ありふれていない世界最強メイド【本編完結済み】   作:ぬくぬく布団

70 / 104
布団「予定外のお休み来たので急ぎ執筆からの投稿です」
深月「早くお嬢様と合流したいので、よく頑張りましたの花丸を差し上げましょう」
布団「ワーイ」
深月「それでは読者の皆様方、ごゆるりとどうぞ」











とても良い笑顔のメイド

~ハジメside~

 

樹海の奥へと進む一行は警戒しながら進むが、後ろから漂う良い匂いが邪魔をする

 

集中しないといけないんだが・・・無理だ!焦がし醤油で絡められた肉厚の輪切り肉は、初見だと蜂の子には見えない!

 

「クッ、虫なのに!」

 

「あのー、深月さん?匂いで集中出来ないですぅ」

 

「飯テロだよ・・・」

 

ハジメ達は、甘い匂いが漂う中迫り来る虫型の魔物を排除している。匂いに釣られて魔物が寄ってきているのだが、それらは香織が殆どを迎撃。時々深月の指摘が入ったりしている

 

「香織さん、量が多い虫型の魔物に対して大振りの攻撃はいけません。一番重要なのは切り返しの速さです。腕を内側に回す事で素早い斬り返しが出来ますよ」

 

「えっ、腰じゃないの?」

 

「腰の回転は攻撃速度です。普通の対人戦なら重要視されますが、手練れは攻撃の隙につけ込みますよ」

 

「難しいよぉ~」

 

「何事も経験です。シアさん、この程度で集中力が削がれるのであれば追加訓練が必要ですね」

 

「オワタ」

 

シアは深月の追加訓練が決定した事に絶望し、香織は試行錯誤しながら少しづつ土台を作り、深月はソテーされた蜂の子の肉を味見で食べていた

 

「・・・蜂の子の肉質ではありませんね」

 

「不味いのか?」

 

「分厚くも柔らかく、油がしつこくない豚ロースと言えば分かり易いかと」

 

「丼が欲しくなるな」

 

「パンで我慢して下さい」

 

「サンドもありだな」

 

深月はハジメの言葉を待たず、宝物庫からパンを取り出して一枚分切る。その一枚の真ん中に切れ目を入れて、キャベツの千切りと蜂の子のソテーをパンで挟んで出来上がり。予想外の肉質に味付けが変だろうと思われるが、そこは深月クオリティー。焦がし醤油から砂糖とみりんと刻み唐辛子を加えた甘辛ダレへと変化させていたのだ。しかも、片手でも食べ易い様に半分に切ってお皿に乗せている

ハジメは周囲を警戒しつつもその一つを手に取って匂いから堪能し、躊躇いなく一口食べる

 

うめぇ・・・深月から聞いてはいたが、先入観で蜂の子はクリーミーな食感だと決めつけていた。だが、これは違うと断言出来る!豚ロースの様な歯応えと言うのも納得だ。安い豚肉の油は癖のある味があるんだが、こいつには全く無い。一噛みしただけで口内で爆発したかと錯覚させる大量の油はサラサラ。し・か・も・!焦がし甘醤油がこの肉の味を強調し、間隔を空けて散りばめられた唐辛子がアクセントとなり味をリセットしている!

 

脳内で食レポをするハジメ。その間僅かゼロコンマ二秒―――サンドイッチを食べた感想は判り切っている

 

「うーまーいーぞー!」

 

「正直な感想有難う御座います」

 

ハジメは、手に持ったサンドウィッチをパクパクと食べ進めもう一つも手に取って食べる。一方ユエ達は、巨大蜂の子の肉を美味しそうに食べているハジメを見てそれを食べてみたいと思うが、蜂の子だと知っているからこそ踏ん切りがつかなく、結局は食べない事にした

 

しっかし皐月が見つからねぇな。これだけ良い匂いを周囲一帯に充満させていたら来ると思ったんだが・・・これは何かしらのトラブルが起こったと見て間違いないな。捕らわれている可能性は極僅かだと思いたい

 

一抹の不安を抱えるが、皐月なら機転を利かせて切り抜けるだろうと判断して捜索を再開した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~深月side~

 

皐月達の捜索を再開して数刻後―――、大迷宮内でハジメの怒声が響き渡る

 

「オラァ!!死ねやァ、ドカス共がァ!!全部見つけ出してその眉間にド弾ぶち込んでやらァ!!」

 

ドパンッ!ドパンッ!ドパンッ!ドパンッ!ドパンッ!

 

ドンナー・シュラークの発砲音が響き渡り

 

「一分一秒でも早く絶滅させましょう。えぇ、害悪な魔物は滅ぶべきです」

 

メキィッ!バキッ!ゴキュッ!

 

猿型の魔物を片手で持ち上げて殴りつける鈍い音と、骨が折れる等の音が響き渡る

 

「あ、あの、ハジメさん、深月さん、もうそれくらいで・・・」

 

「そ、そうだよ、ハジメくん、深月さん。きっとあの魔物も、もう死んじゃってると思うし・・・」

 

大量の死体を量産するハジメと深月の二人を見てオロオロしながらシアと香織が制止の声を掛けるが

 

「あ"ぁ"?」

 

「ナニカ?」

 

「いえ、何でもないです」

 

「うん、邪魔してごめんなさい」

 

血走った目のハジメと狂気を孕んだ目の深月の圧に、二人は即行で前言撤回をして諦めた

 

「・・・あれは死すべき存在」

 

ユエは二人と違ってかなりご立腹の様子だが、二人に比べると優しい部類である

 

「うぅ・・・怖いよぉ。シズシズぅ、止めてよぉ~」

 

「無茶言わないで、鈴。私だってまだ死にたくないわ。まぁ、彼等が怒るのも無理はないと思うけど・・・」

 

八重樫は、二人に恐怖を抱きガクブルしながらしがみ付く谷口を宥めながら深い溜息を吐いた。そして、視界の端には、ハジメに目潰しをされて目を抑えてうずくまっている天之河の姿があった

 

「目がぁ~、目がぁ~。ちくしょう、南雲の奴めぇ!いきなり、何すんだよぉ!」

 

まるで何処ぞの大佐の様に苦悶の声を上げていた。ハジメにチョキでブスリと突き刺されれてしまったのでこの様な姿となっているのだ

そして、何故ハジメと深月がこれ程まで怒っているかというと―――猿型の魔物のせいである。その猿型の魔物は群れでハジメ達に襲い掛かって来たのだが、案の定ハジメ達によって苦もなく次々と数を減らしてしまった。だが、猿型の魔物がどうやっても敵わない相手だと気付くと、技能の擬態によって最悪な選択を取った。最初の転移陣によって逸れた仲間の情報を読み取り、相手が動揺する形の展開をもって擬態をする事にしたのだ

隠れていた仲間が皐月に擬態してあられもない姿で人質に~という計画だった。ハジメは、ズタボロにされた姿で擬態して仲間に引き摺られる形でハジメの前に出て来た皐月が本物でない事に気付いていたが、最愛の者のあられもない姿を見て、いの一番に振り返ろうとした天之河の目を潰したのだ。深月は遠藤の視界を防ぐ様に、粘着質の魔力糸の束を貼り付けて一言脅しを入れる事で男性陣に見られる事はなかった。この状態でかなりキレかかっていたハジメと深月は、一旦心を落ち着かせようと深呼吸をしたが魔物の行動が先だった。とっても空気の読めない魔物達である。皐月(擬態)を下卑た笑みを浮かべながら殴り、更に擬態した魔物がハジメと深月に向け皐月の声で「・・・ハジメ、深月助けて」等と言って、特大の爆弾を落としたのだ

その瞬間、誰もが聞いた事のあるブチッと切れる音が聞こえた。ハジメは宝物庫から広範囲殲滅武器を取り出したが、深月がハジメに念話で注意を入れる事でそれらを撃つ事は無く、宝物庫へと戻した。一方、深月は拳を鳴らしながら目が笑っていない笑みを浮かべながら特大の殺気を溢れ出させた。その瞬間、この迷宮の魔物達が一斉に深月から逃げる為に避難をした。だが、目の前の猿型の魔物だけは逃さず魔力糸で固定して逃がさない様に貼り付けにした。後はリンチの時間である

そして時は戻る――――

 

フハッ、フハハハハハハ。絶対に絶滅させます。サーチアンドデストロイ、サーチアンドデストロイです!え?お嬢様に擬態出来るのだから捕獲はしないのかですか?紛い物に興味はありません

 

殆どの猿型の魔物を捕獲し終えた深月は、ハジメの元に戻り一体ずつ地獄の苦しみを与える様に痛みを与えて行く。深月は空中でオラオラオラオラオラオラオラオラ!をして、魔物をミンチに変えている

八重樫は、流石にここで足止めを食っている場合では無いと止めようとしたシア達にハジメを止める様に説得を試みる

 

「ほら、二人共、諦めないで!シアと香織以外に誰が南雲くんと神楽さんを止められるというの!」

 

「「でも・・・」」

 

「でもじゃないわ。どうしてそこで諦めるの!諦めたらそこで終わりよ!ほら、頑張れ!頑張れ!出来る、出来る!恋する乙女は無敵よ!」

 

二人を鼓舞する八重樫。ぶっちゃけて言うと、あの状態の二人に何かを物申すのは絶対にやりたくないからである

 

「ハジメさん!深月さん!もう、これくらいにっ、これくらいにしときましょう!」

 

「そうだよ、ハジメくん!深月さん!早く本物の皐月達を見つける方が先決だよ!」

 

まだ殺り足りない二人は、攻撃を止めた

 

「そうだな、早く本物の皐月を見付けないとな」

 

「この魔物は殺処分しましょう」

 

猿型の魔物は、深月の言葉を最後に細切れにされて絶命した。二人はかなり熱くなった心を落ち着かせる

 

「当たり散らして悪かったな」

 

「殺気を漏らしてしまい申し訳ありません」

 

「二人が怒るのは仕方がない」

 

「いえ、あいつらのやり方は私も頭に来ましたし。仕方ありませんよ」

 

「うん、ホント、最低だったね。・・・ある意味、流石大迷宮って感じだよ」

 

女性として魔物がした事に嫌悪感はあった。だが、それは自分が対象になっていなかったから多少マシだ。もしも、これが自分―――将来を誓い合った恋人以外の男に裸を見られる事を思うとその者を半殺しするかもしれない程の怒りが沸く

 

「南雲くん。落ち着いたのなら、そろそろ光輝を何とかしてあげて欲しいのだけど・・・」

 

八重樫の言葉に、ハジメが「あぁ、そういや目潰ししたんだったな」と思い出し、香織に目配せして回復させる様に促す。香織はハジメの目配せを理解して、心の内では嫌々ながらも仕方なく回復をさせる

 

「うっ、この感じ。回復魔法か?あ、光が見える・・・」

 

天之河は、目の痛みが徐々に引いて開けられる位まで回復。そして、その元凶のハジメを睨み付ける。八重樫が事情を説明しても納得がいかない様子だった

 

「あのなぁ、天之河。手加減が下手だったのは悪かったが、自分の将来の妻のあられもない姿を他の男に見られるか否かの瀬戸際だったんだ。男なら・・・目を潰すだろ?」

 

「なに、『常識だろ?』みたいな口調で同意を求めているんだ。危うく失明するかと思ったぞ。大体、偽物だって分かっていたんだろ? 本物ならともかく、偽者のためにあの痛みを味わったかと思うと・・・すごく腹が立つんだが」

 

「馬鹿だなぁ。お前の視力とたとえ偽物でも皐月の全裸・・・路傍の石と最高級の宝石を天秤にかける奴がいるか?」

 

「俺の目は路傍の石かっ!」

 

ハジメの物言いに憤りを露にする天之河。だが、ハジメが女性陣に答えを求める様に目配せして全員がそれに賛同する

 

「裸を見る・・・極刑」

 

「模したとはいえ、殆ど同じなので嫌ですぅ」

 

「例え仲の良かった友達でも見せるのは嫌だよ?」

 

「こればかりは仕方がないわ」

 

「鈴も関係ない人に見せるのは遠慮したいよ」

 

そして、最後の深月の答えはとても酷い

 

「将来を誓い合った者同士ならばまだしも、無関係の者が見たのならば・・・殺したいと思いますよ?」

 

誰もがハジメの味方をする事に、天之河がハジメを睨み付ける。だが、これはハジメの行為が必ずしも正しいと言っている事ではない

 

「南雲君もね・・・目潰しは流石にやり過ぎだとは思ったわよ?」

 

「ミヅキンみたいに何かを覆うとかしてもと思ったよ?」

 

「足手纏いがより足手纏いになる行為はあまりお勧め出来ません」

 

「ですねぇ~、深月さんみたいに覆って動かす方が楽ですよねぇ」

 

「目潰ししたら動かない」

 

「どちらが良いかと選ぶなら、深月さんの方だよね」

 

両方とも「それはちょっと・・・」と思った女性陣。もしも自分がその当事者となれば目潰しよりも、粘着質の糸の束で目を覆われる方が良いからだ

 

「ほら見ろ南雲!雫達もこう言っているだろ!目潰しはやり過ぎだ!」

 

「だが、俺の手持ちに深月の様なやつは無い。運が悪かったと割り切れ」

 

「納得出来るか!」

 

どこ吹く風で無視するハジメとその態度に憤る天之河の二人の様子を見ていた遠藤は、深月に目を覆われた事は運が良かったと安心出来た。しかし、呟かれた一言は「見たら殺す」という簡素な言葉だが、確実に実行をすると分からせる力強さがあった

 

(本当に目を開けなくてよかった)

 

何処かホッとした様子の遠藤を他所に、不意にハジメと深月の気配感知に何かが引っ掛かった

 

「こっちに近づいて来ているな」

 

「人型特有の移動音ではありません」

 

深月の言に全員が臨戦態勢へと移行し、やって来るであろう魔物を警戒する。近づくにつれて音が聞こえ、ポヨンポヨンと何かがバウンドしている音だった。これだけでハッキリした。やって来る相手はスライム系―――擬態をする魔物

 

「この弾む様な音・・・スライムかしら?」

 

「最初にサッツン達に擬態していたあれだよね。ぎったんぎったんにするよ~!」

 

「・・・」

 

「深月さん、考え込んでいるけど何かあった?」

 

「いえ、先程の殺気を放ったのにも関わらず近づいて来るというのはおかしいと思うのです」

 

「あ~、そうですよね。深月さんの殺気で全ての魔物が逃げていましたね」

 

「って事は―――」

 

ハジメが言い終わる前に、予想通りのスライムが皆の前に現れ少しの間だけ微動だにしなかったが、途中からプルプルと震えて何かを伝えようとしていた

 

「これ以上擬態させてたまるか!」

 

天之河は魔物=悪と決めつけている為、これ以上惑わされない様に先手必勝で聖剣をスライムに振り下ろす

 

「何してくれてんだ、ボケェ!」

 

「死ね、ど腐れ野郎!」

 

「んなっぶべらっ!?」

 

ハジメのローリングソバットが天之河を吹き飛ばし、深月が素早く下に潜り込んで吊り天井固め(ロメロ・スペシャル)を行使する。メシメシと骨が軋む音が聞こえそうな程、綺麗な吊り天井固めだった

 

「ぐあああああああああああ!?」

 

「このど腐れ脳!斬ろうとした罪を身を以って思い知りなさい!」

 

八重樫と谷口は、どんどんと力を入れて締められている天之河を見て「よかった・・・攻撃しなくて本当によかった」と自分もあり得たかもしれない光景を回避する事が出来て安堵する。そして、ハジメが先程のスライムを優しく抱きかかえる様子を見たユエ達が理由を尋ねる

 

「このスライム・・・敵じゃない?」

 

「同じスライムですが・・・敵意が全く感じられません」

 

「うわ~、プニプニだよ~」

 

ハジメが持っていても暴れない事から敵ではないと観察をするユエとシア。一方で、スライムの触感を楽しむ様に指先でツンツンと触る香織。だが、スライムがイラっとしたのか触手を伸ばして香織の頬をペシペシと叩いている

 

「香織・・・そのスライムに叩かれているけど大丈夫なの?」

 

「大丈夫だよ。ひんやりしてて柔らかいから気持ちいいよ」

 

「じゃあ~、鈴もさわ――――らないです!ごめんなさい!気の迷いなんです!」

 

「ど、どうしたの鈴ちゃん!?」

 

谷口が香織から離れてビクビクと体を震わせる。何故か―――全てを察した八重樫が、苦笑いを浮かべながら一言

 

「香織、う・し・ろ」

 

「え?」

 

香織が振り返ると、深月が無言で佇んでいたのだ。今の状況は正に、蛇に睨まれた蛙である。スライムを突っつく事を止めて冷や汗を大量に流す

 

「香織さんは良い度胸ですね。少しばかりOHANASHIしましょうか」

 

深月は香織の返事を待たずスープレックスで脳天から地面へと叩き落し、うつ伏せとなった香織に畳み掛ける様に逆エビ反り固めで背骨を曲げていく

 

「痛い!?いたたたたたたた、痛いよ!ストップストップ!これ以上は曲がらないから!?ギブアップ!ギブアップ!!」

 

香織は、バンバンと地を叩いて降参アピールをするが深月は無視してどんどん曲げていく

 

「ぎひぃいいいいいい!限界だから!もう限界だから赦してよ!?」

 

「は?お嬢様が嫌がっているのにも関わらず突っついていたでしょう!」

 

深月が限界以上に技を極めて香織を痛めつける。先程の天之河とは違い、ギシギシと骨が軋む音が聞こえており八重樫と谷口は耳を塞いで「聞こえない・・・骨が軋む音なんて聞こえない」と現実逃避している。ユエとシアに至っては、自業自得という眼差しで香織を見ており止めようとはしない。因みにハジメは、スライムを愛おしそうに撫でている。そこで、ようやく違和感に気付いた八重樫がツッコミを入れる

 

「ちょっと待って神楽さん。貴女・・・このスライムがお嬢様―――高坂さんって言った?」

 

「えぇ、このスライムはお嬢様で間違いありません」

 

「おい八重樫、この愛くるしいリアクションをするスライムは皐月だけだぞ?」

 

「『プルプル、私悪いスライムじゃないよ』と伝えていました」

 

「後は、『ツンツンするな。ウザイ、っていうか気付きなさい』だろ?」

 

「流石ハジメさん。正解です」

 

「何で分かるのよ・・・」

 

「ん?何々・・・『愛さえあれば伝わるのよ』だってよ。正しくその通りだ」

 

「愛・・・ねぇ・・・」

 

八重樫は、即答するハジメと皐月を前に「この二人には常識は通用しないわね」と小さく口漏らし何処か諦めた様に溜息を吐いた。皐月はスライムとなって合流を果たしたのは良いのだが、イヤリング型の念話石を装着する事は出来ない。持ち物も無し、ステータスも大幅に低下しているこの状態の皐月はとにかく危険である。よって、この中で一番戦闘能力が高く、即時対応と遠距離で攻撃する事も出来る深月が抱く事となった

 

お嬢様がスライムに・・・・・。もの凄く柔らかく、私のイライラが抑制されていきます。しかし、抱くならば本来のお姿が一番です

 

「皐月が無事で安心したわ。最弱のスライムの姿はかなり危ういからな」

 

「・・・一瞬でやられる」

 

「それにしても、流石皐月さんですね!傷一つ無く合流する事なんてかなり難しいですよ」

 

皐月がスライムボディをプルプルと震わせて、深月が翻訳をする

 

「『それに関しては運が良かったとしか言えないわ。肝が冷えたのは大量の魔物が私が通って来た道に向かって来た事よ。まぁ、膨大な殺気が深月の物だと分かったから多分逃げていると予測出来たの。後は静かになってから向かって行っただけよ』との事です。お嬢様・・・魔物に関しては申し訳御座いません」

 

「だが、本当に無事でよかった」

 

皐月は触手を伸ばしてハジメの手に触れる。この動作から『心配させてごめんね』と伝えたい事は誰の目から見ても分かった。そして、気付けば桃色な空気を生み出す二人だった

 

「ウォッホンッ!そろそろいいかな?皐月、無事で良かったよ」

 

「皐月を元に戻す。何が何でも絶対に」

 

「皐月さん・・・私、何だってしちゃいますからいっぱい頼って下さい!」

 

「『ありがとう、ユエ、シア、香織』との事です」

 

取り敢えず桃色の空間を元に戻し、皐月を元に戻す為意気込む。そして、自分の仕出かした事の重大さにようやく気付いた天之河が謝罪を入れようと近づく

 

「皐月、その、さっきは済まなかった。君だと気が付かなく―――ブベッ!?」

 

天之河の謝罪中に割り込んで来た物は、深月の超・超手加減した拳だ。天之河は何故殴られたのか理解しておらず、きょとんと呆けていた

 

「一体、何時、お嬢様の名前を呼んで良いと許可が出ましたか?鳥頭のその頭をかち割ますよ?」

 

「うっ・・・す、すまない」

 

深月の怒気に圧倒されて、天之河はタジタジになりながらも謝罪をした

 

「いつも通りのお約束はそれまでにして、早く皐月を元に戻す為にもティオと坂上を見つけて、さっさと攻略を進めるぞ」

 

ハジメの号令と共に、一行は再び樹海の奥深くへと歩みを進める

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・ハジメさん、今度は私にも分かりますよ。あれがティオさんだって」

 

「私も分かる。どうみてもティオだよ」

 

「『あの変態度・・・何処からどう見てもティオしかありえない』との事です。再び淑女教育を徹底的に叩き込むべきでしょうか?」

 

「満場一致で、あれがティオだな」

 

ハジメ達は汚物を見る様な目で目の前の光景を見ている。それは、集団のゴブリン達が一体のゴブリンを攻撃している場面なのだが、攻撃を受けているゴブリンが恍惚な表情をしているのだ

 

「恍惚としてる・・・わよね?どう見ても・・・」

 

「ただでさえ顔がゴブリンなのに・・・あれは放送禁止レベルだよ」

 

「南雲・・・お前はあんな人まで・・・懐の広さでは勝てる気がしない」

 

「よせ、天之河。俺があの変態を許容しているみたいな言い方は心外だ。仲間ではあるが・・・諦めているだけなんだ・・・。もういいや、ティオの事は放っておいて坂上の方を探すぞ」

 

ハジメは一早くティオを助ける選択を放棄して坂上を探す事にした。踵を返してさっさと移動するハジメを追って深月達も追随し、八重樫達はどうしたらいいのか視線を行ったり来たりと「えっ?本当に見捨てるの?」と言いた気にしていた

 

「グ?ギャギャ!」

 

すると、攻撃していたゴブリンの一体がハジメ達に気が付き声を上げた。それにより、攻撃していたゴブリン達もハジメ達に気付き攻撃を一旦止めて声を上げる。攻撃が止まった事に気付いた変態ゴブリンもハジメ達の存在に気が付いたのか、ガバッと頭を上げると大きく目を見開き、ハジメに向かって今まで暴行を受けていたとは思えない素早さで突進して来た。まるで虫の様にカサカサと高速移動する変態ゴブリンを見て、攻撃していたゴブリン達はドン引きして後退った。彼等も何かおかしいと薄々感じていたのだろう・・・それが確信に変わった瞬間だとよく分かる反応だった

 

「グギャギャギャ!!」

 

そうこうしている内に、変態ゴブリンはトップスピードに乗って某大泥棒ダイブの姿勢で一直線にハジメへと飛び掛かった。ゴブリンの言葉なので分からないが、恐らく「ご主人様よぉ~、会いたかったのじゃ~!」等と言っていると簡単に予想出来た。変態ゴブリンに向けてのハジメの反応は決まっており―――

 

「寄るな、このド変態がっ!」

 

罵りと義手のアッパーカットだった。メキョと鳴ってはいけない様な音を響かせながら、変態ゴブリンは綺麗なバク宙を決めながら奥の茂みへと墜落した

 

「・・・死んだ?」

 

ユエが墜落した場所へと向かい、倒れ伏す変態ゴブリンを木の枝でツンツンと突いている。時折、体をビクンッビクンッと痙攣をさせつつもしぶとくと生きていた

 

「ギャギャギャ!ゴゴ、グゲ!グギャ!」

 

少しして回復したのか、変態ゴブリンが興奮した様に鳴きながら頬を両手で挟み、身を捩らせながら熱を帯びた視線をハジメに向けていた。その姿を見たハジメは、無表情でドンナーを取り出そうとした所をシアと香織が宥める。ユエは、手に持った念話石をティオへ渡す事で会話が可能となった

 

『む、念話石じゃな。・・・どうじゃ、ご主人様よ、聞こえるかの?再会して初めての言動が罵倒と拳だった我が愛しのご主人様よ』

 

「チッ。体は変わってもしぶとさは変わらねぇのか。そのまま果てればいいものを・・・」

 

『っ!?あぁ、愛しいご主人様よ。その容赦の無さ、たまらんよぉ。ハァハァ。やはり、妾はご主人様でなければだめじゃ。さぁ、ご主人様の愛する下僕が帰って来たぞ。醜く成り下がった妾を存分に攻め立てるがいい!!』

 

自分の姿が変わった事すら快感に変換するティオは、大の字で地面へと寝転び「さぁっ、来るのじゃ!」と期待の眼差しを送っている。ハジメはそんなティオを無視して、呆然としているゴブリン達を瞬殺して無言のまま探索を再開した。他の者達もティオを見ない様にハジメの後を追随する

 

『ほ、放置プレイかの? 全く、ご主人様は仕方ないのぉ~。って、本当に置いていく気かえ!?待って欲しいのじゃ~、さっきの一撃で視界がまだ揺れておるのじゃ~』

 

ティオの念話も空しく、そのまま放置された。そして、回復したティオはハジメ達の後を追って合流したのであった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

迷宮を探索する事少し―――オーガに似た二体が死闘を繰り広げていた。しかも、そのうちの一体が洗練された武術を使っており直ぐに坂上である事が分かった。死闘は天之河達が助太刀する事で坂上は助かり合流、再び探索する事数十分。周囲の巨木とは異なる程大きな木が進路上に立ち塞がり、「この先に通りたければ我を倒していけ!」とでも言うように暴れ始めた

以前、ハジメ達がオルクス迷宮で見たトレント擬きよりも段違いに大きく、直径十メートル高さ三十メートル程の巨体だった。しかも、今の所何も成果を上げていない天之河達が「こいつは俺達で倒す!」と飛び出し、ハジメ達は呑気に見学する。しかし、勇者パーティーは案の定窮地に追いやられていた

 

「くっ、切っても切っても再生する!」

 

「私達に手傷を負わせて徐々に力を削ぐなんて・・・それ程までの知性があるというの!?」

 

「結界を張れる回数が後僅かだよ!?」

 

『くそったれ!』

 

「あぁもう、下がれ!敵の出方を見ずに攻撃とかふざけているのかよ。ちぃっ!こっちにも狙いを定めて来た―――けど、この程度なら捌ける!神楽さんの格闘術の方がえげつなかったし・・・」

 

徐々に傷を負って動きが鈍くなり、再び傷を負う―――八方塞がりのこの状況を見てハジメは溜息を吐き、深月は舌打ちをする程イライラとしていた

 

何が自分達で倒すですか。相手の情報が無い中で無策に突っ込み手傷を負う事がどれ程危険かも理解していない。この程度の力で表層とはいえオルクス迷宮の九十層辺りまで来れた?運が良かっただけでしょうね。しかし、勇者パーティーの面々とは違い遠藤さんは的確に捌いていますね。・・・私がえげつない?あれは必要だからしていただけの事なので問題なしです。谷口さんの結界は限界―――下地が全くもってなっていませんね。体力、魔力共に枯渇寸前で実質戦闘不能。ど腐れ野郎とのうk・・・坂上さんはゴリ押し戦術ですので技術も何もありません。このパーティーが崩壊しない理由は、八重樫さんの技術と遠藤さんの気配の出し引きのお陰ですか・・・

 

ざっと見て戦闘能力を把握した深月は、迷宮攻略に未熟過ぎる面子を今直ぐにでも追い払いたいと考えていた。だが、中々上手くは行かない。彼等の同行は畑山の懇願に折れたハジメのせいでもあるので、それを否定する事はハジメの決定を拒否するのと同義。将来の主となるハジメの決定を拒否する事はメイドとしてあってはならない。幸い皐月がかなり嫌そうにしていたので、深月が表情に出しても何も文句は言われる事はないのである

話は戻り、勇者パーティーはあっという間に窮地へと追い込まれてしまった。いや、天之河が長い詠唱をしているので未だゲームオーバーにはなっておらず、ラストアタックという感じだ

 

「――――みんな、行くぞ!"神威ッ"!!」

 

聖剣から放たれた光がトレント擬きに直撃し、光が爆ぜて周囲を白一色に染めた

 

「やったか!」

 

盛大なフラグを立てましたね。ハジメさんも口漏らす程ですし・・・どうぞ回収をして下さい

 

光が収まり、土煙が晴れた先には無傷のトレント擬きの姿があった

 

「うそ、だろ・・・」

 

天之河の呆然とした呟きが虚空に響く。他三人も無傷のトレント擬きを見て呆然としていたが、八重樫が一早く原因を把握した

 

「光輝、あれを見て!直撃していなかったのよ!」

 

「えっ?」

 

天之河が八重樫の視線の先を見ると、粉々に粉砕された大量の樹木を発見した。トレント擬きが無傷な理由がようやく理解出来た。聖剣から放たれた光と自分の間に大量の樹木を生やし、極厚な壁を生成したのだ。どうやって生やしたのか・・・それは、トレント擬きが大地に根を張っている場所から新しく樹木を伸ばしていたからだった。この光景を見てようやく理解した彼等は、王国で学んだ魔物の能力を思い出した

 

「・・・固有魔法」

 

谷口が思い出した様に口漏らし、殺意マシマシのトレント擬きからの攻撃に一早く気付いて障壁を展開する。しかし、先程とは違っていやらしい攻撃が無く、確実に殺すといった攻撃の前ではあっという間に障壁がひび割れていく。彼等とは別行動で死角から攻撃をしていた遠藤がヘイトを向けようと攻撃するが樹木の壁に邪魔をされてしまう。死を錯覚させる光を放出した天之河達を最初に排除すると決めたトレント擬きの攻撃が激しさを増す

 

「うわあああああ!聖絶、聖絶、聖絶ぅうううう!」

 

しかし、あっという間に破壊されていく障壁を見て天之河達は明確な死を感じた

 

「はぁ・・・深月、助けてやれ」

 

「お嬢様をお願い致します」

 

抱いていた皐月をハジメに渡し、魔力糸で攻撃している枝を輪切りにする。一瞬で、たった一回の攻撃でトレント擬きが攻撃していた枝が潰された事に、トレント擬きは攻撃を一旦止めて深月の方を向いた

 

「みづk―――ブアッ!?」

 

天之河が深月の名前を言い終える前に、指弾で弾き飛ばした小石を額に当てて中断させる

 

「神楽さんが出たって事は・・・私達は駄目だったという事ね」

 

「た、助かった?」

 

『俺達じゃあ駄目って事かよ・・・くそっ!』

 

勇者(笑)パーティーが一ヵ所に固まっている事を確認し終えた深月は、ゆっくりと黒刀を抜き放ちぶら下げる様に構えた。その佇まいは、見かけによっては無防備。しかし、トレント擬きは深月を警戒して直ぐには攻撃せず、ゆっくりと全方位に枝を配置して全てを同時に深月へと突いた

 

「―――遅い」

 

斬撃を飛ばして前方の枝の根っこ部分を切り飛ばし、体を支点にして回転して斬撃を放つ

 

「烈風!」

 

先程の一撃とは違い、巨大な斬撃の層が残りの枝全てを粉々に粉砕する。特性で言うなら、薄い刃を飛ばす斬撃と大砲の様に押し砕く斬撃の二種類だ。深月なら斬撃を飛ばす事は出来るが、広範囲となると不可能。これを可能とするのは魔力圧縮と魔力放射の二つだ。後ろを切り払う際、刀身を包む様に魔力を圧縮して振り抜くと同時に放つ、これだけだ

話は戻り、烈風―――斬撃の大砲が放たれた先には天之河達が居た所の真横・・・少しでも手元が狂っていたら大惨事どころではない強烈な攻撃に、勇者(笑)パーティーの面々は顔を青褪めさせ頬が引き攣る

 

「あら、申し訳御座いません。次は気を付けます」

 

表面は謝っているものの、彼等は深月の様子から絶対ワザと隣に撃ち込んだと理解した

 

「ちょっと、もう少しで直撃する所じゃない!っていうか絶対にワザとでしょう!?」

 

「八重樫さん、被害妄想が凄まじいですよ?」

 

「嘘よ!イライラしてこっちに撃ったわよね!?」

 

「ワタクシシリマセーン」

 

「片言になっているわよ!」

 

天之河達は、八重樫が問い詰めようにも深月は茶目っ気を入れて返事をする光景を見て悔しそうな表情をしている。自分達を追い詰めたトレント擬き相手に、八重樫とふざけたお返しをしつつも攻撃を防いでいる光景はそれだけで戦闘能力の違いを再度認識させる

 

それにしても疲弊する様子もありませんね。デメリット無しの再生が妥当・・・切った枝が邪魔ですね。・・・・・んん?何も変化なく残る?

 

その考えに至った瞬間、深月の顔がニチャアと笑みを浮かべた。あまりの不気味さにトレント擬きの動きが止まり、ハジメ達も硬直して念話で話す

 

(やばいって!深月がやると物凄くヤバイって!?)

 

(うわぁ~・・・あの顔は怖いわ)

 

(南無)

 

(ピィッ!?笑顔で訓練してた時よりも怖いですぅ!)

 

(おっと、この様な粘っこい視線で見られると濡れるのじゃ)

 

(あわわわわ!?何か嫌な予感がするよ!)

 

笑みを浮かべたままトレント擬きに近づき、胴体を横に両断する。だが、トレント擬きには固有魔法の再生が備わっている為、あっという間に完全回復して深月を攻撃に移―――

 

「ふ、フフフフフフフフ♪アハハハハハハ!」

 

自身の再生能力が予想以上で狂ったのかと思い笑みを浮かべようとした。しかし、深月の言葉によってそれは恐怖へと変わった

 

「木材―――木材を置いてけ!」

 

またも胴体を輪切りにされたトレントは、より硬い木材へと生まれ変わる。しかし、それでも防ぐ事が出来ずより硬くと変化させたが

 

「色違いの木材!良いです、良いですよ。それでこその大迷宮!木材不足の補給に丁度良いです!!」

 

これを聞いたハジメ達は、トレント擬きに合掌。これから始まるのは、トレント擬きからすれば地獄以外に他ならない

トレント擬きは、嬉々として己を斬る深月が何を望んでいるのかをようやく理解した。目の前にいるのは捕食者で自分は獲物だと―――逃げようとするが、魔力糸で雁字搦めにされて動けない。蜘蛛に捉えられた餌の様である。深月は笑顔のままトレント擬きを輪切りにして乾燥を繰り返す

 

「硬くできるのでしょう?その木材も寄こしなさい」

 

深月は、黒刀でトレント擬きの腹?辺りを突き刺してグリグリと抉り再生と種類変化を急かす

 

「あかん・・・完全に悪役のセリフだろ」

 

「魔物に人権が無いのは分かるけど・・・あれを見てると可哀想に思えるわ」

 

意思疎通は出来なくとも、求めている物と違えばめった刺しにされ、合っていたら笑顔で輪切りにされる。トレント擬きはハジメ達に視線を向けて、「早く殺してくれ」と訴えかける。しかし、全員が視線を逸らした事から生きる事を諦めた様に只々黙って深月が満足するまで斬られた

大量の木材を手に入れてホクホク顔の深月は、トレント擬きを固定していた魔力糸を外して解放した。いきなり動ける様になったトレント擬きは、ザザザと深月から距離を取ってガタガタと震えていた

 

「お嬢様、開通です。あれは恐らく襲って来ないでしょう。いえ、襲って来たのであれば―――再び木材収集を行いますがね?」

 

チラリとトレント擬きを一睨みする事で大きくビクッと体を震わせ、枝で奥へどうぞどうぞと道を譲る様に従っていた

 

『えぇ』

 

どこか納得いかないが、ハジメ達は「深月だから仕方がないよね」と迷う事無く奥へと続く道を進んで行く。天之河達もトレント擬きを警戒しながら奥へと続く道を進んだ。しかし、少し進んだ所で迷宮に入った時の様に地面に魔法陣が現れて眩い光が埋め尽くした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




布団「勇者(笑)パーティーぇ・・・」
深月「実力不足ですね。ですが、トレント擬きはナイスです!」
布団「まぁ~た小物を作るメイドさんですよ」
深月「木はとても貴重な資源なのですよ?直ぐには育たず、強度が高い=頑丈。分かりますね?」
布団「正直、家でも作るのかと思ってた」
深月「・・・もう一度狩った方が良さそうですね」
布団「( ゚Д゚)」






  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。