……までだと字数が足りないので切りの良いとこまで。
そうだ、ハクスラしよう。 1
《プリプレイ》
GM
「ご無沙汰、前回は冒険者の資金難という現実を直視して終わったわけだが――」
セイヴル
「言いぐさ!」
グリム
「報酬がしょっぱいGMも悪いだろ!」
GM
「――それを踏まえて、レベル2となった君たちはどのように成長したのか興味がある。順番に教えてくれ」
セイヴル
「オレッチは《ブランディッシュ》を最大レベルまで上げたぜ、これで6体巻き込める」
クラブ
「それもう竜巻か何かでは?」
セイヴル
「そして新規スキル《バーサーク》! これでダメージを稼いでいく所存だ」
ユウ
「完全に防御は私頼りか、思い切ったな」
セイヴル
「装備はバックラーを買い足した、《バーサーク》で回避のダイスが減るから気休めだけどな」
クラブ
「私は今回、回復力を上げました。《シンセサイゼーション》《マグニフィケーション》の2スキルでポーションの運用幅を引き出します、《アルケミカルサークル》はファンブルの保険ですね」
ユウ
「あとは、楯」
クラブ
「ですね。ユウからラウンドシールドを貰ったので装備してあります、回復役が落ちてはひとたまりもありませんからね。ポーションホルダーを買い足してポーション数も確保しています」
グリム
「俺は《フォースブリンガー》を新規取得してダメージを上げた。あと、《ブラッドパクト》を2レベル上げて《サモンファーヴニル》を低燃費で撃てるようになったぞ、これでクラブの負担は減ると思う」
クラブ
「お気遣いありがとう」
グリム
「気休めだけどメイジハットを買って防御力を足しておいたぞ」
ユウ
「私は攻撃手段として《バッシュ》と《シールドストライク》を取得、防御強化のため《ディフェンダー》を取った。後はカイトシールドを新調しただけだな」
GM
「ギルド“クリムゾンエレクト”の成長報告もよろしく」
セイヴル
「CEはギルドレベル2、サポートは《蘇生》と《限界突破》、新規取得の《目利き》だ。今回はギルマスがレベル2なので《蘇生》と《目利き》を持っていくぞ」
GM
「宜しい、今日は“今回予告”というものを用意した。今回の冒険のあらすじのようなものだ」
# # #
《今回予告》
新人ギルドとして旗揚げした“クリムゾンエレクト”の4人、しかし待ち受けていたのは強大なモンスターではなく、資金不足という世知辛い難敵だった。
装備もねえ、薬もねえ、ついでに太いコネもねえ奴らは、ダンジョンという一攫千金へと乗り出すのであった。
アリアンロッドRPG 2E『そうだ、ハクスラしよう。』
――冒険の舞台がキミを待つ!
セイヴル
「奴らって言われた!」
クラブ
「そんな、人を金の亡者みたいな言い方は控えて頂きたい」
# # #
《オープニングフェイズ:シーン1》
GM
「さて、場所は例によってタルジス神殿、昨日の口約束を受付嬢――トスカナちゃんは守ってくれたらしく、君たちに1枚の依頼書を提示してきた」
記
委託名:未踏破遺跡調査委託(タルジス東部)
発注者:タルジス神殿
受注者:クリムゾンエレクト
工期 :5日
契約金:4000G(一人1000G)
概要 :本業務は、タルジス東部の未踏破遺跡に於いて、安全確保のための調査・警備を行うものである。
特記事項:シーフ同行のパーティであること
以上
グリム
「また出た」
セイヴル
「でも金払いは良いぜ? それだけ未知の危険もあるということなんだろうな」
クラブ
「しかし特記事項、『シーフ同行』とは?」
トスカナ(受付嬢)
『この遺跡は未踏破である以上、内部にどのような構造物、トラップ、原生物がいるか判断できません。よって、受注者の安全の為にも、探索技能に長けたシーフがついていなければこの任務は発注できません』
ユウ
「とはいえCEにはシーフがいない。臨時で人を雇うのか?」
トスカナ
『幸い、タルジス神殿の登録冒険者には、ソロで小規模任務を請け負っているシーフの方がいらっしゃいます――この人に声を掛けてください』
GM
「そうして、トスカナがもう一枚の紙を出してくる。いわゆる履歴書のようなもので、名前と人相が書かれている」(PLに紙を渡す)
グリム
「なになに……登録名『バルナガン』、種族『エクスマキナ』?」
GM
「機械族だ。一見ヒューリンに近い見た目だが、身体がリンメルという合金で出来ている」
セイヴル
「目立つ見た目じゃねえな。今ここにはいないのか?」
トスカナ
『今日は見ていませんね。“白の翼亭”という宿に長期滞在しているそうなので、伺ってみてください』
ユウ
「やれやれ、遺跡探索の前に人探しとはな」
クラブ
「文句を垂れても状況は改善しませんよ? 依頼が取られてしまう前に早く行きましょう」
GM
「ふーん……君たちは“白の翼亭”へ向かった」
グリム
「GMのリアクションが怖いんだけど!?」
# # #
《ミドルフェイズ:シーン1(調査)》
GM
「君たちが“白の翼亭”の玄関前に着いたころ、ちょうど入れ違いで人が出てくる」
セイヴル
「バルナガンか?」
GM
「残念ながら違う、ネヴァーフの女の子だ。但し小柄な見た目に反して、その身なりは町人のそれではなく、君たちと同じ冒険者のそれだ。両腰から剣を下げているのも見える」
ユウ
「同業者?」
クラブ
「さっきの発言はフラグでしたか……貴女もバルナガン氏をお探しで?」
GM
「お、声かけるの? すると女の子は君たちを剣呑な目で見据え――」
女の子
『ええ――お前たちも、遺跡調査? 悪いけど、あの依頼は私たちが貰うわ』
GM
「――と、かなり挑発的な態度で接してくる。それが小生意気に見えないのは、彼女から只者ではない力量が発せられているからだろう」
グリム
「なんかGMの描写が濃い」
ユウ
(前回サイコロと戦闘ばかりだったの気にしてるんだよきっと)
『勝手に決めてもらっては困るな。バルナガン氏を訪ねたところからして、君たちもシーフ不在なのだろう?』
「――言ってて思ったけど実際シーフって人手不足なの?」
GM
「さあ? 冒険者自体は結構いるらしいけど」
女の子
『知らないで探してたの? バルナガンは調査・探索の専門家、私たちにシーフが別でいても欲しいぐらいの人材よ』
セイヴル
「めっちゃ期待値上げてくるじゃん」
クラブ
「むしろなんでソロやってるんですかその人?」
女の子
『それは本人に訊いて。とにかく、ここに居ないのなら私たちが探す』
GM
「君たちが何もしないなら、女の子は去っていくけど?」
ユウ
「急ぐ理由はできたけど、邪魔する理由は無いなあ」
グリム
「又聞きだと確証得られないし、居留守かもしれないぜ?」
GM
「では女の子を見送って、君たちは“白の翼亭”に立ち入った。“白の翼亭”はタルジス街道から路地を2つ曲がった小さな宿だ。中は掃除こそされているが、物が少なく、うら寂しい」
クラブ
「繁盛しては、いないようですね」
店主
『チッ、また来やがった。メカ野郎なら朝方から留守だぞ、よそ当たりな』
セイヴル
「ガラ悪っ!?」
ユウ
「閑古鳥の理由は解かったな。否、むしろ客が来ないから、やさぐれているのか?」
ウェイトレス
『あーっ、またお客さんにガンつけてる! もうてんちょは引っ込んでてよ!』
グリム
「いつもこうなの!? よく潰れないなこの店」
ウェイトレス
『くすん、立地が悪くて大通りにお客さんが取られちゃうから、お客さんは機械さんくらいなの。すぐにお水用意するね!』
クラブ
「いえ、直ぐに済みますよ――10G出しましょう、彼がよく行く場所など知っていたら教えてください」
店主
『ああ? アイツは街中うろついてるから、決まった溜まり場は此処しかねえよ』
ウェイトレス
『今日は依頼は無いから街にいるって言っていたかも!』
GM
「店主は10Gを返してくるよ」
グリム
「雑なだけで悪い人じゃないみたいだな」
クラブ
「2人ともありがとう、あの女性が見つける前にこちらで聞き込みをしましょう」
GM
「ではシーンを変えて、情報収集判定をやってみよう」
# # #
《ミドルフェイズ:シーン2(調査)》
GM
「シーンはタルジスの中心部、ここから聞き込みの範囲を広げていくことになる」
ユウ
「聞き込みのルールは?」
GM
「タルジスは南北の中心に大通りがある街だから、街を東西に分けて、更に内側と外側で分けようか。4つのエリアがあるわけだが、君たち4人はどれか1つのエリアで情報収集判定ができる。場所によって難易度が違うぞ」
セイヴル
「じゃあばらけて1つずつ潰すしかないか、オレッチは東の内側を探すぜ」
GM
「じゃあ【感知】判定、難易度は10」
感知 3+2D(2,5)=10≧10
GM
「成功であれば『ここを通りがかった』という目撃情報を得られるよ」
クラブ
「ということは、東の外側の可能性が高いですね。私はそこを聞き込みします」
GM
「感知判定、難易度10でどうぞ」
感知 3+2D(2,2)=7<10
GM
「それだと何もわからないな」
グリム
「もう一度俺がチャレンジするぜ」
感知 4+2D(3,3)=10≧10
GM
「お、じゃあ見つかるね。人相書きと同じような人物が城壁を調べているのを見つけたよ、ひび割れが無いかをパトロールしていたらしい」
グリム
「よっしゃあ!」
GM
「ただし、別の道から全く同じタイミングで人影が飛び出してくる。さっきのネヴァーフの女の子だ」
セイヴル
「ぐぇ、ブッキングか」
GM
「女の子も同じ顔をしている。かえってバルナガンは、突然睨み合いだした君たちを見てポカンとしてるよ」
クラブ
「確かに。彼は自分が追いかけられているなんて、知りようが有りませんからね」
女の子
『仕方ない、ここは判りやすく。実力で決めない?』
ユウ
「ふむ……ここは全員に提案だが、一騎打ちでどうだろうか」
『マジ!?』
セイヴル
「まあ、4人掛かりで殴るのもアレだし、ギルドマスターとしては良いよ、GMが認めればだけど」
GM
「GMとしても異論はない。ではこの冒険者とユウの一騎打ちだな」
ユウ
「それで頼む」
GM
「ではシンプルに、お互いの攻撃を1回ずつ行おう。此方の命中判定は6+3D!」
グリム
「しれっとデータ用意してるじゃねえか!」
クラブ
「さてはこの冒険者NPCか!?」
命中 6+3D(1,5,5)=17
回避 3+2D(2,4)=9
DR 18+4D(2,3,3,6)=32
物防 32-18=14ダメージ
セイヴル
「なんだあの固定値!?」
GM
「同じウォーリアのセイヴルは判るのだけど、彼女がモンクの構えから使った武器は、トンファーブレードっていうマジックアイテムだったんだ」
ユウ
「武器の差か、だが耐えたぞ!」
命中 4+2D(2,3)=9
回避 3+2D(1,5)=9
同値回避
GM
「ユウの攻撃を少女が紙一重で避けたその瞬間――甲高い鐘の音が街中に響いた」
女の子
『招集!? ――遺跡の依頼はお前たちに預けるわ!』
GM
「そう叫んで、女の子は駆け足でその場を去っていくよ」
ユウ
「……すまない、勝負は負けてしまった」
セイヴル
「そう落ち込むなよ、ギリギリの勝負だった」
GM
「バルナガンが声を掛けてくるよ――」
バルナガン
『君たちも冒険者のようだけど、僕に何か用かい?』
グリム
「遺跡探索にシーフが必要だから雇いに来たぜ」
バルナガン
『気持ちは嬉しいけど、先ずは神殿に戻らないか? さっきの甲高い鐘は、神殿が冒険者を招集する時の鐘なんだ』
クラブ
「知りませんでした。緊急の要件かもしれませんし、急いで戻りましょう」
GM
「では、一度シーンを区切ろう」
オリジナルアイテムを強くし過ぎると簡単にバランスが崩れるの例