高い君を狙ったのだ』

「ふざけるんじゃねぇ!!そんなことのために、こんな大勢の人間を巻き込んだのかよ!!」

「落ち着いてくれ、翔太郎」

「貴様は、俺たちが逮捕する!」

 

 

未知のドーパントによって無慈悲に切り捨てられる所か、自身は捨て駒であったということを痛感させられた亮二は絶望のどん底へ叩き落とされる。加えて、風都の街を誰よりも愛する翔太郎は、ドーパントの目的に対して明確に怒りの叫びを上げる。しかし、ドーパントら他者の意見などどうでもいいかなように肩を竦ませる。

 

 

 

『どうとでも言いたまえ、ダブルの片割れよ。さて、そろそろお暇する前にゴミ処理をさせてもらおう』

 

 

 

そう言ってドーパントは掌に出現させた真紅の焔を亮二へ向けて放つ。

 

 

「まっ!!」

「マズい!!」

 

亮二の静止の声を遮るように放たれた焔によって生み出された爆発は、彼を爆煙を飲み込んだ。

 

『ふぅ、コレであのゴミも彼が言う様に地獄へ行ったかな?』

「オマェェェェェェェェェェ!!!!」

「翔太郎。もう一度、変身だ」

「俺もいくぞ」

 

変身を解いていたことで駆け出すことが出来ず、犯罪者とはいえ人1人を見殺しにしてしまったことで、翔太郎の怒りは頂点に達し、彼に呼応する様に一姫を背中に護った照井とフィリップはともに再変身を行おうとするが、

 

 

Ocean(オーシャン)

 

 

『Maximum Drive』

 

 

「セァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!」

 

 

爆煙の中から強烈な水弾が、放たれたことに驚きを露わとしたことで動きを止める。

対する空中にいるドーパントは全く慌てる様子もなく、先ほどよりも巨大な炎弾で迎え撃ち、相殺してみせる。これの水と炎の衝突によって発生した煙がドーパントを呑み込む。三度目のマキシマムを発動させたことでとうとう限界値を超えたのか、エターナルは自らの身体からスパークを発生させながら苦しみ出す。

 

「ぐ、あぁ…あ゛ぁぁぁぁ!!」

 

苦しみの声を上げていたエターナルは、やがて元の姿である包帯を各所に巻いたソウジの姿へ戻ってしまう。変身が解けたソウジは、自身の真後ろで気を失っている亮二が無事なのを確認しつつ、煙の中から無傷のドーパントを睨みつける。

 

「はぁ、ぐ…はぁはぁ……!」

『驚いたよ。まさか、あのマントで我が焔を防ぎ、その上水のマキシマムを発動させるとはね。だが、不可解だな。君は先程そのクズを地獄へ送るのではなかったのかい?』

 

「こいつ…が、行く地獄は……自らの罪を痛感し……その重さを懺悔しながら、やり直すための最適な場所である刑務所だぁ!!罪人とって、死ぬまで自らの罪に懺悔し続けることこそが、罪人の地獄なんだよ!!」

『ほぅ、では私もその地獄へ連れていくつもりかい?』

 

「「「当たり前だ!!」」」

 

今にも倒れそうになるソウジを左右から支え、共にドーパントへ向けて同じセリフを重ねたのは、助け合うと約束した翔太郎とフィリップだった。

 

「中々決まっていたぜ、佐久間」

「うちの翔太郎より、中々ハードボイルドに決まっていたよ」

「はは、それは……どーも。ハーフボイルドの師匠」

 

「おい!!ハーフじゃねぇ!!ハードボイルドだ!!何度も言わせ………ん?おい待て!今、師匠って言わなかったか!?」

「先輩として手を差し伸ばしてくれるのでしょ?それなら、責任として翔太郎さんの下で色々と学ばさせていただきます」

「ふふふ、面白いね。よかったじゃないか、これで君の後、鳴海探偵事務所を継いでくれる人材が決まったね」

「そういうことなら、先輩として仮面ライダーが何たるかをきちんと教えてやれ、左」

 

 

そして、2人に支えられたソウジは僅かながら先程人の話を聴かなかった意趣返しも兼ねて、半ば強引に翔太郎への弟子入りを勝手に決定した。加えて、本来なら助け舟を出すはずのフィリップはこの状況を面白がりソウジの弟子入りに賛同の意思を示す。加えて、一般人たるソウジのエターナルへの変身を後押しすることは反対であった照井もまた、フィリップに同意しつつ翔太郎にソウジへの責任を取らせるように逃げ道を塞ぐ。

 

 

「あーもう!!分かったよ!!弟子にすりゃーいんだろ!!弟子にすりゃー!!ったく、強引なヤツを弟子に取らされることになっちまったぜ」

「弟子は師に似るものですから」

 

「うるせぇェェェェェェェェェ!!」

 

 

この2人の援護射撃によって逃げ道を無くした翔太郎はちょっと逆ギレ状態だが、ソウジの弟子入りを受け入れる。ちなみに、一姫は照井の背に隠されながら、器用に気絶している亮二を割とキツめに縛り上げているので話は参加していない。

 

 

『くっくく、中々面白い漫才を見せて貰ったよ。では、私は本当にお暇しよう』

「逃すかよ!」

 

ドーパントを逃すまいと翔太郎たちは変身しようとするがドーパントは翔太郎たちよりも早く火球を地面にいくつも放ち、爆煙を立ち込めさせながら雲の中へ消えていった。

 

 

「ちっ、逃したか」

「あのドーパントは、かなりの強敵だ。いずれまた、僕たちの前に現れるだろう」

「その時こそ、俺たちがヤツの野望を打ち砕くだけだ」

「若輩者ですが、これからよろしくお願いしますね。師匠、フィリップさん、照井刑事」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、

初の変身後に三度もマキシマムを発動させた影響によりソウジはその日、全身筋肉痛となり自宅にて、一姫によって悪意しか無い看病を受けることとなった。

 

「良かったわね、ソウジ。ちょうど、筋肉痛に効くとツボ押しがあるからシテあげるわね」

「助けテェェェェェ雄二!!お前の姉に痛めつけられるぅぅぅ!!」

「すみません、俺今料理中なので。姉ちゃん、総志郎さんの看病よろしく」

 

「元からそのつもりよ。大丈夫よ、ちゃんと痛いから」

「てめぇ、ふざけっ!イダダダっ!!死ぬ!死なないけど死ぬほど痛い!!全身が痛い!!一姫さん、看病はありがたいんだ優しく優しくしてくれぇぇぇぇ!!」

 

 

風見姉弟によるドSコンビによって、その後のソウジは色んな意味でボロボロになったのは余談である。




《ドクター・マリアのガイアメモリ紹介➕次回予告》

「はじめまして、克己の母。大道マリアです。今回は京水が謎の祝い鬼を追いかけに行って不在なので、次回予告も行わせていただきます」

「今回、佐久間の坊やが使ったのは、疾風のサイクロン、大洋のオーシャンメモリよ。マキシマムは、主にロストドライバーのスロットで発動させるわ」

「どれこれも、かつてダブルの坊や達が破壊したT2メモリよ。このメモリ達は一度の戦闘において一度きりしか使えないけど、変身を解除してもう一度変身すれば、また再利用は可能よ」

「でも、あの子のエターナルはスペックはまだまだ克己のエターナルには及ばないわ。これからのあの子の成長次第で克己が残したエターナルメモリも進化していくわ。さて、そろそろ次回予告をしましょう」

「次回の《歩み出した新たなるライダー〜前編〜》は、風都探偵に登場するダブルの左側の坊やのヒロインときめが登場する予定よ。あの子の戦闘シーンがあるかは、まだまだ未定だけど楽しみしてあげて……あら、またあの子からの呼び出しね」

「では、また近い内に逢いましょう」

ありがとう、ドクター。
まともな次回予告をしてくれて、
本当に感謝感激です。

それでは、次回も楽しみにしてください。
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