ありふれていない世界最強メイド【本編完結済み】   作:ぬくぬく布団

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布団「今回は連投だよ」
深月「想定よりも早く仕事が終わったのですか?」
布団「目先の奴だけです。細々とした仕事は放置してます」
深月「ちゃんとやりましょうね?」
布団「イ、イエッサー」
深月「読者様達も、お体に気を付けて下さいね?」
布団「作者は風邪引いたかも」
深月「・・・一週間以上開けますか?」
布団「読者様の為に無理しない程度で頑張る・・・」
深月「それでは始まります。ごゆるりとどうぞ」


メイドはお二人と共に着々と降りて行きます

~皐月side~

 

私とハジメは真っ暗闇の中を、ゆっくりと警戒しながら歩いている。深月はどうしたのかって?先に進んじゃっていますがそれが何か?

 

「やっぱり深月の事が心配か?」

 

「違うわ。私達の様に明かりも無く先に進んでいる事にビックリしているだけよ」

 

「俺達が無理言って先行させたからなぁ」

 

そう。私とハジメは深月に、"余程の事が無い限りは手を出すな""先行して次の階層前で待っていろ"と、二つ命令したの。この迷宮は何か有ると私の勘がそう言っているし、クリアしたら特典とか有りそうじゃない?恐らく寄生プレイは駄目、パーティーとしての共同クリアなら成功って所だと思う。それだとしたら、深月の無双で私達にその特典が貰えない可能性が高くなっちゃうからね

 

「しっかし、本当に真っ暗だな。深月の奴どうやって進んだんだ?」

 

「この即席ランプが無いと先は見えないっていうのに・・・」

 

緑光石を光源とした即席ランプをぶら下げて、ハジメと皐月は周囲を警戒しながら進んで行く。すると遠くではあるが、チラッと光が反射した。二人は最大限の警戒をしてその場で待機していると、灰色のトカゲが姿を現したのだ。ギョロッとした金色の瞳を二人に向けた途端、その目が一瞬光り異変は直ぐに分かった。二人の体が端の方からパキパキと石に変化し始めたのだ

 

「チィッ!」

 

「石化っ!?」

 

二人は直ぐに岩陰に隠れて、石化を止める為に神水を飲む。すると、石化の進行が止まり、石状態となっていた部分の体は元通りに

 

「厄介ではあるが」

 

「射線に入らなければ問題無いわ!」

 

二人は縮地で、二手に別れる様に飛び退く事で金目トカゲの隙を一瞬だけ生じさせる事に成功。そのままの流れで、手に持ったドンナー二丁が火を噴く。挟撃される形で飛来する弾丸、トカゲは知覚する事を許されずに頭部を粉砕され、壁に銃痕を付けた

 

「バジリスクか何かかよ」

 

「このトカゲの肉を食べておかないといけないわね」

 

全ての素材を剥ぎ取る暇も無いこの現状。素早くトカゲの肉を少しだけ剥ぎ取って飲み込んだ。ステータスは後でも確認出来るので、二人は早足でこの階層を調べて行く。勿論、道中に出てくる魔物は全てヘッドショットにて殺し、魔物肉は手に入れている。暗闇の性で体感時間は明るい所よりも長く感じ、無理をせずに一旦休憩を入れる。深月が居ない中での食事、唯焼いて終わるだけのそれは酷い物だ

 

「・・・やっぱり深月を先行させるんじゃなかった!」

 

「美味しいご飯が食べたい・・・だけど食べなきゃ」

 

何も考えない様にしていても、食べるだけで思い出してしまうのだ。深月が作る料理のありがたさを・・・

 

「バジリスク擬き?のトカゲ肉は食べたとして、残りの奴らからはどんな技能をくれるか楽しみだ!」

 

「フクロウと足が六本ある猫よね?」

 

焼けていく肉を見ながら、道中で倒した魔物の姿を思い出していく二人。丁度良く肉も良い感じに焼けたので食べると

 

「ぐっ!」

 

「いたたたたた!痛い痛い!」

 

体に痛みが襲い掛かって来たので、神水を飲み二人はそのまま食べ進めて行く。初めて食べた時の痛さに比べればどうという事は無い。耐えられる程度の痛さなのだ

だが、この痛みが有ると捉えるならば体が強くなっているという事だ。爪熊よりも高いステータスを持っているというのは確定、バジリスク擬きを食べた時に痛みが生じなかったのは、"石化の能力に特化している為ステータスの高さは低い"と仮定すれば辻褄は合う

全てを食べ終えた二人は、ステータスプレートを確認する事にした

 

「それじゃあ、どんな感じに仕上がっているのか楽しみだ」

 

「石化の魔眼とか手に入ったり~♪」

 

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南雲ハジメ 17歳 男 レベル:23

天職:錬成師

筋力:450

体力:550

耐性:350

敏捷:550

魔力:500

魔耐:500

技能:錬成[+鉱物系鑑定][+精密錬成][+鉱物系探査][+鉱物分離][+鉱物融合] 魔力操作 胃酸強化 纏雷 天歩[+空力][+縮地] 風爪 夜目 気配感知 石化耐性 言語理解

 

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高坂皐月 17歳 女 レベル:22

天職:錬成師

筋力:400

体力:500

耐性:300

敏捷:500

魔力:550

魔耐:550

技能:錬成[+鉱物系鑑定][+精密錬成][+鉱物系探査][+鉱物分離][+鉱物融合] 魔力操作 胃酸強化 纏雷 天歩[+空力][+縮地] 風爪 夜目 直感 気配感知 石化耐性 言語理解

 

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「夜目・・・魔物肉を食べてから周囲が見やすくなったのはそれのせいか?」

 

「魔眼じゃなくて耐性かー、仕方が無いと言ったら仕方が無いわね。それよりも、気配感知は嬉しいわね」

 

「だな。準備の有無で状況は一変するし、戦いならば尚更だ」

 

技能の把握も終えた二人は消耗品の錬成をしていく。弾丸一つ錬成するだけでも時間が掛かるが、深月からの忠告で予め大量の弾丸の錬成にて熟練度を高めていた。ハジメは一発辺り約10分、皐月は約15分まで短縮する事に成功したのだ。最初は三~四十分だったのに比べれば凄まじい成果だ。何故短縮できたのか?二人の錬成を観察、実物の弾丸制作を体験した事を参考に色々とアドバイスをした為だ

 

「深月のアドバイスが無ければかなり時間が必要だったんだろうな」

 

「何時、何処で弾丸制作を体験したかは突っ込まないけどね」

 

このアドバイスを聞いていた時には「あれ?深月って、私達が小学校に通っている間で体験したのよね?」と思い口に出そうとしたが、「深月だから何でも有りよね」と割り切る事にした

粗方の補充を終えた二人は再度出発。夜目と気配感知によって今までよりも段違いの速さを持って、下層へと繋がる階段の場所へ辿り着くと階段の中で深月が待機していた

 

「お嬢様、ハジメさん、お疲れ様です」

 

深月の体を見る二人。服には汚れは無く、体にも傷等は付いていないのだ

 

「深月・・・ここに辿り付くまでに魔物と戦ったか?」

 

「気配感知でやり過ごしたりしてない?神水で傷を治したりとかは?」

 

いくら深月が強かろうとも、「傷一つ無くは無理だろう」とタカを括っていた二人だが現実は無情だ

 

「大丈夫です。此処に来るまでにトカゲと猫にフクロウ、"ライオン"と"カマキリ"の形をした魔物はサクッと殺しましたので。一応『お二人と出会っていない魔物も居るのではないか?』と思い、全魔物の肉を剥ぎ取っていますのでご安心下さい」

 

「「ライオンにカマキリ?何それ・・・」」

 

「口から空気砲を連続で撃ち出すライオンと、不思議な歩法を使うカマキリです」

 

深月はステータスプレートを二人に見せた

 

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神楽深月 17歳 女 レベル:38

天職:メイド

筋力:1600

体力:2600

耐性:1600

敏捷:2600

魔力:2100

魔耐:1600

技能:生活魔法[+完全清潔][+清潔操作][+清潔鑑定] 熱量操作 気配遮断 高速思考 精神統一 身体強化 縮地 硬化 気力制御 魔力制御 気配感知 魔力感知 家事[+熟成短縮][+魔力濾過][+魔力濾過吸引] 節約 交渉 戦術顧問[+メイド] 纏雷 天歩[+空力] 幻歩[+幻影][+認識移動] 風爪 夜目 魔力操作 胃酸強化 直感 石化耐性 衝撃波[+収束][+拡散][+並列] 心眼 極致[+剣裁][+拳闘][+体術] 限界突破 言語理解

称号:メイドの極致に至る者

 

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「よし、分かった。参考にならない深月はもういい」

 

「私達が食べて、基礎がどれだけか試すだけでいいわね」

 

「お嬢様達の為に頑張ったのですよ!?酷いではありませんか!」

 

いつも通りのぶっ壊れである。たった二~三日で派生技能を開花させた深月に対してハジメと皐月は、もう何も考えない事にしようとしたのだが、深月のステータスが殆ど上昇していない事に気が付くハジメ

 

「ん?ちょっと待て。深月の技能については何も突っ込まないが・・・ステータスの上昇率が悪いのはどうしてだ」

 

「あ、ホントね。技能に目を奪われていたけれど、ステータスをしっかりと見ていなかったわ」

 

幾ら考えても分からない

よって、深月のステータス確認についてはもっと落ち着ける場所で考察する事とした。二人は深月が調理した魔物肉を食べたが、此処である一つの問題点が浮上。それは――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

深月が調理した魔物肉を食べても技能が獲得出来ない事だった

理由は単純明快で、深月が調理する過程に原因があったのだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

魔力濾過

文字通り、有害を無害にするという魔物肉の調理には欠かせない技能。有害と認識されている魔力が、技能取得に繋がっていると考えられる。拠点を作り、二人は調理前のライオンとカマキリの魔物肉を一口大に切り、そのまま焼いて食べて技能を得たが、気分は消沈している

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

南雲ハジメ 17歳 男 レベル:26

天職:錬成師

筋力:550

体力:600

耐性:450

敏捷:700

魔力:600

魔耐:600

技能:錬成[+鉱物系鑑定][+精密錬成][+鉱物系探査][+鉱物分離][+鉱物融合] 魔力操作 胃酸強化 纏雷 天歩[+空力][+縮地] 幻歩 風爪 衝撃波 夜目 気配感知 石化耐性 言語理解

 

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高坂皐月 17歳 女 レベル:25

天職:錬成師

筋力:500

体力:550

耐性:400

敏捷:700

魔力:650

魔耐:650

技能:錬成[+鉱物系鑑定][+精密錬成][+鉱物系探査][+鉱物分離][+鉱物融合] 魔力操作 胃酸強化 纏雷 天歩[+空力][+縮地] 幻歩 風爪 衝撃波 夜目 直感 気配感知 石化耐性 言語理解

 

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派生技能までは獲得出来無かったが、しっかりと技能その物は獲得出来た。これからの成長次第で派生技能が生まれる筈なので、取り敢えずは一安心だろう

消沈している二人を癒やすのはたった一つだけ

 

「お嬢様、ハジメさん。料理が出来ました」

 

今回はドロドロとしたコンソメの様な薄黄色いスープにボイルした肉を裂いて入れた料理だった。無論、味の方も問題無く

 

「「うまあああああああああああああああい」」

 

バクバクと食べ進める二人を微笑ましく見つつ自分の分を確保、おかわりを要求する二人。錬成にて作られた大きな鍋に一杯あったスープは八割近く無くなった。※残った余りも含めてしっかりと深月が全部食べたので何も問題はありません

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~深月side~

 

とても心配でした。お嬢様とハジメさんのお二人からの命令は、『自分の力で迷宮をクリアする』との事でした。説得しても駄目で、全てを却下されてしまいました。それならばと思い先行する許可を頂こうかと提案すれば、すんなりと通りました。まだまだつめが甘いですねお二人共♪

真っ暗闇の迷宮を進んで行くと、猫やフクロウ、トカゲ、ライオン、カマキリ等の特徴を持った魔物達に出会いました。猫とフクロウは、夫婦剣を投擲して頭部にサックリと刺さって即殺、もの凄く呆気ない・・・と思ったのも束の間で、横から来る嫌な予感を感じたので後退。私が先程まで立っていた地面は砲弾が直撃したかの様なクレーターが出来たのです。すかさず飛来してきた場所へ一直線へと走り、気配感知と魔力感知にて敵から飛来してくる魔力弾を黒刀にて切り落として自身の直感を信じて抜刀。暗闇の中ではありましたが、長年の経験から敵は首を絶たれて即死と判断しました

此処で一度体勢を整えようとしたのですが、背後から悪寒を感じて足下に転がっていたフクロウを咄嗟に肉壁としたのです。一瞬だけ閃光が弾けたかと思うと肉壁としていたフクロウが石になり始め、剣を引き抜きフクロウを掴み上げて光源へと突進。少しした所で気配の有る場所へ向けて上へと投擲し、私は姿勢を低くして真っ直ぐ滑り込んでトカゲの頭部へ剣を突き刺しました。ですがまだまだ終わらず、こちらへとジグザグに走りながら向かって来た最後の敵――――カマキリですね。回収した夫婦剣を左右に投擲、黒刀で切り上げる事で鎌部分の攻撃を弾きました。後は皆様のご想像通りです。横と真後ろから飛来する夫婦剣により頭部を切断、そして串刺しという流れで殲滅を完了しました

そのまま各魔物肉を少しだけ剥ぎ取って、飲み込んで技能を獲得。ステータスを確認した後は、風の通り道を見つけて真っ直ぐに下層へと向かったのです。魔物は全てズリズリと引きずる形で持って行きましたが、その間は全く攻撃をされませんでした。討伐して引きずっている魔物の中にボス的な存在が居たのでしょうね。ちゃんと野生の勘が働いた様で何よりです♪

何事も面倒事が起こる事無く無事に階段へと辿り付いた私は、素材を剥ぎ取って食べれる部分を確保して待つ事およそ一日。無事にお二人が階段前へと到着して私はとても安心しましたよ・・・

 

深月の濃すぎる戦いよりも幾分もマシな二人だった。深月と一緒に行動しなかった事により、不味いご飯での意気消沈は戦闘にも少なからず響いた。なので次の階層からは一緒に同行をする事となった

 

「深月の料理が無いと攻略ペースが段違いなんだ・・・」

 

「食は偉大。迷宮内では深月の料理が無いともう駄目・・・」

 

「私にとっては大変喜ばしい事ですね♪次の階層からは、一緒に同行させて貰いますが宜しいですか?」

 

「「お願い。本当にお願いします。不味い魔物肉は嫌なんです!」」

 

(よしっ!これでお嬢様達と別攻略しなくて済みます!流石私です!胃袋を掴めば勝利確定です!!)

 

外見はニコニコと笑っているだけだが、内心ではとても喜んでおり、コロンビアポーズをしている程である

拠点で料理も食べ終え、仮眠を取った三人は次の階層へと降りて行く

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・うそん」

 

「火気厳禁じゃない・・・」

 

「このタール状の泥は可燃性なのですね」

 

ハジメと皐月が周囲を鉱物系感知で調べ、気になった鉱石が問題の原因だった

 

フラム鉱石

艶のある黒い鉱石で、熱を加えると融解しタール状になる。融解温度は摂氏50度程で、タール状のときに摂氏100度で発火する。その熱は摂氏3000度に達し、燃焼時間はタール量による

タール状の粘つく泥沼を避けるながら、空力を使って所々出ている岩場を足場にする他無い。レールガンと纏雷が使えないという縛りプレイに頬を引きつらせる二人

 

「お二人共、この場は私にお任せ下さい」

 

ハジメと皐月は深月を前衛にローラー探索をしようとするが

 

「この道が下層に繋がる最短ルートですね」

 

「「は?」」

 

深月の探索能力を知らない二人からすれば、当然の反応と言えるだろう。※深月は空気の通り道から下層へと繋がる最短ルートを割り出す事を二人に教えていません

 

「どうかされましたか?」

 

「何で最短がこっちだって分かるんだ?」

 

「こちらの道から空気が強く通っているからですが」

 

「「俺(私)達の苦労は一体何だったんだ・・・」」

 

お膝を付きズーンとする二人はOTL状態となっていたが、「早く地球に帰る為だから・・・」と言いつつ、ゆっくりと復活して攻略を再開した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「フッ!」

 

タールの海からサメが気配も無く深月へと強襲したが、神速の抜刀にて唐竹割りの真っ二つにされた

 

「ねぇ、ハジメ・・・あのサメって」

 

「・・・気配って無かったよな」

 

「ふぅ。お二人共、このサメは気配を持たずに攻撃して来るのでお気を付け下さい」

 

「・・・一応聞くが、どうやって分かった」

 

「水(タール)を切る音が聞こえて、そちらを見るとサメが目の前に飛び込んで来たので・・・つい唐竹割りしてしまいました♪」

 

「反応早すぎだろ」

 

テキパキとサメを解体して行く深月。清潔と濾過を使ってキレイキレイされたサメを刺身で食べた三人は、ステータスも向上し技能も獲得した

 

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南雲ハジメ 17歳 男 レベル:27

天職:錬成師

筋力:600

体力:650

耐性:500

敏捷:750

魔力:650

魔耐:650

技能:錬成[+鉱物系鑑定][+精密錬成][+鉱物系探査][+鉱物分離][+鉱物融合][+複製錬成] 魔力操作 胃酸強化 纏雷 天歩[+空力][+縮地] 幻歩 風爪 衝撃波 夜目 気配感知 気配遮断 石化耐性 言語理解

 

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高坂皐月 17歳 女 レベル:26

天職:錬成師

筋力:550

体力:600

耐性:450

敏捷:750

魔力:700

魔耐:700

技能:錬成[+鉱物系鑑定][+精密錬成][+鉱物系探査][+鉱物分離][+鉱物融合][+複製錬成] 魔力操作 胃酸強化 纏雷 天歩[+空力][+縮地] 幻歩 風爪 衝撃波 夜目 直感 気配感知 気配遮断 石化耐性 言語理解

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

「気配遮断か」

 

「予想通りね」

 

「では私のステータスを――――――」

 

「「深月のはもっと落ち着いた時で良い!」」

 

「・・・はい」

 

二人に却下されショボンとする深月

タールザメから得た気配遮断を活かして最短距離で下層へと進む三人。火気厳禁の階層から抜けてからの攻略は苦難の連続であった。※この苦難は深月が手を出さなかった場合の戦闘に限る

毒を吐き出すカエルと麻痺の鱗粉を撒き散らす蛾の二体は、特にヤバイの一言に尽きた。カエルと戦い、粘つく毒液に直撃した二人を待っていたのは激痛。それも初めて魔物肉を食べた時に近い痛みだった。その光景を見た深月がカエルを瞬殺して、二人に神水を飲ませなかったらお陀仏だったかもしれなかっただろう。この経験から奥歯に神水を仕込んだ三人。薄く出来た石の容器は、歯で噛み砕ける程度の物だ。その後に戦った蛾は、この保険のお陰で倒す事が出来た。因みに深月は、少し動きが鈍くなる程度で問題無く殺戮していたのだ。深月はステータスの差が大きいからだろうと言っていた←それだけではありません。地獄のサバイバルにてある程度の毒物耐性を持っていた事とステータスの恩恵からです

さらに下層へと降りて行くと、分裂するムカデと戦った。数が多くリロードが追いつかず、二人は風爪や衝撃波に慣れない蹴り技で襲い掛かるそれらを必死になって撃破したのだった。深月に向かっていったムカデ達は、黒刀の名前の設定通り攻撃を赦されず無残にも細切れにされていた

次に出会ったのはトレント擬きで、二人が目の色を変えて殺戮した魔物である。何故か?それは頭部にある果実が原因―――――――その実に毒は無かった。だが問題は味だった・・・・・滅茶苦茶美味しかったのだ!甘く瑞々しいその赤い果物は、例えるならスイカ。目の色を変えて蹂躙して確保――――深月も料理の幅が広がり、簡易的なデザートを作って美味しさの余り叫んだのはお約束

 

 

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南雲ハジメ 17歳 男 レベル:50

天職:錬成師

筋力:900

体力:1050

耐性:920

敏捷:1200

魔力:850

魔耐:850

技能:錬成[+鉱物系鑑定][+精密錬成][+鉱物系探査][+鉱物分離][+鉱物融合][+複製錬成] 魔力操作 胃酸強化 纏雷 天歩[+空力][+縮地][+豪脚] 幻歩[+認識移動] 風爪 衝撃波[+拡散] 夜目 遠見 気配感知 気配遮断 毒耐性 麻痺耐性 石化耐性 言語理解

 

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高坂皐月 17歳 女 レベル:50

天職:錬成師

筋力:880

体力:1000

耐性:900

敏捷:1200

魔力:920

魔耐:920

技能:錬成[+鉱物系鑑定][+精密錬成][+鉱物系探査][+鉱物分離][+鉱物融合][+複製錬成] 魔力操作 胃酸強化 纏雷 天歩[+空力][+縮地][+豪脚] 幻歩[+認識移動] 風爪 衝撃波[+拡散] 夜目 遠見 直感 気配感知 気配遮断 毒耐性 麻痺耐性 石化耐性 言語理解

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

現在三人は、技能の熟練度を高めている最中だ

今居る場所は五十階層。どうして練度を高めているのか、明らかにこの階層は何かが違うと分かるからだ。脇道の突き当りにある空けた場所に高さ三メートルの装飾された荘厳な両開きの扉が有り、その扉の脇には二対の一つ目巨人の彫刻が半分壁に埋め込まれるように鎮座していたのだ

明らかにヤバイと感じるも、扉を開けない選択肢は無い。もしかしたら、迷宮から出れるかもしれないからだ。だから手前で練度を高め、弾丸等の補充をしているのだ

 

「さながらパンドラの箱だな。・・・さて、どんな希望が入っているんだろうな?」

 

「私は嫌な感じがするわ。・・・でも、迷宮攻略のキーワードかもしれないから無視する訳にもいかないわ」

 

「罠があるのは間違い無いでしょう」

 

「俺は、生き延びて故郷に帰る。日本に、家に・・・帰る!邪魔するものは敵だ!敵は・・・殺す!」

 

「私だってそうよ。無事日本に帰って、両親にハジメを紹介するんだから!」

 

「えっ・・・そっち」

 

皐月の願望は、この三人だけでも良いから日本に帰る事。そしてハジメと結婚するという事だけだ

二人は扉を細かく調査、中央に二つの窪みのある魔法陣が描かれているのが分かるが、魔法陣の式を全く読み取れない。王国の図書館で知識をそれなりに詰め込んだのだが、それでも全く分からないのだ

 

「相当、古いって事か?」

 

「古いから文献が無いっておかしくない?」

 

二人は疑問に思いつつ調べて行く。深月はその様子から一つの仮説を立てた

 

古いから文献が無いというのはおかしすぎます。可能性として一番高いのは、この魔方陣を描いた人物だけが知り得る物。そして重要なのは、この扉を守る様に壁に埋もれている魔物。恐らくこれは門番で何かを封印している筈・・・何かから守る為、何かから隠す為なら納得がいきます。しかし、何から守るのかが理解出来ませんね。魔人族から?いえ・・・有り得なくも無いですが、可能性としてはいまひとつですね

此処は反逆者と呼ばれる者達が作り上げた迷宮で神と敵対する者達。敵対するならば情報を渡さない様に隠匿するのが常。神、狂信者、反逆者、神が狂信者を作り上げて反逆者を作り上げた?反逆者は神と敵対?・・・待って下さい。反逆者は人間の筈ですよね?神を信じるこの世界の人間達が反逆する可能性は限りなく低い。神が何かしらの悪行、人間に不利な事をしようとした。それに抗った果てに反逆者となった。それならば全てに辻褄が合います。神―――――エヒトは人間の敵という事でしょうか・・・

とは言え、全てが憶測となるので判断が難しすぎます。確信に至った時にお二人にお話ししましょう

 

「ふぅ」と一息入れたと同時にバチイッと音が響き、ハジメの手から煙が噴き上がる。悪態を吐きつつ、神水を飲む事で回復

 

――――オォォオオオオオオ!!

 

その直後、野太い雄叫びが部屋全体に響き渡り、声の主が姿を現した

 

「まぁ、ベタと言えばベタだな」

 

「お約束すぎて呆れちゃうわ」

 

壁を壊しつつ出てくる二体の魔物は、肌が暗緑色の一つ目巨人サイクロプスだ。手には巨大な大剣を持っており、三人を睨付け―――――――――

 

ドパンッ!

ドパンッ!

 

「悪いが、空気を読んで待っていてやれるほど出来た敵役じゃあないんだ」

 

「登場シーンを待つ程、甘くは無いわよ」

 

無情にも二体のサイクロプスは、ハジメと皐月に撃たれて頭部は粉砕。意気揚々?と出たのにも関わらず、あっという間にやられた姿は悲しいものだ。深月の方も容赦無く、頭部を粉砕され死亡したサイクロプス達の心臓部に黒刀を突き刺していたのだ

 

「この巨体が再び動くと面倒ですので」

 

是非も無い。サイクロプス達を解体して魔石を取り出したハジメと皐月は、窪みがあった場所へ魔石を持って行きはめ込む。パキャンという何かが割れるような音が響き、魔力によって周囲の壁が発光し始めた。発光も収まり、警戒しながら扉を開いたハジメと皐月

深月はどうしているか?清潔にて血抜き作業中。勿論、二人に注意を向けているので作業効率は通常よりも遅い

ハジメと皐月は中に入る為、扉が閉まらない様に固定に取り掛かっていると

 

「・・・だれ?」

 

弱々しい少女の声が聞こえ。ビクリッとしてハジメと皐月は慌てて部屋の中央を凝視する。すると、部屋の中央部に置かれた巨大な立方体の石から発せられたのだ。その石から生えるそれがユラユラと動き出し、差し込んだ光がその正体を照らす

 

「人・・・なのか?」

 

「人・・・?じゃないわね貴女」

 

手は石に拘束され、上半身だけを立方体の外に出ていた。長い金髪、その隙間から低高度の月を思わせる紅眼の瞳が覗き、年の頃は十二~三歳位だろう。大分やつれているが、それでも美しい容姿をしていることが良く分かる

流石に予想外だったハジメと皐月は硬直し、少女も二人をジッと見つめていた。ゆっくり深呼吸した二人は、決然とした表情で告げた

 

「「すみません。間違えました」」

 

 

 

 

 




深月「お嬢様とハジメさんの無茶に心配で心配で・・・」
布団「強くならないと駄目だから」
深月「私が無双をすれば良いのです!」
布団「お嬢様自身が力を欲しているから無理だよ」
深月「あぁ・・・心配です。大丈夫でしょうか・・・・・」
布団「ここでどうこうしても仕方が無いよ」
深月「諦めも肝心という事ですね・・・そうしましょう」
布団「そろそろお別れの時間だね」
深月「感想、評価。どうぞ宜しくお願い致します」
布団「迷宮終わった辺りでアンケートするから宜しくね?」
深月「えっ?」

お待ちかね!清水君の行く末は!?

  • 撃たれて終わり(原作通り)
  • お説教されて、先生達と行動
  • お嬢様の忠実なる執事に
  • 男の娘となり、テイマーメイドになる

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