ありふれていない世界最強メイド【本編完結済み】   作:ぬくぬく布団

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布団「正月に向け準備をしている作者です」
深月「お正月ですか?普通はクリスマスなので――――」
布団「リア充は爆発してしまえばいいんだあああああ!」
深月「作者もリア充しているではありませんか。妄想の中で」
布団「  ゲハァッ!」
深月「目標通り、お正月までに迷宮編が終わるのでしょうか・・・」
布団「ゲームほっぽりだして書いてるんです。赦して頂戴」
深月「R-18書きませんか?」
布団「作者の文才見てるでしょ?そんな高度なもの書けませんよメイドさん」
深月「私とお嬢様の〇〇〇(ピー)を書いても良いのですよ?」
布団「そんなもしも話しは無いですよ」
深月「チッ」
布団「舌打ちしないで!?」
深月「ゴホン。前書きもこの辺りに致しましょう。それでは始まります。ごゆるりとどうぞ」




―追伸―
読者様のメッセージから一文を修正いたしました





新たな仲間とメイドの意味不明技能(今更感

~皐月side~

 

「「すみません、間違えました」」

 

「ま、待って!・・・お願い!助けて!」

 

「嫌です」

 

「拒否します」

 

私とハジメは、触らぬ神に祟りなしという事でさっさとこの場を離れようとしたよ?すると懇願してこちらの情に訴えかけてくるとは。・・・だがしかし!私達にとってはどうでもいいのよ。さっさとドアを閉めよう!ハジメもそうしてるし♪

 

「ど、どうして・・・何でもする・・・だから・・・」

 

「何でもするですって?―――――――だけど断るわ!」

 

「皐月と同意見だな。あのな?こんな奈落の底の更に底で、明らかに封印されている様な奴を解放するわけないだろう?絶対ヤバイって。見たところ封印以外何もないみたいだし・・・脱出には役立ちそうもない。という訳でさようなら」

 

ハジメの言は正論だ。以前の二人ならば助けていただろう。・・・だが、この迷宮の地下深くに封印された存在は、厄ネタ以外に他ならない。損得勘定で損の割合が大きいとの事だ。よって無慈悲にも扉は徐々に閉められて行く

 

「ちがう!ケホッ・・私、悪くない!・・・待って!私・・・裏切られただけ!

 

閉められて行く扉は止まり、僅かに隙間が空いている程度だった。それでも未だ開いている。十秒、二十秒と過ぎ、やがて扉は再び開いた。そこには、苦虫を大量に噛み潰した表情のハジメと皐月が扉を全開にして立っていた

 

「裏切られたと言ったな?だがそれは、お前が封印された理由になっていない。その話が本当だとして、裏切った奴はどうしてお前をここに封印したんだ?」

 

「封印するというなら、それ相応の理由がある筈よ。それをさっさと話しなさい」

 

二人が戻ってきた事に呆然とする少女。沈黙が続くので皐月はハジメを連れて踵を返す。少女は再起動した様に慌てふためき、封印された理由を語り始めた

 

「私、先祖返りの吸血鬼ですごい力持ってる。だから国の皆のために頑張った。でも・・家臣の皆がお前はもう必要無いって・・・おじ様が、これからは自分が王だって・・・私はそれでもよかった。でも、私にすごい力あるから危険だって・・・殺せないから封印するって言ってた。それで、ここに・・・」

 

「貴方は、どっかの国の王族?」

 

「・・・(コクコク)」

 

「殺せないってなんだ?」

 

「勝手に治る。怪我しても直ぐ治る。首落とされてもその内に治る」

 

「・・・そ、そいつは凄まじいな。・・・すごい力ってそれか?」

 

「これもだけど・・・魔力、直接操れる。陣もいらない」

 

へぇ、魔法適正が無い私とハジメでもこの子が反則級って理解出来たわ。魔方陣を書く暇も与えず、バカスカと撃てるから勝負にならない。・・・そしてほぼ不死属性というのが大きいし、深月並みのチート属性ね

 

「たすけて・・・」

 

ポツリと女の子が懇願し、ハジメが一人で悩む。皐月はハジメと少女の二人をジッと眺め

 

「・・・良いわ。助けてあげる」

 

皐月の意外な提案にちょっとだけ驚いているハジメ

 

「ハジメ、確かに損が大きいかもしれないわ。でも、連れて行かないと思うと・・・こう・・・ぞわぞわするのよ」

 

「・・・いつもの勘か?」

 

「だと・・・思うわ」

 

ハジメは「はぁ~」とため息を吐き頭をガシガシと掻き、立方体に手を置いた。それを察して皐月も手を置く

これから何をするのか、その意味に気が付いた少女は大きく目を見開く。二人は錬成を使い形を変えて行く。魔力の通りは悪いが、二人で支え合う様に錬成しているので負担は少ない。それでも膨大な魔力をつぎ込んで行く二人

今まで以上に使う膨大な魔力に脂汗を流し始め、徐々に徐々にと少女の手足を拘束する枷を解き―――――――少女を立方体から出す事に成功した。一糸纏わぬ彼女の裸体はやせ衰えていたが、一般の人から見れば、神秘性を感じさせるほど美しいと思う筈だ。二人は座り込み襲い来る激しい倦怠感に神水を使い魔力を回復しようとすると、弱々しく力のない手が震えながら二人の手を握った

 

「・・・ありがとう」

 

小さいが、はっきりと少女は告げた

その言葉を贈られた時の心情をどう表現すればいいのか、二人には分からなかった。しかし、それは悪い気はしなかった。むしろ心が温かくなり、少女のこれまでの事を聞いていると

 

「お嬢様、ハジメさん。下処理は済みました。そして初めまして名も知れぬ方」

 

深月はつい今し方下処理を済ませて、二人に合流したのだ。そして三人共が名前について聞いていなかった事に気が付き互いに自己紹介をする

 

「そういや自己紹介が未だだったな。俺の名前は南雲ハジメだ」

 

「私は高坂皐月。ハジメと結婚前提のお付き合いをしているわ」

 

「私は神楽深月と申します。お嬢様の専属メイドです」

 

少女は三人の名前を何度も呟き、大事なものを内に刻み込んだ。そして少女は三人にお願いをする

 

「・・・名前、付けて」

 

「は?付けるって何だ?まさか忘れたとか?」

 

「あ、・・・あぁ~そういう事ね。」

 

私の時と同じですね――――――ハジメさん。この方は新しい自分に生まれ変りたいという事ですよ」

 

「成る程な。以前の自分を捨てて新しい自分となるか。強制的な俺の時とは違って、自分からって所が唯一の違いだな」

 

「そうだな・・・"ユエ"なんてどうだ?ネーミングセンス無いから気に入らないなら別のを考えるが」

 

「ユエ?」

 

「ユエって言うのは、私達の故郷だと"月"を意味するの」

 

「最初この部屋に入った時に、お前のその金色の髪とか紅い眼が夜に浮かぶ月みたいに見えたんでな・・・どうだ?」

 

女の子が瞬きし、相変わらず無表情ではあるが、どことなく嬉しそうに瞳を輝かせていた

 

「・・・んっ。今日からユエ。ありがとう」

 

「おう、取り敢えずだ・・・」

 

「?」

 

「これ着とけ。いつまでも素っ裸じゃあ悪いし、何より皐月以外の裸は極力見たくないからな」

 

「・・・」

 

ハジメは自身の外套を脱ぎユエへと渡す。ユエ本人は自身を見下ろし一瞬で真っ赤になると、ハジメの外套をギュッと抱き寄せ上目遣いでポツリと呟いた

 

「ハジメのエッチ」

 

「だ~から。皐月の裸以外は極力見たくねえって言ってるだろ」

 

「でも見た事は事実」

 

「それは不可抗力よ」

 

「でも見ら―――――」

 

「ふ・か・こ・う・り・ょ・く。イイネ?」

 

「は、はい・・・」

 

皐月の圧に後退るユエは、強制的に納得させられてしまった

 

「互いの紹介も終わりましたね。それでは皆様、壁際へと移動して下さい」

 

「「「え?・・・あ、はい」」」

 

取り敢えず移動する三人―――――深月は黒刀を抜き待機した事でハジメと皐月は神水を急ぎ飲む、と同時に天井が崩壊。落ちてきた二体の魔物は、四本の長い腕に巨大なハサミを持ち、八本の足をわしゃわしゃと動かしている。そして二本の尻尾の先端には鋭い針があり、サソリに似た魔物であると判断した

魔物から伝わる強者の気配に深月を除く三人は額から汗が流れるが、二人はドンナーで片方のサソリを撃つと

 

ガガィン!

 

「「なぁ!?」」

 

驚愕、サソリの甲殻はドンナーの攻撃が効かなかったのだ。ヘイトは前に居た深月ではなく、後方の三人に切り替わった。サソリの尻尾から噴射された紫色の液体を避ける為、ハジメはユエを背負い、皐月はドンナーで本体を撃ちながら縮地でその場を離れる。着弾した紫の液体は音を立てて瞬く間に床を溶かしていった

 

「溶けているって事は・・・溶解液!?」

 

「皐月にヘイトが向いてるぞ!」

 

「分かってる―――――わ!」

 

皐月へと向けられていた尻尾は突如膨らみ、凄まじい速度で細長い針を撃ち出してきたのだ。驚きつつも直感を駆使して、ドンナーと風爪で防ぎきった。ハジメは皐月をサポートする様にサソリの背後から手榴弾を投げ、それを確認した皐月はドンナーを撃ちつつ後退。そして爆発する手榴弾から泥の様な物が飛び散りサソリに付着した

焼夷手榴弾に似た代物で、タールの階層で手に入れたフラム鉱石を利用して、摂氏三千度の付着する炎を撒き散らすそれに、サソリは大暴れする。その間に皐月とハジメはリロードを行う

サソリは大層怒っており、ハジメにヘイトを向けて突進。巨大な弾丸と思わせる程早く、硬いそれは壁にぶつかり階層を大きく揺らし二人を攻撃させる隙を生じた。それに合わせ二人は攻撃しようとドンナーを構えた瞬間

 

「キィィィィィイイ!!」

 

サソリが巨大な咆哮上げた事により、全身を悪寒が駆け巡った二人は飛び退こうとしたが遅かった。絶叫に近い咆哮が響き渡ると同時に、地面が膨らんで円錐状の棘がハジメへと突き出された

 

「クソッタレ!」

 

「危ないじゃない!私のハジメになにするのよ!」

 

ハジメは空中で無数の棘を全て捌ききる事は出来無い。横から皐月のドンナーが火を噴き、棘を粉砕する事で難を乗り切れたがそれは囮。本命は皐月の方で、尻尾がそちらへと向いている。皐月は、ハジメの方へと突き出されている棘を迎撃しており気が付いていなかった

 

「皐月避けろ!」

 

「何っやば―――――――」

 

もう少しで噴射されるそれ。しかし噴射される事無く、歪み落ちた

 

「お嬢様を殺せるとお思いですか?ですがそれは叶えられません。何故なら、この場には私が居ますので」

 

チンッと音を立て納刀。何故離れた場所に居る深月がそう言ったのか――――――答えは斬撃を飛ばしたからである

 

「ギィィィィィイイイイイイイイ!?」

 

噴射される寸前の物は全てサソリの背中部分に落ちた。溶解液にて少しばかり溶けた甲殻は脆く、針が突き刺さる

冷や汗を掻いた皐月と、無事だった事に安堵するハジメ。二人は思い出したかの様に深月が対処していたもう一体の方へ目を向けると―――――――ダルマにされていた

 

「もう一体は無力化も出来ましたので、残るは貴方だけですね」

 

ゆっくりと歩きながら近づく深月に向けて、サソリは四本のハサミを同時に切りつける様に繰り出した。地面に激突した爪は、床を砕き土煙を立ち上らせ視界全てを包み込む。だがここでサソリは自身の違和感に気が付き、ハサミを目の前へと戻すと一つが切断されていた。そして遅れて到達したであろう痛みに後退ろうと――――――

 

「所詮はサソリ。ハサミが邪魔なら減らせば何も問題はありませんよね?」

 

深月の声が響くと同時に、二本のハサミも切断された

サソリは恐怖した。いち早くこの場から離脱する為に反転する間も無くそのまま後退しようとしたが、一歩踏み出した足に地面を踏みしめる感覚は無く転倒した。直後に残されたハサミが切断された。見えない恐怖に足をばたばたと上下して暴れるも―――――――一つ、一つ、また一つと感覚が無くなって行き、同胞と同じダルマと化した

 

「「「     」」」

 

この一方的な蹂躙の光景には、三人共が口を大きく開けて呆然とする。深月は「ふぅ・・・」と一息入れており、いち早く回復したのはハジメだった

 

「ハッ!?深月が規格外なのは分かっていたんだが・・・どうやって馬鹿硬い甲殻を切ったんだ」

 

「そ、そうよね!私達のドンナーでも少ししか怯まなかったあのサソリをどうやって!?」

 

「(コクコク)」

 

矢継ぎ早に深月へと問うハジメと皐月、二人と同じ様に首を立てに振るユエ

 

「答えは食事の時で宜しいですか?このサソリ擬きも下処理しておきたいので」

 

「「はい。待っています」」

 

「!?」

 

二人の変わり身の早さに驚くユエ。そんな三人を余所にテキパキと血抜きの下処理を行う深月。気配感知にて魔物が居ないのを確認し、サイクロプスの時よりも早く処理を済ませたのであった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~深月side~

 

おや、私の出番ですか?もう少しお嬢様sideを書いて欲しい所でしたが致し方がありませんね

部屋の前へと置いていたサイクロプスのお肉を中に入れて・・・私の最大のお仕事、ご飯の時間です!悪い事を言ってしまうと、お二人の料理は唯々焼くだけですので・・・皆様の予想通りお察しです。血抜きをするか否かで味が激変してしまいますからね。一度舐めてみましたが、そのままではとても使えた物ではありませんでしたし・・・

そういえば食事について説明していませんでしたね!実はあれらの料理はほぼ魔物だけの物です。以前説明したドロドロの薄黄色いスープですが、あれはトカゲの目玉を丸々使ったスープなのですよ?目玉は栄養たっぷりですからね

では、今回も気合いを入れて美味しく作りましょう!――――――ふと気が付いたのですが、吸血鬼のユエさんの食事はどうしましょうか。・・・ふむふむ、食べる事は出来ると。でも魔物肉は食べたくは無いと。・・・私が調理した物なら大丈夫ですよ?毒となる部分は清潔にて取り除いていますので

さて、了承も得ましたので今日も頑張ります!

 

サソリとサイクロプスの素材を使い調理して行く深月。ハジメ達三人は、消耗品を補充しながらお互いのことを話し合い、それを聞き拾う深月

 

「そうすると、ユエって少なくとも三百歳以上なわけか?」

 

「・・・マナー違反」

 

「ハジメ。女性に対して年齢と体重はマナー違反よ?」

 

皐月とユエがジト目でハジメを睨付ける。どの世界においても女性のタブーは決まっているのだ

 

しかし吸血鬼ですか。三百年前の大規模な戦争のおり吸血鬼族は滅んだとされていた筈ですから興味があるのは分かりますよ?

 

「吸血鬼って、皆そんなに長生きするのか?」

 

「私が特別。"再生"で歳もとらない・・・」

 

そして細かく語られて行くユエの生い立ち

 

ユエさんの話では、先祖返りで力に目覚めてから僅か数年で当時最強の一角とされ王位に就いた・・・ですか。そして魔法の才能はピカイチで、全属性適応かつ強大な魔法もほぼノータイムで撃てて、不死身。叔父から"化け物"扱いされて、殺しきれないからこの地下に封印。そして自動再生は魔力に依存していて、魔力が無くなれば殺す事も出来ると。・・・最悪の場合は、敵に回るという事でしょうか。その際は魔力が尽きるまで殺し尽くせば問題無いだけですので私次第ですね

しかしながら全てを鵜呑みには出来ませんね。封印される理由としては良いかもしれませんが、海にドボンする方が確実です。死んだら死んだで魚の餌にもなりますし。・・・そうしなかったのは切羽詰まった事態、ユエさんの体に価値が有ると誰かが思ったのでしょうね。大切だからと隔離をしたとしても何処からか噂が広まる。ですが"化け物"として処理すれば周囲も殺したと思うでしょう

ここで殺すのが良いと思うのですが、お嬢様の提案なので私はそれに従うまでです。お嬢様の幸せこそが、私の全てですから―――――――――――と、こんな暗い事は思わずにしっかりと料理しなければ!

 

最悪の考えが深月の頭を埋め尽くすが、それを振り払い調理へと戻る

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~皐月side~

 

「大変お待たせ致しました」

 

深月が運んで来た料理は、ハンバーグにサラダチキンを裂いた様な肉―――――恐らく、ハンバーグがサイクロプスで、サラダチキンみたいなのがサソリ擬きね

 

「今回はこれでお食べ下さい。お嬢様とユエさんはこちらのフォークを」

 

深月がハジメに手渡してきたそれは、とても馴染み深い物

 

「これって・・・箸か?」

 

「深月は錬成使えないよね?」

 

「これはトレントから採取した木材を使用した手作りです。長さと太さ共にお二人に合っていると思います。使い心地は如何ですか?本当は食器等も作りたかったのですが、持ち運びには困りますので。お箸は私のポケットに入れたら大丈夫です♪」

 

「あ、あぁ。・・・有り難く使わせてもらう」

 

まぁ、私は利き手じゃないから持てないんだけどね・・・

 

「ん、美味しい」

 

「私以外の者が魔物肉を調理する事は出来ませんのでご注意して下さいね?」

 

「わかった」

 

ユエも深月の料理が気に入ったのは上々ね。では私もハンバーグを一口

 

「美味しい・・・美味しいよぉ。私の体、深月の料理が無いと生きていけないようにされちゃった」

 

「焼いただけの魔物肉が苦痛以外の何物でもないな」

 

「お嬢様達の胃袋を掴むのもメイドの勤めで御座います」

 

「深月の料理は美味しい。だけど血を飲みたい・・・ハジメ・・・良い?」

 

おぉっとユエ?私に許可無く頂こうとするのは駄目よ!

 

「血を飲んで全快するなら良―――――」

 

「ではこちらをどうぞ」

 

ハジメが返事をする前に、深月が横から試験管の容器を差し出したわね。展開から分かるけど、あれって深月の血が入ったやつね。流石深月――――――流深ね♪

 

「・・・ん」コクコク

 

少しだけ間を空けた返事を返すユエに、皐月は確信を持った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こいつはハジメにホの字だと

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

深月もそれに気付いており、起こるであろう展開を予想して試験管の容器に二本だけストックを作ったのだ。そして今し方一本使用したので、残り一本となったのだ

 

「ユエ。貴女が吸血鬼で、血を吸う方が良いと理解しているわ。だけどね?ハジメの血を吸う時は非常事態で、近場に私や深月が居ない時だけよ。それだけは守ってね?」

 

「ん。分かった」

 

皐月の約束に了承するユエ。そんな中、ふと疑問に思っていたハジメはユエに尋ねた

 

「俺達の世界―――――ラノベ知識でいう所の吸血鬼は、血の味について色々と言っていたんだがユエもそうなのか?」

 

「深月の血は美味しい。濃厚だけどさっぱりした味わいだった」

 

「・・・俺の血も飲んでみるか?」

 

「良いの?」

 

「あぁ良―――――」

 

「私の血で我慢してね?」

 

「皐月?俺は別にだいzy――――――」

 

「イイネ?」

 

「「はい・・・」」

 

皐月の指を噛んでチウチウと血を吸うユエ

 

「皐月の血は熟成された味だった」

 

「そんじゃあ俺の血だな。・・・大丈夫だって皐月、安心しろよ。なにも直接って訳じゃ無え――――ちゃんと深月と同じ様に試験管に入れたやつを飲ませるだけだからよ」

 

「まぁそれなら良いわ」

 

「・・・ハジメの血も皐月と似た味で、一番美味しかったのは深月だった」

 

「「ステータスがトンデモだからなぁ~」」

 

「酷くありませんか!?お嬢様のお力と成るべく修行したのですよ!」

 

解せぬと言いたげにムッとした表情にジト目で睨む深月

 

「まぁユエについてはここら辺りで良いとして、深月はどうやってあのサソリを切ったんだ?甲殻はもの凄く硬い鉱石で出来た物だったんだぞ?」

 

シュタル鉱石

サソリの甲殻は鉱石で出来ており、魔力を込めた分だけ硬度を増す特殊な代物だった

切断されたハサミを調べると、鉱石鑑定が出来たので硬い原因は理解出来たのだ。それと同時に、深月が切断した事実が疑問だった

 

「簡単です。関節部を切断しただけですから」

 

「流石深月・・・さす深ね」

 

「あの素早い攻撃を見切って切断とかマジかよ」

 

「規格外・・・」

 

「いずれ皆さんも出来る筈です!」

 

深月がどうやってサソリをダルマにしたのかようやく理解出来たわ。硬い装甲の可動部は僅かな隙間か、柔らかくないと動かす事も出来無いし・・・切断したのは深月だからという事にしておきましょう

 

メイドに常識は当てはまらない。もしかしたら、地球に居た時点で人間という枠組みから外されていたとしても不思議では無いだろう

 

「さてと、ここの部屋は魔物が出てこないからステータスを確認しましょう」

 

「深月の化け具合を見るのにも丁度良いしな」

 

「・・・深月はこの中で最強?」

 

「強くなければ守る事すら出来ませんからね」

 

ハジメ、皐月、深月の三人はステータスを確認すると

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

南雲ハジメ 17歳 男 レベル:56

天職:錬成師

筋力:1300

体力:1500

耐性:1100

敏捷:1500

魔力:980

魔耐:980

技能:錬成[+鉱物系鑑定][+精密錬成][+鉱物系探査][+鉱物分離][+鉱物融合][+複製錬成] 魔力操作[+魔力放射][+魔力圧縮] 胃酸強化 纏雷 天歩[+空力][+縮地][+豪脚] 幻歩[+認識移動] 風爪 衝撃波[+拡散] 夜目 遠見 気配感知 気配遮断 毒耐性 麻痺耐性 石化耐性 金剛 言語理解

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

高坂皐月 17歳 女 レベル:56

天職:錬成師

筋力:1150

体力:1350

耐性:1100

敏捷:1500

魔力:1050

魔耐:1050

技能:錬成[+鉱物系鑑定][+精密錬成][+鉱物系探査][+鉱物分離][+鉱物融合][+複製錬成] 魔力操作[+魔力放射][+魔力圧縮] 胃酸強化 纏雷 天歩[+空力][+縮地][+豪脚] 幻歩[+認識移動] 風爪 衝撃波[+拡散] 夜目 遠見 直感 気配感知 気配遮断 毒耐性 麻痺耐性 石化耐性 金剛 言語理解

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

神楽深月 17歳 女 レベル:65

天職:メイド

筋力:3400

体力:4300

耐性:2600

敏捷:4600

魔力:3000

魔耐:2600

技能:生活魔法[+完全清潔][+清潔操作][+清潔鑑定] 熱量操作 気配遮断 高速思考 精神統一 身体強化 縮地[+無音加速] 硬化 気力制御 魔力制御 気配感知[+特定感知] 魔力感知[+特定感知] 家事[+熟成短縮][+魔力濾過][+魔力濾過吸引] 節約 交渉 戦術顧問[+メイド] 纏雷 天歩[+空力][+豪脚] 幻歩[+幻影][+認識移動] 風爪 夜目 遠見 魔力操作[+魔力放射][+魔力圧縮] 胃酸強化 直感 状態異常完全無効 金剛 威圧 衝撃波[+収束][+拡散][+並列] 心眼[+見極め][+観察眼] 極致[+剣裁][+拳闘][+体術] 限界突破 忠誠補正 言語理解

称号:メイドの極致に至る者

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

深月のステータスを見た三人はため息を吐く

 

「これはあれだ・・・参考にならないやつだ」

 

「ステータスの上昇率おかしいよ・・・」

 

「 (唖然)」

 

ちゃっかりと新たに追加されている技能に派生技能といったオンパレード、耐性は進化して状態異常無効となっている

 

「まぁ~た意味分からん技能が・・・」

 

「忠誠補正ってぇ・・・」

 

「・・・忠誠心の底上げ?」

 

「「上限の深月に限ってそれは無い」」

 

四人共考えるが、何一つ思い浮かばなかった

実はこの忠誠補助というのはレベルアップ時のステータス上昇のプラス補正が掛かる技能だ。だがこれには制限が有る。側に居る忠誠対象を守る事でこの補正の恩恵があるのだ。何故最初に存在しなかったのか―――――忠誠心により限界以上のステータス上昇が数回と普通の上昇が数回あったので、この技能を獲得出来たのだ

効果もご覧の通り――――――深月一人で倒した際のステータス上昇値が目に見える程の物では無い。トカゲ達の居た階層で倒した時の事を思い出してくれれば分かるだろう

 

「分からないのは仕方が無い。追々分かるかもしれないからその時まで放置だ」

 

「結論、深月に常識はあてはまらない。以上!」

 

「・・深月強い」

 

ハジメ達に新たな仲間、ホの字のユエが加わった。ハジメの修羅場が不可避となった

 

 

 

 

 

 

 

 




布団「メイドさんがどんどんと強くなっていきますねぇ」
深月「そうですか?」
布団「ま、まぁ仕方が無いとしよう。・・・うん、そうしよう」
深月「作者さん」
布団「はい?」
深月「私にクリスマスプレゼントはありますか?」
布団「お嬢様が〇られそうなので無しです」
深月「ではお嬢様へのクリスマスプレゼントはどうでしょう。内容はメイド――――――」
布団「却下」
深月「酷くないですか?」
布団「初めてはハジメ君でしょうに。"はじめ"だけに」
深月「さて皆さんこの様な後書きは終わりましょう」
布団「えっ、無視?」
深月「感想、評価。どうぞ宜しくお願い致します」

お待ちかね!清水君の行く末は!?

  • 撃たれて終わり(原作通り)
  • お説教されて、先生達と行動
  • お嬢様の忠実なる執事に
  • 男の娘となり、テイマーメイドになる
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