ありふれていない世界最強メイド【本編完結済み】 作:ぬくぬく布団
お嬢様のメイド・・・それは私です
~深月side~
皆様輪廻転生をご存知でしょうか?私事
前世は男性、今世は女性
俗に言う性転換ですね。最初こそ戸惑いが有りましたが今では順応して女性としてしっかりと生きています
「深月ー紅茶が飲みたいから淹れてー!」
「畏まりましたお嬢様」
少々お待ちください
お待たせして申し訳御座いませんでした。さて、話は戻りまして前世と今世の違いについて説明と行きたかったのですがこれについては特に変わりはありません。死んでから産まれた年月が一緒、つまり異世界等と言うファンタジックでは無く現代社会なのです。では何故にメイドの真似事をしているんだと突っ込みを入れている読者様に説明致します
私は本物のメイドで御座います
嘘ではありませんよ?秋葉原等で見られるコスプレメイドとは違うのです。私がメイドになる切っ掛けはお嬢様との出会いから遡る事になります。私の両親は屑でした――――えぇ、物の見事に屑でした!大事な事なので二回言いました。いきなり仕事がクビになったと覚えています・・・お酒に溺れる様に逃げて依存症となり、当時四歳だった私に暴力を振るっていたのです。そのせいで男口調の俺と言う言葉を使い鬱憤を晴らすが如く八つ当たり、親からまた暴力と言った負の連鎖でした
約二年続いた暴力に先に根を上げたのは私でした・・・私はどうしてこんな不当に扱われるのか―――――何故?何故?何故?疑問ばかりが頭を巡りたどり着いた答えは死。痛いのは嫌だ、もう楽になりたいと言う思考だけとなりナイフでリストカットした。目の前が暗くなり意識を失ったが目が覚めると知らない天井だった。曰く、お嬢様が何かあると言って入っていった先の路地裏で私を見付けたとの事でした
当然私は当たり散らし、『何故放って置いてくれなかったのか、何も知らないくせに』等と言いお嬢様からの平手打ちを貰った。泣きながら「そんなこと言っちゃ駄目!」と泣きながら説教され、その場に居たお嬢様のご両親からも説教されたのは今の私にとって黒歴史でしょう。説教が終わった後は私の現状を説明し色々やって解決。両親とは絶縁し完全に無関係となり新しい今の名前を持って自由の身となりました
完全に一人立ち出来るまで支援をする話が上がっていましたが私はそれを拒否、そして地獄から救い上げてくれたお嬢様に恩返しをする為お仕えする事を必死に説得。そして出された条件――――それは
私のありとあらゆる物。人生から血肉、髪の毛一本までお嬢様に捧げるという事
無論私は迷い無く了承して、この身の全てをお嬢様に捧げることを誓いました。しかし、問題は山積みで当時の私は男口調で喧嘩っ早い性格だったので、それらを矯正する為徹底的に指導され間違えればピコピコハンマーで叩かれ叱られを繰り返し直す事が出来ました。指導してくれた家の使用人の方達には頭が上がりません
パーラー・キッチン・スカラリー・ナーサリー・チェンバー・ハウス・スティルルーム・ランドリー・レディース―――――それぞれの役職全てを叩き込み、最後の仕上げは戦闘訓練にサバイバル。これに関してはやらずとも良いと旦那様達は仰っていましたが私はお嬢様を護る為に必要だと説明し数年の時を経て12歳で遂に獲得し、最年少でオールワークスを超えた唯一無二の存在となりました
上流階級・・・セレブの方達ですね。極々一部の方達には私のメイドとしての資質、軍人にも匹敵する戦闘能力、暗殺者も怖じ気づく等と噂されたりしました。私に此処までの才能が有った事にビックリしています。正直今でもそう思っていますが努力を怠らなければ天才は天災になり得ると思っています。お嬢様と約7年ぶりに再会した私は心の中で歓喜していました
お嬢様は天使に成られていたのです!愛くるしかった目は宝石のように輝いておりお肌もすべすべで!etc――――――――――――
またしても申し訳御座いません。つい、お嬢様の事を語ってしまいました。でも仕方がありませんよね?綺麗ですから。再会を果たした私にお嬢様は飛びついて喜んでくれました―――――――これだけでも昇天物ですね♪・・・・・お嬢様は誰にもあげませんよ?お嬢様の心はお嬢様の物、そして時には律する事も私の役目・・・その時には心を鬼にしてと思っていましたが、噂に聞く所によると秀才、誰とでも等しく接するという大天使そのものでした。私はふと思いお嬢様に尋ねました"何故あの時私を助けてくれた"のかと
曰く何か有るというだけでは無く運命的な物を感じたからだそうです。流石お嬢様、私が此処までの潜在能力を兼ね備えていると言う事を直感で理解してくれたのですね!それは、正に運命の出会い!必然的にお嬢様と私は出会ったと言う事ですね!!←深月は暴走中
お嬢様を護る為、中学からは同じ学校に入り色々とサポートに回りました。何故サポートに回ったのかですか?学生とは、自らが何かをする為の施設です。今の状態で何もかも私がしてしまいますと何も出来ず、発想も不十分になるかもしれない・・・とお嬢様の未来の道が絶たれてしまうからというものです。まぁその心配も無くお嬢様自身から学生は学生の本分を忘れずにの範囲でと言われましたので将来はとてもしっかりとした主となるでしょう。とても楽しみです♪
しかし、その学生生活の中でも最も忌避したい汚物が居ます。えぇ・・・天之河光輝というど腐れ野郎です!「お嬢様に近づくなこの下郎!」と声を大にして言いたいと思う程の極端なご都合主義者です。貴様がお嬢様に話し掛ける事によって嫉妬した周りからお嬢様に虐めを敢行しようとする輩がいましたよ・・・えぇ居ました。もう過去形ですから―――――――私自らがOHANASHIして遠くの方へと消えて頂きました。お嬢様の害と成る全ては私が排除致します。因みにお嬢様自身も鬱陶しく思っているらしく放課後になると愚痴を漏らす程・・・・・これは何とかしなければと思い早速行動、信頼できる生徒に一旦お嬢様を預けど腐れ野郎とその取り巻きの女子達と男子達に警告しました
「貴方の様なご都合解釈主義者と傍観している幼馴染みの方達はお嬢様の教育に悪いので近づかないで下さい」
ど腐れ野郎は何か喚いていましたが無視、幼馴染みの女性が後でフォローしてきましたが忠告を少々入れてあの手この手でお嬢様に近づけない様工作をし無事見事に任務を達成致しました。まぁこの後お嬢様に程々にと怒られてしまいました・・・くっ!何て情けない!お嬢様に怒られてしまうなんて・・・まだまだ精進あるのみです!!
その様な流れを幾つも経験、実行、そして中学二年のある日お嬢様の運命の出会いがありました。立ち寄った書店にて小説を探そうとするお嬢様・・・所謂オタク達が愛する小説に興味がお有りとの事で赴きました。其処で目にしたのは同じコーナーにてどれを買うか迷っている男子学生を発見。何を思ったのかお嬢様は、いきなりその男子学生に話し掛けどれが良いのかどれがお勧めなのかと尋ね一冊の小説を購入。今思えばこれが運命の出会いその二というやつですね
その一は私の物ですので駄目ですよ?その二で我慢して下さい
そして小説を読んだお嬢様は物の見事にどハマり、あれから定期的にあの書店へと通う様になりました。そしてお勧めしてくれた男子学生と楽しそうにお話しておりあの様な新鮮な笑顔を持って笑っている姿を始めて見ました・・・あの男子学生侮れない!!お話も終わり新たなお勧めの小説を手に入れたお嬢様は何と男子学生と連絡先を交換していました。因みにあの男子学生の顔はお嬢様の美しさの余り赤くなっているご様子でした。あの男子学生は南雲ハジメと言う男子中学生で歳はお嬢様と同じ中学二年、ご両親はゲーム会社社長と漫画家。・・・こう見ればあの南雲ハジメさんがオタクとなる運命は確定していたのですね
そして、月日は経ち中学を卒業し高校へと入学したお嬢様は、秀才ですので偏差値の高い高校へと進学するのだろうと思っていたのですが違っていました。平凡な高校――――――お嬢様ならもっと上の高校へと進学出来ると説得しましたが無意味に終わり原因を探す私と旦那様達。そして私はある一つの原因に気が付き皆様に説明すると・・・旦那様の目がこれまでに無い程無機質な物に・・・一方の奥様達女性陣はというと「あの子にも春が来たのね~。何時紹介してくれるのかしら~」等と言う方向に発展。旦那様は「娘は何処の馬の骨とも分からん平凡な男には渡さん!」と言い奥様に平手打ちをされ正座にてお説教をされていました。奥様は何時になっても怖いです
それとなく私がお嬢様に理由を聞くと、南雲ハジメさんと同じ高校が良いと仰られました。理由はもっと楽しく同じ趣味の人とお話したいというありふれた理由ですが、私はお嬢様と毎日話している為理由は分かっている。いつも楽しそうに彼の事を話しているのでご自身の初恋に気が付いていないのでしょう。・・・とても微笑ましいが何時如何なる時にライバルが現れるかもしれないので早く自覚して欲しいです。そして旦那様には申し訳御座いません。私はお嬢様の幸せの為ならばそれをサポートします。・・・・・まぁぶっちゃけて言えば彼とお嬢様をくっ付けるつもりですのでご容赦して下さい
高校の受験も終わり羽根を伸ばしながらの最後の中学生生活を送る中、お嬢様がお出かけをするとの事。しかも内緒というハラハラ物です。とは言え私はお嬢様のメイド!どの様な事があろうとその責務は変らない。落ち着きながらお嬢様へと付いて行く。休日もあって仕事服であるメイド服は周囲の視線が集まりかなり目立つ
まぁお嬢様の方が私よりも美しくて目立ちますがね!
歩いて行き足を止めたその場所には普通の一軒家。ごく普通のありふれた家、そして躊躇いなくお嬢様は呼び鈴を鳴らし相手方に自分の名前を告げると直ぐに玄関が空き南雲ハジメさんが出てくると固まった。その視線の先は私で何か変な所でも有るのかと自分の服を確認するが問題は無く疑問が尽ず・・・お嬢様は「あぁ」と呟き彼に答える
「彼女は神楽深月。私の専属のメイド―――――ビックリした?生のメイドさんだよハジメ♪」
少しの間が空きハッと気付いた彼は「兎に角狭い家だけどどうぞ」と言いお嬢様と私は上がらせて貰うと――――待っていたのは暴走気味の彼のご両親だった
「メイドさん!?しかもモノホン!!」「我が世のネタがキターーーーー!」等と私に関する事だらけである。「えっと神楽さん僕の親が色々とごめんね?」ととても礼儀正しい謝罪、「私は気にしていないのでお構いなく」と伝えるとホッとしているご様子。恐らくご両親の暴走で落ち着きを取り戻したのであろう・・・それからはお嬢様と彼との二人だけの空間を作り私は台所を拝借、皆様の紅茶をご用意し配膳―――――私に関してはご両親方と出会いからのお話等、有意義な時を過ごすことが出来ました。因みに彼とお嬢様が何時くっ付くのかが楽しみなご様子でした。これはもうカウントダウン待ったなしと言う事ですね♪「頑張って下さいお嬢様」と心の中で応援しました。楽しい時はあっという間に過ぎ門限に間に合う様お嬢様に呼び掛け切り上げさせる。残念そうな顔を見ると心が痛くなりましたが仕方が無い事でした。ですがこれを切っ掛けとして何度もお邪魔をさせて頂いたので進展はあったと言っても過言では無いでしょう。彼の様な男性は奥手ですのでグイグイと押して行かなければ落とせないのです
そして高校の合格発表ではお嬢様を含み私も余裕での合格、美しさも含みダントツなお嬢様に新入生の挨拶を頼みに来た教師達に快く二つ返事をし始業式の新入生代表挨拶となりました。
これはビデオカメラを持参してお嬢様の記録コレクションに入れなくては!
あっという間に過ぎ去る日々、そして始まる高校生活に心が踊っているお嬢様。彼を見つけて名前を呼びながら近付き趣味の事について色々とお話をしているご様子。因みに私はメイド服での登校となっているので注目度は二番目でしょう←お前が一番目立っているよ!
義務教育は中学までなので高校からはお金の力と何故私がメイドなのかを説明し学校の方からは文句を言わせず特殊措置として認可して頂きました。入学式を含め始業式も私の姿に驚愕する人達が多いですね・・・メイド服がそんなに変なのでしょうか?因みにお屋敷にて着衣しているメイド服よりも露出は少ないタイプです。(※お屋敷での着衣しているタイプはアズールレーンのベルファストを想像して下さい)
肩口も胸元も開いてなくスカートはそれなりに長いので素肌が覗くという事は無く黒を基調とした服に黒いタイツ、白いエプロンという学校の黒い制服に近い基調としているので問題は有りません。無論お嬢様と同じクラスになる為にOHANASHIもしました
お嬢様のクラスには、何と南雲ハジメさんが居るではありませんか!お嬢様は近付き一緒にお話をしておりとても楽しそうでした。しかし容姿端麗、新入生代表挨拶もした事で知名度がある事で彼に嫉妬の視線が降り注ぐのは必然となり絡まれたりしており注意しようとしましたが、彼の大丈夫だからという気持ち含んだ視線の為何もせずにいました。一方のお嬢様は、彼が絡まれている事自体ご存じではありません。そんな感じであっという間に一年は過ぎ私達は二年生へとなりましたが、ここでも邪魔する厄介な奴――――――ど腐れ野郎と同じクラスとなりまたしてもご都合解釈でお嬢様を含め彼も迷惑していました。この一年またど腐れ野郎の被害が続くと思うと気が滅入ります―――――――そう思っていました
あの出来事が起こるまでは・・・・・
布団「これを書こうとした切っ掛けはメイドの目線からという物が無かったのがいけないんだよ!メイドって良いよね♪私もご奉仕してもらいたいんだ~!」