ありふれていない世界最強メイド【本編完結済み】   作:ぬくぬく布団

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この物語は(嘘ではないけど)ネタなので、それでも見る方はご注意をお願いします。嫌な方はブラウザバックをして下さい












準備は―――――――OK?













番外編(何かの記念話)
メイドの秘話


皆さんこんにちは。私の名前は深月と申します・・・あれ?かなり前に自己紹介をしたような気がするのですが・・・まぁ、今はそんな事どうでもいいですね。苦節二年・・・メイドのなんたるかを、徹底的に叩き込まれましたよ!ちっ、あの執事長め。ピコピコハンマーで容赦無く叩きやがっ

 

ピコンッ!ピコンッ!ピコンッ!

 

内心でどの様に思っているのかも把握しているのですか。・・・ですが!私は絶対に貴方を超える!いえ、超えてみせます!!そうと決まれば、さっそく行動に移りましょう!

 

深月は大きな音を立てずに、早足で移動。そして、皐月の父―――――高坂 薫(こうさか かおる)が常日頃居る仕事部屋の前に到着。ノックして、返事を待ってから入室。室内には、薫と皐月の母―――――高坂 癒理(こうさか ゆり)の二人がイチャイチャしながら仕事をしていた

 

「旦那様、奥様、失礼致します」

 

「ん?深月か。どうしたんだ?・・・今日、仕事はお休みの筈だからお義父さんと呼んでも構わないんだよ?」

 

「そうよ深月ちゃん!オフの日だからお義母さんと呼びましょう?いえ、呼んで!」

 

子供に甘く、過保護な二人。だが、今回は仕事のお話なのでそうは呼べない

 

「実はお願いがあるのです」

 

「お願い!?深月がお願いか!」

 

「・・・嫌な予感が」

 

「私を―――――私をアメリカの軍隊に入隊をさせて下さい」

 

「「    」」

 

二人はあまりにもぶっ飛んだ深月のお願いにシロメとなって呆然とした。勿論、賛成する筈も無く駄目だと拒否するが

 

「私はお嬢様に全てを捧げると誓ったのです!執事長に勝てない様ではお嬢様を御護りする事も出来ません!お願いします!私は強くなりたいのです!だから・・・だから、どうかお願いします!」

 

土下座して必死にお願いする深月。二人は、深月がどれだけ本気なのかは目を見て分かっていたが・・・土下座までして頼み込む姿にタジタジとなっていた。必死にお願いを続ける深月に折れた二人は、ある条件を付けた

 

「・・・一年。それ以上は駄目だ」

 

「薫!?」

 

「深月の目を見て分かるだろう?あれは決意した目だよ。放っておけば単身で乗り込む可能性があるよ」

 

「深月ちゃんは子供で、未だ八歳なのよ!?」

 

「癒理が反対するのは当然だよ。私だって大反対だけど・・・単身で乗り込ませるよりも、知人にお願いして仮入隊させる方が幾分もマシだよ」

 

「・・・深月ちゃん。本気なの?日本じゃ駄目なの?」

 

「子供だからという理由で中途半端な訓練では駄目なのです。強くなりたい・・・強くなって、お嬢様を御護りしたいのです!」

 

ジッと癒理の目を見る深月。子供の真剣な眼差しに、最終防衛線の彼女も遂に折れて許可を出す。但し、これも条件付きだ

 

「薫が一年と言っていたけど、知人が駄目だと判断したら切り上げて戻ってこさせるわ。良い?これは絶対よ!」

 

「絶対に一年で強くなって戻って来ます」

 

こうして深月のアメリカ軍の入隊が決まった。・・・いや、入隊というよりも経験を積むと言った方が良いだろう。だが、二人は予想していなかった。深月がこれをきっかけとして、チート級の力を付ける事に・・・

深月は二人の了承を得て、薫の知人の伝手を使ってアメリカへと出立。――――――メイド服を着たまま

すれ違う人達からは、「メイド・・・だと!?」「リアルメイド・・・しかも幼女がコスプレ」「可愛い。お持ち帰りしたい」「一人?おじさんが色々と案内しようかな?」等と、注目の的だった。しばらく約束の場所で待っていると、軍服を着たおじさんがSP?を連れて近づき、日本語で話しかけてきた

 

「君が薫の言っていた神楽深月かな?」

 

「はい!私は神楽深月本人です!」

 

ゴツイ体格のおじさんに、内心緊張する深月

 

「ハッハッハ!そんなに緊張をしなくても大丈夫だよ。子供は大人に甘えても良いのだからね」

 

「は、はぁ・・・。わわわ!?」

 

おじさんが頭をいきなり撫でてビックリする深月

 

「さて、着いて来たまえ。これから君は―――――――本物に近い戦場を経験するのだから」

 

「!――――頑張ります!」

 

「良い元気だ。その元気が何時まで続くのか期待しているよ」

 

車へと案内されて基地へと移動する深月。彼等は訓練初日から度肝を抜かれる事になるのはもう少し後の話

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「良いか貴様ら!今日から新しい仲間の追加だ!」

 

「マジっすか~、絶対に着いて来れないって。隊長もそう思うでしょ?」

 

「・・・本音を言うと絶対に着いて来れない!だが!これは"元帥"直々の命令だ!しかも、元帥自らが後程視察に来る!心して掛かるように!」

 

部隊に配属している人達は全員が呆然となったが、直ぐに真剣な眼差しに変わって隊長の話の続きを聞く

 

「時間も押しているので、早速紹介しよう。・・・では、入って来てくれ」

 

全員が入り口に注目する中、入って来たのは子供。しかも、物凄く幼い・・・妻子持ちの者からの反応は、「小学生辺りの年齢か?」と呟いている

 

「神楽深月と申します。本日からよろしくお願いします」

 

「・・・と、いう訳だ。新しい仲間として協力しろよ?」

 

『はあああああああああああああああああああ!?』

 

誰だって驚くだろう。深月が入ってきただけで、親と別れが寂しい子供かと思っていたのだ。予想を遥か斜め上に行く事実だった

 

「おいどういう事だ隊長!こんなガキが俺達の訓練に着いて来れる訳ないだろ!」

 

「ガキはママのおっぱいでも吸ってな!」

 

「待て待て!逆に考えるんだ。子供を助ける光景を元帥が見るかもしれないと」

 

『それだ!』

 

「因みに、元帥の視察は何時かは分からん。では、早速訓練に入るぞ」

 

「分かりました」

 

スタタターと手早く行動する深月。部隊員はその姿に和みながらテキパキと移動をして、グラウンドに整列した

 

「では、腕立て、腹筋、スクワットを各500回、20kmランニングだ。出来た者から次に移っていけ!」

 

『殺す気か!』

 

この舞台の教官は超鬼畜で有名なのだ。部隊員を吐かせるのが趣味だというイカれ野郎である。渋々メニューをこなす隊員達

 

「くそっ!あのイカレ野郎くたばらねぇかな?」

 

「悪い趣味だから毛根が逝ってるんだろ?」

 

「だから結婚できないんだよ」

 

「お前等ー!連帯責任として各三つを200回追加だ!」

 

『ふざけんなああああああああああ!』

 

ヒィヒィ言いながら筋トレをする隊員達を見ながら、愉悦に浸っている教官だった。周りをじっくりと見ながら歩いては上げ足を取って追加をしている。そして、ある一角に目を付けた。それは深月の場所だった。この時、隊員達は「可哀想に・・・何かあったらフォローしておこう」と思っていた。だが、予想を上回る出来事が教官の目の前で起きていた

 

「ば・・・バカな!?この子供は化け物か!」

 

隊員達が一斉に深月の方を向くと、逆立ちをして腕立てをしている姿が映った

 

『うそん・・・』

 

「417・・・418・・・419・・・420・・・」

 

黙々と腕立てをして、数はもう既に400を突破していた。何故ここまで深月の腕力が強いのか・・・それは全て執事長のせいであった。自分の体重よりも重い物を持たせて一時間それを耐えろという鬼畜内容だった。今でもクリアした事が無いこれに比べたら遥かにマシである。少しでも負担を付ける為に逆立ちで腕立てをしているのだ

深月はこの調子で腕立て、腹筋、スクワットをこなしてランニングに移っていた。駅伝選手並の速度を保ったまま走り、部隊員がスクワットに取り掛かろうとしたところで終了

 

「幼女コワイ」

 

「筋肉は何処にあるんだ!」

 

「あれ?戦闘訓練ヤバくね?」

 

深月は再び筋トレを開始、二セット目に突入した。他の隊員も「幼女に負けてたまるか!」と意気込んでいつも以上の力を出してスクワットを終わらせてランニングに突入。もう半分で終わるといった所で、深月がランニングに突入。だんだんと追い付き、追い抜かれてプライドが粉々に打ち砕かれた隊員達だった

筋トレも終わり、休憩を挟んでからの戦闘訓練。深月と対峙する相手は・・・隊長で、全員が黙祷して祈りを心の中で捧げた。だが、予想外な事に深月の戦闘訓練は素人のそれに変わりがなかった。ポンポンと投げ飛ばされる深月。深月は、未体験の訓練に対してアドバイスをしっかりと聞いて部隊員の信頼を勝ち取っていった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一年後――――――――――――――

 

「皆さん、大変長らくお世話になりました!」

 

『深月ちゃんが抜ける。むさくるしい男だけの部隊なんて嫌だぁ!!』

 

深月は一年の訓練を終えて日本へと帰る為の挨拶回りをしていたのだ。部隊の仲間とはとても仲良くなっており、深月に色々と助けたり、助けられたり等の出来事があった。男まみれの部隊に桃色が一点―――――女の子が居るので隊員達のテンションは爆上がりで、どんな危険な任務でもこなせる様になったのだった。戦場での雄叫びは凄まじいの一言で、「深月ちゃんの膝枕あああああ!」「俺は耳かきだあああああ!」「頭ナデナデしたいんじゃああああ!」「一緒にお買い物!」「テメェ等は俺達の敵だぁ!特に深月ちゃんの敵だぁああ!」「深月ちゃんの攻撃を援護しろ!」『了解したぁ!』―――――と、同じアメリカ人でも「あの部隊の人間達と一緒にしないでくれ」と声を大にして叫びたい程だった

 

「日本は基本的に安全だとは思うが、体には気を付けるんだぞ?」

 

「はい。元帥さんもお体には気を付けて下さい」

 

元帥との別れの挨拶も済ませて飛行機に乗って日本へと帰還した深月。アメリカで一年、とても濃い生活を送った深月は、元帥に頼んで薫と癒理に内緒で銃器の扱いと戦場を経験したのであった

日本に無事帰還した深月は、薫と癒理に報告に行こうとしたのだが執事長に捕まってあれやこれやと流されて無人島に連れて行かれた。待っていたのは、深月の人生の中で最も思い出したくないとされるサバイバルであった。最初はサバイバル程度は余裕だと執事長に宣言。だが、執事長から伝えられた言葉は深月をもっとやる気にさせる悪魔の一言であった

 

「私は一年を保たずにこのサバイバルをリタイアしました。私を超えるのであれば、分かりますね?お二人には私から説明いたしますので、何ら心配する事はありません」

 

「ならば、二年間生き抜きましょう!絶対に貴方を超えてみせます!!」

 

執事長を乗せたボートは去り、深月はサバイバルを開始したのだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ギャアギャアギャア

 

聞いた事の無い鳥の鳴き声をBGMにして、水源の確保と拠点の制作する事にした深月。何事も計画性が大事である

 

「ふぅ。サバイバルとはいえ、ナイフを持たせてくれた事だけは感謝ですね。あの執事長を超えてみせる!私はやってみせます!!」

 

だが深月は重要な事を忘れていた。"あの執事長"が一年も保たずにリタイアする理由を―――――その答えは直ぐに見付ける事が出来た。いや・・・見付かったと言った方が正しい

 

ガサガサッ

 

「野生動物?今晩のご飯にはもってこいで・・・・・す・・・・・ね」

 

深月の目の前に居た動物?は大きい牙を持った虎の様な生物。だが、頭が二つある時点でおかしいのだ。ヒクヒクと頬が吊り上がり、目と目を合わせ無い様にゆっくりと退避しようとしたが、虎?の方が早く動いた。大口を開けて深月に飛び掛かり、反射的に避けた深月。噛みつかれた木の幹はバキバキと音を立てて倒れた。逃げる事も出来ない

 

ここで倒さないと駄目だ!

 

深月はナイフを構えて虎?を見据える。相手も深月を警戒しているのか、さっきとは違って中々襲い掛からないので睨み合いが続く。痺れを切らした虎?は深月に飛び掛かって攻撃するが、深月は真正面から進んで虎?の腕の振り降ろしを回避。そして、流れる様に刃を目玉に向かって全体重を乗せて脳まで突き刺した

 

「やああああああああ!」

 

ブシュッ

 

噴き出る血。虎?が叫び声を上げて少しして、動かなくなった。深月は油断せずに、大きい石を持って執拗に頭部を叩き付けて完全に絶命させて一息付いた

 

「うわぁ、メイド服が血まみれに・・・早く洗わないと汚れが落ちませんね。それに、これも血抜きをしないと美味しく食べる事も出来ませんし」

 

急いで水源を探し、小さな川を発見。メイド服を川に漬けて、仕留めた虎?を引きずって川の中に落として血を抜き出していく。これで簡易的な血抜きは出来るが、まだまだほど遠い。皮を傷つけない様に解体して、ブロック毎に解体。そのまま水にさらして完全に血抜きを行った

 

「早く火も確保したいです・・・ですが、この大自然の中で火を焚くのは危険ですね。・・・穴を掘って住居を作りましょう!」

 

近場にあった硬い山を太い木の枝で掘って掘って掘りまくる。万が一大型の獣が入って来ても危ないので屈んでは入れる程度の大きさにした。只々穴を掘った拠点だが、無いよりはマシ。ちゃんと空気穴を作る事も忘れない

大まかに掘り終わると、日が陰ってきた。急ぎ川まで戻り、服と肉を回収して竹に似たそれを切って水を入れて持ち帰る。後は火おこし。枯れて倒れた竹があったので、擦って擦って着火。枯れ木を放り込んで火を焚いて虎?の肉を枝に刺して焼いていった

 

「モッキュモッキュ。・・・塩が欲しいです」

 

血抜きを行った事で獣臭さは減ってはいるが、それでも臭い。こうしてサバイバル初日は終了したのだった

それからは―――――拠点を拡張したり、器を作ったり、塩を作ったり、探索をしたり、獲物をしとめたり、調教したりと野生児並みの生活を続けた

 

サバイバル開始から半年、現代機器のありがたさを痛感しました。それは・・・毒キノコを食べてしまい、のたうち回ったからです。インターネットや本で調べる事も出来ないので実食するしかなかったから

サバイバル開始から一年、一人が寂しい。そうだ!この島で最初に出会った虎?を調教して飼いならそうというぶっ飛んだ思考に至りまして・・・見事、調教完了!

サバイバル開始から一年半、遂に島の生物の頂点になった。大抵の生物は、深月を見るなり逃げだして行った。襲われる事は殆ど無くなったが、食料が逃げていくという超悪循環の前に死にかけた

サバイバル開始から二年、執事長が船に乗って迎えに来た。ペットの虎擬き・・・二つ頭のサーベルタイガーと言えば良いでしょう。執事長にけしかけた私は悪くは無いです。悪くないと言ったら悪くないのですよ――――執事長

ペットとお別れをして日本へと戻った私は、知識の詰め込みを行った。だが、サバイバルに比べたら余裕ですよ!サクサクと覚える私を見てドン引きする屋敷の皆さん?あれもこれも執事長がいけないのです。いけないのですよ

 

深月の執事長が悪い宣言で、皆が執事長を責め立てたのは言うまでもない

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

解放者の拠点―――――オルクス深層

 

「と、いう訳です。私が迷宮の魔物を見ても驚かないのはこの経験があったからです!」

 

「「「    」」」

 

「どうかされましたか?」

 

「「知らない・・・そんな島があるなんて知らない・・・」」

 

「・・・深月はどんな環境でも適応する人外」

 

夕食を食べながら、深月の過去が気になったハジメ達にメイドになるまでの過程を話したのだ

 

「地球に帰還したら、ペットを紹介しましょう。大丈夫です。私が傍に居れば襲う事はしませんので」

 

「執事長には襲い掛かったのに?」

 

「全ては執事長がいけなかったのです。いいですね?」

 

「えっ?」

 

「全ては執事長がいけなかった。い・い・で・す・ね・?」

 

「「「あっ・・・はい」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




布団「今日が4月1日だと気が付いて速攻で書き上げた話です」
深月「物凄く端折っていますね」
布団「・・・細けぇ事は良いんだよ!」
深月「サバイバルは本当に死ぬかと思いました・・・」



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