本気制限決闘島   作:阿音

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初めましての方は初めまして、お久しぶりの方はお久しぶりです
本気禁止制限決闘の作者、阿音です。
この作品は本気禁止制限決闘のリメイク作品です。
本気禁止制限決闘を期待してくださった方には申し訳ありませんが、ここには投稿しません。

……ここには、という事なので別の場所に投稿しています
どこに投稿したかは秘密です、黒歴史というか恥曝しというか……
ミスの多さとストーリーの悪い意味でのやり過ぎにより、あまり表に出したくなかったのです。
以前の作品、堅守瑞貴を気に入ってくださった方には申し訳ありませんがご了承ください。

まぁ、前述の通り別の場所に投稿したので自力で探してみてください
ヒントは小説家になろうの方に有るので頑張ってみてください
作者自身からはこれ以上言う気は無いので……


この作品についての注意

主人公の性格はどう良く見ても悪いです。
自分で言うのもアレですが、読者をかなり選びます
性格の悪い主人公が嫌という方は読まない事を勧めます。
屑です、外道です、最低です、死ねよお前と思います
それでも良い方はどうぞ、自己責任でお願いします。
もう1度言います、主人公の性格が悪いので気分を害される可能性が有ります
それでも良いという方のみどうぞ、読む場合は自己責任でお願いします。

更に、原作キャラへの扱いが確実に悪くなります。
しかもほぼ全員悪くなる可能性が高いです……まだ0話なので断言できませんが
それが嫌という方もお戻りください
作者は自分が好きなキャラでも容赦をするつもりはありません。(寧ろ悪化の可能性有り)
改めて言います、原作キャラの扱いが悪いのでそれが嫌という方は引き返す、または読まない事をお勧めします。
それでも読む場合は自己責任でお願いします。

一応言っておきますが、作者は扱いの悪いキャラを嫌っているわけではありません
別に怨みもありませんし憎くもありません。
しかし、アンチ系作品という内容上扱いは悪くなります
何度でも言いますが、そのような内容などに嫌悪感などを感じる方は読まない事をお勧めします
何回でも言いますが、読む場合は自己責任でお願いします。


注意書きは以上です
ここまで読んでもこの作品を読もうと思った場合は本文にお進みください
嫌悪感を持つ内容、気に入らない内容、怒りを感じるなどをした場合は読まない事をお勧めします。
しつこいと思われるとは思いますが何回でも言います
この作品を読む場合はアンチ系作品だという事を理解し、例え気分などを害しても自己責任でお願いします。
作者はどうやっても責任は持てません。


0話【僅かにずれてしまった世界】

 視点 ???

 

 

「…………ふぁ」

 

眠い……朝か、朝飯作らないとな

そう思い、起ち上がると違和感を感じた。

とても大きな違和感……そう、知らない部屋だ。

 

「…………夢か?」

 

夢の中で知らない場所に立って、色んな事をしたという経験はきっと誰にでも有る。

例えばお面に追われる夢とか、森で迷ったあげく化け物に食われる夢とか、見た事も無い異性と結婚してるとか

予知夢を観てデジャヴーを感じたりなんて人も体験した人は少なく無いだろう。

夢の中で夢と自覚する人もきっと居る、俺だってその経験は有るから理解できる。

 

だがしかし……これは現実だ。

夢だと思いたかったが、これは現実だと俺の脳は判断した

理解が追いつかないが、現実だという事は理解したので冷静になろう……

 

「って、冷静になれるかよ」

 

自分にツッコミながらも頭はすぐに覚める。

俺は寝ぼけるという事ができないのでアッサリと覚醒してしまう

現実逃避をしたくなった今、この体質が若干恨めしい。

 

とりあえず部屋を見わたす……子供の部屋ではない

かといって大人の部屋かと問われると、そんな事は無い。

中学生から高校生の部屋だと思われる

そして部屋の物の置き方、種類、数から考えて……親元で暮らしているのだろう。

 

凄まじく気になったのは……カードが落ちている事だった。

今時珍しい光景とは言えないが、そう多くも無いだろう

なにより、この年齢になってカードに熱中はしても、こんなに乱雑にはしないはず

まったく……片付けぐらいちゃんとしてほしいものだ。

 

どうしても気になってしまう俺はカードを整理し始める、しかし俺はここで違和感を感じた。

カードに会社のロゴやカードの名前が書かれていないのだ。

カードゲームに使用されているカードには基本的に、カードの名前が書かれているはず

だがそんな事は書かれておらず、更にはカードの種類ナンバーやイラストに関しても何も無い。

このカードゲームにはそれらが全て書かれていたはずなのだが……どういう事だ?

 

違和感、そして疑惑、疑問が俺の頭を覆っている。

この部屋の全てが謎だ……仕方無い、漁るか。

部屋漁りを始める事にし、それはもう全てをひっくり返す勢いで漁る。

 

5分ほど部屋を漁った所で俺はある物を見つけた。

高校の受験票……つまりこの部屋の持ち主は中学生という事になる

受験生の名前は堅守瑞貴……俺の名前だな、顔は昔とほぼ同じに思える

日時は……ん? おい待て、いつだこれ? 俺の記憶と全く違う?

そして何より、高校の名前が……デュエル・アカデミア。

 

デュエル・アカデミア、俺の記憶が正しければ確か遊戯王GXの舞台だよな?

まさか……俺は遊戯王世界の自分になったとでもいうのか?

ははは、んな訳無いよな? 無いはず……無いと思いたい思わせてほしい

とまぁそんな現実逃避はさて置き、考えろ俺。

 

仮に本当に俺が遊戯王世界に入ってしまったと仮定して、何故俺が俺になっているんだ?

しかも若返っているという事になる、実際の俺よりも10歳近くも若い

そんな俺に高校生になれというのか? なにそのギャグ、笑えねぇよ。

仮にも就職した社会人だぞ? 趣味で遊戯王はゲームでしてたからルールは把握してるが。

 

対人戦は嫌いなんだよなぁ……みんな1ターンキルとかばっかしてくるし

それを防ぐ為にも、趣味というか好みでもあるロックデッキとかを使ったら嫌がられるし

1ターンキルは稀にするけど、正直楽しくないし趣味じゃないんだよなぁ。

ある程度長い方が楽しいと思うんだが、みんな勝つ事しか見ないから対人戦は嫌いだ。

 

酷い時なんて、俺がロックデッキを使っている事を知っている奴と対戦した時

俺が勝ったらやる気が出なかっただの、つまらんだの、おもしろくないだの。

派手にしたいって奴なのは知っているが、いくらなんでも酷い言い草だ

対戦中に馬鹿にしてきて、嘗めた行為までして負けて、言う事が悪すぎる。

 

……思わず愚痴ってしまったが、とにかく俺は対人戦は嫌いだ。

しかし俺の手にはこの世界の俺が苦労して手に入れたデュエル・アカデミアの受験票

これを捨て、自分勝手に生きるのも有りなんだろうが、さすがに俺に悪い、俺の事だが俺に悪い。

それに別の学校で受験するのも骨が折れるだろうし、この世界はどこでもデュエルモンスターズをしている

おそらく、どこの学校に行ってもデュエルモンスターズはされているだろう。

 

結論、諦めろ俺……だよなぁ。

別にこの世界の俺を気にする必要はあまり無いんだろうが、俺がいつ消えるか分からん

もしかしたら1日で元の世界に戻るかもしれない、そう考えたら俺の頑張りを無にする気にはなれない。

例え、一生俺がこの体に入っていたとしても、デュエルモンスターズをしていれば社会的に有利になるはず

それはアニメや漫画で、様々な会社や国、挙げ句の果てには警察までデュエルモンスターズをしているからだ。

 

学歴にもデュエルモンスターズが有った方が良さそうだし、3年ほど我慢するしか無いか。

まぁデュエル・アカデミアっても、まさか主人公の遊城十代と同じ年とは限らないし

それに賭けて、理想を夢観て諦める事にしよう。

 

さて、この世界の俺の実力はどれぐらいかな?

というかこの世界のカードプールも調べないといけないな

受験まで約半月……まぁどうにかなるだろ、多分。

 

………………

…………

……

 

色々と調べたが、これは酷い。

この世界のカードの種類の少なさに、効果の酷さ、更に原作効果

OCGでの天よりの宝札の効果は、場と手札のカードを全て除外し、手札が2枚になるようにドローするだ

だがこの世界の天よりの宝札は、お互いに手札が6枚になるようにドローするカード……原作効果、恐ろしい。

しかし同時に値段が凄まじく高い、それはもう……例えるならばバイト高校生などの年収制限ぐらいの値段だ。

 

そしてこちらの俺のカードを調べた所……酷すぎるデッキだった。

どうやらこの家はそこまで裕福ではなく、どちらかと言えば普通だがやや貧乏。

母子家庭なのだから当然と言えば当然、まぁそれは俺の世界でも同じ事だから同情はしない。

 

だが、それでもこのデッキは……最高攻撃力カードが暗黒騎士ガイア? 弱すぎるだろおい!

初期の初期の、本当に初期のカードばっかりだろこれ……ハネハネに人食い虫、ペンギンソルジャー

マスター・アン・エキスパートとかゼミアの神とか、今時知っている奴が居るだろうか?

エア・イーターとか密林の黒竜王、ロイヤルガードぐらいしかまだマシなモンスターが無い。

……そういえば現代ではどれも絶版ばかり、そういう意味では凄いカードを持っている……と、言えるのか?

 

よくもまぁ、こんなデッキでデュエル・アカデミアに行こうとしてたなこっちの俺。

もっと強いカードをと思ったが、財布を見てみれば悲しくなるような現状

どうやらカードを買う金も無いようだ、もう救いようが無い。

デッキ外のカードを見ても、ヒトデンチャク、レオ・ウィザード、グレード・ビルみたいなカードばかり

もしかしてこの俺は絶版カードを集めるのが趣味なのだろうか? まるで意味が分からんぞ!

 

冗談はさて置き、真面目にどうしようも無い。

こちらの俺の持ちカード最強攻撃力モンスター、何故か持っている究極完全態・グレート・モスを召喚する?

ロマン過ぎる上に無謀なのだが、それ以前にプチモスやラーバモス、進化の繭を持っていない宝の持ち腐れ。

磁石の戦士マグネット・バルキリオン、ハーピィ・レディ三姉妹、ウォール・シャドウ

どうしてこんなカードは持ってるのに、召喚に必要なキーカードを持ってないんだ!?

 

色々と諦め、どうしようも無いと感じた。

どこかにキーカードが無いか、とにかく探しまくった

何か有る感じが全くしないポケットの中まで漁ったりして……何か手応えを感じた。

そう、何も入っていないはずのポケットの中に手を入れたら、何かに触れたのだ。

 

最初、ポケットに入っていたゴミかと思った。

しかし取り出してみると、それは俺が欲しいと思ったカード……万華鏡-華麗なる分身-のカード。

何の冗談だろうか? まさか四次元ポケットじゃあるまいし、欲しいカードを好きなだけ取り出せるだなんて……

そんな俺の思考を裏切るかのように、再びポケットに手を入れてカードを取り出す

出てきたカードは、このアニメ世界では僅か4枚しか無い、青眼の白龍(ブルーアイズ・ホワイト・ドラゴン)のカード。

 

れれれ冷静になれ、KOOLだ、KOOLに……綴りが違う! COOLになるんだ俺

深呼吸をしよう、吸って……吐いて……吸って……吐いて……よし、冷静になった。

自分が今持っているカードをよく見てみる……が、問題無いように見える

この世界の決闘盤(デュエルディスク)にこのカードをセットしたらどうなるのだろうか?

 

俺の元来強い好奇心が疼く……が、それをしては問題が発生する事は目に見えている。

こんな場所でそんな事をしては騒ぎになるなんてものじゃない

今後の生活の為にも、自分の為にも、俺の為にも自重するしか無い。

それにしても、このカードは何枚ぐらい出てくるんだ?

 

………………

…………

……

 

ポケットから出てくるカードを試しまくった結果……これは酷い

何枚でも同じカードが出てくる、それはもう青眼の白龍(ブルーアイズ・ホワイト・ドラゴン)が10枚でも50枚でも

この時代、この世界には無いシンクロモンスター、チューナー、エクシーズモンスターにサイキック族

三幻神、三邪神、三幻魔、地縛神、No.(ナンバーズ)、オレイカルコス、機皇帝、ダークネス、Sin、極星、D-HERO、E-HEROなど

世界に1枚、または数枚、もしくは専用カードまで……しかもOCG効果も原作効果のカードまで有る。

 

いくらなんでもシンクロとエクシーズは拙いだろ、どう考えても

そもそもこっちの世界の決闘盤(デュエルディスク)に対応しないだろうし、そういう意味でも無理が有る。

ちゃんと試すだけ試しておくべきなんだけど、まぁそれは次の機会でいいだろう

今はカードの把握に努めるべきだな、現状の把握を最優先だ。

 

他に試した事は、目の前に有るカードを思い浮かべながらそのカードをポケットから出す事だ。

もしかしたらどこからかワープしてるとか、転送されているのかという予想をして

が、全く変化が無いのでただ俺が望むままにカードが出てくる……そう解釈して良さそうだ。

元の世界からカードが消えたという想像もしたが、こちら以上に確認できないのでどうしようも無い。

 

そしてポケットに入れたカードは問題無くポケットに入り

特になんの違和感も感じ無い状態で入れる事ができた。

他の物……例えばハンカチなどを入れてみたが

そういう物に対しては通常のポケットと同じ処理のようだ。

どうやらこのポケット、カードにのみ反応するらしい。

 

ある程度この異常が理解できた所で、とりあえずデッキを作ってみる事にした。

脳内でロックカードをイメージしながらカードを取り出すと、ロックに必要なカードが出てくる

便利なんてもんじゃない……探す時間や考える時間が大幅に短縮でき、更に必要なカードのみが出てくる。

例え使わなくとも、使う可能性が有りそうなカードのみ出てくる……楽できるという事でいいか。

 

やっぱり組むならロックデッキだよなぁ

相手の思考を縛り、行動を誘導したり、苦々しい顔を見るのが最大の楽しみなんだし。

やっぱり駆け引きって楽しい、いつ崩されるか分からないスリルが楽しい、崩されても勝てた時が楽しい。

1ターンキルを好む奴は何が楽しいのだろうか? ストレス発散か、自分が強いと言いたいのか

それとも勝つ事しか考えず、何も考えていないのだろうか? 俺にはちょっと分からないな。

 

まぁ俺の好みはさて置きっと……うん、若干適当だがこんな所かな?

誰かテスト決闘(デュエル)をしてくれそうな相手は……そういえばここは俺の部屋だったな

年齢的にも親と住んでいるはずだし、1人暮らしには見えないから居るかな?

 

俺は部屋を出て、適当な部屋を訪ねる。

俺の予想が当たっていた場合……まぁとにかくノックだノック。

 

「どーぞー」

 

無言で部屋に入る、その部屋に居たのは元の世界で昔の姿をした妹……堅守玲

こいつは俺の世界の玲なのか、それともこちらの世界の玲なのか……どっちだ?

 

「お兄ちゃんから私の部屋に来るなんて珍しいね、どうしたの?」

 

「玲はこっちの玲か?」

 

「こっちの玲? どういう意味?」

 

ふむ……別世界に来ているという自覚は無しと、という事はこっちの玲かな?

まぁ確かめる方法は他にも有る、この世界ならではの手段がな。

 

「ちょっと決闘(デュエル)しないか?

デッキを組んでみて、テストをしたいと思ってたんだ」

 

「それはまた珍しいな……いいぞ、準備をするから少し待っててくれ」

 

口調が変わった? いや、それは後でいい。

それよりも、俺と決闘(デュエル)をアッサリ承諾した事からこの世界の玲だと判明したな

俺の世界の玲の場合、そもそもカードゲームに興味が無かったからな……母さんも後で確認するか。

 

「面倒だから決闘盤(デュエルディスク)は無しでもいいだろ?」

 

「うん、いいよお兄ちゃん

新しいデッキでも、今日も私が勝たせてもらうぞ」

 

うーむ……話し方に違和感が凄いが、まぁ別に別世界だしいいか。

個性とでも思えば別に気にするような事でも無い。

 

決闘(デュエル)!」「決闘(デュエル)

 

「先攻は私が貰うね、ドロー!

カイザー・シーホースを召喚して、魔法カード、二重召喚(デュアルサモン)を発動!

このターン、もう1回通常召喚ができる!」

 

そういえばこの世界での先攻後攻は言った方が勝ちだったな

そして玲の動きからして……光属性中心の速攻デッキかな?

 

「カイザー・シーホースは光属性モンスターの生贄になる時、2体分の生贄にできる!

カイザー・シーホースを2体分の生贄にして、創世神(ザ・クリエイター)を守備表示で召喚!」

 

ふむ……表側守備表示にできるのか、やはりアニメ世界だな

漫画世界でも表側守備表示はできたと思うが、まぁ今はどっちでも構わん。

 

「魔法カード、トレード・インを発動する!

手札のLV8のモンスターを捨てて、デッキからカードを2枚ドローする!

私は手札の光神機(ライトニングギア)-轟龍を捨て、2枚ドロー!」

 

おいおい……

 

創世神(ザ・クリエイター)の効果発動!

墓地のモンスターを選択し、手札を1枚捨てる事で選択したモンスターを特殊召喚する!

私は轟龍を選択し、手札を1枚捨てて、轟龍を蘇生させる!」

 

なるほどな……最上級モンスターを速攻で揃える為のデッキか

事故率が高そうだが、これはやや面倒だ。

 

「カードを1枚伏せて、ターンエンド!」

 

1ターンでこれだけの事をするとは……アニメではやられ役の仕事だぞ?

ま、この程度なら問題無く相手にできるかな?

 

「俺のターン、ドロー」

 

「お兄ちゃんじゃどうやってもこのモンスター達は倒せないぞ」

 

まぁ……確かにあのデッキじゃどう足掻いてもこいつらは無理だな。

人食い虫とか、その辺りのモンスターをドローするまで我慢だし

リバース効果だから轟龍の貫通効果で大ダメージで負けるかもしれん。

 

「轟龍と創世神(ザ・クリエイター)を生贄に、溶岩魔人ラヴァ・ゴーレムを玲の場に特殊召喚」

 

「へ? え、ちょ、ラヴァ・ゴーレム!?

お兄ちゃんいつの間にそんなカードを!?」

 

「気にするな

装備魔法、呪魂の仮面を発動し、ラヴァ・ゴーレムに装備する

このカードを装備しているモンスターは攻撃する事ができない

そして俺のスタンバイフェイズ時、相手に500ポイントのダメージを与える」

 

「…………」

 

玲は唖然としているが無視

割と良い手札だし、このまま続けるかな。

 

「永続魔法、悪夢の拷問部屋を発動

相手が効果ダメージを受けた時、相手に300ポイントのダメージを与える

カードを2枚伏せて、ターンエンドだ」

 

「……は! え、エンドフェイズ時に速攻魔法、デーモンとの駆け引きを発動!

自分の場に存在するLV8以上のモンスターが墓地へ送られた時

手札かデッキから、バーサーク・デッド・ドラゴンを特殊召喚する!

このターン、LV8の轟龍と創世神(ザ・クリエイター)が墓地へ送られたから発動できる!

デッキより、バーサーク・デッド・ドラゴンを特殊召喚!」

 

ふむ……完全に最上級モンスターを多用した超パワーデッキだな。

ライフ4000世界のここではかなり凶悪なデッキだ

だが、俺のロックバーン(この時代に合わせたカードのみ使用)とは相性が凄まじく悪い。

 

「いつの間にそんなカードを持ってるか気になるが

私のバーサーク・デッド・ドラゴンが出た限り、負ける事は無い!

私のターン、ドロー!」

 

「スタンバイフェイズ時、ラヴァ・ゴーレムの効果発動

ラヴァ・ゴーレムのコントローラーは1000ポイントのダメージを受ける

それと同時に、悪夢の拷問部屋の効果が発動

相手が効果ダメージを受けた事により、300ポイントのダメージを与える」

 

「う……ラヴァ・ゴーレムなんて……」

 

「永続罠、生贄封じの仮面を発動

お互いのプレイヤーはモンスターを生贄にする事はできない」

 

「い、生贄封じの仮面!?

くっ……(手札にはモザイク・マンティコアと冥界の宝札……どうしようも無い!)

なら、バーサーク・デッド・ドラゴンで直接攻撃(ダイレクトアタック)!」

 

「永続罠、拷問車輪を発動

相手モンスターの攻撃、表示形式の変更を封じる

そして俺のターンのスタンバイフェイズ時、相手に500ポイントのダメージを与える」

 

「ご、拷問車輪!?」

 

これで俺の勝ちは確定した。

玲の残りライフは2700、拷問車輪と呪魂の仮面、悪夢の拷問部屋の効果で合計1600のダメージ

残りライフは1100で、次のターンにラヴァ・ゴーレムと悪夢の拷問部屋の効果で1300ダメージ

やっぱりライフ4000世界だとバーンカードは最強クラスのカードだな。

 

「お兄ちゃんが持ってないカードばかり……いつの間に

バーサーク・デッド・ドラゴンは自分ターンのエンドフェイズ時に攻撃力が500ポイントダウンする!

ターンエンドだ!」

 

「俺のターン、ドロー

スタンバイフェイズ時、拷問車輪の効果発動

相手に500ポイントのダメージを与え、更に悪夢の拷問部屋の効果で300ポイントのダメージ

呪魂の仮面の効果も発動し、500ポイントのダメージと悪夢の拷問部屋の効果で300ポイントのダメージ

合計1600ポイントのダメージを相手に与える」

 

「う……うぅぅぅ……」

 

あ……ヤバイ、やり過ぎた、涙目になってる。

元の世界だとこれぐらい誰でも簡単に突破してくるからつい……エクシーズとかサイクロンとかで。

よし、この世界でロックやバーンは自重しよう、特にバーンはできるだけ使わない方向で

でないと一方的に終わってしまう上、ライフ4000では1ターンキルになってしまう。

 

「……何もしないでターンエンド」

 

「私のターン、ドロー……ラヴァ・ゴーレムの効果で1000ポイントのダメージ

悪夢の拷問部屋の効果で300ポイントのダメージ……ライフが、0に……」

 

落ち込まれた、どうしよう?

……最上級メインのデッキだし、それに関するカードでも渡したら良いかな?

相性が悪かったのも有るとはいえ、俺はダメージ無しだからフォローできん。

 

「お兄ちゃん……いつの間にそんなデッキを?」

 

「さっき適当に作った」

 

「て、適当……」

 

あ、追い打ちしてしまった。

更に落ち込まれた、この状態になった奴を相手にするのは若干面倒だし、逃げるか。

無言で玲の部屋から去る、玲はそのまま凹んだままだったが置いておく。

 

部屋に戻ったが、今後どうするか真面目に決めないとな。

とりあえず、ロックはともかくバーン系デッキは自重は確定だ

前の世界はともかく、こっちは遊戯王が主体なんだ、あまり嫌われる行動はしない方がいいか。

となると苦手なビート系デッキを使う必要が有るのか……気が進まないな。

 

まぁこの世界で変に絡まれない為の処置だし、諦めるか

元世界の知識でも生かして、かといって1ターンキルにならないようにデッキを組もう

……そういえばこの世界、特殊勝利とかそこまで嫌われていなかったな……

エクゾディアとかウィジャ盤とかヴェノミナーガとか、終焉のカウントダウンとか。

さすがにホルアクティやギミック・パペット-デステニー・レオは止めておくがな。

 

特殊勝利カードを見た時の相手の反応に期待だな。

どうせこれだけ大量のカードが有るんだ、色々と活用させてもらおう

気は進まない世界だが、それはそれでおもしろそうだ。

自分がどうなるかなんて分からないんだし、精々好き勝手させてもらおうかな

こちらの俺には悪いが、俺が入った運の無さを諦めてもらう、これからの生活が楽しみだ!




後書きは作者が思った、作中で疑問に思われるかもしれない事をQ&A形式で書いていきます。
気になる事が有る場合は作者に質問などをする前に後書きを読んでから質問をしてください。


Q.旧作、本気禁止制限決闘の主人公と新作の主人公の違いは?
A.憑依前年齢を上げ、性格を以前よりもおとなしくしました
しかし、それでも原作に巻き込まれて危険になる可能性が高い為
身を守る為に非道な行為もします、多分旧作よりはマシなはず……

Q.主人公の名前は変えないの?
A.変えません、堅守瑞貴は堅守瑞貴として本気シリーズの主人公でいてもらいます。

Q.旧作と違って最初からポケットからカードが出せる?
A.はい、一言で言うとセキュリティや保管の描写が面倒だからです
本気の続編作品達ではそうしたのですから、もう最初からしてしまおうかと……

Q.原作効果とOCG効果は両方出すの?
A.はい、両方出す予定です
ゲームオリジナルカードやゲーム効果も出す可能性が有ります
というか高いですね。

Q.シンクロ、エクシーズ、サイキックは出すの?
A.未定ですが、多分後々出てきます。

Q.妹の堅守玲について
A.旧作と同じ設定にしています
玲は相手の口調を真似てしまう癖があり、人からあまり好かれていません
一人称や呼び方は変わりません
使用デッキは最上級モンスターを中心とした超パワーデッキです。

Q.瑞貴の今後の行動について
A.バーン系カードの使用率を激減させます
デッキの傾向は基本的にややロック依りのビートデッキになるでしょう
テーマデッキやファンデッキを多用しますが、使用デッキは不統一です。

Q.憑依前の堅守瑞貴について
A.絶版カードのコレクター……ではなく、金が無いので古いカードを使っているだけです
金が無い理由は妹にカードを買ってあげたりしていたのが原因です
妹には甘い……という事です、きっと。

Q.今後の展開について
A.調整中

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